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熟議三省

プログラムの流れをふりかえるということは、技術的省察です。どのように行ったか。

目標が達成できたのか?が実践的省察。
今回の熟議の目標をどこにおいていたか、立場によっても違うのでしょうが、ファシリテーターとしての実践的省察だとしましょう。

なぜバルタン星人vs地球防衛軍のアクティビティをやったのか?その目標は達成されたのか?
参加者の反応などから手だてを修整したのはあったか?

そして、批判的省察。これは一つのアクティビティに対して行っても仕方ないなあ!

参加型は参加者の資質に左右されるということが「ニートによる熟議」を想定してみるとよくわかる。

日曜日の熟議参加者には枠組みの限定は実践的ではない。

かくして、バルタン星人vs地球防衛軍のアクティビティを踏み越えて、熟議は進む!

ericかくた なおこ沅
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by eric-blog | 2010-12-28 05:50 | □研修プログラム | Comments(0)

熟議について

バルタン星人のワークから「話し合いのルールづくり」には繋げなかったわけだけれど、つまり、ワークの後に学んだことのふりかえり、分析や原則の共有をしなかったわけだけれど、それでもあの「異質な存在と私たちはどう向き合うか」を意識化させるアクティビティを、アイスブレイクの段階、導入の段階で行うことは全体を整える作用を十分果たす。

バルタン星人がどのような存在か対して説明もなく、それぞれのグループが「地球防衛軍」なのだ!というミリタリスティックでかつナショナリスティックな枠組みを与えられたにもかかわらず、全体共有された内容には笑った。

対立なのか共存なのかを決められなかったグループが多い。時代背景が違うとこうも好戦的傾向はなくなると考えるのか。いやいや、あのバルタン星人vsウルトラマンの話しは、どこか哀愁を帯びた物語だったよ、帰る星をなくし、彷徨えるバルタン星人のやるせなさ。

私たちのグループでは、あまりにも少ない情報から、まずはは「バルタン星人の脅威とは何か」についての共通理解を持つことにした。
・武力
・病原
・ことばの壁
・ルールや価値観を共有していない
・繁殖力
・のっとられる、何が?どのように?


何が脅威なのかを合意できず、バルタン星人研究チームを発足することだけ合意。チームの構成や資金をどうするかを次の課題とすることに。
あれ?いつの間にか予算獲得の算段に?
あれ?すでに問題の焦点がずれそうだ?
大きな予算のためには大きな脅威が必要?
脅威を実証実感してもらうためには、まず誰かが連れ去られろ!?被害の証明?

その他、「この5人では無力だ」「じゃんけんで勝負にすれば勝てる!」など。ゆるキャラ集合体であることが共有されたのでした。

ERICのファシリテーターを含め、参加者の2割に、ファシリテーターとしてのバックグラウンドがある集合というのは、脱力系開放感を醸し出しますね。

さあ、そのようなゆるキャラ集合体!熟議を深めることはできるのか!?
バルタン星人の脅威に備える体制を整えることが、必要的速やかに実現することができるのか?

変化の梃子となれるのか?

それとも熟議中に、現実的に「やられ」ちゃうのか?
地球の危機は迫っているのか?

裁判に素人が参加出来る時代なのだ。熟議への参加に強制力を働かせ、日当を支払うことは不可能なのか!?

ニート対策として、彼らに「教育のあり方」を議論するための半年間コースをやってみたらどうか?
あ、武田信子さんの課題共有プレゼンで「教員の資質形成のライフヒストリーパターン分析」が面白かった。
その後の議論に生かされなかったけど。
志望
養成
実習
免許
採用
研究
研修
習熟
の各段階の出来不出来のパターンが、どのようなアウトカムとしての課題と結びついているかの分析である。
あの分析の枠組みから、限定的に絞り込んだワークをやってみたいなあ!

ericかくた なおこ沅
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by eric-blog | 2010-12-28 05:18 | □研修プログラム | Comments(0)

熟議

良かった!
65人の参加者の議論のクオリティが、良かった。

午前の部
参加者数は25名程度。

コルトハーヘンの省察モデルをおさらい。
知り合いが中学校教員から教育委員会を経て、大学の教員養成コースに携わるようになったのも、教育界の変化を感じた。
ファシリテーターはYKSKさん。
「わたしのペットの大きさは?」でペアづくり。小学生のころ、楽しかったことをシェア。全体で共有&「いまの子どもとの違いはどこ?」分析。

キャンディでペア換えをして、「違和感を感じた出来事」について、コルトハーヘン省察モデルで振り返った。わたしは校内研修で事例を紹介するとき、「奥さんが」とやってしまった自分が許せないでいる、その違和感を振り返れて、とても良かった。
ペアの相手についても、ワークショップの時に参加者との期待のズレがあった時の違和感について深めることができた。
午後は「熟議」
3種12グループに分かれて、「グループ・リサーチ」を行う。テーマは三種
教員養成
教員研修
教員教育者

共通のテーマを選んだグループを4、5人ずつに分ける。それぞれのグループでバルタン星人のワークで「異文化との対応」を自覚するアクティビティから始まる。
話し合いのルールづくりにいかす?かと思ったが明示的には行わず。各グループからの共有のみ。
次に「文科省カケアイ」に投稿された内容について、グループで話し合う。

そこから、全体で「インタビュー」によるリサーチ開始。
20分後に、各グループでリサーチ結果をまとめる。

面白いと思ったのは、わたしがやる「参加者アンケート」との違いである。
「インタビュー項目」の絞り込みを行うことなく、進めるため、質問が三つのテーマそのものになる傾向があり、一人ずつとの対話的状況が続いてしまう。
十分に意識化された集合体であれば、コミュニケーション促進のための手だてとしてのアクティビティは、あまり「構成」されている必要はないのだね。当たり前のことだけど。

全体インタビューの後、グループでまとめ。インタビューの結果が生かされたかどうかは、グループ作業の指示からは不明。対話的状況から自らの考えが試される効果は得られたんだろうなあ。

それぞれのグループ作業の結果を全体共有して終了。途中から参加した鈴木文科省副大臣がスピーチして締めとなった。
参加していて、話し合いの姿勢と、内容の両方のクオリティの高さに満足した。
面白かった。

熟議のクオリティを高め、「一億人の熟議」とはどのようなものなのか、試み続けられれば、ずいぶん面白かろう。

まだまだ振り返って考えてみたい要素があるが、とりあえずプログラムの流れのみ、この「ファシリテーターのための学び舎」で共有しておきます。

ericかくた なおこ沅
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by eric-blog | 2010-12-28 03:53 | □研修プログラム | Comments(0)

人権研修 2時間

やっぱり2時間研修は充実していていいなあ!

1こだわりの贈り物物語
2傾聴
3多様性に開かれたコミュニケーションの心がけ
4ゴールディロックス効果
5見える・分かる・話し合う
6正確に聞く傾聴
7ミニレクチャー「日本社会の〇△□」8後だし負けじゃんけん

ericかくた なおこ沅
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by eric-blog | 2010-12-24 16:38 | □研修プログラム | Comments(0)

やりたいことがないヤツは社会起業家になれ

377-3(1615)  やりたいことがないヤツは社会起業家になれ
山本繁、メディアファクトリー、2009

自分にやりたいことが見つからない人は多かろう。わたしがいつも思う事だ。

娘が高校生の頃、個性的な生徒がたくさん集まる高校だった。やりたいことを早々に見つけて、着々と努力する姿に、彼女はとてもあせった。学級崩壊が最大の課題だった中学時代と、一挙に「環境」が変わった。

自分自身にも「やりたいこと」がそんなに突出してあるわけではない。確かに、教育のクオリティを高くしたいと、活動している。しかし、Those who cannot do, teach.なんて表現も英語であるくらいだ。教えるというのは、人を応援することだし、そして「教える人を教える」なんていうのは、隔靴掻痒、どこに手が届いているのか、見えづらい。

しかも、ビジネス・モデルも、別に特段新しいやり方をしているわけではない。受益者負担方式アンド公共投資でなりたっている。

この本によって、共感と協力の社会ビジネスの種がどんどん増えるといいなあと願う。

著者は言う。自分の欲求って何だろうか?と。それを探ってみたら、衣食住。基本的なことが満たされていたら、それでいいことに気づいたと。だったら、それ以外のためのエネルギーを、何に使おうか。基本的な欲求を満たす以上のエネルギーが自分にはあるのだから。と。

いま、著者がはまっているのは「中退者対策」だそうだ。

確かに大学には中退がつきものだ。一年生の前期で1割はいなくなる。来なくなる。卒業頃には2割程度は減っているか。いや、もっとか?

しかし、中退の先に何があるのか、考えたことがなかった。著者が調べたところによると、中退で入った就職先に居続けた人は1割程度。ほとんどが転職する。さらには、中退の段階ですでにフリーターである場合がほとんどだという。

欧米の大学と違い、入ったら出るのが当たり前、と言われる日本の大学が、5年間で60万人のニート、フリーターを出している機関になってしまっていると。

まだ、中退者サービス、あるいは中退防止サービスのためのビジネス・モデルは出来ていないという。

『フリーター、家を買う』をまとめて、ネットで見た。連続話をネットで見たのは初めてだ。今後もそんなにみるはずがないので、無料利用枠で見た。

見た後、「視聴料」をはらっても惜しくないなと思った。コマーシャルもカットしてあるし。10話分を簡単にスキャンして、いくつかのシーンを簡単に再視聴することができるようにしてくれないかなあ。

さて、結局、フリーターは正社員として就職を果たし、父親との二世代ローンで「家を買う」ところまで行って話は終わる。

一億総中流と言われた時代をひきずったような顛末。いまのフリーターの、ファミリーレス・ハウスレスという意味でのホームレス的課題とは、ずれている。ではあるが、おもしろかった。建設現場の肉体労働、事故を通して、主人公は働くことを獲得していく。

子どもの立ち直り支援をしている人も、「建設」現場であることが、子どもに働く姿勢、働く場での協力や命の預け合いのリアルが、子どもを育てる、と書いていた。

中退者支援のためのプログラムやカリキュラムを組み立てることを、山本さんは得意としているという。「神田文章教室」のように、物書きやクリエイターを、ニートやひきこもり、フリーターから出す試みもした。

人は、どのように自分の居場所を決めて行くことができるのだろうか。虚業の方が多い時代に。
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by eric-blog | 2010-12-24 09:48 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

乱世を生き抜く語り口を持て 新作講談の創り方語り方

377-2(1614)乱世を生き抜く語り口を持て 新作講談の創り方語り方
神田香織、インパクト出版、2010

地球が決めて20年で聞いた講談に魅かれて、読んでみた。松井やより賞を受賞したというのもすばらしいことだ。

講談は怒りを代弁する話芸

尾崎秀樹『大衆芸能の神々』のことがエピローグで引用されている。話芸は抵抗の舌刀なのだ。

さて、彼女が取り上げる講談のネタ。

フラガール物語 あの映画にもなってる常磐ハワイアンセンター立ち上げの苦労話です。そして、神田さんも福島出身。

稲むらの火 浜口梧陵伝  でも、やっぱり女性を取り上げて欲しいなあ。

国鉄労働者 ぽっぽや 義士伝 千、四十七士

ビリー・ホリデー物語

哀しみの母子像

これらの講談に乗せて、語り継ぐべき物語を語り続けているのである。

おもしろい!

講談を大衆のものに! というのはいいねぇ!
ぜひ、一度は、聞いてみてください!

http://www.ppn.co.jp/kannda/main.html
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by eric-blog | 2010-12-23 10:06 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

女性障害者とジェンダー

377-1(1613)女性障害者とジェンダー
伊藤智佳子、一橋出版、2004

障害者福祉シリーズの中の一冊。
375-4(1606)フェミニスト福祉政策原論 社会福祉の新しい研究視角を求めて
で読んだ伊藤智佳子さんが編集しているシリーズは、北区の図書館にないので、現在予約中。

中でも、この本は、女性障害者30人に対する聞き取り調査が報告されている。

前回紹介したものには、「障害者」福祉関連法や施策に「女性」の視点を、そして「女性」関連法や施策に障害者の視点をと主張されていた。

この本では、フェミニズムが女性障害者の問題を見落として来ていたと指摘。障害を持っていない女性たちが「当たり前」だと思って来たことを得られない女性障害者。そして、より弱い立場で不利益な扱いを受けている現実を現状を紹介している。

障害者年金も夫が管理しているというケース。「保護」を受けているのか、それとも「半人前」あるいはそれ以下と扱われているのか、第三者が夫に尋ねれば、「保護だ」と言いそうな気がする。障害をもっていない配偶者やその家族から「障害をもって生きる」ということについての理解を得ることは難しい。子どもを四人生み、育てて、20年近くも共に生きても、何も共有できないことがあるのだと、たぶん、障害がある、ないにかかわらず、存在するかもしれない溝でもあることとも想像しつつ、一人ひとりが「夫婦」として共に生きる主体を獲得するのは、そのプロセスの中で、であって、決して最初から、わたしたちは主体的であるわけではないことに気づく。

やりとり、関係の中で獲得していく「わたし」。

その際に、コミュニケーションに障害があったり、相互理解に壁があったりするのだ。障害のゆえに。

「活動や参加の制限となるものが「障害」なのだ」
2001年WHOによる障害の定義の変換が、一人ひとりを取り巻く社会のもつ「障害」、意識の障害、関係性の障害を、際立たせ、ていねいな対策、施策、手だてにつながるようにしていく必要があるね。
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by eric-blog | 2010-12-22 09:38 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

辺見庸さんの講演 あるいは詩

辺見庸さんの講演 あるいは詩 

わたしたちの心の安定をもたらす「バラスト」。タンカーを安定させる底荷。
生きるために、わたしたちが抱えているバラストを、覗き込んでみよう。

いささか、つらい話をしなければならない。
折に触れて、痛い言葉として、石原吉郎の詩がある。
「いまは、人間の声はどこへも届かない時代」であると。
1970年代に発せられた、いまもその価値を失っていない言葉。

「ことばに見放されている。人間への関心を失っていく。主体がむなしいから、ことばに見放された時代」

わたしたちの中にある無意識の天皇制、無意識のファシズム。
世界が死刑モラトリアムを決めたこの20年で、日本では84人が絞首刑に。

7月28日には、千葉景子前法務大臣が、2名の絞首刑を行なった。
彼女は「死刑廃止をすすめる議員連盟」のメンバーであり、松浦元法務大臣を国会で非難した人だ。その人が、死刑執行命令に署名する。

ことばの主体がすでに虚しいから、ことばがわたしたちを見放している。

見事に、死刑執行を受け継いだ団塊の世代ジュニアの官僚たち。
あの学生運動の担い手たちだった、彼らの親たちはどこにいるのか。

わたしたちはことばを足蹴にしてきたのか。
どこで後退したのか。どこかですさんできたのか。どのようにマヒしてきたのか。

憲法9条はどうだ。憲法9条は、死んでいないか。

死刑反対運動と非戦の運動は同じだ。

国家による暴力の独占。戦争と死刑。

自分の声が届かずに、人の声ばかりが入ってくる。ことばが拡散してしまう。
民主主義が、わたしたちのことばを拡散していく。

心がすさみ、堕ちて、ついに、気づかなくなる。そのような背信は、千葉さんだけのことか?

絞首刑のリアリティとは、75歳の車椅子生活者を、両脇から抱えあげ、「やめてください」と懇願する声に動かされることなく、執行することである。

国家は死を手放さない。国家を自分と同一化すること。国家幻想を一人の生命の上に置く瞬間のことだ。

しがないわたしだけの、ふるえる魂から、目をそむける瞬間だ。

無意識のスサミ。

さしあたりの方法として、虚無であってはいけない。底なしの虚無を安定剤としてはいけない。約束を果たすこと。

組織や国家、あるべき◯◯と、生身を二重化した倒錯。
倫理の根元をすさませているものに抵抗すること。

法的な手続きを回復させる。憲法9条、31条を崩壊させない。

わたしたちがことばによって約束したことを崩壊させない。

わたしたち一人ひとりの内面的な不自由さの象徴としての死刑。
死刑をこばむ倫理と感性を持ち続ける。
死刑執行のニュースを聞いて覚える、心のあわだち。

今日という日を死刑のモラトリアムの続く最初の日にしよう。
死刑廃止の思想と倫理を、わたしたち一人ひとりの心のバラストとして。
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by eric-blog | 2010-12-20 21:28 | ◇ブログ&プロフィール | Comments(0)

地球が決めて20年 死刑のない社会へ

地球が決めて20年 死刑のない社会へ
2010年12月19日 日比谷公会堂

辺見庸さんの講演会をぜひ聞きたかった。フォーラム’90のニュースレターで千葉景子前法務大臣が、「死刑廃止を推進する議員連盟」に最初から所属しつつ、死刑執行を行なったことについての一文があった。反対しつつ、「立場」と「役割」において、死刑執行に立ち会い、刑場を公開する。そのスタンスにどう組みするのか、知りたかった。

1852名が詰めかけた。たぶん、辺見さんの講演会の時が、最大だったのではないかと思う。隣の人も、それで帰った。ただ、わたしは、中山千夏さんも、森達也さんも聞きたかったので、延々19時まで居残った。思いもかけず、多様な経験をした一日だった。
・ 上々颱風 のコンサート 20年前、結成したばかりのグループとして死刑廃止を求める大会で演奏したのが縁で今回も、だそうだ。紅龍さんの「大虐殺のバラード」を組み入れた構成は、とても良かった。
・ 神田香織さんの講談「シルエット・ロマンスを聞きながら-和歌山カレー事件」では、大阪拘置所内の林さんと師弟関係を結んだ事、林さんが講談師に向いているキャラクターであることなどが披露された。11年という長い拘留でも、自分らしさと元気をなくさない人がいるのだなあと、驚いた。村木さんえん罪事件を起こした前田恒彦元検事の上司であった大坪弘道検事は、林さんの取り調べの後、こう見得を切ったそうだ。「お前のように、言う事を聞かない女は初めてだ。オレの生きている間は、ぜったいにお前を大阪拘置所から出さないからな。そして、毎年死刑執行をして、お前とお前の家族に、恐怖を味わわせてやる」うーーーん、怖いですねぇ。まさか、このような累々とした私憤が死刑廃止を阻止しているのだとは考えたくないですが。その様子を10分間の接見時間内で神田さんに伝えることのできる能力に、「講談師の素質あり」となったそうなのだ。

えん罪をはらして出獄でききた免田さん、菅家さん、赤堀さんなど。団藤さん、イーデス・ハンソンさん、佐藤恵さんなどからのメッセージ。

そして、加賀乙彦さん、中山千夏さん、風邪ひきで頭を抱えた森達也さん。司会は安田好弘さん。フォーラム’90の設立者の一人。によるパネルディスカッション。それぞれから、「なぜ、死刑に反対するのか」「なぜ、20年かかっても死刑廃止にならなかったのか」「これからの行動」「みなさんへのメッセージ」という進行。パネルディスカッションではないわねぇ、これは。1時間だけだし。会場からの質問タイムなどもないし。辺見庸さんの時には飛んだヤジも、なかったし。

中山千夏さんの「正義のための殺人は、戦争と死刑。両方ともなくすべき」はすっきりした。また、民主主義の多数決で決めるだけならば、少数者の権利は守られない。多数が同意していなくても、進めなければならない対策はある、というのにも同感だ。
森達也さんは『死刑』という本の取材で、死刑存置論者にも取材した。「執行の意味はなんなのか、誰も納得のいく答えを出せなかった」。死刑に意味はないと。
加賀乙彦さんは精神科医としてもっとも多くの死刑囚の精神鑑定、治療に会った経験から、死刑は残酷で残虐だと。アンケートを取れば8割が死刑賛成と言うのだが、死刑の現実を知った上での答えではないはずだと。

1989年、死刑廃止国際条約が国連総会で採択され、1991年に発効。
そして、日本でも死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム’90が出来て20年。もう、ここのニュースレターを20年間も、読み続けて来ていたのか。

「なぜ」を問うのは、疲れるなあ。「多数が同意していなくても、行なわなければならない政策はある」それを実現するための「How-How-How」ワークが
必要だ。ビジョンの共有型。それでも、「なぜ」は必要なんだけどね。

たくさんのチラシをいただいた。
・ フォーラム90の賛同人になってください。
・ 人生の贈り物 免田栄さんの新聞記事切り抜き
・ 赤堀さんの新聞記事切り抜き
・ ドキュメンタリー映画 赦し その出演者の方も韓国から来ておられました。
・ 神田香織さん「女性人権活動奨励賞」受賞記念講演
・ A3、死刑 森達也さん著書
・ 袴田巌死刑囚に再審無罪を。
・ 獄中からのメッセージ集
・ えん罪をなくすために アムネスティ
・ あおぞら通信 獄中の林マスミさんを支え、無実を求めるものの会
・ ペルーの働く子どもたちへ 

その他、絵画展なども。すごい熱気でした。
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by eric-blog | 2010-12-20 10:28 | ◇ブログ&プロフィール | Comments(0)

私ならこう変える 20年後からの教育改革

376-6(1612) 私ならこう変える 20年後からの教育改革
ほん木編、ほんの木、2010

14人の提言。「子どもたちに幸せな未来を」シリーズ7年目を締めくくる一冊。
国際協力畑の人
ファンドマネージャー
民間教育研究所主宰者や実践家
生徒としていじめ問題に取り組んで来た人
精神科医
など。肩書きで言えば、9人が大学教員。

うーん、結果として感激感動した提言はなかった。

百花繚乱を良しとするのもわかる。いまは議論が必要な時だとするのもいいだろう。しかし、学校は存在し、議論では変革にはつながらない!大学人が大学での授業を変えられないなら、大学が輩出する人材を変えられないなら、教育は変わらない。

必要なのは学校に居る人々の姿勢、資質、資源の質を高めることだ。責任を持って「教育」に当たれるだけの質を確保することだ。もし子どもたちに「生きる力」をつけたいのであれば、大学が輩出している教員免許取得者たちがそれを身につけているべきだろう。そしてそれを示す調査研究をすべきだ。大学生について測れないものは小学生についてはさらに測れない。
「考える力」を子どもたちにつけたい?誰が教えるのか?

加えて
・省察力は経験学習者には欠かせない
・協同する力は「学校総合アプローチ」に必須である

なぜ、一つことを合意し、そのための協同した取り組みができないのか?

大学人ができることは、彼らの授業の質を高め、学生の質を測ることだ。
大学が、自らの教育改革を実験的に検証して初めてまともな議論ができるはずだ。大学には一小学校、一中学校以上のリソースがあるのだから。

ericかくた なおこ沅
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by eric-blog | 2010-12-19 14:18 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)