日本が世界一「貧しい」国である件について
谷本真由美、祥伝社、2013.4.1
1972冊目
へんだぞ、日本。が主旨の本。
こんな指摘は確かに! である。
「社会人」という言葉は英語にはない。
グローバル人材育成 なんかするより、雇用体系を見直した方がよい。必要な人材は世界中から「買って」くる
国際的に通用する英語能力はハンパない! 英語力として測れるようなレベルじゃない! 仕事能力そのものだ! ノマドなんてゆるキャラ言ってんじゃねぇ!
という叱咤がゴウゴウきた後、
さらには、そのような間違った英語能力育成も含めて、日本の教育制度について、「無駄」を列挙。胸がすくね。126-147
1.暗記とそれを吐き出すためのテスト
2.学級会
3.入学式と卒業式、およびそのための練習
4.部活やクラブ活動
5.意味がわからない規則
6.掃除
しっかり「考える」力をつける教育制度にいたしましょうということだね。賛成。
ムラ社会が続いていて、「ウチとソト」が顕著。
○仲間の汚職に目をつむる真面目な官僚
○気づかいだけで昇進してる会社
○同じ大学の人としか仲良くしない学者
○政策ではなく政局ばかり気にする政治家
○つまりは「ウチ」に所属していないとアイデンティティが不在
その背景として、社会に、多様性がない。人に哲学がない。
劣化したのではなく、傲慢になり、怠惰になった
報道の自由度が低いし、世界から哀れまれている。
さて、社会としては、どううまく枯れていく? というのが課題。
そして、個人は、めざせ「世界にたった一つのらーめん屋」
傲慢になったというのは、どこか、わかる気がする。