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対立はわたし育てのチャンスです。

対立音頭でよよいのよい~ヽ('ー`)ノ~

                 リンクプラネット主催『対立から学ぼう』研修参加者による作詞・振り付け
                 指導・監修 角田尚子(ERIC国際理解教育センター)

対立を いやがる人は 多いけど
対立は 必ず起る なくならない
対立のいい面知って 前向きに
明るく楽しく考える!(^o^)

対立を 垣根にする人 多いけど
橋にもなるから 面白い
互いに知り合う いい機会。
まずはしっかり聞きましょう

対立のはじまりイライラカリカリ
感情は 上がって上がって ぶち切れる
お、いいか。落ち着いて、言い分 それぞれ(イーブン)、
一緒に考えよう! 解決するよ。o(^-^)o


対立の 扱い方には 技がある。
正確に しっかり傾聴 できること。
ちゅういか チュウイカ 傾聴したか
事実を確認、ことばで確認。

対立の 場面で人は 熱くなる。
感情に いいも悪いもありません。
なるほど私、あなたはあなた。
感情を 見つめてみよう、価値観がわかる。

[リフレイン1]

価値観は人それぞれだ、変えられない。
I am OK. You are OK.
認めることから始めよう。
認めることから始めよう。

[リフレイン2]
対立はわたし育てのチャンスです。~ヽ('ー`)ノ~
I am OK. You are OK.
認めることから始めよう。
認めることから始めよう。

[注]
お、いいか。: 対立の扱い方を覚えるための頭文字。「落ち着いて、言い分はそれぞれ。一緒に考えよう。解決できるよ」
ちゅういか: 共感的傾聴のやり方を覚えるための頭文字。「注目する。うながす。言い換える。感情を確認する。
二つとも、出展は『対立から学ぼう』ERIC翻訳出版。それぞれ英語はCAPS(p.74) PEAR (p.67)

PEAR: paraphrase, encourage, affirm, reflect
CAPS: calm down, agree to work it out, problem can be solved,

大分県「対立から学ぼう」研修で、参加者が作成したものに、かくたが手を入れました。

2007年11月12日 投稿
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by eric-blog | 2016-10-29 10:08 | ☆アクティビティ・アイデア | Comments(1)

「対立から学ぼう」人間関係スキルを身につけるアクティブ・ラーニング実践力研修



ERIC主催 ESDファシリテーターズ・カレッジ スキル「対立」
2016年10月29日30日 12時間研修
土曜日 11時から18時
日曜日  9時から16時


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セッション1 共通基盤づくり
11:00-13:00
1. スキルを身につけるということ。Dream Catcherを作ろう。
2. 話し合いの心がけ
3. 対立はどこから? 「若者論の五つの神話」
4. 身に付けたいスキル

セッション2 『対立から学ぼう』10の基本概念
14:00-16:00
1. 対立は悪くない
2. 対立の扱い方 特徴と限界
3. 対立は激化する・内在化する
4. 怒りの温度計 「お、いいか」で落ち着こう
5. わたしメッセージで伝えよう
6. アクティブ・リスニングで事実と感情を確認する。
7. 視点メガネ 人の見方はそれぞれさまざま
8. ウィンウィン型解決 双方の「本当に満たされたいこと」を満たす道
9. 要望と本心 わたしのコア・バリューに気づく
10. 調停と仲裁 対立の扱い方総集編

セッション3 教え方・学び方の特徴とまとめ
16:00-18:00

セッション4 カリキュラムづくり Skills 3×3
9:00-11:00

セッション5 対立の扱い方を阻むもの・バリア
12:00-14:00

セッション6 個人的行動計画とふりかえり
14:00-16:00

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■参考テキスト
対立から学ぼう、ウィリアム・クライドラー著、ERIC訳
対立がちからに プロジェクト・アドベンチャーの考え方
http://ericweblog.exblog.jp/1105891/
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by eric-blog | 2016-10-28 11:29 | △研修その他案内 | Comments(0)

病院ビジネスの闇 過剰医療、不正請求、生活保護制度の悪用

病院ビジネスの闇 過剰医療、不正請求、生活保護制度の悪用
NHK取材班、宝島社新書、2012
2630冊目

別件だけど、本の最後に出版社の案内があるよね? ってなんかSNSの投稿のような口調になっていたりして。
そこに『「橋下維新」は三年で終わる』 という本が出ている。もう終わったんかなあ?  終わってるの? いま2016年だけど。


2009年11月2日 クローズアップ現代「貧困狙う”闇の病院”」
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/2810/index.html
素晴らしいなあ。番組のことがトレースできたのはクローズアップ現代だけだよ。

『逸脱する“病院ビジネス”』NHK取材班
こちらの番組については、本の紹介だからなあ。
http://www.enjinkai.com/blog/detail/011173.php
奈良の山本病院の事件など、驚きをもって医療関係者が紹介しています。

で、さらにこの本では、「寝たきり高齢者専用アパート」という介護報酬と医療報酬の両ドリによって、差額を搾取している実態も加えられています。現代の姥捨山。
そして、病院乗っ取りと転院ネットワーク化の問題。

診療報酬請求書(レセプト)審査機関にも見破ることができない転院、転病のからくり。
そして、医療Gメンという地方厚生局の県事務所所属の指導医療官の無力さ。
などが「第7章 医療崩壊に処方箋はあるのか」に書かれている。

「そして最後にレセプト病名などの問題が書かれていました。
ただ、そこに書かれていたことは、これまでも言われている問題点の羅列であり、一部の業者の問題を医療全体の問題とごちゃ混ぜに書いてあるので、文章の全体がぼやける感じがしてここの章は余計だった感じでした。
全体的にはとても面白く、こんな事が日本で起こっているのか、この様な事に対してはもっともっと怒った方が良いと感じた本でした。」

と指摘された点は改善されているのかな?

四年で医療崩壊は改善されたのか?

技能研修生制度といい、制度を劣化させるものが激しいのはなぜだろう?
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by eric-blog | 2016-10-28 11:28 | ■週5プロジェクト16 | Comments(0)

外国人研修生殺人事件

外国人研修生殺人事件
安田浩一、七つ森書館、2007
2629冊目

2006年8月18日、千葉県木更津市の養豚場で起こった殺人事件。被害者は団体職員62歳、加害者26歳の中国人男性「外国人研修生」。

このニュースに接した時、著者はすでに行なっていたいくつかの取材から、ピンときた。

研修生という名の奴隷労働。搾取。
そして、その労働現場と中国など送り出し国を結ぶブローカー、日本国内で労働力不足の現場と「技能実習生制度」とブローカーを結ぶ団体の存在。

どこかデジャブ。そう、外国人花嫁さんの斡旋業者にも似ている。
どうして、いつも「間」を取り持つ人や組織が儲かるのかなあ。日本が発見した「商社」という構造そのものなのか?

1991年、政府関係機関、財団法人・国際研修協力機構(JITCO)設立。

2年後に技能実習制度が生まれ、97年には研修実習合わせて三年間の滞在が可能になった。

年間5万人の来日。

典型的な天下り団体。

2006年には実習生に対する人権侵害で訴えられている。128

送り出し機関に70万円も払って来日した実習生。どんな労働条件にも交渉する力はないに等しい。

なぜこんなことになるのか? 国策がらみで始まったことが利権構造そのものになる。

ある中国人ジャーナリストは言う。「日本人は外国人を恐れているように見える。」
「恐れているから、いつまでたっても外国人を受け入れることができない。奴隷のように扱わないと、自分自身が安心できない・・・堂々と外国人を雇用し、その権利が守られ、さらには中小企業が生き残ることのできる産業政策を生み出すしかない。」191

告発されればされるほど、びじねすかし、巧妙になっていく技能実習生制度。

恥ずかしいなあ。この国。

想田和弘さんの観察映画『牡蠣工場』

みたいな例もあるのだろうけれど。

■反貧困でつながろう 改正入管法対応 外国人実習生支援ガイド 国境を越えた仲間たち、榑松佐一、かもがわ出版、2010
http://ericweblog.exblog.jp/22814815/

■<研修生>という名の奴隷労働 外国人労働者問題とこれからの日本、花伝社、2009
外国人の方がコストがかかる。(永山利和) 義理と正義のおかしさ。
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by eric-blog | 2016-10-27 15:56 | ■週5プロジェクト16 | Comments(0)

大川小学校 判決

■控訴の方針だとか。
http://www.asahi.com/articles/ASJBX3G6JJBXUNHB004.html

■案の定、こんな記事もありました。悲しいね。
2016年10月27日11:00
あの日大川小学校で何が起きていたか 津波が迫る中で教師達は権力闘争
http://thutmose.blog.jp/archives/66862393.html


■大川小学校
2016年10月27日 東京新聞

3.11以降、気になってきた。

校長が不在で
保護者が迎えに来る混乱の中で
校庭で待機させられている児童にも
津波の到来を告げる広報車の音が聞こえていて

誰が責任を持つのか
どのように意思決定するのか
どこが安全なのか
しっかりした情報はあるのか?

集合的に集権的に決めようとすればするほど
一人ひとりの教員の判断力が鈍くなり
責任感が薄くなり
混乱の中でも従うこと、従わせることだけが
最優先になったとしか思えない。

これはなんなのだ?

「津波てんでんこ」の教訓は
津波だけではない危機管理の鉄則だと知るべきである。

そのような社会的な学びあいの場、真実に耳を傾ける場に
体調不良で、教職員の唯一の生き残りである教務主任が証人に立たないまま、
結審した。

教育が、すごく汚された気がする。

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http://diamond.jp/articles/-/21234
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by eric-blog | 2016-10-27 12:11 | ●3.11地震・津波・原発 | Comments(0)

サバイバー 池袋の路上から生還した人身取引被害者

サバイバー 池袋の路上から生還した人身取引被害者
マルセーラ・ロアイサ、ころから、2016 
2628冊目

一気に読んでしまった。

コロンビアから出稼ぎをしようとして、オランダ国籍のパスポートで入国、その渡航手続き代として500万円の借金があると脅され、セックスワーカーとして働いて返済を迫られた女性の物語。被害者ではなく、その事態を生き延びたものとして「サバイバー」を名乗る。

技能実習制度についての調査もしている安田浩一さんが米国で行ったインタビューの原稿も収録されている。
http://www.targma.jp/yasuda/2016/08/10/post457/
*『外国人研修生殺人事件』

1999年に来日、1年8ヶ月、働いて、そして次の働き手をコロンビアから呼び寄せ、「マニージャ」に引き渡し、やっと自由になったと思ったら、その人がマニージャの元から逃げ出したことで、「お前がその借金を返せ」と再び脅され、借金のために働かされそうになったところを、コロンビア大使館に逃れて、帰国を果たす。

大使館は、彼女がしっかりと記録してきた証拠をもとに、必ず訴訟すると約束するが、結局は何も起こらなかった。

しかし、マルセーラはセラピーに救われたと安田さんへのインタビューで語っている。「自分の経験や胸の内を素直に書き綴っていたら、不思議なことにだんだんと気持ちが落ち着いてきたんです。」207

書くことで救われた。1999年に自伝として実名を出して出版。このような経験をする人が減ることを願って、人身取引とその結果の奴隷的労働の被害者がいなくなるように。

2012年には、コロンビアに帰国後の苦労についても出版。2016年のいまは、出会った米国人と結婚、米国に住んでいる。

「わたしはパーフェクトだ」、壊れていないと誇りを持って生きている。

いつかはマニージャを告発するのだ、告発するのだという強い想い。
少ないけど出会えた友情への真摯さ。いつも携えている聖書。そして祈り。
家族への思い。

いくつもの意思が彼女を支え、乗り越えさせ、その経験の伝道者としたのだろう。

池袋の立ちん坊から一週間もしないうちにヤクザの客に殴られて入院
次にマッサージサロンの仕事につき、そのサロンのオーナーであるヤクザの中のヤクザと言われる男性に気に入られるも、サロンへの入管(イミグレ)の手入れ情報を親友に漏らしたことで、しくじり、再び街頭へ。
600万円の宝石強盗の片棒担ぎを持ちかけられ、現場で卒倒してしくじり、彼らの報復が怖くて田舎町に逃れるためにヌード劇場へ。
今度は、「次の子をコロンビアから連れ出せば、あなたの借金はゼロにしてやる」と言われ、コロンビアのツテに電話すると二つ返事でやってきた。その彼女がばっくれて・・・・

そんなこんなが2年足らずの間に起こるのだ。読んじゃうよね。

先進国はどこにでもこんな奴隷的労働がまかり通っているのだろうか?

米国国務省は世界各国の人身取引に関する状況を調査した報告書を毎年公表している。売春と技能実習生制度が人身取引に等しい行為であると、日本について指摘。ロシアに次ぐ最下層の評価を得ている。205

毎年の報告書の日本に関連する部分は邦訳され、ホームページに公開されている。
https://japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20160801-01.html

マルセーラは貧困がこのような罠に人が陥る原因なのだという。

コロンビア大統領がノーベル平和賞をもらったいま、貧困対策にも本腰入れられるようになることを期待する。
http://mainichi.jp/articles/20161008/k00/00m/040/022000c
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by eric-blog | 2016-10-26 10:07 | ■週5プロジェクト16 | Comments(0)

子ども食堂をつくろう! 人がつながる地域の居場所

子ども食堂をつくろう! 人がつながる地域の居場所
NPO法人 豊島子どもWAKUWAKUネットワーク、明石書店、2016 
2627冊目

http://toshimawakuwaku.com

2012年から始まって、まだ4年。二年目で全国的なネットワークになり、そして、今や豊島区内だけでも10箇所を数えるという。
http://kodomoshokudou-network.com

言い出しっぺである栗林さんは、子どもさんのアレルギーから食と外遊び、そしてプレーパークへと活動を広げた人。
同じくプレーパークをしていた
天野さんに声をかけてWAKUWAKUが始まった。
最初の子ども食堂は、栗林さんがお子さんのために天然酵母のパン作りを学んだ山田さんの家。

NHKの取材が入ったことで一挙に全国区。

WAKUWAKUでのこの秋から「ホームビジター」という家庭を訪ねて子育て支援をする人も養成していたりする。無料学習支援もやっているし。
http://toshimawakuwaku.com/2016/08/17/hv/

子どもの問題に向き合っている。

湯浅誠さんは、子ども食堂運動を次のように整理している。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yuasamakoto/20161016-00063123/

地域の場づくりをメインとしてターゲットを限定しないタイプと
個別のケース対応でターゲットを子どもに限定。課題発見の場。

WAKUWAKUは後者だなあ。次から次へと、子どもの課題にどう向き合うかを提案している。でも、それが結果的には地域のつながりづくりになっているようにも思えるが。

「あなた色の子ども食堂、つくってみませんか?」

場所は多様だ。

公民館、集会室
町会の集会所
お寺、教会、神社
http://shinshu-kaikan.jp/access
児童館
高齢者施設
飲食店の定休日
企業

この前、グリーフサポートせたがやのファシリテーター養成講座であった春藤さんも、三軒茶屋で子ども食堂やっているって言ってたなあ。三茶生まれの三茶育ち、三茶ラブの人たちの協力でと。東京にも強い地域の絆のあるところもあるんだなあと。

孤食の夜はどこかに出かけてみようかなあ。うん、そうしよう!
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by eric-blog | 2016-10-24 14:33 | ■週5プロジェクト16 | Comments(0)

貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち

貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち
藤田孝典、講談社現代新書、2016
2626冊目

前回紹介した『それでも生活保護を否定しますか』で鋭くいまの社会の冷たさをえぐり出した著者による、若者に焦点を当てたもの。
http://ericweblog.exblog.jp/23219389/

「下流老人」は流行語にまでなった。まだ読めていないけれど。

1982年生まれで、本人自身の課題としても書いている。

前作との違いは、文献やその著者たちに対するインタビューなど、幅広い視点からのデータも紹介されているところか。

若者論の五つの誤り。
1. 働けば収入を得られるという神話  (労働万能説)
ここでは、木下武男さんが紹介されている。「若者のしんどさは大人によって作られたのだ」と。『若者の逆襲』
日本型システム温存のために若者の雇用が破壊された。
ブラック企業、ブラック・バイトの蔓延。
非正規雇用の拡大。
そんな劣悪な悪循環に陥らないためには「働く先を選びたい」のは当たり前。どこでもいいわけではないのだ。

2. 家族が助けてくれるという神話  (家族扶養説)
このことはこどもの虐待についての杉山春さんの本も指摘していたことだか、いまの親世代たちは育児世代を支援する力のない人たちが増えているのだ。
http://ericweblog.exblog.jp/19691774/
家族は若者を救えない。今朝のNHKあさいちでもレポートされていたが、息子が実家に帰ってきて、親にたかり、親の住宅ローンが焦げ付き、競売にかけられ、住む家がなくなるというような事例。
どの世代もアップアップなのだ。
逆に、たかられている若者もいる。飲んだくれの父親をなぜ面倒見る必要があるのかと嘆く高校生。

3. 元気で健康であるという神話  (青年健康説)
若者の自殺死亡率、日本ダントツ一位! すごいなあ。日本。なんとかしようよ。
ふつ、不安、ストレスなどなど。しかし、この健康説に陥っている社会は支援策を準備していない!

4. 昔はもっと大変だったという時代錯誤的神話  (時代比較説)
昔は貧乏、いま貧困。生まれた過程で、持っている人と持っていない人が別れるし、それが固定化している。努力ではどうにもできない。
そして、若者の分断。相互に辛さを分かち合えない。

5. 若いうちは努力するべきで、それは一時的な苦労だという神話 (努力至上主義説)
非正規社員に未来はない。機械の歯車扱い。「報われない労働」があるのだ。
惚れこめない仕事があるのだ。
最低限、普通に暮らせる労働環境が必要だ。

若者支援無くして少子化対策なし!

だよね。結婚できないもの。

次の章からは「ブラックバイトと奨学金」という学べないサイクル、そして「住めないサイクル」について。

日本の奨学金がローンであることは、すでにかなり共有されてきた問題点だ。スカラシップを返済するというのは本当にあり得ない!のが先進国。にもかかわらず、日本での議論は有償か無償か、利子がつくかつかないかなのだ。ふざけている。



画して学生たちは向学心を削ぎ落とされる。

ブラックバイトの実態については大内裕和さんの『ブラックバイト』より。

大学の正規教員になっても、奨学金の返済で、苦しいという。エーー、教員になったら返済免除じゃないの?

親より高いレベルの学歴でも就職できない。しかも学費も高騰している。
平均所得が激減する中、親も仕送りできない。

年功賃金、終身雇用のないところで、私費負担で学費を賄うことはもはや無理!123

なんなんだ、この国は?

どこでデザインを間違えたのかなあ。

日本の経済的成長の神話が、リデザインを阻んだのだろうなあ。

一戸建てを購入することなどできない。
住宅政策もない。
早川和男さんの『居住福祉』

わたしも、カンボジアに行った時、「日本人は金持ちだ、金持ちだ」と言われて、自分の収入をどのように配分しているかを説明していて、愕然とした覚えがある。1/3程度の家賃は当たり前、そして税金やら年金やら光熱費やらの固定費用が1/3。残りの1/3で、衣食を賄う。対して、カンボジアでは家賃なし、まだ社会も安定していないので、税金も年金も健康保険もなし。うーーん。現金収入は嗜好品に消えがちになる現実。

多すぎるだろ?住宅費。

そして、若者の実家住まいの悪循環。これを「世帯内貧困」と呼んでいる。

低所得の若者の4人に3人が実家を出られない。141

著者は言う。

「人に投資しない珍しい国」だと。178

働いても貧困である社会で、就労支援は貧困の温存でしかない。対策間違っている。

口当たりのいい選挙公約や権力的予算配分に政権が明け暮れている間に、とんでもない行き当たりばったりの政策が跋扈し、盛衰し、パッチワーク状態の対策から、だだ漏れしている。そんな気がしてきた。

怖いなあ。

そこで提言

1. 労働組合の復活、復権
2. スカラシップと富裕層への課税
3. 子どもの貧困対策との連携
4. 住宅政策の充実、家賃補助
5. 闘技的民主主義によって声をあげよう! シャンタル・ムフ

一生涯貧困に至るリスクを宿命づけられた状況に置かれた若者たち=貧困世代。

構造的なものなのだ。そこに気づき、問題に取り組むこと。
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by eric-blog | 2016-10-24 10:57 | ■週5プロジェクト16 | Comments(0)

科学者が読み解く日本建国史 古事記・日本書紀の真意に迫る

科学者が読み解く日本建国史 古事記・日本書紀の真意に迫る
中田力、PHP新書、2014
2625冊目

『日本古代史を科学する』の続編ということなので、そちらも読んだほうがいいのだが、地球規模での人々の移動を遺伝子を追跡することで解明する。Y遺伝子による方法。

基本的に「それぞれの両親から受け取る遺伝情報を50%ずつとして単純計算すると、10代後の子孫が自分の遺伝情報を受け継いでいる率は0.1%以下で、ほとんどゼロに近いことがわかる。」90

この複雑系がヒトという種の生き延びの鍵だ。

ハプロタイプでいうと、日本はOとNにDが入っている。

その後から入ったD2が約40%を占める分布から考えて、「後着民族による先住民族への制圧、支配ではなく、共存によって成り立った可能性が高い」102

後着民族は、攻撃側の人々であり、非常に有利な戦いを計画することができる。
しかし、縄文、弥生の間にそれはない。

誇るべき文化である。103

分業共同体という文化
必要悪である国家

「皇帝は龍である。しかし、皇帝を生み出す母は鯉である。
武徳(神武)は龍にあり、文徳(聖文)は鯉にある。
記紀には徳に治められた国への思いが込められている。」185
日本は女神を掲げた国家である。
調和を大切にする優しさの文化

そうなんだあ。鯉にはそんな象徴があったんだああ。

五月の節句の鯉のぼりは、深いね。

近代の聖文である「日本国憲法」。その成り立ちからして、この本に書かれた「後着」の文化との融合であろう。いいんでないの、それを1000年守ったとしても。

頑張ろう! 千年聖文。
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by eric-blog | 2016-10-23 14:31 | ■週5プロジェクト16 | Comments(0)

人口と日本経済 長寿、イノベーション、経済成長

人口と日本経済 長寿、イノベーション、経済成長
吉川洋、中公新書、2016
2624冊目

どこの国だったか、儲かった金で寺院を建てることが最善の供養であるので、人がどんどんと寺院を建てる。そこで雇用が発生する。町中の人がそれで食べていけるということがテレビで報道されていた。

「古代エジプトのピラミッド、中世の教会は、いくらつくっても、それがもたらす便益が減少することはない。従って、需要は飽和しない。しかし現代の先進国の経済では、既存のモノやサービスに対する需要は必ず飽和する。こうして経済は慢性的に需要不足に悩まされる。」158

高野山は不思議なところだ。3000人の人々が、お寺のための装束、仏具、お墓などの供給を賄うことで暮らしている。1200年間である。いつも思う。弘法大師ってすごい。四国で八十八ケ所回るだけで、人は飢えないで生きられるんだよ。

これを持続可能な経済と言わずに、何を持続可能と言えるだろうか。つまり、宗教の経済的価値が再考されているということでもある。

例えば、猫の寺というのがある。であるならば、ホームレスの寺というのはどうだろうか? いつでも炊き出しをしている。
駆け込み寺というのもあるし、縁切り寺というのもある。そうかあ、そういう需要に対するソフトなサービスを提供する寺ってありだったんだあ。

モノやサービスのリストを変えること。

「成熟経済」にかかる成長率低下の圧力とは、モノやサービスが普及した社会が抱える悩み。

静脈産業などというのもあったなあ。リサイクルを含めて、出口あたりにさらなる需要を作り出す。

今なんか断捨離が産業だよ。

つまり、イノベーション。

2012年、大人用オムツが子供用の出荷を抜いた。これは需要のイノベーション。

非日常的な目的に時間とエネルギーを費やそうとする100年後の豊かな社会。
生きるということの「非経済的」な目的。豊かな社会においては「経済」は二義的なものになる。By ケインズ。実現しなかったけど。165

定常状態の幸福論。Byミル。

平等な所得分配が鍵だと。

そう言えば、労働運動は専従を生み出したなあ。会員制みたいなものだよね。
NPOは会員でやれているところは少ないけれど。

『月三万円ビジネス』という考えがお気に入りなんだけど、
色々なアイデアを考えるワークショップを開きたいなあ。
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by eric-blog | 2016-10-23 14:10 | ■週5プロジェクト16 | Comments(0)