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人権2日間研修

記録


2017829


セッション1 共通基盤づくり

10:30-12:00

  1. 1.ミニレクチャー「北朝鮮のミサイル発射による脅威に対して多文化教育、国際理解教育、人権教育ができること、すべきこと」
    1. ()外交努力を尽くすことが最重要 ドイツ首相メルケル
    2. ()武力では平和は築けない 中村哲、アフガニスタン支援者
    3. ()バンクス、多文化教育の原則「肯定的な交流」「歴史を知る」
    4. ()関東大震災の時の「エリート・パニック」を知る。支配者、管理者に煽られないこと。
    5. 2.自己紹介は何のため?
    6. ()名前だけの自己紹介
    7. ()わたしを表す数字
    8. 3.ふりかえり
    9. 4.傾聴
    10. 5.話し合いのルールづくり
    11. 6.正確に聞く傾聴
    12. 7.活動形態でのふりかえりワークシート
    13. 8.三つの質問


セッション2 流れのあるプログラム

13:00-14:30

  1. 1.傷つける言葉[個人作業]
  2. 2.攻撃性について分析する[ワークシート、ペア作業]
  3. 3.「なぜ攻撃するの?[グルーブ作業、模造紙に]
  4. 4.ギャラリー方式で共有
  5. 5.「遅れてきた定着民」
  6. 6.マイクロアグレッションの例を声に出して読んでみる。
  7. 7.自分の中の攻撃性を抑えるための手立て10
  8. 8.ノートテイキング


セッション3 ふりかえりとまとめ

14:40-16:00

  1. 1.後出し負けじゃんけん 頭でわかったことを体でできるまで
  2. 2.グループを変える
  3. 3.四つの活動形態について、ふりかえりと分析を分担してレポートバック
  4. 4.テキストリーディング「第二章」の1-4を分担読み、レポートバック
  5. 5.参加型の利点とバリアは何?
  6. 6.やりたいアクティビティで仲間探し
  7. 7.準備する[15:30-15:50]
  8. 8.様々なHowの微妙な違いを味わうこと。



2017830

セッション4 アクティビティ実践

10:00-11:30

  1. 1ファシリテーターのTips&Ideas ペアづくり、グループ替え
  2. 2プログラム評価の視点
  3. 3アクティビティ実践
  1. 1.#5 10人の親しい人々
  2. 2.#7 お似合いのイニシャル
  3. 3.#13 三段論法の落とし穴

昼休憩11:40-12:40

  1. 4.#12 参加者はどんな人? 2日目からの参加者による
  2. 5.#14 多数派少数派体験ゲーム
  3. 6.#17 目隠し散歩
  4. 7.#22 ジェンダー用語集

休憩14:15-14:20

  1. 8.#25 未来の社会
  2. 9.#27 X氏の一日
  3. 10.#30 やれる・できる・がんばる


セッション5

15:40-16:00

  1. 1.マゴリス・ウィール 相談の輪 個人的行動計画に変えて、「やれる・できる・がんばる」を使って
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  1. 2.プログラム実践評価表をふりかえる「良かった点・アイデア」の付箋を三枚かく →グループでシェア
  2. 3.まとめ

【ファシリテーターのふりかえり】
・準備したプログラムより、「アクティビティ実践」に絞り込み、「プログラム」を意識することは諦めたのは良かった。初めての人が多かったので。これまでとは違っていて驚いた。どこから集めた参加者なのかなあ。
・「10人の親しい人々」はかなりショックな展開だった。しかし、「違いを味わう」ことを意識化してそれまでも進めていたので、わたしが違うやり方を提示したことも、ちょっと怒りは出ていたかもしれないが、受け止められたと思う。
・異なるやり方を示すと、「なるほどなあ」という表情ができていないファシリテーターがいて、そのことでちょっとからかってしまった。本人は、それが自分の課題だと言っていて、前向きに受け止めてもらって良かった。
・2日目の最初は、前日のふりかえりが必須
・「やれるできるがんばる」を自分のものとして持ち帰って欲しいので、テキストの裏に貼って他の人から署名をもらうという活動を考えたグループに脱帽。

その他、気づきが多い研修でした。

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by eric-blog | 2017-08-31 17:51 | □研修プログラム | Comments(0)

あの人の声は、なぜ伝わるのか 相手の心に届く 揺さぶる「倍音」コミュニケーション術

あの人の声は、なぜ伝わるのか 相手の心に届く 揺さぶる「倍音」コミュニケーション術

中村明一、幻冬舎、2013

2869冊目


尺八奏者が発見した、あの音をずっと続ける呼吸法。「密息」。骨盤を倒すことで腹腔を広く保ち、横隔膜の上下動の幅の自由度を確保して、息を貯めやすくする。


尺八の音の研究から「倍音」の研究に取り組み、整数次倍音と非整数次倍音の違いに思い至り、そこから人の声の質の研究にも踏み込んでいる。


同じ著者による『倍音』については松岡さんの「千夜千冊」に詳しい!

http://1000ya.isis.ne.jp/1492.html


面白い、と思ったのだけれど、うーーん、動画を見て熱が冷めてしまった。中村さんの顔が好みじゃなかったんだよね。


尺八の音? うーーん、わからん。


でも、声の出し方については、参考になりますよ。




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by eric-blog | 2017-08-31 11:36 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

歴史隠蔽主義は地球の未来を危うくする。

歴史隠蔽主義は地球の未来を危うくする。


小池東京都知事が、関東大震災の時に虐殺された朝鮮人犠牲者を追悼する会に、追悼文を寄せないことを決めたと言う。これまで歴代の東京都知事は、あの石原慎太郎知事も含めて、毎年追悼文を寄せている。

去年はこれまでの慣例通りに送ったが、今年は昨年の自民党都議会議員の都議会での質問に答える形で再検討し、彼女自身の意思として追悼文を送らないことにしたと言う。

関東大震災の慰霊祭を東京都が主催で行っているから、その中に朝鮮人犠牲者も入っているからと言うのがその理由だ。そもそもきっかけは3月に都議会で「6000人という数字に根拠がない」という指摘がされてからだ。

しかし、これまで真っ当な調査を怠ってきたのは行政である。それを民間人が苦労して調べ上げ、東京でも、神奈川でも、証言が拾い集められている。しかも、追悼碑も民間で建立。民間で維持しているのだ。

そこに東京都が追悼文を送らなくなったら、それは歴史を次世代につなげていく公的な努力から、また一歩退くことになる。


これはもう歴史修正主義などというレベルのものではない。歴史隠蔽主義であり、歴史教育をバカにしている。


自分たち自身がしっかり伝える努力もせずに、何が関東大震災の慰霊と言えるのか。過去から学び未来を拓く教育者としての矜持が問われている。

朝鮮人虐殺は、まさしく植民地支配の暴力性が、宗主国内においても被支配民族を劣位に見る態度を育て、また、自分たちが暴力的に支配していることの認識から、反発反逆を恐れる余り、常に加虐的に扱ってきた植民地及び宗主国内における日常の延長なのである。


劣位や蔑視も、差別と搾取の結果としての貧困であり、生き残りの結果なのだ。にもかかわらず、尹東柱さんの詩集に見るような澄み切った人間性を育んでいるのが、朝鮮民族なのだ。恥ずかしくないのか? 平等に競争することができない環境を強制した上で、その人々を侮る、蔑視するなど、劣等感と恐怖心の裏返しにしか過ぎない。


民族間の支配被支配の関係性を続ける限り、安全安心な共生社会は築けない。

暴力的に支配している側は、常に反逆を恐れ続けなければならないからだ。


いつまで、この負の連鎖を続けるのか?


関東大震災の時、「エリート・パニック」によって流言飛語に火をつけたのと同じ過ちを、小池知事は犯すことになる。トランプ氏の「どっちもどっち」発言が批判されるのと同じ強さで、日本の市民社会は、小池知事の「えせ中庸」という未来へのビジョンと価値観の欠如を批判しなければならない。




91日 墨田区横網町公園 1973年朝鮮人犠牲者追悼碑を民手動で多くの人々の協力によって建立、以来毎年追悼式開催。



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【関係書籍、インタビューなど】


日本型ヘイトスピーチとは何か 社会を破壊するレイシズムの登場

http://ericweblog.exblog.jp/237660196/


■「一般社団法人ほうせんか」理事・西崎雅夫氏インタビュー

http://ericweblog.exblog.jp/23436626/

関東大震災朝鮮人虐殺の記録 東京地区別1100の証

http://ericweblog.exblog.jp/23331283/

■九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響

http://ericweblog.exblog.jp/19768817/

著者の加藤直樹さんに対するラジオインタビューはこちら

http://miyearnzzlabo.com/archives/44795


【背景】

2017824日 関東大震災朝鮮人犠牲者追悼 小池知事 恒例の追悼文を断る

http://ericweblog.exblog.jp/237668716/


関東大震災 横浜市副読本

http://ericweblog.exblog.jp/23464244/



■新居晴幸さんから(2017年8月31日FB投稿)


 明日、9月1日 関東大震災から94年か。
 「関東大震災における朝鮮人虐殺」について、教科書記述を調べたことがある。1964年、僕が中学生の時の教科書には全く触れられていない。10年後、1974年、僕が社会科教師になった時も触れられていないか、欄外の脚注に1行程度。
 60年代末の闘いでの提起を受けて、これが、ぼくらの自主編成運動によって、徐々に教科書にも反映されてくる。
 80年代から90年代にかけて、先ず、本文に表れ、次は項が起こされ、そして、巻頭グラビアに絵や写真も掲載される、という形で教科書に位置づけられてくる。
 ここ10年はそれがまた後退に向かっている。そして、今、60代以上の諸君には「教えられなかった歴史」を僕たちは取り返してきたのに、今また、それらが「教えられなかった歴史」世代の再生産がなされつつある。


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by eric-blog | 2017-08-28 13:44 | ◇ブログ&プロフィール | Comments(0)

森の幼稚園 シュテルンバルトがくれた素敵なお話

森の幼稚園 シュテルンバルトがくれた素敵なお話

今泉みね子、合同出版、2003

2868冊目


とある森の幼稚園の様子を小説仕立てで表現したもの。


駐車場に集合して「朝のあいさつ」。

駐車場にはコンテナがあって、よほどひどい嵐の時には中でランチを食べることもできる。

朝集まってくる子どもたちは10人程度。そしてその子どもたちの面倒を見るのは2人の先生。

いでたちは長靴に濡れないようにオーバーズボン。


出かける先は、シュテルンバルト。 星の森 というフィールドの中で、歩いたり、実験したり、発見したり、物語を紡ぎ出したり。


仕掛けは少なく、体験を幅広く。


・りんごを使って流れの速さの実験

・木枠を使って、ゴミの変化の比較、人工物と自然物


フィンランドの教育の時と同じく、見学が殺到しているのだろうなあ。


今泉さんはドイツではガイドブックや理論書などがたくさん出ていると言うけれど、日本ではまだまだかな。

PLTの『幼少期からの環境体験』は役に立つと思うがなあ。

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by eric-blog | 2017-08-24 15:16 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

「旅する蝶」のように ある原発離散家族の物語

「旅する蝶」のように ある原発離散家族の物語

岩真千、リベルタ出版、2017

2867冊目


あまりにもアタフタとした行動に、小さい子供を抱え、身重の妻をどう守るかという課題を突きつけられた著者の動揺が、かえってひしひしと伝わってくる。


311日の地震、そして原発事故の発生から、放射線被ばくへの懸念、そして発表される企業、行政、専門家などに対する不信。


ガイガーカウンターもない、しっかりとした知識もない、しかし、危険性については聞いてきている。


場所は宇都宮。


米軍関係者で沖縄に在住している義父の誘いに乗る形で、315日、タクシーで成田へ、そして羽田へ。お金がかかっても命には変えられない。残っていた最終便に滑りこむ。


しかし、実母と再婚した義父とが暮らす家は、認知症の祖母を見とるために同居している家。家族のための別室がある訳でもなく、気詰まりな「避難生活」が始まる。


仕事のために宇都宮に戻る著者。後に「それって単なる育児放棄じゃない?」と指摘されるものの、大学でも課題満載。震災で影響を受けている学生たち、一学期をどのような形で開校するのか、などなど、やることは湧いてくる。


自宅の周りの人々はほとんど避難していない。子どもに弁当をもたせただけで白い目で見られるような、放射線に対する無防備さ。



行政が言っていることを信じているわけではない。しかし、みんなが受忍しているのであれば、それは一緒に受忍しようよ、という論理なのだろう。その結果、問題が起こったならば、その時もまた「みんなで一緒に」問題提起したらいいじゃないか。地域の団結はその交渉力のためにあるようなものなのだ。


ということなんだろうなあと、改めてこの本を読んで思った。もし、幼い子どもや妊婦を逃すというのであれば、それはコミュニティの決定としてそうするべきなのだと。


今、ふと思ったが、そんなコミュニティが一つもなかったことが、そのタイプのコミュニティとその長の資質の限界なのだろうなあ。


学童疎開という決定ができなくなった。


本当に、気恥ずかしいぐらい、夫婦喧嘩あり、親戚との断絶あり、罵り合いあり、迷いあり、いじめあり。


著書は、2015年、来年三月から栃木県南部の小さな町に越す決意を妻に告げるところで終わる。


あれほど著者の「避難する」という決定を批判し、育児の全てを彼女に背負わせていることを罵ってきた妻は、沖縄の人間関係に支えられ、乗り越え、明らかに成長しているなあ。すごい人だ。


Weの連載の一つに「取り乱し性風俗アフター」というのがありましたが、それに通じるものを、男性著者が書いたものに感じるのは、とても不思議な感覚だ。



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by eric-blog | 2017-08-24 14:56 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

関東大震災朝鮮人犠牲者追悼 小池知事 恒例の追悼文を断る

2017年8月24日 東京新聞

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関連ブログ

■関東大震災の時の朝鮮人大虐殺は、軍と正力松太郎によって仕掛けられた。

http://ericweblog.exblog.jp/18825480/

■九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響

http://ericweblog.exblog.jp/19768817/

■「一般社団法人ほうせんか」理事・西崎雅夫氏インタビュー

http://ericweblog.exblog.jp/23436626/
横浜市副読本回収事件について
http://ericweblog.exblog.jp/23464244/


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by eric-blog | 2017-08-24 13:57 | ◇ブログ&プロフィール | Comments(0)

日本型ヘイトスピーチとは何か 社会を破壊するレイシズムの登場

日本型ヘイトスピーチとは何か 社会を破壊するレイシズムの登場

梁ヨンソン、影書房、2016

2866冊目


何回も貸し出し延長して、読み続けた。いま、ERICの蔵書も処分しつつあるため、新しく本を買うことは滅多にない。逆に使い捨ての情報本は買うのだが。


とてもしっかりと構成された本。


「日本型」の特徴

他国の人種差別禁止の現状

日本の課題


「日本型」と言っていいのかどうか、他の人種差別も同様のことがあるように思うので、基本は同じ。このような本がしっかり海外でも紹介されていればいいのになあと思う。


基本は、過去の植民地支配と搾取をベースに、暴力的に支配してきた相手を、植民地の宗主国内においても、劣位に見る態度。そのようにして学ばれてきた態度を、今も正当化し、相手からその問題点を指摘されたり、反撃されたりすることが我慢ならない。対等に見ることができない。過去を反省することができない。


日本の場合、政府も同じ病にあるので、相乗効果が加わる。そういうところが「日本型」。反レイシズムのモノサシがない。(しかも、国際社会のモノサシには準拠する気がない。)




まとめるとこんな感じ。


■ヘイトスピーチの酷さ  p.41

「だれにでも見えるひどさ=反人間性・暴力」 嗜虐性、侮蔑性、残酷性、物理的な暴力との一体性、

「見えないひどさ」=レイシズム、民族差別、歴史否定。


■反レイシズムというモノサシ

歴史否定に対するモノサシが弱い。


■レイシズム行為のピラミッド p.57

前田朗編『なぜ、いまヘイトスピーチなのか』などから作成した図。

1. 偏見

2. 偏見による行為

3. 差別包括的な差別禁止法、人種差別撤廃条約が義務付ける規制

4. 暴力   厳罰化、刑事事件対象。

5. 虐殺


■レイシズムはセシクズムを伴う。   p.67


人種という生物学的な発想に支えられているので、「他人種」を根絶やしにすべきという生物学的関係をつくりだす。セクシズムはそのための手段。


■レイシズムと国家  p.74


政治空間、上からの差別扇動。

「暴力を可能にするような社会・政治・制度の条件の下で起きる。」ヴィヴィオルカ『レイシズムの変貌』


■植民地支配における朝鮮人支配の方法  p.92

大量の殺人

植民地支配とは、経済的政治的利益を得るために作られたレイシズムのシステムである。


他国の主権を奪い、領土に組み込み、経済的政治的支配下に置くこと。


1876年、江華島条約という不平等条約を押し付け、絹・綿の市場を開拓し、安い米屋労働力を内地に輸入した。


弾圧による支配。


尹東柱を思い起こす。


3章はこれまでの暴力の事例。


■レイシズムが暴力につながる条件  p.144

1. 直接行動に走る集団

2. 「朝高は怖い」という感情を持つ、虚偽の情報に囚われている層

3. 暴行を傍観する市民のおおく

小沢有作『在日朝鮮人教育論』による分析。


戦後新しく生まれたレイシズム


■在特会型レイシズム暴力  p.178

三つの源流: 「右翼崩れ」の街頭演説などのノウハウ、歴史修正主義から係争課題としての「歴史否定」を、ネット動員という動員ポテンシャルを学んだ。



■反レイシズム政策とのズレ  p.195

「人種差別撤廃条約」-=レイシズムは違法行為である。

ドイツの「過去の克服」、反ナチス規範

米国、奴隷制の歴史、公民権法、エリック・ブライシュ『レイシズム』



■なぜヘイトスピーチは頻発し続けるのか  235

1. 民主主義の脆弱さ、左派政権の不在

2. 市民社会の最低限の平等さえ実現できない企業社会状況

3. 差別を内包する日本型雇用システム


■上からの差別扇動と在日特権攻撃

朝鮮高校の無償化からの排除など、自治体による差別。



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by eric-blog | 2017-08-23 16:57 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

「傷つける言葉」とマイクロアグレッション

■言われて嫌な言葉分類表









意図なし

傷つける/攻撃性







             意図あり










無意識/押し付け/当たり前


■「言われて嫌な言葉」は、アサーティブに「嫌だ」と言おう。


  • アサーション: 非攻撃的自己主張、「わたし」の気持ちを伝える。
    • ¬事実の確認 「いま、あなたは~~と言いましたね。」
    • ¬感情の伝達 「それでわたしは嫌な気持ちになりました。それは△△だからです。」(感情の背景の価値観)
    • ¬提案  「これからは□□しませんか?
    • 指摘の受け止め方


■人種や国籍が関わるマイクロアグレッションの言葉と比べてみよう。「共通点/異質点」


■マイクロアグレッション(微細な攻撃性)の事例


  1. 1.「カルロスはブラジル人だから、サッカーうまいんだろ?
  2. 2.アルバイト先店長から「君の名前、日本語のないの?
  3. 3.「中国人なんでしょ。中国語喋ってよ」
  4. 4.「あなたベトナム人なの?全然わからなかった。大丈夫、日本人に見えるよ。」
  5. 5.「え? 君、在日なの? それでも僕はこれまで通り、何も変わらないよ。」
  6. 6.「ハーフの人はいいなあ、かっこいいし、英語も喋れるし。」
  7. 7.「君の振る舞いは普通と違うね。」 「すごく目立つね」
  8. 8.「あれ、お母さんは随分白いね」
  9. 9.「髪の毛、くるくるだあ」「髪の毛、黒じゃないんだ。」
  10. 10.「鼻が高いね/大きいね」
  11. 11.「あなたは何人なの?

参考文献

『ちがい ドキドキ 多文化共生ナビ ~在日外国人教育実践プラン集~』

大阪府在日外国人教育研究協議会、2017 参照

マイクロアグレッションhttp://karapaia.com/archives/52149171.html

日本の子どもに知っていてほしい人種差別的な言葉

http://gamp.ameblo.jp/janicaeigo/entry-12297580292.html

人権教育ファシリテーター・ハンドブック


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by eric-blog | 2017-08-23 15:45 | ☆アクティビティ・アイデア | Comments(0)

マイクロアグレッションを活用した人権研修プログラム

12時間研修


■ねらい: 

○効果的な人権研修を行うために「参加型学習」「アクティブ・ラーニング」の教授法を習熟する

○研修プログラム立案とアクティビティ実践を体験する

○人権研修で活用できるアクティビティをなるべくたくさん経験する


■二日間の構成

829

830

セッションI 共通基盤づくり

10:00-12:00

セッションIV アクティビティ実践(20x10グループ)

10:00-12:00

セッションII 流れのあるプログラム体験

13:00-15:00

セッションV アクティビティ実践

13:00-16:00

セッションIII ふりかえりと参加型学習についてのまとめ

15:00-17:00

セッションVI ふりかえりとまとめ

16:00-17:00


■プログラム

セッションI 共通基盤づくり

10:00-12:00


1. 4月からの5ヶ月間をふりかえる

2. 傾聴

3. 話し合いの心がけ

4. 参加者アンケート「人権教育の課題」


セッションII 流れのあるプログラム体験「マイクロアグレッション」

13:00-15:00

1. 「言われて嫌だった言葉」[個人作業]

2. マイクロアグレッションを分析しよう[ペア作業]

3. 「遅れてきた定着民」[グループ作業]

4. マイクロアグレッションはなぜ残る?[グループ作業]

5. 未来型コミュニケーション「いいパターンの習熟」


セッションIII ふりかえりと参加型学習についてのまとめ

15:00-17:00

  1. 1.ふりかえりのノートテイキング
  2. 2.四つの活動形態でふりかえり
  3. 3.参加型学習の特徴とファシリテーターの役割
  4. 4.テキスト・リーディング
  5. 5.アクティビティ実践の仲間探し
  6. 6.ふりかえりのeQi


セッションIV アクティビティ実践①

10:00-12:00

1. アクティビティ実践の評価の視点を共有する

2. 実践準備

3. アクティビティ実践 各グループ20分+5分ふりかえり


セッションV アクティビティ実践②

13:00-16:00


セッションVI ふりかえりとまとめ

1. ノートテイキング

2. 個人的行動計画

3. 「マゴリス・ウィール 相談の輪」

4. ふりかえりとまとめ


■準備物

  • ¬研修資料 5ページ
  • ¬プログラム評価表
  • ¬アクティビティ実践評価表
  • ¬個人的行動計画

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by eric-blog | 2017-08-23 13:42 | □研修プログラム | Comments(0)

お菓子放浪記

お菓子放浪記

西村滋、講談社文庫、2005、単行本1976

2865冊目


映画『エクレール・お菓子放浪記』

https://www.youtube.com/watch?v=8XDoKk4YGb0


浮浪児

http://waiwai3.exblog.jp/23142606/


終戦直後、日本でも戦争によって孤児になった子どもたちは悲惨な状況で生きていた。いま、世界で難民化している子どもたちも、同じような境遇にあるのだとしたら、わたしたちの社会は何を学んだのだろうか?


もちろん、国際支援も大切だ。しかし、もっと根源的には家族を奪われないことの方へ、わたしたちは努力すべきなのだ。


武力は戦争を抑止しない。外交努力、民間交流、積極的対話のチャネルを開くこと。そして、そのような努力を支持する市民力を高めるための教育が求められているのだ。ナショナリズムや自民族優越主義、排他主義が国際社会の共生の未来を脅かすことは間違いありません。教育のあり方に、そのようなメッセージが入り込まないようにするだけでなく、積極的な共生の価値観と行動を、わたしたちみんなが習熟していくこと、実践し続けることを、教育的な課題としたいと思います。


そのような戦争孤児の問題だけでなく、様々なことを考えさせられるとても良い自伝的な小説だと思いました。


孤児として刑事に捕まった時、買ってくれた菓子パン二つ。十把一絡げで検挙される頭数の扱いではなく、一人の人として、私にくれた好意の象徴としてのお菓子。


少年は、お菓子に愛を見出す。そして、それを励みに収容施設でも、年に二回のお菓子を楽しみにする。


お菓子を独り占めして食べても幸せではない。

偽物のお菓子をもらっても嬉しくない。


お菓子は人を幸せにするものでなければならないんだ。


そのこだわりが少年の人生を、一つのしっかりとした価値観に導かれたものにしていく。


昨年、2016521日に亡くなった著者。1925年生まれ。我が父と同い歳かあ。


母に言わせれば、まだキャラメルを食べたことがあり、それを懐かしむことができる世代だそうだ。


小説の中でも、だんだんお菓子がなくなり、代用品すらなくなっていく時代が描かれる。


1930年に生まれ、1931年満州事変からの15年戦争と生まれてからずっと戦下を生きた母には、「お菓子」という希望も記憶も、ノスタルジーも、喪失感もなかったのだ。



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by eric-blog | 2017-08-21 11:02 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)