ローマ人の物語13

78-2(361)ローマ人の物語13 最後の努力
塩野七生、新潮社、2004

毎年年末に一冊ずつ出る新刊本は、図書館で借りることにしている。文庫本のほうから入り、それは全巻揃えるつもりだからだ。

紀元3世紀に入り、拡大した前線を警備するために、ディオクレティアヌスは副帝を立てる。最初は「二頭政」そしてその後に「四頭政」へと。しかし、力のある者が分権したその後の世代交代は、簡単ではない。帝国の分裂の始まりだ。

もう1つのこの時代における変化は元老院や市民集会による認証を皇帝が受ける必要がないというようにしたこと。いずれ形骸化していたとしても、だ。これは後継者選びに際して市民すなわち軍兵たちによる擁立の弊害を避けるためだったわけだが、次のコンスタンティヌスがキリスト教を認める、そして「神による認証」へと皇帝のカリスマ性の保証が変化していくことにつながろうとは。

もう1つの変化は、ローマがその機能としても、中心地ではなくなっていったことである。ローマが本国で、その他の属州という格差がなくなり、ローマ街道が整備され、防衛線のために便利な場所に正副4帝の根拠地が置かれるようになったとき、ローマはその役割を終えたのだ
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by eric-blog | 2005-02-28 18:20 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)
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