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銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎
ジャレド・ダイアモンド、草思社、2000
Guns, Germs, and Steel, Jared Diamond, 1997
1962冊目

逆転の人類史と評される、アジア太平洋地域の民族が人類史の謎に多くの情報を与えているという歴史。

世界のさまざまな民族が、それぞれの異なる歴史の経路をたどったのはなぜだろうか。しかも、たかだか、13000年の間に生まれたこの多様性を説明するものは何か?

著者は、その原因を、栽培植物と家畜に、多く求めている。その結果人口が稠密になり、家畜の存在と人口の稠密さがあいまって、伝染病への耐性を獲得し、また社会制度も発展、そして文字化や科学、鉄器や馬の存在が軍事力を増強させた。

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(英語版にはたくさん写真も紹介されている。日本語版に含まれていないのが、残念だ)

では、なぜ、そのような発展を遂げた大陸とそうでない大陸があったのかを、説明している。

ユーラシア大陸が東西に長かったから。

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そして、南北アメリカ、アフリカでは、栽培植物が伝播するのに時間がかかった。そのことは、ユーラシア大陸栽培植物の遺伝子が均質であるのに対し、栽培の努力がさまざまな地域で、さまざまな時代に繰り返し取り組まれていることの違いでわかる。

熱帯の存在も、南北の交流をさまたげただろう。

オーストラリア大陸についても、なぜ栽培植物と家畜化が進まなかったのか、植物の多様性と動物種の特徴から解き明かす。

家畜化することができる動物種の特徴は、次の六つである。251〜
(これは簡単にワークショップできそうだなあ)

○餌の問題
○成長速度
○繁殖
○気性
○パニックになりやすい性格
○序列性のある集団を形成しない

結果、羊、山羊、牛、馬、豚、鶏などが主要家畜として成功してきたのだと。

これまで、こんなにわかりやすい人類史の本を、知らなかったのが、不思議だ。
by eric-blog | 2013-05-06 16:46 | ■週5プロジェクト13
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