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いつか、すべての子供たちに

いつか、すべての子供たちに
ウェンディ・コップ、英治出版、2009

Teach for Americaという団体を、大学4年生の時から始めた女性自身によるレポート。

TFAは、優れた大学を出た若者を学習困難地域の学校に派遣し、子どもたちを支援する取り組みである。 そして、それは地域に限定されたサービスを提供するNPOでもなければ、教育モデルを提供するものでもない。彼女がつくり出したいのは「ムーブメント」なのだ。

初年度は参加者をリクルートし、新卒学生をリクルート・選抜し、トレーニング、そして全米5-6カ所に送り出す。彼らは2年間、教える。

そんな優秀な大学の卒業生が、集まるはずがない。教職という低賃金の仕事をするはずがない、とひややかな反応を受けつつ、

1990年4月、2500人の学生が応募し、500人が選ばれた。この倍率の高さそのものが、この計画を疑わしく思っていた人々を驚かせるだろう。研修は8週間、南カリフォルニア大学で実施。

子どもに学ぶ意欲を、夢を見る希望を。

http://www.teachforamerica.org/

著者は1967年生まれ。1990年というのは、ちょうどERICも立ち上がったばかりだったね。

2年目の終わりには11カ所のオフィスで55人のスタッフが働くところまで成長。そのために資金調達と組織づくりの課題がのしかかる。

それでもウェンディがやってこれたのは、提案書・計画・実践をしてきただけだと、成長の否決を言う。アメリカ文化の底力だなあ。
by eric-blog | 2012-01-12 06:27 | ■週5プロジェクト11
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