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ガンディーの経済学 倫理の復権を目指して

385-2(1630)ガンディーの経済学 倫理の復権を目指して
アジット・K・ダースグプタ、作品社、2010

サチャグラハ、非暴力抵抗運動で有名で、糸車をいつも回していて。
サッティヤグラハと、本書では記述されているが。

先進国での経験からインドの独立を目指そうとしたとき、その開発のあり方を彼がどう考えたか。それを追求したのが、この本だ。

倫理を語るのであれば、正義について語らざるを得ない。
正義を語るとすれば、富みの配分、豊かさの享受を語らざるを得ない。

ガンディーは実に多くの事柄について、実に多くの機会をとらえて、語っているのだ。

不可触賤民や女性に対する不平等をなくすことにも熱心だったという。
174
ガンディーは、・・・女性たちを政治的過程に引き入れることによって、彼女たち自身を活発で自覚的な変化の主体に変えようとする・・・。彼女たちを抑圧していたのは、男性と比べて身体的、経済的に弱いことではなく、男性支配社会が彼女たちに文化的に押し付けた無力感と、彼女たち自身による劣等感の受容であった。

「非暴力的闘争の美しさは、女性が男性と同じ役割を果たせる点にあります。暴力的闘争において、女性は男性と同じような役割を果たしません」。

一方で女性の役割を家庭に限定することで、経済的不平等の根元についての取り組みが不十分だと指摘も受けているという。194

伝統的な不平等と外部から押し付けられた不平等。

その両方からの解放をガンディーの経済学は求めたはずだった。

「ナイー・タリム 新しい教育」
の主張において、ガンディーは「職人は、彼らの道具の改良に注意を払うこともなく、知的な仕事をする人びとはこうした手工業には関心を持たない」結果として両者とも創造的な才能を失った。
とインドの状況を分析していた。

糸紡ぎのエピソードが示すように、ガンディーは「自立」にこだわった人である。そのため、学校も「自主財源」をもって運営すべしという考えでもあったらしい。

学校教育の経済的自立は、そのころインドの財源の1/3がアルコールの販売からのものであり、行政の財源に頼ることは、アルコール販売の促進と相関するからでもあったという。239


◯畑を襲撃する猿を駆逐するか否か
◯がんの夫を撃ち殺した人を擁護するか

葛藤する課題に対して答えを導きだす原則はあったとしても、常に答えは相対的なものなのだ。
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by eric-blog | 2011-02-28 15:08 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

ミツバチが地上から消える日 

385-1(1629)ミツバチが地上から消える日 
When the Honey-bees Vanish from the Face of the Earth, 2011
浅井隆、第二海援隊、2011

11月に『ミツバチからのメッセージ』http://ericweblog.exblog.jp/11518165というDVDをご紹介した。この2月14日には埼玉県小川町で、ミツバチについての学習会も開催された。

この本は、ジャーナリストである浅井さんがまとめたもの。ミツバチは文明の指標なのだという。そのミツバチが、ヨーロッパでも、日本でも消えている。

第二の『沈黙の春』とも呼べる本だと思う。

沈黙の春が指摘したことは、「公害問題」と受け止められたのではないか。1970年代の反公害運動は、point-source pollution発生源が明確な公害を、一つひとつ告発し、一つの告発が規制やガイドラインにつながり、企業や行政の行動規範を形成した。

いまや、東京湾は、これまでになくきれいになったと、関係する誰もが胸をはる。

一方で、地球温暖化に代表されるnon-point-source、発生源が広く広がっている場合、つまり、自動車、工場、暖房、発電、文明の姿そのものだ。

著者はミツバチがキー・ストーン種中枢種、環境指標生物であり、生物の連鎖の要だと指摘する。

多くの生物種の絶滅、生育異常、生殖異常、奇形の発生。

虫たちの沈黙の春は、広がっている。

容疑者探しはかまびすしいが、一つの原因、一つの対策というような単純な解は誰からも提案されてこない。
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by eric-blog | 2011-02-28 15:04 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

ファシリテーター100の概念 No.5

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ERIC NEWS ともによりよい質の教育をめざして
  教育的指導者育成のための教育課程とファシリテーター100の概念 No.5
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(文責: かくた なおこ)
前回、「人権教育の4つの側面」をご紹介しながら、「4つの教育は一つ」を紹介しなかったなあ、とふりかえりつつ。
今回は、ワークシッョプ=みんなの頭で考える参加型=の「集中-分析-発見」について、
◯集中の7つの原則
◯セロトニン5
◯ドーパミン7
をご紹介しようと思います。

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     ◆ ワークシッョプは、集中・分析・発見が鍵! ◆  
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ワークシッョプというのは、学びのための参加型アプローチの一つだと、わたし自身は位置づけています。部分集合であるのです。
例えば、PRA主体的参加地域評価法 Participatory Rural Appraisalの5日間プログラムを参考に、「12のものの見方・考え方」をERICはまとめているのですが、このような分析の枠組みは、ワークシッョプと呼ばれるものに共通しています。
フューチャーサーチ会議は5つのステップで構成されていますが、以下のような「12のものの見方・考え方」に対応した分析の枠組みを使っています。
◯共通基盤づくり 
◯過去の共有年表づくり=「時間的にとらえる」
◯現状分析ブレーンストーミング・マインドマップ=「因果関係でとらえる」
◯未来のシナリオ 寸劇づくり=「シミュレーションでとらえる」
◯行動計画=「行動計画づくり」

いま流行のワールド・カフェも「全体像を捉える」「因果関係でとらえる」などのものの見方・考え方が複合したマインドマップ的な分析の枠組みを活用しています。もちろん、それだけではありませんが。

ワークシッョプ的な参加型アプローチで大切なことは、「テーマに対する集中」と分析の枠組みの提示です。「Whatを提示し、Howを示す」ことによって、集中が得られます。テーマにあった分析の枠組みを提示できることが、よりよい集中と深い分析、そしてその結果としての「発見」を生むのです。

『未来を学ぼう』は「聞く姿勢」について、「話し手の話すことを聞くことによって、自分自身が変化する可能性を閉ざさずにいる姿勢」のことだと言います。

ワークショップであったり、話し合いであったりは、「新たなものを創造する」ことに意義があります。それはとりもなおさず、自分自身が変化してしまう可能性のことなのです。

これらの分析の枠組みを、ERICでは「築きのための分析的手法」とも呼んでいます。どんなテーマでも、深めるための分析的枠組みとうまくマッチすれば、新たな発見につながるのではないでしょうか?

・10分やってみて、発見がなければ、別の枠組みに取り組んでみる。
・発見があるまで分析をやめるな。

「みんなの頭でいっしょに考えたい」テーマというものは、かならず一人ひとりがなんらかの答えを抱えているものなのです。その抱えているものを引き出し、明確にし、共有することが、ワークショップの醍醐味ですよね。

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     ◆ セロトニン 5のアプローチ ◆  
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わたしたち人間の脳は、徹頭徹尾、社会的脳としてデザインされていると言います。

その一つの現れが、大脳辺縁系にある扁桃体から出る「セロトニン」という物質です。うつ病対策などで注目を集めていますが、これは「人といっしょにいることが嬉しい」という快信号なのです。

『100歳まで生きてしまった』という本は、これらの長寿者たちが、「人といっしょにいる」ことが上手な人びとであることを見いだしました。
http://ericweblog.exblog.jp/844967

『環境対話法』についての本で、著者は、セロトニンを出す刺激を5つにまとめています。

1.見つめる
2.ほほえむ
3.話しかける
4.ほめる
5.触る

参加をファシリテートするものは、「受容的雰囲気」だと、話し合いのルールづくりをすると、参加者誰しもが言います。

集中・分析・発見というようなグループ活動が活性化するための基盤も、「受容的雰囲気」です。安心して何でも言える場、自らの変容を認めることができる場でなければ、「集中・分析・発見」などありえない。

セロトニン5のアプローチは、わたしたちが共にいるための共通基盤なのです。
家族や夫婦の間でも、同じですよ。

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     ◆ ドーパミン 7 のアプローチ ◆  
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同じく『環境対話法』で、もう一つの「快」刺激が紹介されています。

それが前頭前野皮質など、新しい脳、人間の人間らしさにつながる部分で起こること。「発見」「わかった」という快感です。

セロトニンほどにも単純ではないのですが、そのような快感信号を「ドーパミン」系としておきましょう。

それを刺激するのが、以下のような7つの工夫です。もっとあるかもしれませんが。

1. 「楽しむ」
2. 「待たせる・我慢させる」
3. 「見通しを立てさせる」
4. 「工夫させる」
5. 「考えさせる」
6. 「どきどきさせる」
7. 「読書する」

セロトニンだけでも、人間は満足しないのですねぇ。「わかった」という発見は、わくわくする体験であり、そして、強烈な学びなのです!

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     ◆ 2011年 ERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジ ◆  
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2000年から継続している「ESD持続可能な開発のための教育 指導者育成」研
修を「環境」「人権」「国際理解」の3つのテーマ型研修および「わたし」「あ
なた」「みんな」の三本のスキル指導研修、12回目となるTEST 教育力向上講
座を開催いたします。
環境教育の指導者育成として、PLT『木と学ぼう』は、「幼児期からの環境体験」
やの9本を開催いたします。

1. テーマ「国際理解」 2011年5月21-22日

2. PLTファシリテーター養成講座I 「幼児からの環境体験」
2011年6月25-26日

3. テーマ「人権」 2011年7月30-31日

4. PLTファシリテーター養成講座II 「わたしたちの住んでいる場所」
2011年8月27-28日

5. スキル「わたし」価値観を育てる 2011年9月24-25日

6. PLTファシリテーター養成講座III 「エネルギーと社会」
2011年10月29-30日

7. スキル「あなた」関係性を育てる 2011年11月26-27日

8. スキル「みんな」社会を変えながら生きるには? 2012年1月28-29日

9. TEST12! Teachers’ Effective Skills Training 教育力向上講座
2012年3月

問い合わせ、およびお申し込みはeric@eric-net.orgまでお願いいたします。

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/

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by eric-blog | 2011-02-27 21:30 | ☆よりよい質の教育へBQOE | Comments(0)

すべての高校生に「無償化」の権利を

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代々木公園野外ステージを埋め尽くす人が集まった。賛同団体は300を越えているという。

当たり前だよね。自民族のことばや文化を学ぶのは、重要な子どもの権利なのだから。

外国人学校の制度化を求める会
日朝交流の教員の会などからも支援が。
人権諸条約を点検の視点にすることが、持続可能な開発に向けた発展の道につながるのだ。


ericかくた なおこ沅
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by eric-blog | 2011-02-26 13:01 | □研修プログラム | Comments(0)

未成年に対する、扶養者による性行為

こんな判決が出ました。

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20110222-740076.html

A man, suited on rape, sentenced not guilty
A man who had sexual intercourse with the eldest daughter of a women, to whom he was under contract of a common-law marriage, was under prosecution as rape but after all given judgment as not guilty by Regional Court of Kobe.

The defenders claimed that they had sexual intercourses, but no intimidation nor violence was involved.

The Chair Judge, Okuda Tetsuya, reasoned as there is a picture taken together with their top naked and they went out shopping together, "It was not necessarily remarkably difficult to resist", so this case does not fulfill necessary conditions as a rape case.

The Kobe Regional Public Prosecutors Office brought a suit against the man that he had sexual violence for four times to this eldest daughter, still a high school student at that time, during Nov. 2005 to Feb. 2007. The defender says that this suit first of all did not worth for suiting.

神戸地方裁判所に異議申し立てのハガキや

奥田哲也裁判長
神戸地方裁判所650-8575兵庫県神戸市中央区橘通2-2-1

検察に応援のハガキを送ろう、という動きがあります。

〒650-0016
神戸市中央区橘通1丁目4番1号
 神戸法務総合庁舎 
 神戸地方検察庁 
 小寺哲夫次席検事 

わたしが問題にしたいことは、「保護の権利を有する子どもに対して、その保護者による性行為」
は、いかなる場合でも行ってはならない「性的自己決定権」の確立の侵害にあたるということです。

a0036168_11471770.jpg

こんな図柄のハガキがあったので、送りました。

熊本にあるZOOTOPIA、小黒さんという方の木彫り作品です。いい感じでしょ?

http://www.zootopia.info/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
神戸地方裁判所長 川合昌幸 様
最高裁判所長官 竹崎博允 様
神戸地方検察庁 検事正 吉田統宏 様
大阪高等検察庁 検事長 柳俊夫 様


神戸地裁の不当判決に抗議し、直ちに検察庁による控訴を求めます

 私たちは、内縁関係にあった女性の娘に対する強かん罪に問われた被告を全面
無罪とする2月22日の神戸地裁判決に、大きな衝撃と怒りを覚えています。虐待
被害者の心理と、支配関係の中で起きる性暴力についての理解を著しく欠いた、
許し難い不当判決であり、強く抗議します。報道によれば、被告は、当時高校生
だった少女に対し、自宅で複数回の性的暴行を加えたとして、懲役13年を求刑さ
れていました。ところが、奥田哲也裁判長は、暴行を受けたとされる時期に被害
少女と被告が連れだって買い物に行ったことや、少女と被告が上半身裸で写って
いる写真をもって、「(被害者が)身体的接触を受け入れているようにも思われ
る」と述べる一方、被告に極度の恐怖心を抱いていたという被害者の供述を「信
用できない」と否定し、「抵抗することが著しく困難だったとは言えない」とし
て、被告に全面無罪を言い渡しました。

 これまで多くの裁判で、「被害者の抵抗を著しく困難にする程度の」暴行また
は脅迫が用いられたかどうかが、強かん罪成立の判断基準とされてきました。し
かし実際には、多くの性暴力被害者が、恐怖やショックのあまり抵抗できなかっ
たと答えています。とりわけ継続的な支配関係におかれた被害者は、「抵抗」す
ればさらに虐待を招くことを学んでいるため、むしろ加害者に迎合するような態
度をとることで、暴力的な環境を生き延びようとします。このような関係におい
ては、加害者は性行為を強いるために、明確な暴行・脅迫を用いる必要すらあり
ません。

義父と未成年の少女の間には、そもそも圧倒的な力の差があり、少女が相手に対
して完全に自由に性的自己決定を行使できる関係性とはいえません。密室性の高
い家族の中で発生する虐待は、外部の人に相談しづらく、経済力のない未成年に
とって容易に逃れ難いものであるがゆえに、被害者が生き延びるために加害者に
迎合的な態度をとることは、なんら不思議ではありません。被害者の性的自由を
抑圧する支配関係を十分に検討せずに、「抵抗することが著しく困難だったとは
言えない」とする論理は、多くの性暴力被害者の現実を無視し、女性全体を絶望
させるもので、絶対に許すことができません。

私たちは、検察に対し、この不当判決を確定させず、控訴することを求めます。
また、今回の神戸地裁判決の背後には、より根幹的な問題として、被害者の性的
自由に対する実質的侵害に焦点をあてていない現行の刑法強かん罪の定義、およ
び1949年の最高裁判例にもとづく狭い解釈があると考えます。外形的な「抵抗」
や「暴行・脅迫」の有無を問う現行の法解釈を見直し、当事者間の権力関係も考
慮に入れて、被害者の性的自由の実質的侵害を問う法解釈を早急に示すよう、最
高裁に求めます。

2011年3月2日
アジア女性資料センター

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by eric-blog | 2011-02-25 11:49 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

障害の権利に関する条約  Nothing about us, witout us.

子どもの権利条約から、ERICのファシリテーターが学んだことは
「保護は、参加の主体性の発揮のためにある」
ということでした。

2006年の「障害者の権利に関する条約」は
「わたしたちのことは、わたしたちが決める」  Nothing about us, without us.
「社会が障害をつくっている」、「地域社会に生きる権利」
と言っていいのでしょうか?

以下、条約を検討した国連特別委員会に参加した松波さんから、いただいたメールを
共有いたします。雰囲気がよく現れているのがいいですよね。

> 私は「条約をつくっている過程はどんなものか? 雰囲気だけでも味わい
> たい」と思って、5年前、どこからの派遣でもなにかの代表でもなく、自腹で
> ニューヨークの国連での特別委員会に出かけました。条約制定過程の知識も
> ないし英語もよくわからないので、とんちんかんなことばかりでしたが。
> くらくらするほど多様な人種・障害の当事者が集まっていました。2週間、
> 世界中の障害者が「これ以上、自分たちの問題を自分たちの頭越しに決めさせ
> ることは許さない!」(共通スローガンはNothing about us, without us!)
> と協議を重ね合意をつくり、提言しているようすを会場の内外で体感しました

>
> 国連の会議場に車いす、盲導犬、手話を使う人たちがあれほどいたことは
> なかったそうです。(ジュネーブの会議場はバリアフリーになっていないので
> ニューヨークになった、とある人から聞きました。これまでの人権委員会は
> その事実に気づかれもしなかった。)
>
> 国連での話し合いではペーパーが飛び交いますが、文書は必ず電子データに
> して共有のサイトから見られるようにと、議長から何度も警告されていました

> 視覚障害者らがアクセスできない文書は「ないのと同じ」だと。
>
> 日本からも40人の障害者(あらゆる種類の)が来ており、仲間からの声を
> 生かすために尽力していました。字幕体験ワークショップを開いたり。
> もちろんニューヨークから帰ってからも、政府関係者や専門家も巻き込んで
> 一緒に勉強会をしたり、各地で説明会をしたり…
>
> これだけマイノリティ当事者が参加してつくった条約は、女性差別撤廃条約
> のほかにはこれだけだと思います。
> 条約づくりが21世紀まで持ち越されたのは、「体の障害ゆえ、できないから、
> 社会参加や権利が認められてもしかたがない」という障害観が根強く、
(制約されても)?
「社会」
> が障害をつくっているという(当事者たちの)主張を国際社会が認めるのに、
>
> 時間がかかったからだといえます。
>
>
> 障害者権利条約への関心は、批准していない日本ではまだまだですし、障害者
> でもこの条約の存在やなかみを知る機会が無い人のほうが圧倒的多数。
> おそらく批准しても基本的には変わらないでしょう。
>
> 「障害者の権利」は、社会を変える、障害を持たない人の意識や態度を変え
> ることなしには実現しないものがほとんどです。(福祉法ではないので)
> だから人権教育なり、○○教育なり、名称はどうであれ、参加型学習のような
> 場がとても必要だし、できること・やれることは山積だと私は思っているので
すが、
> そのようなことは福祉関係者や運動仲間にも、よく理解されていません。
> 「人権教育」業界でもまったくといってよいほど知られていないし。
((財) 世界人権問題研究センター http://www.mmjp.or.jp/jinken/
研究第5部(人権教育)専任研究員)

これから、ここからですね。

地域社会に生きること、参加が強調されている第26条は、
英語の条項は「Habilitation and Rehabilitation」となっています。
日本語仮訳で「リハビリテーション」とだけになっているので、これは変更を求めた方が良さそうですね。
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by eric-blog | 2011-02-24 16:19 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

森林と人間 ある都市近郊林の物語

384-2(1628)  森林と人間 ある都市近郊林の物語
石城謙吉、岩波新書、2008

山仕事に通い始めて三年になるか。育てるという点で、教育にも通じるところがあり、もちろん違っていて当たり前でもあるのだが、感ずるところは多い。

この本では特に類似点について考えさせられた。

まず、著者が脱人工林を大学演習林で始めたのが1973年。
教育に対する位置づけや国際社会の環境に対する意識が転換していった時代だ。

苫小牧市郊外の2700ヘクタールを、生産林ではなく、都市型共生林として整備することを目指した。「林種転換事業」として、地域の林種を顧みず、造林してきた戦後の林業のあり方を見直したのだ。

施業の方法は択伐とし、基本的には「研究林」へと姿を変える。

大径木は残す。
林業的価値で決定しない。

一万年続いた森林文化である縄文時代。2400年ほど前に伝わった稲作文化は、それと融合する形で定着した。里山が稲作のための肥料を提供する役割も担ったのだ。

地域と場所の特性に合わせた集約的土地利用。それが日本の森林文化の基盤として続いて来たのだと。

北海道には市町村有の森林がたくさんあるという。それらは林種転換で人工林化したまま、ほとんどが放置されている。それを、苫小牧研究林のような市民との協働による共生の林にしていくことができたら、著者の夢は広がる。

大量生産大量消費
効率優先
生産価値の追求

以上のような高度成長時代の価値観から

多種多様な生物的多様性の尊重
手間ひまかける共生
集約的多様な利用価値

放っておいても、木は育つ。
介入するのはなぜか?

放っておいても、子どもは育つ。
介入するのはなぜか?

育てることは、木に聞くこと。
育つ木があって、育てる道がある。

森も人も同じなのだ。
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by eric-blog | 2011-02-24 08:32 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン  人びとを惹きつける18の法則

384-1(1627)スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン  人びとを惹きつける18の法則
カーマイン・ガロ、日経BP、2010

自身もコーチングやプレゼン指導を行なっている人が、ジョブズのプレゼンを分析した(賞賛した?)もの。

プレゼンのポイントは三つ。
1.人の集中力は10分まで。あきさせるな。
2.ことば、感覚、からだに働きかけろ。あきさせるな。
3.自分自身も楽しめ。最初から最後まで、あきさせるな。

そして、最後に、
「ポイント」は三つに絞る。
文章は、三つを並べる。
全体は3つのパートで構成する。

そういう彼が、なぜこんな分厚い本を書いたのか、よくわからない。
ま、売れてるからいいか。

『スティーブ・ジョブズ 名語集』PHP文庫、2010
の方が、おもしろかった。

あ、そうそう、
データは使わない。
パワポのデザインはシンプルに。
びっくりするほどキレがいい言葉を使う。

この三つも大切だ。

なぜジョブズが成功したか? いいプレゼンテーターだからか?

答えはYesでもあり、Noでもある。

自分のやっていることが好きだからだよ。彼は、自分が売り込んでいる、自分が開発したものが、大好きなんだ。
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by eric-blog | 2011-02-23 08:06 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

TEST in 大阪 ファシリテーター研究会のための研修

こちらは打って変わって、「出たとこ勝負」の展開を準備し、まさしくそうなった。

1. Sparkle Statementを英語で準備したことが、そのまま日米、安心社会・信頼社会という比較文化論的な教育論争の糸口になった。
2. 教師というアポリアからのC-type, T-typeでは、スキル研修の参加者で共有したポイントとはまったく違う視点が出された。

基本的にワーク慣れしている参加者だったので、ほとんどの時間がグループ作業。
参加者18名。内初めてという人は2人。2-3回目という人が2人。それ以外は、いつもの・・・
なんという濃さだ。これだけのことを共有できてきているファシリテーターがいるということは、本当ニ心強い。

記録
13.30-
□アイスブレーキング「Sparkle Statement」をサークルタイムでやったが、英語が苦手なせいか、固まってしまう。アイスメイキングゥ。じゃだめじゃん。早々に、ふりかえり。
□ふりかえりから出てきた「分析して深めたいもの」4つを白板に。後の展開のためのリマインダーとして貼っておく。
□『教師というアポリア』 教育文化を分析する 
□ C-type, A-type, 対比表、J-type分析などをペアで選択して行う。
□全体で共有
□15.15-15.30 休憩
□4つのグループに分かれて、分析を深める。
□ 学校文化に取り入れたいもの、それを阻む「身に付いてしまっているもの」や「隠されたカリキュラム」
□ 日本型コミュニケーションと
□ ジレンマの根源
□ 安心社会・信頼社会におけるコミュニケーションのパターンはどんなだろう?
□全体共有(16.10〜)
□Reflective practitioner 省察 コルトハーヘン・モデルについての解説
□ うまく行ったことから学ぶ
16.45終了
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by eric-blog | 2011-02-22 15:08 | □研修プログラム | Comments(0)

参加型学習 教育的指導者育成のための教育課程

人権教育研修  於 大阪大学

大学院生や研究生が中心となって企画し、運営して開催された大学での人権研修。
自分自身が非常勤講師で行く以外の大学での研修は、ずいぶん久しぶりだ。ひょっとするとグリーンピース時代の講演会以来かもしれない。「参加型」の指導者育成ということでは、初めてである。

人間科学部には、わたしと同期がたくさん教員となっているらしい。果たして、変革のてことなりえるのか?

以下は予定したプログラムに、変更点を赤で入れたもの。最近プログラムの流れが、予想されたものと実際とのずれが、少なくなってきた。

10.00-17.00

対象: 大学生および教員養成課程に関係する人びと、関心のある人びと
ねらい: 
◯参加型学習の特徴とすすめ方を、体験的に学ぶ。
◯教員養成課程に「参加型学習 教え方・学び方」の習熟をどのように取り入れればよいかを検討する。

セッション1 共通基盤づくり
10.00-12.00
1. ミニレクチャー
2. 名前だけの自己紹介 体験から学ぶ
3. 「気づいたこと・感じたまこと・学んだこと」
人生の河でふりかえり
「子どもの頃、競争したこと」

4. 傾聴 コミュニケーションのスキル・トレーニング

グループ作業 「いい競争・危険な競争」
競争を手だてとして使う場合の心がけ 10ヶ条

5. 話し合いのルールづくり [ファシリテーター用模造紙]

セッション2 流れのあるプログラムの体験「気づきから行動へ」
13.00-15.00
1. 参加者はどんな人?
2. 日本人は◯◯である。
3. ふりかえり
4. 多数派・少数派体験ゲーム /「遅れてきた定着民」 いずれか
       両方
5. コミュニティの心がけ [グループ作業用 記録用紙とマジック]

セッション3 ふりかえりと参加型学習の特徴についてのまとめ
15.00-17.00 
1. ふりかえりのeQi
2. 「さまざまな感情」でふりかえり [途中配布用ワークシート]
3. 参加型学習の特徴とすすめ方 [グループ作業用 模造紙とマジック]
後だし負けじゃんけん
4. 参加型学習推進の背景
5. 「教室の中の世界」
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by eric-blog | 2011-02-22 14:48 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)