言葉遊び

68-4(312) 言葉遊び
ピエール・ギロー、白水社、1979

図書館は便利ですよね。誤訳天国で紹介された言葉遊びの本はなかったですが、かわりにこれはフランス語の言葉遊びの本。フランスでは冗談が受けなかったという川田さんはこの本をどう読むのだろうかと思うようなもの。

著者は言葉遊びを分類すると100種類以上のものが上げられるとしながらも、主要なものについての整理を試みる。8-9
音声的な言葉遊びとしては
・語呂合わせ
・掛け言葉
・地口
・音韻
・アナグラム
・換字地口
・字なぞ
・回文
語彙的な言葉遊びとしては
・言い換え
・地口
・なぞなぞ
絵文字遊びとして
・判じ絵
・カリグラム
などなどあたりが素人さんの言葉でも紹介できる限界かなと。それを説明する「連鎖」「代入」「挿入」という概念はもうお手上げ。

そして例えば「地口」はこのように説明される。「多かれ少なかれ濫用された、音声の類似による両義語」12
「囚人が本をめくっている。看守が尋ねた。「何を探しているのかね」「あるくだりpassageでさ」」などはなるほど、日本語の行(くだり)も道に関係するなと共感する。

結論としては、これらの言葉遊びの名称の語源論的な分析が、その言葉遊びが何を指し示していたかを明らかにするという。そこには両義性、逆転、曲解、おしゃべり、ふざけあい、意味のない言葉、音を楽しむというような人間の行為ないし認識があらわれている。170-174

フランス語を知らないものとしてはちょっと読みにくいものでした。しかし、黒川さんや養老さんなど、最近「日本語を話す脳の優越」を言う人が多かったのが、少し中和される思いがいたしました。ハイ。
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by eric-blog | 2004-12-17 08:41 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)
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