<   2015年 03月 ( 45 )   > この月の画像一覧

高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院

高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院
水月昭道、光文社新書、2007
2473冊目

もうすでに「はじめに」からして衝撃である。

2004年に大学院博士課程を修了した著者自身が非常勤講師をしつつ、書いたこの本。そして、2012年から、たぶん現在も事務職として勤務しているのではないだろうか? wikiによると。

この本で大学院修了者たちの無職問題提起をしてから、さんざん嫌な目にあってきたと、言う。

著書[編集]
『子どもの道くさ』 (東信堂(居住福祉ブックレット)2006年)
『高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院』(光文社新書、2007年)
『アカデミア・サバイバル‐「高学歴ワーキングプア」から抜け出す』(中公新書ラクレ、2009年)
『ホームレス博士 派遣村・ブラック企業化する大学院』(光文社新書、2010年)
『他力本願のすすめ』(朝日新書、2012年)
監修[編集]
『高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか?』大理奈穂子,栗田隆子,大野左紀子 光文社新書、2014年

わたしが大学に進学した頃、進学率は30%程度だった。
そして、大学院の数は598校、752校中実に80%近くが置いているのだ。
設置率は、国立:99% 公立:87% 私立:76% (平成20年)
1980年に院生数は53992名だったものが、いまや26万人! 実に5倍以上の伸びではないか。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/004/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2010/08/03/1295700_1_2.pdf

しかし、では、全体の人口に対して大学院卒業者が多すぎるのかと言えば、決してそんなことはない。
人口100万人に対して、日本581人、アメリカ2008人、イギリス3018人、フランス1482人となっている。

では、これらの国ではもっと問題になっているのだろうか?

思い出してほしい。フィンランドでは、学校教員の院卒率が高いこと、そして学級の人数が少ないこと。つまり、教員数が相対的に多いこと。
イギリスもアメリカも教員養成系の大学院が22.9%,29.4%と高いこと。

それに対して日本は工学系が圧倒的に多いのだ。
a0036168_10471959.jpg

上記資料、p.4


これはどう考えても、「教育投資」が高等教育レベルでもないがしろにされてきたことを表しているではないか。

さらに、「はじめに」を読むだけでも高等教育における少子化対策として、大学教員の採用数というパイを少なくしないために東大と文科省が大学院の増設に踏み切ったことがわかる。

このことは、高等教育の教育費負担が私的であることとあわせて考えると、彼らがまさしく「人のふんどし」で「人の財布を当てにして」政策を導入したこと断言できるのである。

日本だけが、いまだに「高等教育無償化」をしていない先進国であること、そして、この本を読むと、それはますます実現不可能なことになってしまったことが理解できるだろう。

就職氷河期と言われているいまでも、大学卒業者の就職率は90%以上だと、文科省は言っているのに対し、大学院卒者は50%というのである。

博士課程修了者の「死亡・不明」割合は11.45%!

大学院のために文科省はどれほど投資したのか。(税金負担分)
大学院のために、学生はどれほど学費を負担したのか。(私費負担分)

あほな国である。

投資の結果を無駄にしているのだから。なぜ、教育学部を廃止したのか? なぜ、学級人数を削減しなかったのか。なぜ、院卒の教員採用を増やさなかったのか?
なぜ?

1991年というバブル崩壊の時までに、あほな頭を切り替える必要があったんだなあ。浮かれすぎて、何も見えなくなっていたんだね。

年々1万5000人程度の博士課程修了者が生まれているという。なんてことない数字だ。小中高の教員数100万人、およそ2万人が再生産されなければならない数字なのだから、日本の学校教育が、しっかりと院卒採用、そして学級人数削減、常勤者の雇用という教育費の「公的負担」をしっかりと増やしていれば、何も恐れることのない数字だ。文科省の言う通り、「国際的な水準」にはまだ届いていないとすら言えるだろう。

しかし、学級人数はかえって「40人」の復活などと言っている。非常勤雇用を増やしている。院卒レベルは必須ではない。

とまったく教育改革としては何の未来への展望もないことばかりしている。

なぜか。

思うに「日教組」フォビアがあるのだと思う。常勤の高学歴者が増えれば、「批判的」な活動をする人びとが増える。高学歴であればあるほど、管理しやすい状況を作りたいと、思ったのではないだろうか? 

げすの勘ぐりであればいいけれどね。

では、これらの「ノラ博士」の活かし方として、次善の策でしかないと思うが、いくつか、提案されている。
「ボトムアップ的人間関係」。つまり、科学と素人をつなぐ役目。138
弁護士などの弱者救済。
塾講師

あらあら、受験競争体制強化に、大学院増強が結果するのね。

そして、学生をカモにしているのが大学院なのだ。

文科省の教育政策おそるべし。あほやな。これでは国も民主主義もほろぶな。

■『ホームレス博士 派遣村・ブラック企業化する大学院』より

博士号を活かす制度(梯子)そのものがない。
小中高の教頭・校長や学校法人の理事・評議員などの50%を修士号・博士号取得などのルールがあれば。
37

教育行政に投じられる国費は、他の先進国にくらべきわめて少ない。最低のレベル。
46

国際人権規約の高等教育の段階的無償化も承認していない。
ターゲットになったのは「親財布」

■ちなみに曾祖父さんが女学校の創設者。
[PR]
by eric-blog | 2015-03-31 12:05 | ■週5プロジェクト14 | Comments(0)

ERIC NEWS 431号 ともによりよい質の教育をめざして  2015年3月30日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ERIC NEWS 431号 ともによりよい質の教育をめざして  2015年3月30日
at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修のプログラム
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBもやってます。)

今週号も「遅れまして」で失礼します。東京のサクラは、例年より五日も早い満開を迎えて、今日明日が咲きそろうピーク。満開一番乗りでした。

わたしも、昨日の日曜日に染井桜まつりから巣鴨並木通りなどを自転車で回って、堪能しました。

2014年度最後のニュースは、いくつかのまとめをお送りします。

◆◇◆目次◆◇◆
1. 第3回国連防災会議 学び続ける社会としてよりよく生きる
2. 北京女性会議から20年、戦後70年をふりかえる
3. 2014年度をふりかえる
a ERICニュース
b 主催研修 ESDカレッジ
c TEST教育力向上講座
d ESDファシリテーターズ学び舎 まとめ
4. 2015年度 主催研修ESDファシリテーターズ・カレッジ予定
5. ご寄付のお願い

◆◇◆1.  第3回国連防災会議 学び続ける社会としてよりよく生きる◆◇◆

国連防災世界会議が仙台市で開催されました。2015年3月14-18日。

第3回となるこのthe World Conference on Natural Disaster Reductionの第1回は横浜で、国連自然災害削減10年(IDNDR)の中間年として1994年5月23-27日に開催され、その翌年に阪神淡路大震災がありました。
http://www.unisdr.org/we/inform/publications/8241

減災、防災のための横浜戦略が行動計画に盛り込まれたものの、その必要性と実践的な内容を求める動きは、翌年の震災をきっかけに広がったと言えるでしょう。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

第2回は、その神戸市で、震災後10年を期して2005年1月18日から22日まで開かれました。
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/disaster_reduction/second/

今回の開催地、仙台市も東日本大震災で被災した地域です。日本と自然災害は切っても切れないものなのです。

リスク・コミュニケーション研究会の時にご紹介した「クロスロード」も、1000人の規模で実践されました。
http://www.bosai-sendai.jp/article/?c=100409

ERICの研修でも、取り入れたことがあります。
http://ericweblog.exblog.jp/14610649/
http://ericweblog.exblog.jp/14146258/

市民参加の促進についての意識化ができていない。行政は、市民参加のファシリテーター。だからこそ、人権感覚を身につけて欲しいし、人権尊重のために「参加」が大切だという視点を育てたい。

それが、このシュミレーション・ゲームを実践してみての実感でした。

■「ふくしまから世界へ」10の教訓

そのことは、「ふくしまから世界へ」プロジェクトが発行したブックレット『福島 10の教訓~原発災害から人びとを守るために~』でも指摘されています。

防災計画、避難計画、復興計画など、計画の段階から、あらゆる段階で、住民が参加し、情報を得、自分で判断できることが、実効性の上でも、住民自身のエンパワメントの面からも、大切だということです。

1 「原発は安全」という宣伝にだまされてはいけません 16
2 緊急時にはまず逃げることが基本です 20
3 情報アクセスと記録を残すことが重要です 23
4 包括的な健康調査と情報開示は被災者の権利です 29
5 食の安全と農林漁業を守るには市民参加の検査・測定と情報公開が重要です 33
6 完全な除染はできません 39
7 作業員の待遇改善と健康管理がなければ、事故収束のめどはたちません 42
8 被災者の生活とコミュニティの再建が不可欠です 46
9 被災者を守るための法律の制定・運用に被災者参加を求めましょう 50
10 賠償の負担は国民が背負わされています 54

教訓10 賠償の負担は国民が背負わされています

この項目には、具体的な
「原子力損害の賠償に関する法律(原賠法)」によって、原子力発電所の事故被害は賠償されるのですが、「今回の原発事故について政府が決定した損害賠償の枠組みは、事故に責任をもつはずの東電の存続を前提として、全国の電力会社と政府がそれを支援するというものです。最終的には電力料金の値上げと税金の投入により国民にその賠償費用が転嫁されています。」p.56

高濃度汚染水の処理や廃炉にするための費用、そして原発外にばらまかれた放射性物質の除染や廃棄物処理費用(移染、中間貯蔵施設での保管など)も同様です。
さらに、まだ最終処分にかかるお金、被ばく労働者の健康管理にかかわる費用は、考慮に入れられていません。

ふるさとを奪われたり、家族が共に住む場を奪われたり、生業を奪われたり、そのコストはどう計算するのか? 誰が負担しているのか? 将来の健康被害への不安と精神的苦痛は、拭いがたい。」

とあります。

教訓10 事故被害を「原発のコスト」に算入しなければなりません p.60

経験から学び、よりよく生きようとすることは、個人でも社会でも変わらない向上心なのではないでしょうか?

■学び続ける組織として、成長する

LO; Learning Organization、ピーター・センゲさんがまとめた「長生きしている組織の特徴」を、再度、共有しておきます。

1. メンバー一人ひとりが「自己習熟」を果たそうとしている。
2. チーム全体で学ぼうとしている。「チーム学習」
3. 自分たちが何ものであるかについて、囚われない。「自己イメージの変革」
4. これからどうなりたいかについて「ビジョンの共有」がある。
5. 経験から学び、改善していく「システム思考」

学び続ける組織が、よりよく生き残ることができるのです。

社会も同じだと思います。戦後70年を迎える今年、戦前の日本が経験した過ちを繰り返すことがあってはならないと思います。

■共生のための原則「万民の法」

ジョン・ロールズの「万民の法」を、過ちを糾すための視点として、共有しておきます。http://ericweblog.exblog.jp/778955/
1. 拡張主義をとらないこと。
2. 法治主義であること。
3. 基本的人権が尊重されていること。

加えて、国際理解教育の観点からは「アジアの他国に対する侮蔑的な態度、傲慢な優越感」を持たないことというのも、大事なことだと思います。そんな態度は取っていないと言う方がほとんどだと思いますが、攻撃的な言説を「しない・させない・見逃さない」こと。

植民地主義という膨張主義より、見えにくい膨張主義がグローバリゼーションなのではないでしょうか?

点検の視点を持って、「こうなりたい未来」に向けて、毎日毎日をよりよく生きることができるといいですね。

◆◇◆2. 北京女性会議から20年、戦後70年をふりかえる◆◇◆

アジア女性資料センター発行の『女たちの21世紀』no.81, 2015.3号は「特集 世界女性会議から20年 女性たちはいま」を載せています。

1995年のことである。

1985年の第3回世界女性会議(ナイロビ)から10年後の北京会議は、1992年のリオデジャネイロ・地球サミット以来の勢いに乗って、世界から5万人も集まったアジアで初めての女性会議となった。

1992年の地球サミットは、平行して開かれたNGOサミットへの日本からの参加も多く、NGO元年と呼ばれました。1995年は、阪神淡路大震災への支援の盛り上がりで「ボランティア元年」とも呼ばれました。

そのような盛り上がりの中開かれた北京会議。
第4回世界女性会議行動綱領は、「20世紀最高の人権意識に基づく国際文書」と評価されていると船橋邦子さんは紹介しています。
http://www.unwomen.org/~/media/headquarters/attachments/sections/csw/pfa_e_final_web.pdf
翻訳はこちら。
http://www.gender.go.jp/international/int_norm/int_4th_kodo/index.html

今年、国連では「北京+20」国際会議が開催され、この北京宣言の再確認が行われました。9 to 20 March 2015
16. Resolve to use all opportunities in 2015 and beyond in the areas of sustainable development, peace and security, human rights, humanitarian action, and climate change to take historic action for irreversible progress on gender equality, the empowerment of women and the human rights of women and girls.
http://www.unwomen.org/~/media/headquarters/attachments/sections/csw/59/declaration_draft_20_jan%202015.pdf

その後、世界女性会議は開催されていますが、北京会議の盛り上がりと成果を超えるものはないようです。

http://www.gender.go.jp/international/int_kaigi/int_women_kaigi/index.html

女性の地位のいまをインフォグラフィックスでまとめたものが、北京+20で紹介されています。

http://beijing20.unwomen.org/en/infographic/beijing-at-20
簡易翻訳はこちら
http://ericweblog.exblog.jp/21064228/

長くなるので、「戦後70年」については次回にでもします。
◆◇◆3. 2014年度をふりかえる◆◇◆
a ERICニュース
今年も51本のニュースを、毎週送ることができました。編集者のみなさま、ありがとうございました。そして、1300人の読者のみなさま、読み続けて下さっていることが、応援です。ありがとうございます。

これまでの「連載」をまとめてみました。

3a-1. 202020 

*:.。.:*202020 子どもに対する公的支援を高めよう! プロジェクト*:.。.:*
======2012年 202020 シリーズ===========
1. 世界に誇れる「子どもは宝物」だと示せる指標はどこにある? 2012年1月30日
2. 参加型学習を継続的に、かつ日常的に行なうのに適切な規模は何人? 2012年3月11日
3. 「学習からの逃避」と高等教育修了率の低さ 2012年5月6日
4. 子どもを自然の中に連れ出す、地域との連携を深める。必要な指導者数は? 2012年6月17日
5. 民主主義と教育。明治時代に始まった「兵舎型」校舎の「集団の規律」中心形式の限界 2012年7月22日
6. 近代のパラダイムを超える「教育の人間化」が近代の人間化につながる。2012年8月19日
7. 超えていくために教える
2012年10月1日
8. 学習性無力感とポジティブ・シンキング 2012年11月4日
9. 何を考えるかの「暗記型」教育から、どのように考えるかの「スキル習熟型」教育へ 2012年12月9日
10. 個別化教授法の工夫いろいろと、学級マネジメント 2013年1月13日

3a-2.  市民性教育を考える

1 気づきから行動へ-市民性教育とワールとスタディーズの本質 130217
2 価値観とビジョン-わたしたちはどこへ行くのか?         130324
3 市民としての行動力を育てる-政治的リテラシー、アドボカシーへ 130428   
4 4つの教育は一つ-共通する課題   130602
5 社会科教育は、市民性教育か?130811
6 倫理、道徳は、市民性教育か? 130915
7 市民性教育と消費者教育や反貧困教育、労働者としての権利の教育-セーフティネットとしての教育  131023
8市民性教育とESD-未来のための教育へ「ケアする心を育てる」 131124

3a-3 民主主義の学校
■民主主義の学校、第一行「法律の制定と民主主義」
http://ericweblog.exblog.jp/19244804
■民主主義の学校 第二行 パブコメを書こう
http://ericweblog.exblog.jp/19249118
■ 民主主義の学校 第三行 政治運動をしよう
http://ericweblog.exblog.jp/19331921/"
■民主主義の学校 第四行 一次資料を読む
■民主主義の学校 第五行 司法への参加
■民主主義の学校 第六行 改めて人権第一を再確認する
■民主主義の学校 第七行 アクション・リサーチに取り組もう!
■民主主義の学校 第八行 4A's 気づきから行動へ
■民主主義の学校 第九行 参加型民主主義のデザイン
■民主主義の学校 第十行 避難計画をたてよう
■民主主義の学校 第十一行 緑の学校を持続可能な地域の拠点に
■民主主義の学校 第十二行 これまでのふりかえりと展望
■民主主義の学校 第十三行 学校全体で取り組む
■民主主義の学校 第十四行 ESDの推進=機関包括型支援アプローチ
http://ericweblog.exblog.jp/20978542/

未完の連載もあります。PLTのアクティビティ紹介や連載「Check 9」ESDの実践を8つの視点でチェックする」などです。仕切りなおして、連載再開したいところです。

2015年度からは、「グリーン・スクールズ」を切り口として、再び、インタビューや実態調査などに取り組みたいと思います。理論と実践・現場の往復運動として「W型」の学びにつながれば嬉しいです。

b 主催研修

ホームページにアップしているものは以下。

3b-1 テーマ「国際理解」
http://ericweblog.exblog.jp/19968319/
3b-2 テーマ「環境」
http://ericweblog.exblog.jp/20045012/
3b-3 テーマ「人権」
http://ericweblog.exblog.jp/20240973/
3b-4スキル「対立」
http://ericweblog.exblog.jp/20363333/
3b-5 TEST2015教育力向上講座
http://eric-net.org/news/TEST2015kiroku.pdf

3c 今回のTESTで絶対まとめておきたかった視点の一つ。

あかん。力つきた。

互いから学び合う3つの意味を、もっとも深く、わたしは学びました。
1. 自ら発言する。受け止めてもらう。自信になる。他者を知る。広がる。
2. 互いの鏡になる。まねる。鏡を観て、自分に気づく。他者の視線からの自己確認。「ジョハリの窓」としての気づきの深まり。
3.  その場で起こっている事柄、ことばや行動などから学び合う。ゲシュタルト心理学やアレクサンダーテクニークのように、「Inhibition」「Means Whereby」立ち止まる、ふりかえる、なぜそうしたのかを省察する。自分が意図したことは、その方法で最善に表現されていたかどうかを吟味する。他の方法でやってみる。

この3つを行う力を伸ばすことで、「互いから学び合う」力は格段に伸びると思います。お試しあれ!


3d ESDファシリテーターズ学び舎 まとめ

自分でも信じられないから、確かめていないけれど、今日はすでに力つきているので、ネットの情報を信じてまとめておきます!

全部で604本の投稿。このニュースもアップする予定なので、605本。一年365日。どんなにひまやねん!
その内「週5プロジェクト」291本。これは絶対信じられない。
で、どの本がお勧めか、「2014年度選」をお届けしたかったのだけれど、 これも、次回にします。

夜桜見に行きたいので。

みなさまも、よい花見日々をお過ごしください。


◆◇◆4. 2015年度 主催研修ESDファシリテーターズ・カレッジ予定◆◇◆

御案内はこちらからダウンロードできます。
http://www.eric-net.org/news/ESDfc2015pamph.pdf

■2015年(平成27年)6月27日28日テーマ「国際理解」 
■2015年(平成27年)7月25日26日テーマ「PLT木と学ぼう・環境」 
■2015年(平成27年)9月26日27日テーマ「人権」 
■2015年(平成27年)10月24日25日スキル「対立から学ぼう」 
■2015年(平成27年)11月28日29日スキル「未来を学ぼう」
■2016年(平成28年)3月下旬予定TEST教育力向上講座


◆◇◆5. ご寄付のお願い ◆◇◆
1989年誕生の参加型学習老舗のERIC国際理解教育センター。
これまで続けて来られたのも、企画委員、運営委員、理事、テキスト購入者、ファシリテーター育成事業参加者など、みなさまのおかげです。感謝です。
これからもよりよい「指導者育成のための実践」推進のための情報提供、研修プログラムの提供などに努力していきたいと思います。
どこにもない価値を創造し、提供していくNPOとしての活動をぜひ支えて下さい。
◆◇◆ 以下のような活動に「25周年記念」として取り組みました。◆◇◆

■アクティブな教育を実現する対話と共考-ESD的教育力向上を目指して
インタビュー10 本、ブログ http://ead2011.exblog.jp/
■リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす
日立環境財団からの助成金プロジェクトおよびテキストの翻訳
 http://focusrisk.exblog.jp/
■PLT Focus on Forest 一部翻訳 「森の健康診断」
ForestHealthCheck.pdf ERICホームページにアップ予定
■PLT大学生ショートプログラム
http://www.eric-net.org/news/PLTForestNova2014.pdf
■Learning to Care
http://ericweblog.exblog.jp/18988618/
PDFはERICホームページ「新着テキスト」より

■平和の文化への道を拓く平和教育 翻訳プロジェクト
http://pepathway.exblog.jp
最終的なネットでの提供は2014.3.18http://www.eric-net.org

■インフォグラフィックス研究会(ERIC主催)

■ゆるキャラ「リカリン」! 

■PLT 『世界の森林』 Forest of the World
これは現在も継続中プロジェクトです。近々、ホームページで提供開始。
************************
ご寄付先 金融機関
ゆうちょ銀行口座: 
10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター(ゆうちょ銀行同士)
◯◯八(ゼロゼロハチ)店008-0328838 名義:トクヒ国際理解教育センター(他の金融機関から)

***************************************************
  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」
http://focusrisk.exblog.jp/
  blog アクティブな教育を実現する対話と共考-ESD的教育力向上を目指して
http://ead2011.exblog.jp/
  blog 平和の文化への道を拓く平和教育 翻訳プロジェクト
http://pepathway.exblog.jp/
[PR]
by eric-blog | 2015-03-31 10:45 | ERICニュース | Comments(0)

女性の地位のいま インフォグラフィックス 北京会議+20

女性の地位のいまをインフォグラフィックスでまとめたものが、北京+20で紹介されています。

http://beijing20.unwomen.org/en/infographic/beijing-at-20
以下、1990年代からの比較です。

○周産期死亡率は45%減少
○安全な水へのアクセスは増えたけれど、いまだに1600万時間の水汲み。
○国会議員は二倍になったが、しかし、いまだに22%でしかない。
○働いている女性の半分は、賃金労働に従事しているが、同一労働に対する支払いは男性より少ない。
○フォーブズTop500の企業、25を女性がリードしている。しかし、管理職は5%でしかない。
○途上国で、初等教育の平等はほぼ達成されている。が、いまだに中等教育以上においては格差が広がっている。
○識字率は84%にまで上がった。しかし、女性だけに限れば、いまだに6割が非識字状態。
○国連安全保障理事会決議1325号は、「紛争時における女性の被る被害」に対する注意喚起を行っている。しかし、平和交渉の席で交渉人として参加していた女性はたった9%である。(安保理決議については以下)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000023403.pdf
(それに基づく行動計画についてはアジア女性資料センターより)
http://ajwrc.org/jp/modules/bulletin3/index.php?page=article&storyid=66
○女性に対する暴力。1993年女性に対する暴力の撤廃に関する宣言が採択された。しかし、20年たって、いまだに女性の三人に一人が身体的性的暴力を経験する。
http://jawe2011.jp/cgi/keyword/keyword.cgi?num=n000045&mode=detail&catlist=1&onlist=1&shlist=1
○メディア。1995年にはメディア登場率が17%だったものが2010年に24%になっただけ。46%がジェンダー・ステレオタイプを強化するストーリーになっている。わずかに6%がステレオタイプに挑戦しているだけだ。

取り組み年表
a0036168_12562817.jpg

出典: 国連平和活動におけるジェンダー政策の時流 ――国連安保理決議 1325 号採択に至る経緯と国別行動計画概観――
統合幕僚学校 国際平和協力センター 防衛技官 中林 健 (2014 年 1 月 23 日)

http://www.mod.go.jp/js/jsc/jpc/research/image/jap05.pdf
[PR]
by eric-blog | 2015-03-30 17:03 | ◇ブログ&プロフィール | Comments(0)

福島の教訓  ふくしまブックレット

思えば、このブログ、「週5プロジェクト」としてはじまったのに、
2011年3月11日以降、カテゴリーも、関連の書き込みもどっと増えた。

本を読むことができなかった、あの時を思い出す。

●3.11地震・津波・原発    187本
○子ども支援・教育の課題
◎TEST 教育力向上プロジェクト
◇ブログ&プロフィール
☆よりよい質の教育へBQOE
☆アクティビティ・アイデア
☆PLTプロジェクト
□週5プロジェクト14

福島の教訓がブックレットになった。ネットからダウンロードもできる。
http://fukushimalessons.jp/booklet.html
2472冊目


1 「原発は安全」という宣伝にだまされてはいけません 16
2 緊急時にはまず逃げることが基本です 20
3 情報アクセスと記録を残すことが重要です 23
4 包括的な健康調査と情報開示は被災者の権利です 29
5 食の安全と農林漁業を守るには市民参加の検査・測定と情報公開が重要です 33
6 完全な除染はできません 39
7 作業員の待遇改善と健康管理がなければ、事故収束のめどはたちません 42
8 被災者の生活とコミュニティの再建が不可欠です 46
9 被災者を守るための法律の制定・運用に被災者参加を求めましょう 50
10 賠償の負担は国民が背負わされています 54


a0036168_1246067.jpg


国連防災世界会議をきっかけとしてできた市民のネットワークから生まれたブックレット。
活用できる国際条約のリストがすばらしい。

http://jcc2015.net/
[PR]
by eric-blog | 2015-03-25 12:45 | ●3.11地震・津波・原発 | Comments(0)

村田光平さん、国連防災会議で16日行ったスピーチの邦訳要旨

●村田光平 オフィシャル サイト
 http://kurionet.web.fc2.com/murata.html


=============================
○○様

国連防災会議で16日行ったスピーチの邦訳要旨をお届けいたします。福島事故を取り上げないという奇妙な雰囲気の中でタブー破りのユニークなも
のとして注目されました。内外への拡散が始まっております。

スピーチで取り上げた東京五輪問題は新たな段階に入った感があります。

エコノミスト誌(2月28日号)に米国のスポーツ経済記者Andrew Zimbalistの「オリンピック及びワールド・カップの主催は巨大な
ギャンブル」と題する著書の論点を紹介した記事が掲載されました。IOCおよびFIFAの今後の在り方に影響を与えることは必至と思われま
す。

同記事の次の諸点が注目されます。

・IOCのテレビ収入は1960年から1980年の間は4%以下であったが今や70%以上となっている。
・北京五輪、ロンドン五輪が開催された時期の外国からの来訪者は前年の同時期の来訪者の数を下回るものであった。
・主催国が負担する経費は当初の見積もりの4倍から10倍になっている。
・建設された施設の事後活用の一例として40000人収容出来るブラジルのフットボール会場に試合ごとに集まるのは1500人て程度である。
・IOCおよびFIFAからの悪い(bad)主催の勧誘に対し潜在的主催国は賢明に対応し始めている。2004年五輪には12カ国が立候補したが2020年
五輪には5カ国となった。2022年の冬季五輪には北京及びAlmaty(カザクスタン)のみとなった。2012年オランダ政府が委託した委員会は主催経費を
負担できるのは非民主的独裁国家のみとなるとの展望を含む報告をしている。
・Zimbalist 氏はIOC 及びの FIFA の透明性の向上、委員の任期制限などを含む抜本的改革を求めている。

本記事は東京五輪にどのような影響を与えるのかが注目されます。東電がそのメイン・スポンサーとなったと報じられることに対する米国市民グ
ループの反対署名運動が始まっております。韓国及びブラジルの資金不足の窮状は今後の帰趨と無関係ではなくなりつつあります。

事故処理に最大限の努力傾注のための名誉ある撤退の決断は緊急課題になったと思われます。

村田光平

==============
国連防災会議におけるスピーチ(邦訳要旨)
原発事故と地球倫理

始めに

平成 27 年 3 月 16 日
村田光平

核テロの脅威の増大により 世界は原発全廃が緊急の課題となったことに目覚 めた。オバマ大統領の「核兵器のない世界」のヴィジョンはもはや理想ではな く、その一日も早い実現が不可欠となった。

地球倫理と人権

今や原子力発電が後退を余儀なくされていることは明白であり、大きなリス クを孕むものと見られ出している。核技術は力の「父性文明」の下で技術の発 展これによりすべての問題が解決するとの信念から生まれたものである。今日、 寛容と連帯に立脚する和の「母性文明」が、技術のみに依存してリスクを犯す 父性文明にとって代わることが求められる。
世界が直面する危機の真因は倫理の欠如であるとの信念から、近年倫理問題 に関するハイレヴェルの対話フォーラムとして「国連倫理サミット」の開催に つき議論を重ねてきた。
継続する地球の核化の進展に鑑みれば、未来の世代は放射能汚染の無実な犠 牲者になるであろう。潜在的なものも含め将来現出する放射能汚染の犠牲者が 国際組織に提訴する道を開くための措置を講ずることが是非とも必要とされる。 これは深刻な人権問題である。

福島第一の現状~under control ではない

1号機、2 号機および 3 号機は建屋内の致死量レヴェルの放射線量のため接
近できない。各格納容器は水素爆発を防ぐために必要な酸欠状態を保つために絶えず窒素を注入する必要がある。
原子力規制委員会は処理済み汚染水(59 万トンのうち 24.1 万トン)を海洋 に放出することを考えていると伝えられる。
今年 2 月 24 日には、高濃度の汚染水が外洋に流出していたこと、それを 10 カ月にわたり東電は公表せず、国にも報告していなかったことが明らかとなっ た。
福島第一原発が「under control」ではないことは、誰が見ても明らかな事実 である。
このような状況下で日本政府は福島事故後に運転停止となっている原発の再 稼働を精力的に推進しようとしている。

地球の安全を脅かす原発

広島、長崎、そして福島を経験した日本にとり、民事、軍事を問わない真の 地球の非核化に貢献することは歴史的役割になったといえる。
昨年 8 月、ベルギーにおいて Doel-4 型原子炉の水蒸気タービンが破壊活動に より大きな破損を蒙っている。同月イスラエルの原子力発電所に向けてミサイ ルが数発発射された(ロイター電)。これらの事実だけでも 430 を超える原発の 存在そのものが世界の最も深刻な安全保障問題であるとの主張を十分裏付ける ものである。
原発は核兵器に劣らず危険である。 福島事故により原発の存在そのものが安全保障問題であることが示された。
従って、430 以上の原発の安全に対する国際的管理の強化が求められる。 福島の教訓を学び抜本的な変革を実現しない限り、世界の命運は電力会社に
より左右されることとなろう。
既に福島は忘れられつつあると指摘されている。
チェルノブイリは新たな危機に直面している。崩壊しつつある石棺(シェル ター)の耐用期間は 2016 年に終わる。国際協力により建設されつつあるシェル ターは資金不足(6.15 億ユーロ)のため、それまでに完成できない見通しであ る。ウクライナは国内の親ロシア市民との間の紛争に加え、深刻な財政危機に 直面している。

IAEA 改革

国際委員会は専門家からなる中立評価委員会を設け、東京の安全性を再確認 するようにとの市民からの正当な要請を無視し続けている。同委員会が前向き に対応しないのは信頼性が益々問われている日本政府の公式の主張が根拠とな っている。この主張は IAEA の立場に沿うものである。
IAEA は電力会社の利益を代表するものであり、放射能汚染の危険性と原発 事故の結果を矮小化する。
IAEA が世界中に存在する全ての核施設を管理する使命を果たしうるよう緊 急に改革を実現し、その資金基盤を強化する必要がある。
今や、日本の元総理及びスイスの元大統領が IAEA の改革を求め、現存する 原発の安全に対する国際的管理の強化を主張している。

必要とされる福島危機への最大限の対応

チェルノブイリ事故後 7 か月で石棺が建設された。現在、国際協力により巨 大なシェルターの建設が進められている。
現在、現場で毎日必要とされる作業員の数は 7000 人を超える。この人員確保 に伴う困難には想像を絶するものがある。福島に関する危機感の欠如は危機の 重大性とあまりにも対照的である。
現状の悪化を阻止するために、日本は最大限の努力を傾注しなければならな い。そのための東京オリンピックからの名誉ある撤退は避けられそうにない。 国際オリンピック委員会により東京の安全性が事前に再確認されることなく東京オリンピックを開催するなどという無責任を日本の市民社会は許さないであ ろう。

国連倫理サミット

地球的規模で倫理的思考を従来よりも飛躍的に高く評価し重視することが人 権にとって最良の保証となるであろう。これにより核技術に本来備わる倫理の 欠如が浮き彫りとなろう。
適切に改革された IAEA が日本の諸組織と連携して、福島事故への対応に、 これまで以上の役割を担うことは可能であり、そうすべきであると確信する。
多くの人々とともに、地球倫理、母性文明、そして新の核廃絶への道を開く 国連倫理サミットの開催を呼びかけることとしたい。
潘基文国連事務総長からは加盟国が国連総会に提起すれば、同サミットを喜 んで支持する旨の 2013 年 3 月 2 日付私宛書簡を受領している。
[PR]
by eric-blog | 2015-03-25 12:13 | ●3.11地震・津波・原発 | Comments(0)

日本の住宅の短命化問題

日本の住宅の短命化問題

森の駅勉強会報告より


増田社長: 
50年程前より住宅展示場ができ日本の家の造り手として最新技術を
売り物にした量産メーカーと、気候の異なる国の木材を使用した、
枠組み壁工法(ツーバイフォー工法)が出現したのが、問題の始まりです。
多くの施主は、大手のハウスメーカーの宣伝を信用されると思いますが、
じつは、下記のような住宅短命化につながる問題が起きています。
******************************************************************
量産メーカーは造り手の都合が優先された工法と材料で、
新製品を次々と発表し、メーカーごとの専用部材で、
自動車と同じ感覚で生産されている家では、
家としては短期の15年程で専用部材は廃番となります。
永く快適に住み継ぐには必須の経年による家族構成の変化に対応した
間取改修や部品交換が出来ないなどの問題が起こっているのです。

また、メーカー都合の材料で造られた調湿性のない構造体は、
宣伝の為か気密数値追求志向と共に屋内で発生する水蒸気による
結露、カビ、家ダニなど、健康問題に発展する住み心地ストレスを生み出し、
いずれも住宅短命化につながる問題を現在に至るまで引きずっています。

木材は、世界有数の森林国である国内に国産材が豊富にあるにもかかわらず、
日本の気候特徴である湿度に弱く、さらにシロアリ耐性がない寒冷地の
外国産材が、現在は住宅材料の主流となっています。

また、日本の在来木組み木造と違い間取変更に不向きで、構造変更改修を
ほとんどしない、住み替え文化であるアメリカなど、乾燥地域で発達した
ツーバイフォー工法は合板貼りで手早く簡単なことから
高度成長期の住宅不足の時代に良とされ、
国の輸出入政策で導入輸入され今日にいったっています。

行政は地震の無い国で発達した、ツーバイフォー工法の合板貼りパネル壁の
「外力対抗数値」と「密閉性」のみに囚われ、合板貼りで固める方向性を指向、
高温多湿気候での構造体自身の機能する通気工夫は忘れ去られています。

しかも、頻発する地震に大切な柔軟に外力を逃がす「柔軟免震性」の点では、
建物を固めるパネル工法はじつは外力が集中し、一気破壊の危険と
耐力釘の浮き緩みにより、頻発する地震には弱いのです。
この事はEディフェンス等の実物大耐震実験データーも示しています。

五重の塔や超高層ビル、スカイツリー等が柔軟免震性であるのに比べると
低層建物については、行政は建物を固める方向性で、
木造軸組み住宅も例外ではなく
合理化工法としてパネル貼りを奨励し今日に至っています。
しかし命に関わる倒壊の仕方と復旧費用増大にかかわる大きな問題です。
また構造壁内部の結露によるカビ,腐朽問題も招いています。

**********************************************************************
構造体に使用される合板等の接着材も問題があり
石油系素材が多いため、他の素材に比べて素材劣化が比較的早く、
結露水にさらされた場合は、なお短くなる性質がありますが、
造り手都合で大量に今も使用されているのが現状です。

基本構造体が劣化の早い材料では100年住宅は夢となってしまいます。

そのような素材は、新たな問題としてシックハウス症候群を引き起こし、
住人の健康を害しています。
健康を害するはいい家の定義からは大きく外れ、あってはならないことです。

残念なことに、木造軸組み工法の構造材も貼り合せた集成木材が、
量産目的の造り手都合で個人住宅でも主流になっています。

行政も、省エネルギーを奨励しながら、個人住宅にも
「室内科学物質汚染空気入れ替えを強制する24時間換気の義務づけ」や
材料の「化学物質の使用数値表示義務」のみの対応は、場当たり的で、
住宅の安全に対する、使用禁止の根本解決に無っていないのが現実です。

近年の住宅短命化対策として長期優良住宅なる指針を行政は示していますが、
残念ながら接着剤耐力に頼り、建物を固める基本姿勢は変わってはおらず、
接着層により「湿気の抜けにくい合板貼り耐力壁の外に透湿シート」は、
「ウエットスーツにゴアテックス着用」に似て、通気層の機能はほとんどなく、

さらに、素材劣化の早いビニール製防湿シートで室内水蒸気の壁内移動を
止めるなどといったやり方は、人の寿命に見合った、住宅の
長期優良化を叫ぶにはお粗末過ぎる対策だと思われます。

行政は、地震に対して担当部署の違いなのか、
低層建物に対しては、固める方向性を進めてきましたが、

日本の気候風土に合った住宅政策として
以下の3点を総括として提言させていただきたいと思います。

1 超高層ビルや五重の塔の免震性を見習い、柔軟に外力を逃がす方向性

2 耐久性に影響する日本の気候特徴である湿度に即した工法、

3 土着性社会習慣での戸建て住宅における経年による生活変化に対応した
改修しやすい家の部材研究を含めた建築方法の指針
住宅短命化を止め、地震に対し「しなやかな強さ」による安全の為
以上のように、根本的に改めるべきではないでしょうか。
増田治郎社長

http://www.morinoekihatsu.net/genkikinoie/index.html
[PR]
by eric-blog | 2015-03-25 11:46 | ◇ブログ&プロフィール | Comments(0)

TEST2015記録 

記録のPDFはこちらからダウンロードできます。

http://eric-net.org/news/TEST2015kiroku.pdf

a0036168_12125727.jpg

TEST2015記録

セッション1 共通基盤づくり
11:00-12:50

1. 研修への期待

2. 二日間の過ごし方


ステップ1. 参加者の「期待」から、「To Do List」を整理する
ステップ2. 二日間のセッションに、to doを位置づける。

□学校の「問題解決」に対話型ファシリテーションを活かす
□DET障害者平等トレーニングの考え方に、KSとKGをかけ算する。
□DETは企業を対象にした「合理的配慮」の導入研修を行っている。それはわたしたちの人生時間に占める「企業」との関わりが大きいから。
□わたしたちの弱さを分析する。情報に対して、煽動に対して、操作されやすい。そのようなマインド・コントロールと教育はどこが違うのか、違わなければならないか。ハラスメントという「力」の使い方を許してしまう風土。
□ESDチェックシートと、1970年代に合意された「トビリシ宣言」はどう違う? トビリシ宣言は広がったのか、活用されたのか? 環境教育はすすんだのか?

以上の結果、セッションの流れは以下のように決定した。

セッション2 過去の共有
□2014年をESDチェックシートでふりかえる
□ESDチェックシートをチェックする
セッション3 現状分析
□IS, オウム、弱さの分析
□教育とマインドコントロール/のっとられやすい「幼い脳」とは?
セッション4 BAPづくりに取り組む
□「対話型」と「ファシリテーター」という言語矛盾?
□DETを活用する。NPOとビジネス
セッション5 なぜ実践に結びつけられないか?
□SWOT分析
□Stock Managementという考え方。
セッション6 行動計画づくり

3. セッションのふりかえりとまとめ
10分でセッションをふりかえり、構造図でまとめる。全体共有。

ESDは広い。
かつて「国際理解教育であるもの/でないもの」を考えたことがある。
すべての教育が国際理解教育であるということになった。「すべてである」と言ってしまうと、何も語ったことにならない。今回は、「制限する」「焦点化する」「Resourcesを確認する」「かけ算する」などをキーワードに、いっしょに考えることにする。

セッション1のまとめと共有



セッション2 過去の共有
13:50-15:50
1. 2014年の活動をふりかえる。

「ESDチェックシート」で点検する。


ESDチェックシートの点検の視点 AカテゴリーはまだしもBについては「わたし」という主体が欠如している。
『キーコンピテンシー』を参照する。

p.202, 203より
p.210-219のコピー配布
ネットを検索するとたくさんの画像が出てくるが、日本語のものはいずれも表現を変更している傾向がある。翻訳のことばそのままに整理しておく。
これらのコンピテンシーの基礎をなすのが「reflective thought and action」である。省察的思考と行動。日本語訳では「思慮深さ」とも訳されている。


THE DEFINITION AND SELECTION OF KEY COMPETENCIES
Executive Summaryhttp://www.oecd.org/pisa/35070367.pdf

この概要の翻訳が『キー・コンピテンシー』p.199-p.224である。
p.219ページ以降は、キーコンピテンシーと生涯学習との関連について述べられており、重要なセクションである。







改めて、「チェック・ザ・チェックシート」の活動を行うことの大切さを確認した。


また、クリティカルにチェックシートを用いるとしても、何かがある方が、ふりかえりの助けになることも確認された。

また、コンピテンシーとリテラシーの違いについても検討され、それぞれの理解を図で示した。
一言で言うならば、コンピテンシーは行動、リテラシーは、その実態を、ペーパーテストなどの評価道具で測れるもの。
「PISAのねらいは、コンピテンシーの枠組みを根拠とする知識や学習に対して、個人がどの程度思慮深いアプローチをしているかを知ることにある。」p.219
PISA aims to identify the degree to which individuals have the reflective approach to knowledge and learning that underlies the competency framework.


セッション3 「幼い脳」に起こっていること

わたしのAssociation発達のふりかえり







セッション4 BAPづくり
9:00-12:00

1. 昨日のふりかえり

ビジネス・アクション・プロジェクト
[PR]
by eric-blog | 2015-03-25 09:47 | □研修プログラム | Comments(0)

小出裕章さん、定年退職インタビュー

2011年3月11日の原発事故以来、本当に、脱原発の論拠の道標となってくださった方である。

これからも、心のままに、原発のない世界の実現を求めて、活動を続けてほしい。

そして、京大原子炉実験所での放射性物質モニタリングが適切に、そして、オープンに継続されることを願う。

2015年3月23日 東京新聞

a0036168_11305842.jpg


a0036168_11311612.jpg

[PR]
by eric-blog | 2015-03-23 11:31 | ●3.11地震・津波・原発 | Comments(0)

よくわかるヒューマン・キャピタル 知ることがいかに人生を形作るか

よくわかるヒューマン・キャピタル 知ることがいかに人生を形作るか
ブライアン・キーリー、OECD、明石書店、2010、原著2007
2471冊目

早期教育段階から学校教育、生涯学習段階まで、「知ること」がいかに人生に影響するかを調査したもの。

知識・技能・態度という要素を統合するコンピテンシーの考え方が、学校で何を身につけるべき かという点から紹介されている。

平均すると、統合化された平等な教育システムの生徒は、選別的なシステムにいる生徒よりも成績がよく、教育の成績は、生徒の社会的背景とはあまり関わりがない。
School Factors Related to Quality and Equity: Results from PISA 2000
63

学校教育の質をあげるポイントは「教員」である。66

教師自身の継続的成長への教師自身の責任と、教師の成長を促進する支援の構造への、明白な一連の期待が求められている。
Teachers Matter,
70

そして「よい学校」とは
形成的アセスメント formative assessment
を活かすこと。

先進国では、若者の約80%が中等教育を終了し、20%が中退する。

14歳で職業教育、あるいは見習いになることも復活しつつある。「若者たちが失敗を経験した学校システムから若者を引き上げること」にその目的はあるという。75

なぜ、フィンランドがPISA調査で結果がよいのかをコラムで取り上げている。その中の答えは「まず教師、第二に教師、第三に教師」である。74
[PR]
by eric-blog | 2015-03-20 18:47 | ■週5プロジェクト14 | Comments(0)

オランダ人「慰安婦」ジャンの物語

オランダ人「慰安婦」ジャンの物語
ジャン・ラフ=オハーン、木犀社、1999
50 YEARS OF SILENCE、1994
2470冊目

1992年、金学順さんら韓国の戦時性暴力の被害にあった女性たちが声をあげ始めたことによって、50年間封印してきた被害の実態を、家族に、そして親しい人びとに、国際社会に語ることを選んだ女性の物語。

父方で数えれば4代目、母方で数えれば三代目の、インドネシア生まれのオランダ人として1923年に生まれた。

製糖農園を成功させた祖父のもと、職業写真家としてもオランダ人社会で活動する父親、オランダから嫁いできた母親のもとに、五人兄弟姉妹の三人目。子どもの頃の思い出は、五人の召使いに囲まれた豊かで、しあわせな日々。

インドネシアは、300年ものあいだオランダ支配の元にあったのだ。

日本軍がオランダ領東インドに侵攻した時、そこには20万人ものヨーロッパ人が暮らしていた。同盟国以外の諸国人は「抑留」の対象とされる。
1942年から1945年、日本軍による支配が続く。

ジャンの家族も抑留され、食料も衛生的な施設もない抑留所での飢餓生活がはじまる。

そして、1944年2月から約2ヶ月。ジャンは同じ収容所からの17名の女性たちとともに、日本軍将校相手の慰安所に連れて行かれる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ジャン・ラフ・オハーン

写真を見て驚かされるのが、彼女の笑顔である。国際公聴会での写真でも、その他の女性たちとは、まったく表情が異なるように思える。

そして、この手記を読んで、その答えはカトリックとしての信仰にあったのではないかと思える。

日本軍将校による強姦に対して、毎日抵抗をくり返し、そのことを受け入れたり、あきらめたりしない。それを支えているのが聖書であり、信仰なのだ。

人間が苦しい時に、適切な祈りが、聖書の中にはあるのだなあ。

恥辱の中にあって、彼女は、裸にされて、衆人環視の中で十字架にかけられてイエスの恥辱を思うのだ。その気持ちを理解できたことが、彼女をより信仰へと近づける。

これは、なんなのだろう?

修道女をめざしていたという彼女。解放され、神父に告解し、それでも修道女になれるかどうかを問うた時、その神父は、ネガティブと応えた。そして、そのことを、後に彼女は、「彼の判断は間違っている」とふりかえるのだ。150

抑留者を慰安所で強制的に性奴隷にしたことが国際法違反にあたることを知っていた日本軍は、彼女たちに沈黙を強いる。
[PR]
by eric-blog | 2015-03-20 14:03 | ■週5プロジェクト14 | Comments(0)