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この国はどこで間違えたのか  沖縄と福島から見えた日本

この国はどこで間違えたのか  沖縄と福島から見えた日本
沖縄タイムス連載「国策を問う」改題、徳間書店、2012
2061冊目

インタビュアー 渡辺豪

内田樹
小熊英二
開沼博
佐藤栄佐久
佐野眞一
清水修二
広井良典
辺見庸

偏差値の導入のエピソードにあるように、「この国」は民主主義を育てようとしてこなかった。民主主義は育てるものだとも思っていない。

おもしろい視点としては、ヤコブ・M・ラブキン著『トーラーの名のおいて』(平凡社、2010.04.02)、『イスラエルとは何か』(平凡社新書、2012.06.17)の翻訳を手がけた東京理科大学教授の菅野賢治氏(専門はフランス文学)は「西洋の視点で世界を見て来た」。

国策としては「日米基軸の対米従属」「経済最優先」。しかし、それを追求することで豊かさや幸福の実現が担保されてきた「日本の戦後」はもうとっくに終わっている。(まえがきよりp.17)

本当の言葉というのは一度言葉を失ってからしか出て来ない。佐野160

今回の福島第一原発自己で東京電力の当面の賠償金額の推計は4町円を超えているんですが、福島県が過去36年間に受け取ってきた電源三法交付金の総額は2700億円。補償としての「迷惑料」だったのが次第に「利益誘導」という性格になり、駆け引きあるいは取引の色彩を農耕にしていった。清水191-193。
by eric-blog | 2013-10-09 14:40 | ■週5プロジェクト13
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