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国際原子力ロビーの犯罪チェルノブイリから福島へ

■CNIC Ustreamチャンネルにて下記配信を行います。ぜひご覧下さい。Ustream中継画面
●中継画面: www.ustream.tv/channel/cnic-news

10/22(火)14:00~ 
「国際原子力ロビーとエートスプロジェクトの実相」

お話:コリン・小林さん(フリージャーナリスト)
モデレーター:澤井正子

政府や東京電力は、安倍首相の発言に見られるように福島第一原発事故の表面上の「事故収束」に躍起になっています。
これまで多くの「虚言」をはき続けてきたこれら事故の責任者たちは、「村」というような小さな存在ではなく、IAEAをはじめとする「国際原子力ロビー」として世界を支配し、日本政府を巻き込みながら福島に乗り込み、「放射性物質の影響はたいしたことはない」、「被ばく問題は存在しない」ことを繰り返し公言し、既成事実化するための活動を開始しています。
チェルノブイリでも行なわれたエートスプロジェクトを検証し、原子力推進のためのこの「国際的犯罪」の実態を解き明かしていただきます。

コリン・小林さん:
東京生まれ、1970~フランス在住。
美術家、映像作家、フリージャーナリスト。「Days Japan」パリ駐在協力者。

■市民放射能測定研究所の岩田渉さんへのインタビュー。
http://www.youtube.com/watch?v=2_3zMzyd7Yg

国際原子力ロビーの犯罪チェルノブイリから福島へ
コリン・コバヤシ、以文社、2013
2075冊目

日仏会館で行われたいくつかの学習会。「保護と服従」がテーマ。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/106936

学術会議
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/106889
「政府が市民を服従させる」、「科学者が市民を服従させる」、そして、「政府が科学者を服従させる」、「科学者が科学者を服従させる」 後藤忍さんの発表

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本の方を紹介しよう。

ショック・ドクトリンもショックだったが、この「原子力マフィア」(小出裕章さん命名)もすごい。『人はなぜ御用学者になるのか』に続いて、「人はなぜ原子力マフィアになるのか」ということを、誰か研究してくれないかしら。

私験であるが、絶滅の危機にあるマグロの種をどう保護するかという問題について、国際的に貿易もされているのだから、CITESワシントン条約のレッドデータに載せるべきだという問題提起を環境保護団体らがした時、太平洋マグロ漁業規制委員会というのがすでに存在するから、マグロは絶対いじらせない、というような駆け引きと圧力があった。

ポイントは実効ある規制は、どうすればできるか、なのだが、国際関係はさまざまな国内、国家間、国際機関相互の思惑がからみあって、一筋縄ではすすまない。市民社会の継続的な監視と圧力が、頼みの綱だ。

さて、原子力。

福島第一原発の事故の後、どの国際機関が動くべきだっただろうか? 健康の問題なのだから、WHOでしょ? しかし、実際にやってきたのはIAEAとICRPだった。

どのように入ったのか? 福島県立医科大学との連携で、だ。
IAEAとWHOの間には1959年に合意書がかわされていた。WHO12-40, 1959/5/28。「核に関する双方の合意のない研究や調査は禁止」27

そして、IAEAは核保有する5つの大国(米国、ロシア、中国、フランス、イギリス)によって管理されている。28

原子力ロビーは1950年代に始まっているのである。

1957年4月24日のWHO報告書は言う。
「遺伝子という遺産は、人類の最も貴重な財産である。・・・私たちは専門家として断言する。原子力産業と放射能源の発展と増加は、来るべき世代を脅かすものである。」28

UNSCEARはデータベース作成団体、しかも、論文化されたデータのみを扱う。
ICRPはNPOであり、民間慈善団体であるが、データベースに基づいて報告書を作成し、IAEAがそれを実施する。31

ICRP勧告2003にはチェルノブイリという言葉はほとんど登場しない。

構造はわかりにくい。グレーゾーンをほうまく取り込むことで、「策略はプロパガンダではなくなり、より一般化してもの、つまり市民が参加し公認したものとして国際的に認知されていく構造」へ、加担していく。33

日本では原子力ムラと呼ばれるが、総統巨大な勢力である。これらの組織は、相互に人事異動を行ない、あるいは二重に職務を担当し、疑似科学を使って事実を改ざんし、何百万という市民をモルモットのように扱い、犠牲者を結果的に棄民しているのだが、表面的には<礼儀正しく、まじめで勤勉、善意に満ちた>科学者や研究者、職員たちなのだ。34

中川保雄『放射線被ばくの歴史』
http://ericweblog.exblog.jp/13386600/

「今日の放射線被曝防護の基準とは、核・原子力開発のためにヒバクを強制する側が、それを強制される側に、ヒバクがやむを得ないもので、我慢して 受認すべきであると思わせるために、科学的装いを凝らして作った社会的基準であり、原子力開発の推進策を政治的・経済的に支える行政的手段なのである。」 表紙より

科学が絡めとられている。科学が使われている。

勝って儲け、負けて儲け
それが国際原子力ロビーの本質だ。


第二章では、ジャック・ロシャールさんによる「エートス・プロジェクト」がICRPの資金的後ろ盾で、住民のためのダイアローグ・セミナーをチェルノブィリで行い、日本にもやってきた。それは何をしているのかを明らかにしている。
エートス・イン・福島 プロジェクトが共催している「ICRPダイアログ・セミナー」
http://ethos-fukushima.blogspot.jp/p/icrp-dialogue.html

第6回の二日目については、IWJでも動画がアップされています。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/89369

この一連のプロジェクトは、「長期的に汚染された地域」にいかに、住民に本人の納得済みで放射能汚染を受入れさせ、居住させるかという、「放射線防護文化」構築という名の「操作的な」教育プロジェクトであり、コミュニケーション戦略でもある。91

計画の推進者はCEPNフランス原子力防護評価研究所。所長であり、ICRP第四委員会委員長がジャック・ロシャールである。93

プロジェクトでは、「エートス1」で、住民自身が線量計を活用し、環境の放射線量を尻、「行動の余地と改良の可能性があるかどうかを突き止める」自己責任を持たせられる。102

それが「放射線防護文化」だ。

しかし、チェルノブイリでは、あらゆる病気の悪化が続いている。106

住民参加のプロジェクトは、何をしたのか。

http://savekidsjapan.blogspot.jp/2013/01/blog-post_8310.html
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nuclear/Fukushima_ethos.html

第三章で内部被曝問題をめぐっての証言。

バンダジェフスキーは、ベラルーシで内部被曝を研究してきた医師である。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/5724
日本にも2012年3月に来日している。

1999年に逮捕、虚偽の罪で告訴される。

原子力推進派による圧力と陰謀である。

新自由主義的な資本主義体制が原子力産業界の末端まで根をおろしている。
国連を中心にした世界構造は、北側の利害に即してつくられた枠組み、とりわけ米国の。184
by eric-blog | 2013-10-22 12:16 | ■週5プロジェクト13
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