<   2013年 09月 ( 61 )   > この月の画像一覧

ERIC主催研修 ESD fc テーマ「人権」

2013年9月28-29日
ESDファシリテーターズ・カレッジ テーマ「人権」

アサーションを人権教育の観点から考える

セッション1 共通基盤づくり

今回の研修で「いちばんホット」だったと評価が高かったセッション1

いつもの流れではなく、こんな風に行いました。

1. アサーションの背景のミニレクチャー 8分!
2. 参加型学習が成立する共通基盤と「壁」
a0036168_11244630.jpg

3. 共通基盤づくりに取り入れたいもの
4. 話し合いのルールづくり

a0036168_11215446.jpg

a0036168_11222214.jpg

[PR]
by eric-blog | 2013-09-30 11:22 | □研修プログラム | Comments(0)

やさしいベイトソン コミュニケーション理論を学ぼう!

やさしいベイトソン コミュニケーション理論を学ぼう!
野村直樹、金剛出版、2008
2053冊目

何冊かベイトソンの著書を借りて、読もうとしたが、断念。

なぜ、ベイトソンを読む必要があったかというと「ダブルバインド二重拘束」を理解するためだ。ダブルバインドの概念そのものは、あちこちで説明されているので、「矛盾した二つのメッセージによる分裂的感情、行動、葛藤」だと理解している。

わたし自身は、「差別を自分の中に受け入れてしまう」二重差別の状況を「ダブルバインド」と呼んでいた。それは、あるラジオ番組で被差別部落出身の若者が、自分自身の葛藤状況について語っている時に、使っていた「自分で自分を差別する」という概念であった。

ダブルバインドという言葉自体は、いずれの状況にも使うことができる言葉だと思うが、ベイトソンの用法の方が有名だし、一般的なのだろう。しかしなあ、「二重差別」というのもなあ。

いずれにせよ、ベイトソンの原著にあたっても、すっきりとわかるものではないことがよくわかった。

ベイトソンについての解説書であるこの本では、ベイトソンの貢献は科学とアートをつなぐ、一方的なコミュニケーションのあり方に対して「フィードバック」あるいはインターアクティブというループが存在する、など、従来のものの見方、科学の二元論的アプローチに対して、より全体的であり、分析的であると同時に直観的な説明の言語と概念を提示したこととしている。

1980年の冬、「エサレン・インスティテュート」の体験、そしてその前年の「アシロマ会議」から始まるベイトソン体験。

まるごと理解する。そんな理解の仕方が、ベイトソンについては必要なんだろうなあ。

屋根に上ってしまったら必要のない「梯子」。しかし、サイエンスという枠の中でその屋根にのぼるためには、必要な「梯子」
17
[PR]
by eric-blog | 2013-09-27 09:08 | ■週5プロジェクト13 | Comments(0)

地球温暖化論 史上最高の科学スキャンダル?

2013年3月14日(木)15時から、神奈川県横浜市の横浜国立大学総合研究棟で、「伊藤公紀氏インタビュー第三弾」が行われた。横浜国立大学環境情報研究院教授(環境物理化学、環境計測科学)の伊藤公紀氏へ、岩上安身がインタビューを行なうのは、今回が3度目である。伊藤氏は世界各国のエネルギー政策や原発の問題点について語り、世界的規模でみる原発事故の確率について、「15年に一度、大事故が起きるという説もある」と述べた。

http://iwj.co.jp/wj/fellow/archives/4025

今回、科学者のものの見方考え方の洋の東西の違いを中心に、「多様な意見はなぜ正しいか」を紹介。

http://es.slideshare.net/iwakami_staff/2-16540955

ニズベット『木を見る西洋人、森を見る東洋人』
S.ペイジ『「多様な意見」はなぜ正しいのか 』

地球温暖化論のウソとワナ 史上最悪の科学スキャンダル
伊藤公紀、渡辺正、KKベストセラーズ、2008
2056冊目

関連する本としては、以下がある。
環境問題の本質
クロード・アレグレ、NTT出版、2008
http://ericweblog.exblog.jp/17495787/

これはまた、次回かなあ。


これからの環境論 つくられた危機を超えて
渡辺正、日本評論社、2005
2057冊目

1962年 『沈黙の春』
先進国の人間が環境のことを話すようになった。

1965年ごろから1985年ごろまでの20年間は、本物の環境汚染と被害があった。そして、本物の浄化がすすんだ。第一期環境時代。

1967年 公害対策基本法
1968年 大気汚染防止法、騒音規制法

1985年、経済バブルの始まったころ、打つべき手はほぼ打ちつくした。

結果、環境のお仕事をする人たちの仕事がなくなる。14

1988年、アメリカから「地球温暖化」の話しが聞こえてきた。
当時の公害研究所で幹部だった某氏が「あれはまさしく天の恵みだった」と。15

酸性雨
ダイオキシン
環境ホルモン
残留農薬
BSE

ほとんどの問題は思い過ごし。論ホルグの本にも「どこか遠くがあぶない」と。
環境はあぶない・悪化中ですというプロパガンダの時代。
a0036168_14541030.jpg

そして、時代、地域、社会集団が、わたしたちのものの見方・感じ方・考え方を決定している。19

安全ボケ社会のリスク・ゼロ信仰にのっかる予防原則  23
そのために、例えばBSEのように、膨大な社会的なコストがかかっている。

三大悪はタバコとお酒と車。

いまの社会は、「つくられた受容」で満たされている。

食糧の4割を捨てている。それは国産の食糧分に等しい。222

いまの世の中ムダだらけと悟った上で、無駄の中身と程度を考える。224


ガードレールも海外では見ないなあ。
地下的のホームにできた二つ目のドア、許しがたい。うっとおしい。

答えは一つではない時代。第三の環境の時代と言えるとすれば、それはどんな時代だろうか?
[PR]
by eric-blog | 2013-09-26 11:23 | ■週5プロジェクト13 | Comments(0)

反差別国際ネットワーク発足

a0036168_11121915.jpg

[PR]
by eric-blog | 2013-09-26 11:11 | ☆よりよい質の教育へBQOE | Comments(0)

30km圏内自治体との安全協定の締結を電力会社が拒否

2013/09/23 グレゴリー・ヤツコ元米原子力規制委員長が講演 「福島第一原発事故はスリーマイル島事故の重要な教訓を学ばなかった結果」

市民と連帯して米サンオノフレ原子力発電所を廃炉へ追い込んだカルフォルニア在住のトーガン・ジョンソン氏と元NRC(米原子力規制員会)委員長のグレゴリー・ヤツコ氏を招き23日、連合会館で講演会が行われた。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/102941

1979年のスリーマイル原発事故は、日本ではあまり大きな影響を持たなかったというのはよく指摘されていることだ。

そして、チェルノブイリ、福島と、米ソ日の原発大国で10年に一回ほどの頻度で起こっている過酷事故。

何よりもカリフォルニアの人々を動かしたのは、「個人の財産である住宅」という被害の大きさであったと、トーガン・ジョンソン氏は言う。30km圏内となると、およそ5000億ドルもの被害につながるということ、そして、福島からカリフォルニアに避難してきた福島の人々が体験してきたこと、「こんなことは二度とあってはならないことだ」。そして、廃炉以外に、再発防止のための合理的な選択肢はないのだということ。

原子力資料情報室通信に寄せられたトーガン・ジョンソンさんの報告。
a0036168_1759499.jpg

一方で日本では電力会社は安全協定を30km圏内自治体と結ぶことすら拒否している。
2013年9月25日 東京新聞 一面 関連記事3面
a0036168_1122696.jpg


わたしたちは、何にだまされたがっているのだろうか?
a0036168_17591486.jpg
a0036168_1759221.jpg

[PR]
by eric-blog | 2013-09-26 11:05 | ●3.11地震・津波・原発 | Comments(0)

世界はプロパガンダを歓迎するのか?

NHKの「英語でニュース」という鳥飼久美子さんが出ている番組を見て驚いた。

IOC総会における安倍首相、佐藤選手、太田選手のプレゼンに対する絶賛の嵐だったからだ。
メディアリテラシーに対するなんの配慮もない番組が「NHK教育」で垂れ流されていることに、震撼した。

IOC総会における安倍首相の「完全にコントロールしている」「食品の安全規準は世界最高」などが、根拠のない断言であることは、さまざまに指摘されてきている。
a0036168_10492932.jpg


しかも、そのプレゼンをプロデュースしたのが誰かもわかっている。
a0036168_10461455.jpg

a0036168_10464413.jpg


にもかかわらず、そのプレゼンを絶賛するだけの番組には、あきれてしまう。

世界はだまされたがっているのか?

世界最悪の財政赤字を解消する手だても打たないまま、今回は、ニューヨークの証券取引所で「Buy Abenomics」と売り込んだ。

経済成長さえ確保すれば、後の問題はすべて片付くというような単純な計算しかしていないとしか思えない。

今回、ニューヨークの国連総会でも、「シリア問題」「女性問題」について演説するそうであるが、OECD諸国内で最低の「女性の人権指標」の国が、あたかも何の問題もない国だが、若干努力の余地が残っているというようなプレゼンをすることは間違いないだろう。
[PR]
by eric-blog | 2013-09-26 10:51 | ◇ブログ&プロフィール | Comments(0)

生活保護リアル

生活保護リアル
みわよしこ、日本評論社、2013
2052冊目

生活保護の不正受給問題が吹き荒れた昨年。著者による連載にも大きな関心が寄せられたという。

しかし、その前から、著者の廻りには生活保護についての「追いつめられ感」が、震災直後から増していたのだという。そして、それが予備的な取材や連載企画の準備などにつながっていたのだと。

自身も障害者だという著者が、若者、高齢者、障害者などさまざまな立場で生活保護を受けている人々を取材し、その人生を描き出していく。

いま正社員待遇での就職が減っている中で、いったんレールからはじかれた人たちの「生活保護からの脱却」はとても大変だ。

ハローワークに寄せられている求人情報は、労基法の違反のない企業からのものに限られるので、就職のハードルも、ことに高いのだという。

相対的貧困層が1920万人いるという中で、生活保護受給者は200万人程度。

この本に紹介されている人生からもはじかれている人々もいることにも思いを馳せつつ。浜矩子氏がいうように、成熟社会の課題は、再配分にある。成熟社会に高度経済成長を期待するのは間違っている。見せかけの高度成長は、見せかけの富の配分を追い求める人々を驚喜させるだけだ。

オリンピック招致活動に見るように、東電への公的救済にみるように、わたしたちの社会には富はある。より多くの人々が、より人間的に生きることができる社会に向けて、その富を使おうではないか。

一つ、印象に残ったのは、戦中に、成績優秀で、中学校から兵学校へ入学した人の話がある。兵学校の途中で敗戦となったのだが、そのときには家業の跡継ぎが決まっていて、その後の職探しもうまくいかなかったというケースだ。

そういえば、我が親類にも、軍隊で結構上の方にまで行った人がいて、戦後、腑抜けたようにマージャンにかまけていたというような話があったことを思い出す。

健康で文化的な生活は権利である。

という割には、「後ろめたさ」を感じさせたい、感じてほしい、感じる、感じるべきだろう、感じているよね? という文化が、わたしたちの社会にあるのはなぜだろう? その文化の根っこが知りたいなあ。

発足当時に考える「貧困」と、いまの「貧困」は違っている。ベーシックインカム論なども含めて、どこかで根本的な議論が必要だよね。
[PR]
by eric-blog | 2013-09-26 09:03 | ■週5プロジェクト13 | Comments(0)

セルフアサーショントレーニングエクササイズ集

セルフアサーショントレーニングエクササイズ集
菅沼憲治、東京図書、2008
2051冊目

出典が明確ではないのだが、著者はアサーションの構成要素を次の4つで点検している。CARD

C◯対人的葛藤への対処行動
A◯受容性
R◯権利主張
D◯自己開示

エクササイズでは、まず、自分のパターンを分類し、
対自分
対他者
対集団
対家族
それぞれに対するコミュニケーションの課題を点検、演習していく。
a0036168_16505011.jpg


ERIC蔵書より
[PR]
by eric-blog | 2013-09-25 16:50 | Comments(0)

歴史入門 文庫版

歴史入門 文庫版
フェルナン・ブローデル、中公文庫、2009
La Dynamique Du Capitalism, 1976
2050冊目

資本主義の力学

なぜ、翻訳者らは、素直に題名を訳してくれないのだろうか?
タイトルにもメッセージがあるのに。残念だ。

これまで、ブローデルは二回紹介している。

http://ericweblog.exblog.jp/5789933/

http://ericweblog.exblog.jp/8274100/

中公文庫に収録されて、訳者、金塚貞文さんによる解説が付け加えられている。とても、明確。三層からなる時間と三層からなる空間。

時間
長期中期短期
地理的時間社会的時間個人的時間
長期持続複合状況出来事

空間
物質生活市場経済資本主義

資本主義は社会秩序の一定の平穏さと、国家の中立性脆弱性を必要とする。階層。資本主義が階層を利用している。97

世界=経済はつねに支配的な中心を持つ。104
中心地帯、中間地帯、周辺地帯。
周辺地帯では、「世界=経済を特徴づける労働の分割によって、利益を被るよりは、むしろ支配され従属を余儀なくされた周辺地帯が存在する。こうした周辺地帯での人間の生活は、まさに煉獄、いや生き地獄とさえ言い得るようなものだった。105

北ヨーロッパの商人たちの最初の財産はインド会社や大後悔によってもたらされたものではなく、地中海の富に殺到し、あらゆる手段を駆使して、それを奪い取っていった。112

「暴力を使ってでも過去の勝利者の地位を奪い取る」

このゲームの規則はいまも生きている。

中心が他に対して君臨する。113

1650年代のヨーロッパの世界=経済とは、上は、オランダの社会のように、すでに資本主義的であった社会から、一番下の段階には、農奴制社会までが揃った、社会の併存、共存に他ならない。

この共時性、同時性にすべての問題がかかっている。実際、資本主義は、こうした規則的な段階性を糧として成長するのであり、外側の地帯が中間地帯を、とりわけ中心地帯を養うのである。117

中心が食料の供給を周辺に依存し、周辺は、中心に支配されながら、中心の需要に依存するという相互性の光景が見える。117

ウォーラースタイン「資本主義は世界の不平等性の産物」
資本主義は発展段階ではなく、共時性によって成立している。

ヨーロッパで資本主義が成立していった時、独自の経済のまとまりを持っていた地域はあった。日本もその一つだ。それらの場所との交易は、贅沢品という「資本家層」とのつながりだけであった。ゆえに、資本主義をうるおすものであった。

資本主義こそが、物質生活や市場経済の上高く飛翔している高利潤層なのである。


物質生活を地理的時間と合わせて論じたのが「風土論」だったと言える。
[PR]
by eric-blog | 2013-09-25 09:32 | ■週5プロジェクト13 | Comments(0)

水深五尋

水深五尋
ロバート・ウェストール、宮崎俊画、岩波書店、2009
Fathom Five, Robert Westall
2049冊目

他の人の映画などみないと公言する宮崎俊監督が、唯一、いいと言っていたロバート・ウェストール。何冊か借りた中で、夕べ徹夜してしまった本。

なんだ、宮崎駿本人が挿絵を描いているのかあ。でも、fried breadの絵はいただけないなあ。たぶん、挿絵に描かれているのは北米インディアンの「揚げパン」だ。
http://whatscookingamerica.net/History/NavajoFryBread.htm

イギリスのfried breadというのは、脂ぎったトーストのこと。腹持ちのよい労働者階級の常食というイメージがあるのは、間違っている? 階級を越えて、朝はこれなの?
http://www.bbc.co.uk/food/recipes/stressfreefullenglis_67721

珍しく著者本人が描いているあとがきに、この作品に出てくる「ガー川」は、作者本人の故郷であるタインマスであると明かしている。そして、多分に自伝的要素が強い作品であると。タインマスは北海に面した港町で、お話の中にも港町らしい「下町(ロウストリート)」の描写が取り込まれている。 

階級にこだわった描写は、本編でも、随所に出てくる。
戦争は誰のため? 
名誉にむらがる権力者たち。
「治安判事は自分の都合で法を曲げるし、警察官は愚かないじめ屋だ」339

本当のヒーローは、本当のスパイのように、めだたない、市井の、普通の生活を送っている存在なのだ。

オックスフォード大学に進学できるかもしれないと期待されている少年は、微妙な位置だ。権力の側に入るのか入れるのか。入るために何を犠牲にしなければならないのか。好きな女の子が元市長の娘であることから、ことさらに向けられる彼女の家族からの視線。

イギリスの東海岸がドイツとどれほど近いか、そして、世界に出て行こうとする時に、どれほどイギリスが邪魔か、北海を中心に見てみるとよくわかる。
中国から見たら、日本が邪魔なのと同じだ。イギリスは、日本が中国に対するよりは、ヨーロッパに対して、はるかに大きい。

直近の海にドイツ軍のUボート(潜水艦)が出没して、重要な艦船を撃沈する騒ぎが起こる。それが、スパイのせいであることを突き止めて、追求していく少年の物語。

どこかエキゾチックなマルタ人あり、第一次世界大戦では英国軍として戦ったのに、疑いのまなざしを向け続けられるギリシャ人あり、毎月一回は警察が尋ねてくるというユダヤ人あり。敵性国人に向けられるまなざしと、彼らと出会うことで、そのまなざしを恥じる少年。

そして、戦争の中で失われていくいのちの軽さ。

勝ったからこそ描かれる世界であることは間違いない。

戦争というのは、物語の宝庫なんだねぇ。第二次世界大戦が、日本でも描かれ続けるように。

戦争が四年も続くと、物資が欠乏するのは、どこも同じなのか? 空襲にさらされるイギリスというのも、あったが、Uボートのこの近さ感は、わたしが母親から聞く、室戸岬の沖にアメリカの航空母艦が停泊して、神戸を爆撃に行き帰っていたという話とも重なる。
[PR]
by eric-blog | 2013-09-24 09:30 | ■週5プロジェクト13 | Comments(0)