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グループ作業? あるいは協同学習?

協同学習は、単なるグループ作業ではない! Cooperative Learning, Cooperative Livesの第二章より。
協同学習を指導する側に、かなりの力量が求められることがわかるね。学ばなければ。

2協同学習を実践するための道具箱

CLCL2理論編

互いを信じ、好きになることを、課外の特別授業として学ぶのではなく、読み書き算を学びながら、学べるように、基本的なプロセスを変えることができたら、すばらしいことでしょう。  Elliot Aronson, 1978

協力は学ばれる必要があります。・・・そのような学びに対する強調が置かれていない社会においては、それを学ぶことは困難ですらあります。  Emmy A. Pepitone, 1980

協同学習というのは、生徒に達成のために協力を求めます。

単なるグループ学習との違い、対比表、p.31

グループ学習
1.タスクはたいていの場合、プロジェクトである。
2.何人かの生徒がより多くの仕事をし、より多くの責任を引き受ける。
3.学ぶのが遅い生徒は、課題に取り組むことができないと思い、参加する度合いが減る。
4.何人かの生徒は、他のメンバーから無視される。
5.活動的なメンバーは「何もしない」ことをいやがる。「何もしない」ひとは、さらに動機付けが減り、課題が終わったときには、自分の能力が下がったように感じる。
6.それぞれの生徒は、自分自身が何を学び、どんな成績を得られるかに関心がある。
7.グループの評価は、グループ全体で評価され、個人はまったく評価されないか、あるいはそれぞれの生徒の仕事の部分について、個別に評価されるかのいずれかである。
8.生徒は、グループでの作業のすすめ方を知っていることを期待されているが、それがどのようなことなのかについては、一貫性がない。

協同的に構造化されたグループ

1.課題は、多くの学業の何であっても構わない。プロジェクト、綴りの学習、学習センターでの学習の後、など。
2.生徒は、自分の仕事をし、その責任を持つ。
3.学習が遅い生徒も、彼らが取り組むことのできる分担が与えられるので、積極的に参加する。
4.それぞれの生徒の参加が、グループの全体の進展に関わるので、他の生徒からも奨励される。
5.それぞれの生徒の仕事が必要不可欠なので、自信も、学業成績の能力もすべての生徒について伸びる。
6.それぞれの生徒は、自分自身が何を学んだか、他の生徒が何を学んだか、彼ら全員がどのような成績を得られるかに関心がある。
7.グループの評価は、グループ全体で行われ、生徒個別の学習がグループの成績に影響する。
8.生徒は、協同学習のやり方を知っているとは期待されておらず、そのためのスキルを教えられる。


背景となる文献

Spencer Kagan “Cooperative Learning: Reources for Teachers”

Davis and Roger Johnson “Learning Together and Alone and Circles of Learning”

Dee Dishon and Particia O’Learly “A Guidebook for Cooperative Learning”
Elliot Aronson, Jigsaw Classroom


協同学習のいくつかのフォーマット

Partner ペアで協働。Peer Teachingも同様

Group Project, Jigsaw グループに任務が与えられ、一人ずつには、特に、どこに集中して情報をまとめるかが示される

Cross-Grade Project 異学年で、上級生が下級生に教える。Learning Centerでの活動も是に当たる

Cooperative Board Game ボードゲームで学ぶ

The Treasure Hunt ラブカナルの住民運動のアクティビティのように、互いのもっている情報を探し合う。

Research Project 調べ学習のプロジェクト
by eric-blog | 2012-02-18 21:54 | ☆よりよい質の教育へBQOE
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