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[5299]禅語百選 人生の杖ことば、いのちの言葉

[5299]禅語百選 人生の杖ことば、いのちの言葉

松原泰道、祥伝社、2011


1907年明治40年生まれ。2009年平成21年101歳で逝去。


禅の初祖は菩提達磨大師。530年???

不立文字・教外別伝・直指人心・見性成仏


574年に仏教が弾圧され、住居もなく、経典もなしに、仏像。命が訳の放浪遍歴がかえって禅が広まるきっかけに。    6


身体で語りあい、いのちといのちとが触れあって生まれるのが「挨拶」。

「挨」は近づくこと、「拶」は引き出すこと。   7


これについては、ネットで調べると多少共違うのだが。

https://www.hongwanji.or.jp/mioshie/words/001485.html



禅語の持ついのり、願い、いのち。


ほとけのいのちといのちのふれあい


師弟のいのちのふれあいが禅の本質。



# by eric-blog | 2024-03-28 10:53 | □週5プロジェクト23

[5298] 在日という病 生きづらさの当事者研究

[5298] 在日という病 生きづらさの当事者研究

朴一、明石書店、2023


著者は1956年。時代背景が共通である。


在日の三世。小学校の時に友達には在日であることを知られたくないあまり、「ハンメ監禁事件」

高校生の時に、日教組活動に熱心な担任の働きかけで、本名宣言。

しかし、就職活動などでは、「日本名で働いて欲しい」などの差別は続いている。

また、結婚のハードルも高い。


1987年、大学院の期限切れ間近、立正大学に就職が決まる。大学の国際化を推進したいとする一人の教授の推しで、決まった。大学院時代は「指紋押捺拒否運動」にも時間を割いていた。


池袋での住居探しにも差別の壁。1993年の調査によると25店舗中24店舗が外国人不可。   87


立正大学赴任から二年目。大阪市立大学から「在日」の問題も取り上げるという条件で移籍の誘いがあり、給料は下がる、任期制が外国人には引かれているなどの悪条件にもかかわらず、変わることに。任期制を撤廃させなければと。


そして、1997年、大学からの海外研修で韓国へ。金大中大統領が選ばれた年。激動の年であった。

しかし、韓国でも味わった疎外感。日本では韓国であることで差別され、韓国では韓国人らしくないと差別される。自分自身が「在日」というアイデンティティで生きていくことを突きつけられた。137


参政権運動、慰安婦問題などにも取り組む。


生きづらさはどこにでもある。一つずつ、制度を変えていくこと。声を上げていくことなのだなあ。と改めて。



■僕たちのヒーローはみんな在日だった

https://ericweblog.exblog.jp/22754927/


# by eric-blog | 2024-03-28 10:21 | □週5プロジェクト23

[5297]We 248号 特集「命をつなぐ」 2024年2/3月号

[5297]We 248号 特集「命をつなぐ」 2024年2/3月号


命をつなぐこと 中村之菊(みどり)、坂本菜の花


石川県珠洲市生まれの坂本菜の花さんの旅館は、今回被災したけれど、比較的軽微にすみ、現在もお住まいを続けている。


珠洲市には70年代から原発立地計画があり、90年代には本格的な作業が始まった。しかし、住民運動と1993年2月の地震で、計画は2003年に凍結発表。今建っていたら、フクシマ以上の大惨事になっていたかも。五十嵐正博さん、赤井朱美さんご夫婦は地震のとき、「さか本」にいた。


赤井朱美さんは『能登の海 風だより』1993年というドキュメンタリーを制作した人。


そして、被災した坂本さん自身は「備えたりなかったリスト」を寄稿。


ヘッドライトや懐中電灯、備蓄の水と食料、ウェス、ガムテープ、油性ペンなどはわかる。自転車用のヘルメットは邪魔ではあるが、毎日部屋まで持ち帰ることにする。


とっても意外だったのは「ケータイに笛をつけておく」ことだった。    14


特集の二本目はプラスチックゴミ。    15

金子博さんは、1955年生まれ。環境問題に高校生の時から関心をもち、「自主講座」に通った。

海のゴミに取り組み、2009年「海岸漂着物処理推進方」の制定に関わる。

レジ袋の有料化の効果に疑いをかける人もいるが、川などでの不法投棄ゴミにレジ袋が減ってきている。   20

減プラスチックは、EUより遅れてはいるが、取り組みを続ける。「循環経済への転換」


新・同時代の男性学 沼崎一郎さんは「男の生きづらさ」で、5つの項目を紹介。

・デートで男性がお金を負担、リードすべき

・男性が弱音を吐くのは恥ずかしい

・力仕事や危険な仕事は男性

・男性は定年までフルタイムで働く

・一家の大黒柱

これらの問題は経済の問題。とりわけ男性間の格差の拡大。それを男性の「生きづらさ」という意識の問題にすり替えている。  76

有毒な男らしさ 身体的精神的強さ、優越感、権力志向

「強さ」を求めて攻撃的で暴力的、冷酷非情。

「権力」欲しさに、所有欲、独占欲、支配欲。

有毒な男らしさが他人に向かうといじめ、犯罪、自分自身に向かうと自死という暴力へ。

若い男性たちはどんどん無毒化しているよ。



# by eric-blog | 2024-03-28 09:55 | □週5プロジェクト23

[5296]100均資本主義 脱成長社会「幸せな暮らし」のつかみ方

[5296]100均資本主義 脱成長社会「幸せな暮らし」のつかみ方

郭洋春、プレジデント社、2022


1959年生まれ。


低賃金の日本をさえてきた激安ショップ。日々の暮らしに困らない。単なる「長期のデフレーション」では片づけられない。新たな経済のかたち。


そのメリットをしっかりと認識することで、対策を誤らない事だ。


2021年からの原油価格の高騰、物価高に襲われている。官製賃上げ3%でも追いつかない。   2

国民は世界の消費支出を減らそうと思っている。


100円ショップはこれから冬の時代を迎える消費者にって”希望の光”になる。   4

1. 価格を抑えている100均は優位になる

2. グッズの魅力

3. 不況下に生まれたビジネスモデルであり、インフレに強い ローコスト経営の徹底

100均資本主義は「成長至上主義」からの脱却なのだ。「Dのない社会」


100均は小売業のディズニーランド!!!その価値は「安さ」だけではないのだ。

・環境配慮型の新標品


コロナで感染症への不安が募る中、100均ショップで使い捨てのものが買える事の価値が高まった。


日本発の100均はダイソーが1977年にな創業。    33

アメリカにはDollar Shop。そして最近では中国のメイソウ。


・ダイソーのグローバル化・多角化

・DX時代に合致したセリア デジタルトランスフォーメーション 商品管理から人手まで

・キャンドゥ、ネット活用

・ワット ローこすとに特化 6プランドを展開


資本主義の源泉は人々の欲望。

100均資本主義は「失われた30年」で日本人がためた「不平・不便・不満」というマグマから生まれた。  98


日本の非循環状態の「Dのない社会」

D 需要 < S 供給

Dream 、 Desire 、 Demandの三つを合わせた「Dのない社会」

物欲が減少した社会=縮小再生参加した社会=縮小均衡社会    107

資本主義の推進力を失った社会


ストレス国家をどう解消するか


・労働からはたらくへ

・競争ら協調へ

・所有から共有

・震洋から信頼


100均資本主義はSDGsそのものだ!!!

富の過多をを尺度としない。   質的豊かさ。自分解、自己肯定感、夢の実現、「モノをもたない豊さ」橋本努





# by eric-blog | 2024-03-27 17:29 | □週5プロジェクト23

[5295]パレスチナの民族浄化 イスラエル建国の暴力

[5295]パレスチナの民族浄化 イスラエル建国の暴力

イラン・パペ、法政大学出版局、2017、原著 The Ethnic Cleansing of Palestine, 2006



1948310日、レッドハウスで、シオニスト指導者とユダヤ人将校ら11人が、パレスチナの民族浄化計画の命令を国中に送った。  3

この指令には、人々を強制的に立ち退かせるためにとるべき手段の詳細な説明があった。

大規模な威嚇、村々や住宅地の方位と爆撃、家屋、資産、物資への放火、追放、破壊。人々が戻ってこられないように瓦礫の中に地雷を敷設すること。 ダレット計画。 D計画。   


パレスチナをユダヤ人だけのものにする第四次計画。


任務は六ヶ月で完了。

パレスチナにもとから住んでいた人の半数以上、約80万人が追放され、531の村が破壊され、11の都市部が無人にされた。


電子メディアが発展して、人為的惨事を人々の目から隠したままにしたり、否定したりすることはできないようになったにもかかわらず、1948年の犯罪は、公的記憶からほぼ完全に抹殺されてきた。    4


アラブ軍部隊がいたにもかかわらず、「いつもどおり」という障害によって、反撃ができなかった。   88


イスラエルは、ユダヤ国家の破壊、第二のホロコーストが起こりかねないという神話を作り出すことに成功した。   184


イギリスはダレット計画を知っていたのか?


要塞国家イスラエルの完成。


いつまでも、パレスチナ人との和解のチャンスがあり続けるわけではない。と、パペは結ぶ。



イラン・パペ、パレスチナを語る 「民族浄化」から「橋渡しのナラティヴ」へ

イラン・パペ、ミーダーン<パレスチナ・対話のための広場>訳、つげ書房新社、2008年

https://ericweblog.exblog.jp/242032102/


イスラエルに関する10の神話

イラン・パペ、法政大学出版局、2018

https://ericweblog.exblog.jp/242037111/



# by eric-blog | 2024-03-27 16:37 | □週5プロジェクト23