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アメリカ黒人女性とフェミニズム 

373-2(1596)アメリカ黒人女性とフェミニズム 
ベル・フックス、明石書店、2010
AIN’T I A WOMAN Black Woman and Feminism

1980年、1952年生まれの著者の第一作。やっと邦訳された。30冊もの著作中、邦訳三点目であるという。訳者はフェミニズム研究者でもなく、関係性の教育学関係者でもない。

黒人解放運動からの性差別のゆえ、女性解放運動からは人種差別のゆえに、周辺化されてきた黒人女性。そして、常に「イメージ」を押し付けられて来た。使われ、操作されて来た。黒人女性たちのアイデンティティの奥底まで。

白人女性が性的なものから遠ざけられ、黒人女性に性的な搾取が向けられた。

これは、戦前の日本における「妻」と「娼婦」の分断に同じだ。『タブー』が示した女性の分断と同じだ。

家父長制 patriarchyに対するこの訳語に対して、訳者らは違和感を呈しながらも、そう、訳し続けている。

Patriarchyが女性蔑視をうみ、女性に対する暴力を生む。そのような機能を持つPatriarchyとは「家父長制」という訳語にあたるだけのものであるのだろうか。

帝国主義におけるPatriarchyはどうだ?
女を守らないPatriarchyはどうだ?

フックスは、問う。「人種差別主義者がなぜフェミニストを名乗れるのか」と。304

Patriarchyを「忠誠」と理解することで、その「忠誠」の対象となる集団が、拡大していくことについての理解が得られる。

また、集団をなす動物における「オスの武装解除」という指摘も想起できる。

ヒトが集団を作る動物になった時、呼び込んでしまったのかもしれない。

だとすれば、わたしたちの解放を超える自己実現の道とは、どこにあるのだろうか。

家族・生活共同体の中で、生きるとはどういうことか。
集団の中で、◯◯として生きるとはどういうことか。
集団を超えて、人間として生きるということはどういうことか。
人間を超えて、ヒトとして生きるとはどういうことか。
ヒトを超えて、動物として生きるとはどういうことか。
地球にある存在であるということは、どういうことか。

「わたしという旅」を支えているものが、そこにある。
そして、「わたし」がどこに立つのかによって、世界は違って見えるのだ。

以下は、You Tubeのビデオクリップから。

Critical Thinking as Transformation
http://www.youtube.com/watch?v=zQUuHFKP-9s
http://www.youtube.com/watch?v=KLMVqnyTo_0&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=OQ-XVTzBMvQ&feature=related

Entitlementへの期待やイメージが持てない人びとに対する教育は
サバイバルのためでよいという教育者たちの考え。

しかし、Critical Thinkingがあれば、自分の人生の意味を変えられる。

Popular culture is pedagogy itself.

White rich men in the context of Hollywood produce whatever images they want.

White Supremacy Capitalist Patriarchy

Enlightened witness

Commodified Blackness, Exotic Blackness

男性優位文化の男性経済力中心社会

Partiarchyとフェミニズムについては、以下のビデオの30分くらいからがGood!

http://www.youtube.com/watch?v=rMuEJhlWSvA&NR=1

Binary Thinking
Culture of blaim

Education as a practice of Freedom
by eric-blog | 2010-11-23 10:03 | ■週5 プロジェクト10
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