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2日間、ファシリテーター養成研修

2日間、ファシリテーター養成研修

いまや、ワークショップ型の研修は、かなり取り入れられている、らしい。
「参加型」の効果のどれを重視しているか。

・ 問題解決型
・ コミュニケーション促進
・ 民主主義の実践
・ スキル育成
・ 価値観の形成

目的の重みづけによって、ファシリテーターに求められる資質や技術も違ってくる。

では「人権研修」のファシリテーターは、どこに重みづけすべきなのか。
ESDなどのように、「価値観の形成」であることは間違いない。そして、確かに「公務員」にこそ、公共的な価値観の形成が望ましい。

実践へのバリアは何なのか。そこに焦点を当てて、今回の2日間研修を実践してみた。これはその一日目。

セッション1 共通基盤づくり
◯これまでの人権研修のふりかえり
◯傾聴
◯話し合いのルールづくり
◯ジレンマ・カード 
◯人権のジレンマ

セッション2 流れのあるプログラム体験
◯理想の国づくり
◯難民の受け入れ
◯わたしたちにできること

セッション3 ふりかえりとまとめ
◯教室の中の世界
◯社会的有利性の配分
◯傾聴
◯参加者アンケート
・ 参加型学習の特徴
・ なぜ、参加型で人権研修?
・ いちばん学んだこと
・ ファシリテーターに求められるもの

セッション4 ファシリテーション実践準備
◯本トのインタビュー
◯仲間づくり
◯ふりかえりのeQi

【心がけたこと】
・ ノートテイキングを取り入れる。
・ ノートテイキングにHowを示す。
・ 傾聴のHowもこまめに。
・ 「集中・発見の原則」をファシリテーションのHowとして、明確に行なう。
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by eric-blog | 2010-10-31 05:41 | □研修プログラム | Comments(0)

高校生の学年研修

高校生の学年研修

300名の学年に対して、模技的な研修を行いました。

「多数派少数派体験ゲーム」を24人×3グループ。各グループは二回ずつ体験。
「しがらみの糸」は16人の参加で、2回。「いじめられている子」と「あなた自身が言われていやだったこと」の二回です。

実践は90分。「わたしのいいところ10個」とふりかえりは各クラスに戻って,担任の指導で、20分間。

いまのところ、担当教員の方から、ふりかえりは聞いていませんが、
意外に、生徒は見たり、聞いたりしているものだなあ、と。

これまで、壇上の模技的実践は、お断りしてきたのですが、
工夫はありえるなあと思ってきました。


ただ、壇上では、ほとんど何も意見は言ってくれませんけれどね。
一人「お前に何ができる」と言われたこと、を言った生徒がいました。
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by eric-blog | 2010-10-28 08:08 | □研修プログラム | Comments(0)

校内研修

グローバルな視点から人権を

1.教室の中の世界
2.社会的有利性の配分の正義
3.理想の国づくり
4.難民の受け入れ
5.傾聴
6.日本社会の○△□
7.肯定的な風土

ericかくた なおこ沅
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by eric-blog | 2010-10-26 10:36 | □研修プログラム | Comments(0)

ポジティブ病の国、アメリカ

369-1(1584)ポジティブ病の国、アメリカ
バーバラ・エーレンライク、河出書房新社、2010

BRIGHT-SIDED, 2009

「ポジティブに考えなければならない」
「あなたがポジティブでないから、◯◯なんだ」
「病気のポジティブな側面も見てみようじゃないか」

そう、ポジティブな対応はいまや医療、宗教、心理学、戦争、経済にまで求められているそうだ。

本は、まず著者自身の乳がん早期発見から治療までの体験談から入る。

「病気になったことで、人生の意味がわかった」
「生きる意味を発見した」
などなど、確かに、いい面はあげることができる。しかし、そう考えるだけで病気が治るというものではないのだ。ポジティブに考えているにも関わらず、病気続きの人は、ますます絶望する。落ち込むことも許されない。

アメリカ経済をだめにしたのも、「ポジティブ病」の結果、株価についての正当な評価を誰もが表明できなかったせいだ。

セリグマン博士は、かなり奇妙な人みたいだ。著者がインタビューのアポをとって、訪ねると、訪問客が二人、電話が一本、そしてなんと、モネの絵を見に美術館に出かけるのだという。最近著『世界でひとつだけの幸せ』は、強み、幸せ、ABCDE思考法などのおもちゃ箱のような本なのだが、それらの相互の矛盾点を質問しても、はぐらかされる。「科学的」に見せたいがための「H=S+C+V」
公式についての問答にいたっては、そもそもこの公式を科学的なものと考える方もおかしいだろ、と読者としてはつっこみたくなる。

ポジティブでなければ生きられない。ポジティブであれば破滅する。
そんな究極のジレンマに、どんな答えを出すのだろうか?
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by eric-blog | 2010-10-26 09:18 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

CR10対立から学ぼう

市民祭りやら何やらが密集している時期だったらしく、毎朝でかける時に、何かしらの
人ごみに出会った。土曜日の朝の方が「シン」としているんだなと、思った。

さて、すべての教育的指導者必修のスキル・トレーニング・カリキュラム。

対立の扱い方。

ERICが使っているテキストはESR, Educators for Social Responsibilityが開発したものだる

CR10対立から学ぼう

2010年10月23-24日

セッション1 共通基盤づくり
セッション2 『対立から学ぼう』からのアクティビティ体験
セッション3 ふりかえりとまとめ
セッション4 レッスンプランを作ろう
セッション5 CRカリキュラムを補強・補完するもの
セッション6 行動計画づくり

参加者2名、ファシリテーター3名という人数でしたが、おもしろかったです。
特に、『対立から学ぼう』のカリキュラムを学校で実践しようとする時、プラスαで指導したいことって何だろう? を考えてみました。

今回取り上げたのはセリグマン!
強味の発見
ABCDE思考法
の二つです。特に、ABCDE思考法のワークシート14以降は、ほとんど「対立の解決」と同じような場面をとりあげて、「目標」「解決のための行動」「そのプラス面・マイナス面」を考える手順になっている。

ポイントは、その対立について、「扱いたいのか否か」「どの程度重要なのか」「どうしたいのか」という自分にとっての価値づけを明確にできること。

そして、解決法もたくさんある中で、それぞれの「プラス面」と「マイナス面」を評価する。現実の対立の解決を教えるというよりは、思考の練習。ポジティブにだけ考えようというのではなく、

対立の解決とABCDE思考を組み合わせたようなものでワークシートを作るのは、ちょっとおもしろいね。

 
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by eric-blog | 2010-10-26 09:02 | □研修プログラム | Comments(0)

子どもの参加の権利 <市民としての子ども>と権利条約

368-5(1583)子どもの参加の権利 <市民としての子ども>と権利条約
喜多明人 他編、三省堂、1996

東村山市の中学校での校則についての子ども参加の事例、そして私服化。
高校の生徒総会のあり方。

1989年に採択された「子どもの権利条約」に、生存・保護・発達に並んで参加の権利がうたわれている。日本は1994年批准・発効。それを受けての、日本の事例研究である。そして第二部第二章は海外の事例だ。

学級会、生徒会、確かに学校には「参加」や「民主主義」の学びの仕掛けが備わっている。それは、「参加」の権利を行使する主体としての子どもを、育てるための教育的な制度であり、教育的指導の場である。

にもかかわらず、形骸化し、無関心になり、停滞するのは、なぜだろうか。

参加の権利の指導の場である教育現場が「生徒の無関心」を理由に、参加を指導しないのでは、本末転倒である。それはすなわち、環境問題であれ、人権問題であれ、「生徒の無関心」を理由に、教育はなにもしないでよいという姿勢に他ならないからだ。

「教育上のあらゆる場面で、ひいては自ら生活し生きるあらゆる場面で、現実に参加し、権利を行使しうるようになる」

生活者として
職業人として
専門家として
市民として
住民として
政治的意思決定者として
文化人として
ボランティアとして

参加のフェーズは、多様である。
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by eric-blog | 2010-10-23 07:46 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

日本人のための戦略的思考入門

368-4(1582)日本人のための戦略的思考入門
孫崎 享、祥伝社新書、2010

外務省で、ソ連、イラン、イラクなどでの勤務、そして防衛大学校教授を2002年から2009年まで務めた著者。最近、つれあいが20人程の勉強会に出席、三冊も著書を購入してきた。その中の最近著。

いかに,日本の政治家や外務官僚が「アメリカ一辺倒」でものごとを考えているか。防衛大綱すら、自国を守るとは明記されていず、アメリカの傘の下。

おいおい、世界第6位の軍備支出をしている国すら自国を守るための軍備であると言えない世界ってなんだ?

それほど、自国を守るということは難しい。軍備だけによってはね。

著者は、戦略についての考え方が国際的にも変化したという。戦略は「相手に対して優位にたつ」ためのものから、「自国の最善の利益」のためにするものとなった。さらには、戦争は、自国の利益も相手国の利益も損なうものであること。結果的に、マージャン型の戦略から、囲碁型戦略。大勝ちするのではなく、互角に引き分ける、そのための戦略的思考が求められる時代になったと。

そのような変化を徹底的なものにしたのが、米ソの核兵器軍拡競争だった。互いに互いの国土のみならず、地球全体を何回も破壊しつくす程の核兵器を保有している状況が出現。先制攻撃をどう防ぐか。先制攻撃されてもなお、相手国を破壊する力を持っていることを示すこと。「相互確証破壊戦略」がそれだ。

国際社会は、すでに国際連合憲章において、互いの紛争を武力によって解決することを放棄した。それは日本国憲法だけではないのだ。

しかも、戦争は人類社会にとって、消失の大きな、得るもののないものになってしまっている。どうせゼロサム社会なのであれば、某か「ウィンウィン状況」によって、双方が得られるものの総和を少しでも拡大できる方法は何かとも、考える。

米国追随が日本の最大の国益なのだと、外務省の主流は考えている。しかし、著者は以下のように指摘する。
1.日米同盟は日本の国益国土を守るためのものではない。
2.日米関係は対等ではない。
3.現在の米国の軍事戦略は混迷の極みにある。
4.米国はこれから中国を東アジアにおけるパートナーとするだろう。米中関係の国益に対して、日本の国益を優先することはない。

日本の自律的外交思考力が求められる時代になったのだと、著者はいう。

鳩派ナショナリストと自称する著者。鳩山さんがもっとも沖縄県民の民意に近いところにいたのに、大臣やらメディアやらに足をひっぱられ、国民の支持を得られるところにいたらなかったのは、返す返すも残念だと。

『孫子』を超える戦略論は出ていない。というか、いまも読まれるべき古典、らしい。

ジョセフ・ナイ『国際紛争』は、武力行使はコスト高であり、難しい時代になっていると,指摘しているらしい。

キッシンジャーって、日本では好かれていると思うが、こんなにも日本を馬鹿にした発言をしていた人なのね。それでも、日本の方を向いてくれていたパイプとして、有難かったんだねぇ。

なぜ歴史を学ぶのか。128
・ 歴史は人間や社会がどう動くかを示す倉庫である。
・ 歴史なくして、平和時に戦争をどうして理解できるだろうか。
・ 人間の行動を実験するわけにはいかない。歴史こそが実験室。
・ 歴史教育を通じて、消費を評価する能力、異なる解釈を評価する能力、変革を把握する能力が鍛えられる。
American Historical Association掲載Stern論文「なぜ歴史を学ぶか」Why Study History?」より
http://www.historians.org/pubs/free/WhyStudyHistory.htm

いま、『徳川時代の宗教』を読んでいるか、『菊と刀』にも「日本人が誠実であるという語を用いる際の意味は地図の上に描き出された道に従うこと」52と書かれているのね。もう一度、読んでみようか。

著者が趣味だという囲碁によって、「囲碁十訣」(王積薪)、解説している部分も。
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by eric-blog | 2010-10-22 07:36 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

今この世界を生きているあなたのためのサイエンスII

368-3(1581)今この世界を生きているあなたのためのサイエンスII
リチャード・ムラー、楽工社、2010
Richard A. Muller
Physics for future presidents: the science behind the headlines, 2008

ムラー博士の授業は動画で見ることができる。が、残念ながら英語なので、内容をてっとりばやく知りたい人は、この本を読むべしと、日経書評氏は言う。
動画は膨大で、授業を聴講するくらいの気持ちで90分つき合わないと、ポイントがわからない。すばやく、知るためには、やはり、この本がいいと思う。

人気の本なので、I巻はまだ手もとに届かない。
I巻で扱われているのは「テロリズム」「エネルギー」「原子力」であり、「未来の大統領のための科学」として、政策決定において、えせ科学にだまされるなというのが論旨である。

II巻では「宇宙空間の利用」「地球温暖化」について。

宇宙についての探査は無人の機器で十分。
離着陸時のシャトルの安全性は高めることが難しい。有人のごり押しが、宇宙研究全体をコスト高にしている。

衛星からの地上監視は夢物語。動くものは捉えきれない。

地球温暖化対策の第一の柱は「快適な省エネ」。冷蔵庫や電球などの技術革新が鍵。年2%から3%の省エネを継続していけば、2100年100億の人口でもいまの先進国並みの生活水準を実現できる!

自動車、建物、市街の作り方など、工夫できる技術はすでにたくさんある。

楽観主義は許されない。問題を放置することは危険すぎる。
しかし、悲観主義になりすぎてはいけない。

しっかり、科学を学んでください。
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by eric-blog | 2010-10-21 09:04 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

トウモロコシの心 マヤの人びととともに

368-2(1580)トウモロコシの心 マヤの人びととともに
古谷桂信、高知新聞社、2002

著者が、大学在学中に、失恋をきっかけに旅した南米。グアテマラで、生きるインカの末裔、マヤ。人口の7割を占めるにもかかわらず、リゴベルタ・メンチュの『私の名はリゴベルタ・メンチュウ マヤ=キチェ族インディオ女性の記録』にあるような過酷な状況だ。

しかし、最初に旅したときには、そんなことはわからない。社会の貧しい人びと、としか見えない。旅行者に対するあたたかさを持った。

もう一度行こう。そして、著者は、自分の仕事として写真と文章を、選んでいく。

その中で、「夫を奪われたマヤ女性たちの組織ゴナビグア」と出会う。ゴナビグアの同伴者をしていた石川智子さんの講演会がきっかけだ。
自身も、副大統領候補のファン・レオンさんの同伴者として、選挙運動にも密着する。

同伴者というのは、ピース・ブリゲード・インターナショナルで、大畑豊さんが推進している活動だ。

選挙、和平合意、そして武装解除。

その一連のプロセスに、同行した写真記録集でもある。

中でも胸をうつのは、虐殺した死体を埋めた秘密墓地を発掘した写真だ。白骨化してはいるが、鮮やかな衣装はそのまま残っている。帯の色に、巻きスカートの柄に、遺族がすすり泣く。

殺したもの、殺されたものの係累たちが、これからの未来を、共に築いていかなければならない。


・ どうして日本は征服されなかったんだ?
・ マヤだって文化を築いていた。
・ あなたたちの文化のどこがいいんだ?

いま、彼らは、内戦からの復興期にある。その発展の見据える先の一つが、日本のような豊かさであるのだ。

わたしたちに何かできるのか? 著者が写真家になった動機づけもそうだった。「この写真をとって、どうするのか」と。


☆大畑さんについては
http://ericweblog.exblog.jp/1057512
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by eric-blog | 2010-10-20 09:24 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)

つよい子を育てるこころのワクチン メゲナイ、キレない、ウツにならないABC思考法

368-1(1579)つよい子を育てるこころのワクチン メゲナイ、キレない、ウツにならないABC思考法
マーティン・セリグマン、ダイヤモンド社、2003

この間、『成長の限界』のデニス・メドウズさんを招いて講演会を主催していた枝廣淳子さんが翻訳している。

366-2(1576)世界でひとつだけの幸せ
に加えて『オプティミストはなぜ成功するか』Learned Optimism
など、一連の本が出ている。

子どもを育てるには、まず、親から、楽観的なものの見方を「学ぶ」べし。

が、この本が基本的に主張していることだ。

できれば、「ワークブック」が欲しいところだ。

枝廣さんの会社で出していないか?
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by eric-blog | 2010-10-19 09:05 | ■週5 プロジェクト10 | Comments(0)