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減速して生きる ダウンシフターズ

382-1(1622)  減速して生きる ダウンシフターズ
高坂勝、幻冬舎、2010

今年の冬は、中高年がインフルエンザでやられているらしい。
学生も、インフルエンザで3-5日ほどの出席停止という診断書を提出した人数が5名。過去最多である。教えているのは2クラス70名程度だから、1割ほどにもなる。

1月8日に風邪に罹患し、14日に病院に行ったら気管支炎だと言われ、やれ良かったインフルエンザじゃなくて、と一安心しつつ、その症状自体は、お薬をいただいた一週間で「治った」。にもかかわらず、体調が優れないまま、一ヶ月が過ぎた。何より、お酒が飲めない!!!!!  信じられない!!!

やっと、今週、「治った」と実感。よっこらしょっと、週5プロジェクトは? とブログを見てみたら、なんと1月23日から、音沙汰なし! に、本人が一番ショックを受けている。あれ? あれ? あれ? あーれーーーーー?

その間も、ビジットしていただていた方々。ありがとうございます。
言い訳ではないですが、この本を贈ります。「がんばらなくていい」「やりたいことをやればいい」

言わば、人生の断捨離、ですな。冬とは、スローで、メランコリックで、そういう時期なのですねぇ。減速してました。

米国人経済学者ジュリエット・B・ショアさんの定義によると、と引用されております。
「過度な消費主義から抜け出し、もっと余暇を持ち、スケジュールのバランスをとり、もっとゆっくりとしたペースで生活し、子どもともっと多くの時間を過ごし、もっと意義のある仕事をし、彼らのもっとも深い価値観にまさに合った日々を過ごすことを選んでいる。」『浪費するアメリス人』(2000年、岩波書店)より

一番最初に出会ったダウンシフターは米国で、だった。1974年のアメリカ、カリフォルニアの平和主義者。さもありなん。自分でパンを焼き、ツナサンドのマヨネーズの量について、こだわっていた。楽しいデューン旅行に連れて行ったくれた。

大学時代、わたしの見果てぬ夢の始まり「教育の人間化を実現する会」でも、ヨガ、鍼灸師、ダウンシフターはたくさんいた。民衆演劇を通して原発の怖さを訴える人びとなど、手作り感満載の合宿なども、行いました。

いまにつながる出逢いの元、夏のベルギー平和大学。東京に移動して、環境保護運動。ダウンシフターズの宝庫である。

子育ての頃は、玄米菜食定食屋さんでアルバイト。食の安全、公害反対運動などから、ダウンシフトを選んでいる人がいた。

引っ越した先の、埼玉県小川町の有機農業者たち。協働と共創のネットワーク。バイオガスのおかげで、輪がつながったのは感激だった。

さまざまなダウンシフターズの系列に、新たなページが加わった?いや、以前からあったに違いない。半農半○○。この「二足のわらじ」がすばらしい。わたしは「イカ」よ、とわらじの数をいばっていた時も、わたしもあります。

著者自身はBARの店主。池袋から徒歩10分以上のロケーション。半農の田んぼは千葉県への通い。そろそろ、田んぼの近くへ引っ越して、とも目論んでいるらしい。

30歳で企業をやめる。28日単位での国内、海外の旅。自然感覚を取り戻す。

2004年から6年続けた「たまにはTSUKIでも眺めましょう」というBar。夜営業だけの6.6坪。家賃が12万円。やっぱりなあ。でも、黒字経営なんだそうだ。客単価4000円は高い方だよね。

その体験記で259ページを書き上げられるのだからすごい。

説得されるアラサー、アラフォーが増殖するといいなあ。ミドフィフは、期待しているよ!

しかし、究極のダウンシフターは、我が母だなあ、とわが家の手作り感あふれる日常を思い出す。日々を大切に、か。あ、電話でもしよう。
by eric-blog | 2011-02-09 08:55 | ■週5 プロジェクト10
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