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PE第14章 平和教育における教授学習のアプローチと方略

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PE第14章
平和教育における教授学習のアプローチと方略

「何を」と同じぐらい「どのように」は大切です。そのために、平和教育の目標に合致した教授学習のアプローチは、ホリスティックで、参加型、協同的で、経験主義的、人道的なものとなるでしょう。
ホリスティック教育は事実と概念というパラメーターで自身を規定していません。代りに、認知的、情動的、行動的学習目標をすすめています。しばしば、学習の焦点は、概念の伝達です。平和教育では、目標は三つあります。第一は、現実に対する気づき、暴力の根本原因と結果、平和の根についての気づきをうながすことです。二番目は、関心と共感、同乗、希望と社会的責任という価値観を育てることです。ハリスとモリソン(2003)は、これを倫理的感覚の発達と呼んで、学習者が他者を気づかう能力の育成と位置づけています。三つ目は、個人的な思い込みや態度を変革し、暴力の状況に対して、何か具体的なことを章とする決意に始まる行動化への呼びかけです。
参加型教育は、学習者が、探究し、共有し、協同することを許すことを意味します。学習者が教師や他の学習者と対話することを許します。自分の主張を明確に話し、多様な観点からの意見に耳を傾けることは、視野を広げるための重要な訓練です。そのようなスキルは、多くの対立が、人びとが互いの言うことを聞く事を拒否しているために、未解決に終わっている世界にとって必要なものです。参加型学習においては、教師は、権威的な存在ではなく、むしろファシリテーターとして行動します。例え、それぞれの教師は、ある問題についてはっきりとして自分の意見を持っていようとも、彼らは生徒が、争点となっている問題についても何か行動しようとすすめる前に、自分自身の味方・考え方をはっきりさせることを奨励します。(Mcginnis, 1984) 参加型教育は、伝統的な教え込みスタイルからも距離をおくものです。学級における民主的なプロセスを遵守することは、民主的な市民性に必要な知識、スキル、態度の発達に貢献することでしょう。(Harris and Morrison, 2003)
協同学習というのは、参加者が共に作業し、学ぶ機会を提供するものです。協同学習は、学ぼうとする意欲を高めることとは別に、生徒の間の関係性を向上させ、個人主義に挑戦し、孤立感や偏見の感覚を低めます。孤立感と疎外感を逆転させ、もっと前向きな態度を推進します。協同的な学級では、生徒は互いに頼ることを学び、学習活動の成功は、1人ひとりの貢献によっていることょ学ぶのです。(Harris and Morrison, 2003) わたしたちが直面する世界の多くの問題は、もしも、人びとが共同するならば、解決する事でしょう。もしも、生徒が学級で協同的なプロセスを体験すれば、そのような習慣は、彼らの関係性のさまざまな部分にも、持ち込んでいけることでしょう。
経験主義教育は、演繹的な方法ではなく、学級で行われたアクティビティから体験したことから自分自身で考えることを意味します。そのために、レクチャー、講義は最低限に留めます。学習者は、彼らの体験やアクティビティを通して、考え、そして、概念を形成するのです。教育心理学的では、このアプローチは、構成主義的アプローチに近いものです。構成主義的教師は、柔軟でもプロセス思考です。彼らは、変化する余地を残しています。構成主義的学級は、新しいパラダイムを発展させるスキル持った人間を育てます。わたしたちの世界は、暴力と対立を生み出すシステムに対抗する、新しい考え方や、プロセスを必要としているのです。
カール・ロジャーズとアブラハム・マズローは、人道的な教育を推奨した人びとです。人道的な学級は、学習者の社会的個人的感性的な成長に強調を置きます。人道的な学校では、個人は、そのままで、受け入れられるのです。自分の自尊感情をすするような自己の感覚を育てます。すべての人は貴重で能力があるとというメッセージを発信しています。Mcginnis(1984)は、「前向きな自己イメージ、概念なしで、「公の活動をする」あるいは「変化のために活動する」ことはありえない」と言う。彼は、わたしたちが自分に与えられた贈り物に気づけば気づくほど、わたしたちは他の人と分有するようになる。人間的な学級において、教師は共感的であるし、肯定的である。彼らは、生徒の健やかさに関心と興味を示す。彼らは、学級で互いに対するケアと尊重を奨励する。彼らは、学級でも多様性に対するセンシティビティを激励する。そのようなアプローチは、学習者たちに、愛と共感の種を撒くでしょう。それは、平和的な社会を構築するために必要な価値観なのです。
上述のような平和教育のアプローチと比肩することができる教授学習方略はたくさんあります。いくつか紹介しておきましょう。

1.ディスカッション 議論する
小グループで議論する方略は、個人の参加者の声が聞かれるようにするための方法です。もっとも効果をあげるためには、ディスカッションは、事実に基づき、しっかりと考え抜かれたアイデアに基盤をおいてなされることです。
2.ペアで共有
パートナーのグループを作る方法です。ファシリテーターが議論のテーマを設定します。Aがそのことについて自分の考えを妨げられることなく、話し、Bは聞きます。しばらくして、パートナーの役割を後退します。後に、AはBが話した内容を学級全体にレポートし、またBはAの意見を報告します。これは、聴く姿勢を育てるよい練習になります。
3.視覚化/イメージの練習
視覚化の練習は、参加者が彼らの想像力を活用することを助けます。彼らに、代替案、たとえば、対立の状況についての代替案を、考える力をつけます。
4.視野を決める
この方法は、学習者が、他の人の背景を理解し、認識することができるようにします。これは問題解決のために使われるスキルです。これは「人の靴を履いてみる、そしてしばらく、それで歩いてみる」という実践です。この装置は、共感と寛容さを発達させるのに使われます。
5.役割演技
この方法は、参加者が、状況を理性的に分析するよりも、むしろ、「感じる」機会を提供します。役割演技は、共感と、他の人がとらわれている立ち居値をよりよく理解することにつながります。また、認知的、完成的学習を育てることにもつながります。
6.シミュレーション・ゲーム
例えば、暴力の状況をシミュレーションすることは、学習者が平和が欠如している常会についてのより強い実感を持ち、正義の状況へと変換する代替案を提案するクリエイティビティを発揮できるようにします。一つの事例は、「地球の資源を共有する」における富の配分のシミュレーションがあります。
7.問題解決
問題解決は、もっとも価値のある学習方法です。この方法は、人が、他
の認知的スキル、例えば分析する、代替案を創造する、代替案を評価するなどを使うことを可能にします。
8.立ち位置を確認する、世論調査
このアクティビティは、参加者が、意見の対立が起こるであろうような問題、例えば「好き嫌いにかかわらず、戦争は未来も起こり続ける」というような命題に対するそれぞれのポジションを明確にするものです。少なくとも、三つのポジションが必要です。「賛成、わからない、反対」
9.行動化を奨励する
適切であると判断される場合は、参加者に解決方法や、ある行動をとることを表明することを求めましょう。それは、学習の応用にもなるのです。
10.引用文を作る、読む
平和にかかわる引用文を、学習の最初あるいは最後に読むことは、学習者が、学んだ概念についてよりよく理解することを助けます。
11.連想図を描く
「戦争」あるいは「平和」のような単語を、学習の最初に、まず黒板に書き、学習者から彼らがどのようなことを連想するかを書き出させるのは、彼らの思考を刺激します。これは、特定の平和に関連する概念についての議論のとっかかりにもなるでしょう。
12.映画や写真を使う
映画や写真を使うことは、学習者の心に鮮やかなイメージを作り出します。これらを視聴した後、含まれていたメッセージやそれに対する学習者の反応について議論することができます。
13.個人的なものも含めて、ストーリーを語る
学習たちは、しばしば、わたしたちが共有したいと思っている概念を、わたしたちの逸話や物語りを通して、学びます。テーマに関わるあなたの個人的な体験談は、あなたの伝えたいことをより鮮明にしてくれるでしょう。そのような方略は、学習者とあなたのより個人的なつながりにも発展するでしょう。
14.歌詞や詩を分析する
多くの歌や詩には、平和に関連するメッセージが含まれています。生徒にそれらを読ませたり、聞かせたりすること、お気に入りのフレーズを書き出すこと、メッセージを読み解くことは、あなたが伝えたい価値観を、もっとクリエイティブな方法で伝えることを助けることでしょう。
15.文章完成法
学習者に、未完成な文章を完成させることは、あなたが、彼らの考えを知る上で役立ちます。この方略は、学習者から具体的な行動を引き出すために活用することも可能です。
16.ジャーナルを書く、個人的なふりかえりの時間を持つ
ひとつの学習セッションごとに、参加者に、いまの時間で議論した問題について、自分自身の考えや熟考、反応について考えることにつながる一つか二つの質問に答えてもらうようにします。
17.ゴーラウンド
1人ひとりの参加者の意見が、簡潔に求められます。
18.教えるタイミング
その日の中心となる問題を議論する機会をつかむ事。学級内部の問題であるかもしれません。(ずっと続いている対立など)
19.インタビュー/調査
学習者たちは、第三のソースからの情報を求める機会を持ちます。生徒に、平和活動家などにインタビューするように求めます。インタビューは、他の人が、平和の文化をつくるのに、どんなことをしているのかを知る機会になります。
20.専門家から学ぶ
学習者は、正義と平和の理念をすすめる事について触れます。第三者を活用することは、争点のあるトピックについては、もっとも助けになります。
21.相互教授
生徒が交代交代にファシリテーターをつとめます。「聞いた事は忘れる、見た事は覚えている、行動したことは、理解する」教科を教えることで、生徒が、概念や価値観、スキルをよりよく理解する機会を提供しましょう。
22.ツインプロジェクト
生徒は、異なる地域の生徒と、e-mailや〒で、もう1人の生徒と組んで、平和に関連するとビックを議論します。
23.対話
生徒に、議論するのではなく、問題について会話する機会を与えます。ディベートにおいては、目標は、互いが間違っていることを証明することにあります。対話では、共通基盤を見出す機会なのです。
24.視察旅行
生徒に不正義の犠牲者となった人に触れる機会を提供します。暴力の被害者を、見て、聞いて、出会うことは、学習者に共感と友情を育てるのに役立ちます。生徒に、行動を起こさせるのにも、出会いの機会の動機付けはつながります。
25.地球儀や地図を使う
これらの道具を常に使うことで、学習者に、他の国には、心を配るべき人びとがいるのだということを意識化することに役立ちます。
26.ブレーンストーミング
これは人びとが、たくさんのアイデアを、互いからのコメント抜きで、生徒たちから引き出すことで、創造的に考えることを手助けします。こ方法は、多くの問題解決や代替案を作り出すのに、有用です。アイデアの評価はブレーンストーミングが終わった後に行います。
27.引用を読む
平和運動家、宗教的指導者、先住民コミュニティのリーダー、哲学者などが平和について、知恵のある言葉やひらめきを語っています。生徒にこれらの引用について考えさせ、これらの理念が与えた影響について話してもらいます。
28.表やグラフを利用する
統計は、不正義の被害者が与えるほどの影響を与えません。しかし、統計は、学習者に社会における問題の巨大さと程度を教えてくれます。UNDPの年次報告である人間開発報告は、事実や数字を豊かに含んでいます。
29.ケース・スタディー
この方法は、生徒に、暴力あるいは不正義の現実的な状況を知る機会を与えます。ケース・スタディーは、状況について分析し、解決を導き出すための物語りあるいはシナリオを求めます。生徒は、問題解決者の位置にたたされ、問題の根っこに横たわっている問題、背景、関心などを理解します。
30.コラージュづくり
コラージュというのは、さまざまなところから集めた写真の集合体で、全体像を作り出すものです。生徒に、平和に関わる問題についてのコラージュを作らせ、問題の理解を助けましょう。
31.ショーアンドテル、
この方法は、生徒に、学級で、概念を説明する時に、視覚的な補助を使って行うものです。それは、人に概念をうまく伝えることができたら、その人は、概念を理解するという前提にたつものです。

これらのアプローチや方法は、生徒の知性、姿勢、精神を育てるのに大切です。彼らが平和のために行動しようという意欲を育てるものです。どのアプローチや方法をとるかは、その授業の目標が考慮される必要があります。
後者を達成するのに、もっとも適切で有効な方略はどれでしょうか?
わたしたちが、ここで紹介したツールを使う時、ゴールを忘れないようにしましょう。わたしたちがやりたいことは、ホリスティックで、参加型で、協同的、経験的で人間的な学びをファシリテートしたいのだということです。
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by eric-blog | 2012-12-31 13:34 | ☆よりよい質の教育へBQOE | Comments(0)

完全いじめ撃退マニュアル 大津事件に学ぶ最新型いじめに対決する本

完全いじめ撃退マニュアル 大津事件に学ぶ最新型いじめに対決する本
平塚俊樹、宝島社、2012
1903冊目

まず、自分の子どものいのちは親が守る! そういう決意のある人が増えることが必要だと、前書きに著者は言う。

しかし、マニュアルと名付けているが、100%確実な対応策が示せるわけではない、とも、断っている。いじめは、それぞれに異なる様相を呈しているものだからである。ただ、いくつかの原則がある。それを確認できるのがこの本だ。

大津事件に象徴される「最新型いじめ」と、銘打っているが、最新型とは、ネット、教育委員会や警察の関わりなど、大人社会とのつながりや広がりがあるもののことだろう。基本的ないじめのパターンは、
1.暴力、2.仲間はずれ、3.悪口を言う、4. 1-3以外の方法で嫌がる行為を働く、5. インターネットによるいじめ
の五つで、多くの場合は、その組み合わせによる。

何よりも大事なポイントは、「いじめは発覚しない」ということだ。

いじめる側にいる子どもも悲惨だという。自分がいじめられたくない一心でいじめる側にいることで、心が荒んでくるというのだ。p.33に「いじめる側のチェックポイント」が紹介されている。
○特定の子どもを無視している。
○他人を馬鹿にする言動が多い。
○与えていないものやお金をもっている。
○しかられても反省しなくなく。
○何かが起こると他人のせいにする。
○勉強やスポーツができることを鼻にかける。
○電話で高圧的な会話をしている。
などである。

親の対応としての原則は一つである。「誰かに問題を丸投げしない」である。学校に相談、弁護士に相談、警察に相談。相談する時に、相手が問題を解決してくれると思って、相談しても、無駄である。問題を解決するのは、子どもを守るのは、あなた自身だ、とこの本は何度も繰り返し、伝えている。

だから、子どもに、「親が子どもにとって一番の味方である」ことを伝えること。

地域の人間関係は、子どもを守るためには不可欠である。情報が入ってくるし、働きかけもできる。

政治家、議員とも多方面、バランス感覚を持って、つきあっておく事。

ここでも、リアルメディアが重要なんだなあ。

さて、そして、それらを踏まえた上で、howである。

1.証拠固め: 写真、動画、録音記録、関係者からの聞き取り記録、時系列の顛末書など。診断書。

弁護士に相談して、着手金をはらって、慰謝料をもらって、法的に決着しても安堵するのは加害者側。61
「動き始めたら即時逮捕するなり、関係機関を使ってなんらかの強制力でやりこめるなりしなければ、被害者の子どもは決して救われない」62

学校という伏魔殿。機能停止している教育委員会。双方の保身。
加害者を退学させて隠蔽したケースもある。という。

加害者、観衆、傍観者の事実を徹底的に証拠固めしていくこと。
学校はいのちがけで行くようなところではない。

まるで探偵小説のような布陣での証拠固めは、覚悟なしでできることではない。

なんで、このマニュアルを「大阪、威力業務妨害事由での逮捕」の画像を見ながら書いているのか? 権力の構造と圧力が、似通っているからだ。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/47230

いじめを見過ごしているあなた。市民運動に対する普通な圧力も見過ごしていませんか?

力の濫用に義憤を感じないその心性が、いじめを見過ごすのですよ。
大人の社会が変わらなければ、子どもの社会も変わらない。

現実の中での一つずつの対応と、長期的な体質改善と。対策は常に、短期中期長期を見通して、選んでいこう。
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by eric-blog | 2012-12-31 09:20 | ■週5プロジェクト12 | Comments(0)

ERIC NEWS 316号 with ERIC ともによりよい質の教育をめざして 

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ERIC NEWS 316号 ともによりよい質の教育をめざして with ERIC    
これからの未来へ 40年をふりかえる もうちょっと考える
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)
<<<<>>> 年末年始休業のお知らせ <<<>>>>

国際理解教育センターは、2012年12月25日から2013年1月5日までお休みとなります。

<>1月4日に、大阪で新年会。ご参加濃希望の方は、kakuta(at)eric-net.orgまで。

<<<>>>>2013年 1月26日、27日 (土日)に 「Project WILD & WET + PLT 全国大会」<<<<<<>>>>>
http://pwjapan.cocolog-nifty.com/event/2011/01/post-a1e4.html


<<>>>2013年2月9日-10日 市民性教育>政治的リテラシーを育てる<<<>>

2013年2月9-10日の主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジ スキル「市民性」のご案内ができました。

http://eric-net.org/atERIC2012VVpamphlet.pdf

マスメディアに翻弄されるように、政局は振り子のように大きく揺れ続けますね。政策ではなく、政局ばかりを追い続ける政治に、飽き飽きした人も多かったのではないでしょうか。4年間を信託した民主党政権が、田中真紀子さんが名付けた「自爆テロ解散」によって、道半ばで自民党に席を譲ることになりました。
実際の投票行動は、地域の餅つき大会への参加、ハガキや電話かけというリアルメディアを通した選挙活動で動いています。これから、インターネットも選挙活動に解禁される予定。
これからの時代に生きる若者たちに、どんな市民性教育が求められるでしょうか? 「参加者アンケート」の方法で、より広く市民性教育の必要性を伝える声を広げていきましょう。問いの項目の例はこちらからダウンロードできます。

http://eric-net.org/politicalliteracy.pdf



<<<<>>>平和教育のテキスト翻訳プロジェクト<<<>>>>

Peace Education: A Pathway to a Culture of Peace
Loreta Navarro-Castro Jasmin Nario-Galace, Published in 2008 by the Center for Peace Education,
「平和教育=平和の文化への道」を翻訳しています。すでに翻訳したものは、以下のブログに紹介しています。

http://pepathway.exblog.jp/

1月末仮訳、3月に完成予定です。

<<<<>>>From Dictatorship to Democracy 独裁政権から民主主義へ<<<>>>>

アラブの春の影の立役者と言われるジーン・シャープ著『From Dictatorship to Democracy 独裁政権から民主主義へ』は、無料でダウンロードできます。このタイトルで検索してください。

官僚政治からの脱却のヒントにならないかと、翻訳を始めました。いま、デモクラシー2.0イニシャティブを立ち上げ、呼び掛けている田坂広志さんは、5ヶ月の政府内体験から、次のように言います。「官僚一人ひとりは優秀で、善意なのだけれど、少しずつ無責任。それが全体となった時に、動かない組織になってしまっている。政策を動かすには、チームで当たらなければだめだ。」と。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/44097

『昭和16年 夏の敗戦』を書いたのは、猪瀬直樹さん。猪瀬さんはこの本で、当時の政府各省からのエリート35名が、日米戦争をシミュレーションし、敗戦を確信した。しかし、彼らが現実の内閣に対峙し、そのことを提言しても、現実は開戦へと突き進んだ。トップ官僚35名が知りつつすすんだ道だ。

いま、政権についたのは、「改憲」という不屈の意志で再び総理大臣の座についた人である。どちらに転んでもエリートたちは困らない。彼らは行き着く先を知りつつすすむのだろう。

変わらないものと変わるもの。変えたいものと変えたくないもの。あなたはどちら?

http://www.dan.co.jp/~dankogai/blog/constitution-jimin.html

もったいないぁ。これまでの日本の国際平和貢献があるのに、「普通」の国になってしまうのは。普通の国なんていう国は、世界のどこにもないのに。いやあ、もったいない、もったいない。もったいないと思っている人は、世界にもたくさんいるんだよねぇ。

「制官僚」と、日本未来の党は掲げていましたね。

既約部分は、こちらから。

ジーン・シャープの紹介http://ericweblog.exblog.jp/14769573/

第五章 権力を行使するhttp://ericweblog.exblog.jp/15726839/

第六章 方略的計画の必要性http://ericweblog.exblog.jp/15801577/

既得権を得ている特権階級との対立なのだと、思います。人権教育とは、特権に気づき、それでもなお「力の分有」のために動く人を作ること、かなあ。自分自身をふりかえっても、それは、とても難しいことですね。

人権に関わる仕事についている人びとが、理念と哲学、価値観、ガイドラインに従って、生きるトレーニングが必要だと思います。

<<<<>>> Mindful Readings in English and Japanese 価値観を育てる日英リーディングズ<<<>>>>
近現代史を読み解き、わたしたちの価値観を育てる「Mindful Readings」を始めませんか?

日本国憲法の起草は、国連憲章にのっとって行われました。日本のこれからのガイディングスターとして、ぜひ、学んでおきたいものです。

プログラムのすすめ方は、以下の記録をご参照ください。
第一回 記録 日本国憲法
http://ericweblog.exblog.jp/16599037/
第二回 記録
http://ericweblog.exblog.jp/16648846/
第三回 記録
http://ericweblog.exblog.jp/16908904/


<<<<>>> ERIC25周年に向けたご寄付のお願い <<<>>>>

1989年誕生の参加型学習老舗のERIC国際理解教育センター。なんと2014年には25周年を迎えます。
これまで続けて来られたのも、企画委員、運営委員、理事、テキスト購入者、ファシリテーター育成事業参加者など、みなさまのおかげです。感謝です。
これからもよりよい「指導者育成のための実践」推進のための情報提供、研修プログラムの提供などに努力していきたいと思います。

日常活動に加えて、25周年に向けて、事務所のリニューアル、フューチャーサーチ走向未来ワークショップの開催など、企画しています。

特別活動支援のために、テキスト活用、研修参加などのご支援に加えて、ぜひ、ご寄付をお寄せください。よろしくお願いいたします。

ご寄付先 金融機関

ゆうちょ銀行口座: 10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター(ゆうちょ銀行同士)
◯◯八(ゼロゼロハチ)店008-0328838 名義:トクヒ国際理解教育センター(他の金融機関から)

<<<<>>>2012年度 ERIC 主催研修・ESDファシリテーターズ・カレッジ<<<>>>>
すでに終了したものについては、報告があります。ブログを参照してください。

1.テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日 http://ericweblog.exblog.jp/15642643/ 
2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日  http://ericweblog.exblog.jp/15834944/
3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日
4. スキル「対立」 2012年10月27-28日  http://ericweblog.exblog.jp/16689314/
5. スキル「市民性」 2013年2月9日10日
6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 
  2013年3月

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
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by eric-blog | 2012-12-31 09:19 | ERICニュース | Comments(0)

1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝

1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝
ベアテ・シロタ・ゴードン、柏書房、1995
1902冊目

戦後50年を記念して、憲法についての出版が相次いでいた。シロタさんは22才の若さで憲法条文の作成にかかわった。その経緯とその後の人生を描いたもの。

1923年、ユダヤ人の両親の間に、ウィーンで生まれ、5才の時に、ヨーロッパの不況からピアニストの父の活動が低調になり、日本に来ることになった。父は東京音楽学院で教えるとともに、たくさんの弟子を日本で育てた。レオ・シロタ。

ベアテさん自身は、15才で単身米国に渡る。出自から、ドイツ語、日本語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語の6カ国語を操り、その語学の才能で、日米戦争中は、日本軍の軍事用語を翻訳したり、日本向けの日本語放送を作成したりなどの仕事をしつつ、1945年12月24日、GHQに仕事を得て、来日。両親との再会を果たす。

大学時代にバイトを始めたのも、日本の両親からの送金が、戦争のために途絶えたためであった。

憲法草案を作成している時、ベアテさんは、「男女平等」以外にも、女性の基本的人権、妊娠した女性の保護、私生児いかんを問わず、国から援助を受けることなども盛り込もうとしていた。

国連憲章の諸原則に添っていること。

それが草案を作成した時の基本ラインである。

いま、わたしたちは、国連憲章を一つのガイディングスターとして、改憲案を照射する必要があるだろう。

その後、ベアテさんは、「既婚女性として」「やりがいのある仕事」につく。アジア・ソサエテイという、アジアの伝統芸能を米国に紹介する仕事である。

日本国憲法に、男女平等、人権条項、教育の自由の精神を吹き込んだ女性は、アジアの価値を西洋社会に紹介する仕事についたのだ。

もし、日本国憲法を改憲するのであれば、国連憲章や既存の人権諸条約もガイドラインとして、参照することが、国際社会に問うべき日本の姿勢を決定していく上で、大切なことだろう。

改憲をすすめるのであれば、国民的議論というものを、どのように現政権がすすめるのか、注目すべきところだろう。

公正さとしての正義。

正義とは社会的有利性の配分の適切さであり、公正さとは決定の手続きの適切さである。By ロールズ。

第96条の改定。決定の手続きの公正さから、まず安倍晋三さんは議論をすすめたいようである。

参照 http://ericweblog.exblog.jp/3210873/
   http://ericweblog.exblog.jp/1703544/


自民党案が憲法24条はいじっていないが、シロタさんが入れたがったような条項が追加されてもいない。

国旗国歌法の時のように、「議会での答弁」と「その後の対応・実行」の違いも、平気で行う人びとなので、改憲には注意の上にも注意が必要だろう。
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by eric-blog | 2012-12-30 09:43 | ■週5プロジェクト12 | Comments(0)

猪瀬知事、ビブリオバトルをすべての高校で実施へ

猪瀬知事、ビブリオバトルをすべての高校で実施へ

教育改革について、いちばん必要なのは「人材確保」である。非常勤を増やしたり、小手先だけの変革、上からの強制は、現場を疲労させるばかりである。

そして、東京都知事のこの人。前知事同様、「文筆家」出身である。
その彼が、東京都のすべての高校にビブリオバトルに参加するようにさせるという。
http://www.bibliobattle.jp/

ビブリオバトルも、良い迷惑だろう。強制で推進したいなどとは思ってはいないはずだろうから。

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こういうバトル系で連想するのは、「書道パフォーマンスバトル」ではないだろうか。

そして、スポーツ系。

一見、価値観が多様化しているように見えるが、本当にそうか?

実は、「エリート主義」という価値観が、あらゆるジャンルや分野に広がっているにすぎない。

子どもの「コミュニケーション」スキルを伸ばしたいのであれば、しっかり作文指導、読書指導を行き渡らせればよい。にもかかわらず、「バトル」である。

バトルは燃える。バトルは克己心を刺激する。ライバルとの切磋琢磨がある。

しかし、バトルは所詮、競争である。競争は、遊びである限りにおいて、有効である。大阪府の松井知事の「資格を取れるような教育」にも同じ発想があると思うのだが、競争が遊びではなく、社会の論理になってしまっているのではないだろうか。

あらゆる分野で、あらゆる項目でバトルが蔓延することで、「万人の万人に対する闘争」が激化する。どれほど競争の項目が増えようとも、頂点は一握りであることに代わりはない。それが「学習性無力感」を広げる結果になっている。

「世界なんでもランキング」のアクティビティで考えたかったことは、「ランキング」の是否である。人間は、なにかしら、競いあっている。しかし、危険なランキングも明らかに存在するのだ。

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いま、小中学校で7割が落ちこぼれていると言われる。そして、それを改善しようとはせずに、「自助努力系」の手だてばかりが横行する。

学校教育という社会的有利性の再配分機能を、一握りの人たちのための「舞台」に仕立ててしまって良いのだろうか。

折しも、東京都では指導主任、教科主任制度が導入される。これもまた「競争」を学校教育現場に持ち込むことにならないだろうか?
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/12/20mcd800.htm

すべてのスタッフが高等教育を受けた人々であるという職場は稀有である。
その職場において、人を信頼し、「よりよい教育を実現する」活力を引き出すことができないはずがない。

まず、対処すべきは「多忙化」であり、人材の不足であり、教育のニーズの変化に応えるために必要なトレーニング、協力によって取り組もうとする組織文化の醸成である。

学び続ける組織の五つの原則を学校にも導入すべきである。
1. 自己習熟
2. チーム学習
3. ビジョンの共有
4. 自己イメージの変革
5. システム思考

小手先でいじるな!

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by eric-blog | 2012-12-27 12:50 | ○子ども支援・教育の課題 | Comments(0)

「新たな参加型民主主義を考えるラウンドテーブル」

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12月24日(月)に、
 デモクラシー2.0イニシアティブ主催で、

 「新たな参加型民主主義を考えるラウンドテーブル」

 が開催されました。

 このイベントでは、
 「参加型民主主義」の実現をめざす
 個人、組織、団体のメンバーが集まり、
 各党で活躍する議員や党員の方々を招き、
 「新たな参加型民主主義の在り方」について
 意見交換を行いました。

 当日の登壇者は下記です。

 自民党 平将明 衆議院議員
 民主党 福山哲郎 参議院議員
 みんなの党 松田公太 参議院議員
 日本未来の党 代表 嘉田由紀子 滋賀県知事
 みどりの風 共同代表 谷岡郁子 参議院議員
 デモクラシー2.0イニシアティブ 代表発起人 田坂広志氏
 ジャーナリスト 津田大介氏
 日本政策学校 代表理事 金野索一氏
 社会起業大学 理事長 田中勇一氏
 YouthCreate 原田謙介氏
 クラウドガバメントラボ 谷崎テトラ氏
 せんきょCAMP 鈴木幸一氏

 当日、会場は立見が出るほどの満席となり、
 また、インターネット同時中継では、
 リアルタイムで3万2千人が視聴するという
 イベントとなりました。

 現在、このイベントの模様は、ネット動画として公開され、
 下記のウェブサイトでご覧頂けます。

 IWJ(USTREAM)
 (正式URL)http://iwj.co.jp/wj/open/archives/46486
 (短縮URL)http://bit.ly/Y6oMus

 ニコニコ生放送
 (正式URL)http://live.nicovideo.jp/watch/lv119750626
 (短縮URL)http://bit.ly/V1w81f

田坂広志 「風の便り」 特別便   より
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by eric-blog | 2012-12-27 12:12 | ●3.11地震・津波・原発 | Comments(0)

FDTD 独裁から民主へ 目次

    翻訳

one 第一章
Facing Dictatorships realistically独裁政権に現実的に直面する
A continuing problem 問題は続く
Freedom through violence? 暴力による自由獲得?
Coups, elections, foreign saviors? クーデター、選挙、外国からの救世主?
Facing the hard truth厳しい真実に直面する
two 第二章
the Dangers oF negotiations交渉の危険
Merits and limitations of negotiations 交渉のメリットと限界
Negotiated surrender? 交渉して投降を受け入れる?
Power and justice in negotiations 交渉における権力と正義
“Agreeable” dictators「受け入れ可能な」独裁者
What kind of peace? どのような平和?
Reasons for hope希望の理由
three 第三章
whence comes the power?権力はどこから?
The “Monkey Master” fable 「猿のご主人」寓話
Necessary sources of political power 政治的力の必要な資源
Centers of democratic power民主的力の中心
Four 第四章
Dictatorships have weaknesses独裁政権にも弱みはある
Identifying the Achilles’ heel アキレス腱を同定する
Weaknesses of dictatorships 独裁政権の弱み
Attacking weaknesses of dictatorships独裁政権の弱みを攻撃する

Five 第五章       http://ericweblog.exblog.jp/15726839/
exercising power権力を行使する力を行使する
The workings of nonviolent struggle 非暴力方略の作用非暴力的闘争のなせるわざ
Nonviolent weapons and discipline非暴力の武器と規範非暴力の武器と規範
Openness, secrecy, and high standards 開放性、秘密主義、そして高い水準開示、秘密、高い基準
Shifting power relationships 権力関係を移行する権力関係をシフトする
Four mechanisms of change 変化の四つのメカニズム変化の四つのメカニズム
Democratizing effects of political defiance 政治的不服従の民主化効果
Complexity of nonviolent struggle非暴力方略の複雑さ

six 第六章        http://ericweblog.exblog.jp/15801577/
the neeD For strategic planning方略的計画の必要性第6章 方略的計画の必要性
Realistic planning 現実的な計画立案現実的計画
Hurdles to planning 計画のハードル計画のハードル
Four important terms in strategic planning方略的計画作成の4つの重要な要件

seven 第七章
planning strategy方略を計画する
Choice of means 手だての選択
Planning for democracy 民主主義に向けて計画する
External assistance 外からの手助け
Formulating a grand strategy 大計画をたてる
Planning campaign strategies キャンペーン方略をたてる
Spreading the idea of noncooperation 非協力のアイデアを広げる
Repression and countermeasures 不況と対抗手段
Adhering to the strategic plan方略的計画に添ってすすむ

eight 第八章
applying political DeFiance政治的不服従を実行する
Selective resistance 選択的抵抗
Symbolic challenge 象徴的挑戦
Spreading responsibility 責任を分散する
Aiming at the dictators’ power 独裁者の権力にねらいをさだめる
Shifts in strategy方略を移す/シフトする
nine
Disintegrating the Dictatorship独裁政権を分断する
Escalating freedom 自由をエスカレートさせる
Disintegrating the dictatorship 独裁政権を分断する
Handling success responsibly成功を責任をもって扱う
ten
grounDwork For Durable Democracy耐えられる民主主義のためのグランドワーク
Threats of a new dictatorship 新しい独裁制の脅威
Blocking coups クーデターをブロックする
Constitution drafting 憲法素案を書く
A democratic defense policy 民主的防衛政策
A meritorious responsibilityメリトクラシーの責任
appenDix one the methoDs oF nonviolent actionhttp://ericweblog.exblog.jp/15975431/
appenDix two acknowleDgements anD notes on
the history oF From Dictatorship to Democracy
appenDix three a note about translations anD reprinting oF this publication
For Further reaDing
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by eric-blog | 2012-12-26 12:45 | ☆よりよい質の教育へBQOE | Comments(0)

選挙にゴー! 政治的リテラシーを向上させる市民性教育プログラム

選挙にゴー! 政治的リテラシーを向上させる市民性教育プログラム

1970年代のことですが、米国交換留学で高校に通っていました。「アメリカ政治」のクラスで、選挙制度について学ぶ時、「大統領へのなり方キャンペーン」をチームに別れて作成するというプログラムを体験しました。おもしろいですねぇ。

一つは、誰でもが大統領になれるというメッセージ、もう一つは、自分たちの声を届けるというメッセージにつながりますね。

「語り合う」ためのアンケート調査項目をまとめました。プログラムの中ででもご活用ください。

http://eric-net.org/politicalliteracy.pdf

プログラム1「選挙制度改革を考える」

1. いまの選挙制度の課題をリストアップする。
2. 次のようなランキングをしてみる。ランキングの項目出しをまずするのもよい。
  ◯半年でできること、一年でできること、のタイムライン上に並べてみる。
  ◯わたしの優先順位、ランキング
  ◯議論が紛糾する度でランキング←合意形成がとれやすいものなど
  ◯
3.  どの選挙制度改革の実現可能性が高いか、いずれかの二項目を使って、「二次元軸分析」を行なう。

4. いまできることを考える。以下のブログを参考に、選挙の戦い方プランニングをシミュレーションしてもよい。
http://blog.livedoor.jp/oklucky/archives/21493023.html

プログラム2「衆議院選挙をふりかえる」

1. 今回の結果について、「知っていること/知りたいこと」で出発点を共有する。
2. 今回のマスメディア、ネットメディア、リアルメディアの選挙行動への影響度を分析する。
3. 衆議院総選挙の特徴と限界を分析する。
4.  望ましい選挙制度をデザインする。あるいは「小選挙区の戦い方」キャンペーンハンドブックを作成する。

以下、参考のために、わたしが考えつくことができる課題を整理しました。
ほとんどの項目は、すでに、運動や海外の事例などが存在するものだと思うので、根拠となる情報は、おいおい充実させていきたいと思います。

選挙制度についての課題リスト

1. 投票率をあげる手だてを求める、手だてを評価する。改善を求める。(教育NPOとしては、学校教育などの改善も考えたいが)

2. 選挙運動の規制を見直す。インターネット選挙(どうすれば操作されないことが保障できる?)、戸別訪問(こわいわ、集団で来られたら)、

3. 選挙区にしても、2/3以下の投票率の時は、無効にするなど、投票率が上がらなければ、結果につながらないような制度にする。

4. 衆議院について、小選挙区のままにするのであれば「決選投票」方式(スウェーデン)を取り入れる。

5. 改憲にせよ、原発にせよ、国民投票で決定するにしても、その投票率を少なくとも2/3以上にする条項を求める
6. 選挙活動における「広報費」を認めない。宣伝費を支払う広告は禁止する。財力に左右されるCM、FacebookのCM、新聞全面広告、テレビ・ラジオのスポット広告を禁止する。(これは、誰も言ってくれない。ホンマ、こっちはボランティアでやってるのに、マスコミはガポカポ儲ける。腹立つわ! 選挙で儲けるな! マスコミは選挙で高笑い!)
7. 宣伝費や宣伝方法についての情報開示を求める。
8. 供託金の金額を下げる
9. 一院制にしようという動きもある。
10. 議員定数を下げる。
11. 区割りを見直し、一票の格差を是正する。
12. 16才以上に、選挙権を拡大する。(16才から20才までは半票とか)
13. 未来の世代の利益を代表する票、人間以外の利害を代表する票、NGO,NPOなどを代表する票、マイノリティを代表する票や議席をどうするべきか。
14. 女性議員を増やそう、女性の投票率をあげよう。
15. 国会議員の選挙において、地域への利益誘導が票につながらないようにする。国政で選ぶべし。
16. 一票の格差が違憲状況にある今回の衆議院総選挙を「無効」にさせる。(30日以内、つまり、1月15日。この運動している人は、年末年始返上だね)
17. 外国人参政権を実現する。


アメリカ大統領選挙資金、過去最高額に。
http://mainichi.jp/feature/news/20121106k0000m030041000c.html
「 支出では、テレビを中心とした広告費が群を抜いて多く、オバマ陣営は4.6億ドル(約369億円)、ロムニー陣営は3.6億ドル(約288億円)を投じた。」


2011.12.1 09:29
 総務省は30日、平成22年の政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)を公表した。政党本部の収入(前年繰越金を除く)は、民主党が前年比26・9%増の206億9千万円となり、自民党(152億3千万円、22・8%減)を初めて上回った。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111201/stt11120109310001-n1.htm

政治は金がかかる。その傾向が変わらないかぎり、メディアリテラシーと政治リテラシーは、セットで教える必要がありますね。

米国の大統領選挙などを見ていると、ショーのようですものね。
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by eric-blog | 2012-12-25 11:26 | □研修プログラム | Comments(0)

選挙制度について課題を整理しました。

デモクラシー2.0のシンポジウムで出された論点なども含めて、「選挙」についての言論を整理してみました。

参議院選挙に向けて、選挙制度について課題を整理しました。(参議院選挙制度に限っていません)
1.投票率をあげる手だてを求める、手だてを評価する。改善を求める。(教育NPOとしては、学校教育などの改善も考えたいが)
2.選挙運動の規制を見直す。インターネット選挙(どうすれば操作されないことが保障できる?)、戸別訪問(こわいわ、集団で来られたら)、
3.選挙区にしても、2/3以下の投票率の時は、無効にするなど、投票率が上がらなければ、結果につながらないような制度にする。
4.衆議院について、小選挙区のままにするのであれば「決選投票」方式(スウェーデン)を取り入れる。
5.改憲にせよ、原発にせよ、国民投票で決定するにしても、その投票率を少なくとも2/3以上にする条項を求める
6.選挙活動における「広報費」を認めない。宣伝費を支払う広告は禁止する。財力に左右されるCM、FacebookのCM、新聞全面広告、テレビ・ラジオのスポット広告を禁止する。(これは、誰も言ってくれない。ホンマ、こっちはボランティアでやってるのに、マスコミはガポカポ儲ける。腹立つわ! 選挙で儲けるな! マスコミは選挙で高笑い!)
7.宣伝費や宣伝方法についての情報開示を求める。
8.供託金の金額を下げる
9.一院制にしようという動きもある。
10.議員定数を下げる。
11.区割りを見直し、一票の格差を是正する。
12.16才以上に、選挙権を拡大する。(16才から20才までは半票とか)
13.未来の世代の利益を代表する票、人間以外の利害を代表する票、NGO,NPOなどを代表する票、マイノリティを代表する票や議席をどうするべきか。
14.女性議員を増やそう、女性の投票率をあげよう。
15.国会議員の選挙において、地域への利益誘導が票につながらないようにする。国政で選ぶべし。
16.一票の格差が違憲状況にある今回の衆議院総選挙を「無効」にさせる。(30日以内、つまり、1月15日。この運動している人は、年末年始返上だね)
まだ、整理し切れていないかもしれませんが、ざっとあげても、これほどの論点がある国政選挙について、この7月までに、どれだけの課題が解決されるでしょうか? 10.議員定数を下げる、ことすら、できそうにない。区割りは衆議院の課題だけど、民主党は先送りにしたまま、野田自爆テロ解散をした。
とすると、護憲派であるならば、方針はおのずと決まりますね。参議院選挙で「護憲派」の数を堅持する、ということ以外、力を注ぎ込む先はありません。

【参考情報】
参議院通常選挙
選挙区73議席と比例代表48議席に分かれる(公職選挙法4条2項)。選挙区は各都道府県に1つ置かれる。比例代表は全国統一で行う(この点で全国11ブロックからなる衆議院議員総選挙の比例代表制とは異なる)。
衆議院議員総選挙
定数480名の小選挙区比例代表並立制である。選挙区数300で議員定数300名の小選挙区制選挙、および選挙区数11で議員定数180名の比例代表制選挙とを小選挙区制選挙区と比例代表制選挙区とを必ず等しく重複させる形で同時に併存させている(公職選挙法4条1項)。
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by eric-blog | 2012-12-25 09:37 | ●3.11地震・津波・原発 | Comments(0)

天が崩れて落ちても 生き残れる穴はある 二つの祖国と日本に生きて

天が崩れて落ちても 生き残れる穴はある 二つの祖国と日本に生きて
リジョンスン、李貞順、梨の木社、2012
1901冊目

1942年、日本生まれの韓国人。三歳の時に韓国にわたり、再び1953年、戦争に巻き込まれつつある韓国を逃れて日本に渡り、日本で大学を卒業、1979年、37才で、在日の夫とともに米国に渡った女性の自伝。

博士号を持っていても、日本では開かれなかった就職の道をあきらめて、米国に活路を求めた夫。

原風景としては、日本がいちばん心にしっくりくるのだというにもかかわらず、社会としてははじき出された。はじき出されるのは韓国も同じだ。

「私たちが日本での数年館の定着の末に、彼女がアメリカ国籍を得るように、私たちも日本国籍を取得できたのだったら、私たちはよき日本市民として日本社会に根を下ろしたに違いないと思った。」174

その彼女というのは「アメリカ市民になっても私がベトナム人であることには変わりないのよ」と語るボートピープル。

移民局の大ホールで新アメリカ人が、新市民としてのお祝いを市長から受け、全員で誓いの言葉を述べてから、国歌を歌って式は終わった。172

いまも、豊橋に住む夫の家族の面倒を見るために、日米を頻繁に行き来しているコリアン系米国人としての物語り。

米国はやはり強いなあ。

ちなみに、表題は韓国のことわざ。です。
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by eric-blog | 2012-12-24 10:15 | ■週5プロジェクト12 | Comments(0)