福島第一収束作業日記 3.11からの700日間 余計な不安と嘘めいた安心にさようなら
ハッピー@Happy11311、河出書房新社、2013
2095冊目
エピローグ「希望 オイラの願い」だけでも読んでほしい。
収束作業は、東電とわけるべきこと。
地震だか、津波だか、爆発だか、なにがなんだか因果関係がはっきりしないままに、いまだに現場検証がされていないこと。これからクリーニングが始まる前に、検証することが大切なこと。
作業員の確保が課題であること。そのためにも身分保障をしっかりすること。
原発稼働のソフト面の課題を解決すること。
利権のがんじがらめに戻さない事。
日本の国家の面子にかけて取り組むベキ作業だ! と。
そして、ぜひ、こちらのニュースクリップも見てほしい。
「チェルノブイリから福島へ~未来への答案」(日本テレビNNNドキュメント 2013年10月27日放送 46分)
いまだに1700人が事故処理にかかわるチェルノブイリ原発。作業員は国家資格で働き、多国籍。福島への教訓多し。
http://www.at-douga.com/?p=9826
本の半分の高さもある帯に書かれた津田大介さんの言葉もすごい。
「ハッピーさんがいてくれてよかった」
いとうせいこうさんもするどい。
「余計な不安と嘘めいた安心をどれだけぬぐいさってくれることか」
写真は東電提供。
密度の濃さは、3.11とあの爆発事故を経験し、この本を読む誰しもが共感することだ。
一日2-3mSvも被ばくする現場もある中で、どこまで現場のがんばりが続けられることか。
それにしても、あまりのお粗末さに、吹き出すこと必死。折々、ひまひまを見て、「こぼれ話」を拾ってみたくもあり。