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第三回 学び合い を学ぶ会 in 東京

第三回 学び合い を学ぶ会 in 東京
2010年3月27日 午後0時30分から午後5時まで。

参加者 92名
1.講演 上越教育大学 水落芳明
2.模擬授業
3.質問タイム 上越教育大学 西川純 by Skyp
4.バザール 
5.ふりかえり 

資料 『学び合い』の手引書(超短縮編)、「We」になるクラスづくり

いやあ、おもしろかったです。昨年末からワールドカフェに何回か参加して、Art of Hostingというコミュニケーションの場づくりについて、とても単純な原則が共有されていることに驚きました。「4人のグループである」「一度に話す人は一人である」「共通のテーマを設定する」「模造紙を活用する」

これらの要素は、参加型人権研修で、実際にわたし自身もファシリテーターとして実践していることです。ワールドカフェは、その成功の法則を、シンプルに抽出し、カフェという気軽な会話の場で実践しています。

『学び合い』は、Art of Learning学びを促進する技を実践することに成功していると思いました。(集中の7原則参照)
・ 学びにおける主体性の重視 学びの責任の主体を学習者に戻す。
・ 目標・評価・達成を共有する。  学びとはそもそも経験学習的スパイラル、つまり、Plan-Do-SeeあるいはPlan-Do-Check-Actionのように、改善のことである。
・ 教えることではなく、問うこと

逆に、Art of Learningを、シンプルに、どの教科でも実践できる形にしたところが、ワールドカフェ同様、応用力の高さになっていると思います。

・ 学習目標を明確にする、共有化する。
・ 課題は全員が達成することを目標とする。
・ 学びのプロセスをふりかえり、フィードバックする
・ 全員が達成できたかどうかを点検する。
・ 次の手だてややり方を考える
・ 実践する。

かつてのプロジェクト学習、課題解決学習を、さらに児童・生徒の主体性にまかせ、「全員が達成する」「達成するために協力する」というフェーズまで入れているところが発展的です。学級づくりのベースにもいい方法だと思いました。
なんだか「教え方」に力点がおかれた「教師塾」のようなものばかりが増えているように感じていたので、とても嬉しかったです。

教員は場を整えるだけ。指示しない。問題が起こったら、その問題を解決させるように、何を焦点とするか、交通整理する。

「模擬授業」は社会科と数学の二種類が準備されていました。わたしは「社会科」を選びました。
・ 教科書の「江戸時代の産業の発展」見開きページを資料にして
・ まとめるシートに全員が記入し
・ 少なくとも2名の人に説明し
・ わかったら署名をもらう。
・ 時間がたったら、全員できたかどうかを点検して終了。

いやあ、教科書ってすごいですねぇ。特に、「地図」「プチ情報(吹き出し風に描かれている)」は、かゆいところに手が届くって感じです。これを体験したら、子どもは、教科書を隅から隅まで読むだろうなあ。だって悔しいでしょ、目の前に情報があったのに、誰かはそれを活用していて、自分は気がついていなかったら。ムッキッキーって感じ。

横並びの三人一組で課題に取り組み、順番読み。疑問点が出たら、そこで読むのをやめ、みなに投げかけるというやり方にしました。まとめを書くのは一人作業です。最終的に、一人の方が、もやもやしておられて、「まとめるのが難しい」と嘆いていました。
その後、NHKの新番組、高校生向け「テストの花道」で要約力がとりあげられていて、なるほどなあと思ったのでした。要約力という手だてがあれば、あの人を手助けしてあげられたのになあ。って、たいしたことではなく、「いつ」「だれが」「どこで」「なにを」「なぜ」「どうした」とかを順番に書いていくってことですが。

なぜ、面白かったか。それは三人で分担して「ネガティブな結果になる」悲観史観、「事実に即した」中立史観、「ポジティブにとらえる」楽観史観を担当しようと試みたからです。もちろん、わたしは「悲観史観」。一番おもしろそうだから。

で、発見しました。貨幣経済は必ず格差社会を創りだしていたはずであることを。教科書にはそう書いていないけど。で、そう説明したら、感動してくれた人がいて喜んで署名してくれました。・・・・ね、うれしいでしょう? うれしかったです。

「大人」なんだからね。子どもとは違う楽しみ方をしなくちゃ。江戸時代の貨幣経済は地域に「地域おこし」という名の商品作物生産を浸透させ、成功・不成功の格差社会を生み出し、一方で流通をたばねる大財閥の形成をうながし、貧しい人びとは地域を離れ、江戸に殺到した。なんてね。

ということは、「学び合い」をおもしろくする要素として「補助線」があるといい、ということ。「まとめ方の書き方」であるとか、「構造図」の作り方であるとか、あるいは「12のものの見方・考え方」でもいいかもしれません。ポジティブとネガティブという対比して考える視点や、因果関係図などがあると、楽しいし、シンキング・スキルも身に付きます。

・ その時代の「よかった点・残念な点」
・ 「貨幣経済がすすむとどうなる」連想図
・ 貨幣経済が入ってきたことで、新たに生まれた産業ブレーンストーミングとか。

バザールというのは、6つのコーナー同時進行の「アイデア市場」のこと。
わたしは「ライティング・ワークショップ」というのに出ました。これは「テーマは生徒任せ」の作文指導でした。テーマを設定すると、とたんにおもしろくなくなるんですって。いまの子どもはすごいねぇ。

ということで、楽しい半日でした。

ERICもグローバル・セミナーや地域セミナーを100人規模で1990年から2002年まで、毎年続けていました。参加型学習のバイブル、ワールド・スタディーズも3万冊近くをその10年で販売していました。

その後、『国旗・国歌』(1999)『心のノート』(2002)『教育基本法』(2006)など、教育現場における協力体制がすすむ要因や希望がないままに、免許更新制度、大学COEプロジェクト、大学院の創設など、管理的な体制だけはすすんだのではないでしょうか。
特に、大量の教員処分者を出し、その処分が裁判でさばかれて続けている東京都の状況は、いまもたぶん最悪です。

近現代史をどう教えるかという課題の前に、歴史和解が必要なのは、教育現場そのものなのではないかと、思います。

教育現場の問題にどこまで真剣に教育研究者も含め、関係者が取り組むことができるか。1989年のERIC設立時より、はるかに大きな課題が、立ちはだかっていると感じています。とはいえ、バックラッシュは戦前の名残の最後っぺのようなもので、未来は明るいと思っていますが。

『学び合い』を学ぶ会には、たくさんの学生、若い教員の方が参加しておられ、とても勇気づけられました。未来は、変えられる。Weの力、Power Withを、Power Toに変えていくには、何が必要なのだろうか。そんなことも考えました。

ひとつ気になったことは、この学び合いの方法は、かなりな大集団でも可能なので、あるいは大人数の方がかえってダイナミックでおもしろい方法なので、「学級定員を30名に」という声がふたたび遠のく危険性があるなということでした。教師塾の多くがそのように見えるのですが、授業の成功体験を元に学級定員が議論される傾向があるためです。

「学び合い」の成功体験によって、小学校・中学校・高校、そしてそれぞれの教科、総合学習、野外活動、生徒指導、進路指導、職業体験指導、サービス学習など、学校のすべての局面に配慮した学級定員の議論が遠のくように感じるのです。それらの条件をNPOやアウトソーシング、市民ボランティアなどとの協働だけで解決していこうとするのは、不十分であり、不可能でもあります。現実に、いまの学校には、それらの地域との連携に対応するための担当教職員のハーフタイム・コミットメントの保証すらできていないのですから。

教師は授業で勝負する。

しかし、よりよい質の教育は、学習環境の全体的な整備も必要とするのです。そこのところの議論を間違ってはならないと思います。
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by eric-blog | 2010-03-31 17:00 | ☆よりよい質の教育へBQOE | Comments(0)

歴史和解は可能か 東アジアでの対話を求めて

343-3(1490)歴史和解は可能か 東アジアでの対話を求めて
荒井信一、岩波書店、2006

これは、買いたくなる本ですね。政治的な動きも含めて、日中韓米の状況を網羅。著者が1926年生まれと知ると、『いっしょに考えて! 教育』の完成もあせらなくていい、と思える。(そんなこと言うテント、はよやれ!)

日本の戦争責任飼料センター 共同代表
http://space.geocities.jp/japanwarres/

2005年5月10日 ベルリンに「殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」が。何も書かれていない2731個の箱が並ぶ。「アウシュヴィッツ以降、詩を書くことは野蛮である。」byアドルノ
「詩化がなんらかの意味での美化作用をともなうとすれば、ホロコーストの記憶は無表情なコンクリートの箱によってしか伝えられないのかもしれない。むしろこの「沈黙の場」がそこをおとずれる人によびおこす思考や情緒によって記憶が持続し発展していくことを願ったのではないか」11

歴史和解の目的は傷ついた人たちの心を癒し、世界を平和的に再結合すること。11

相手の心にとどく和解のプロセスが必要である。13

和解の文化

小泉首相は、単純化されたフレイズと、靖国参拝のようなパーフォーマンスを繰り返すことによって大衆の心理を戦争国家へ誘導しようとしている。85

拉致問題に関連して
「在日の子供たちへの罵言雑言や嫌がらせはその後も続いた。・・・排外主義やねづよくのこる帝国意識の露頭が、コリアン社会に生まれたというだけの理由で子供たちに罪を問い、糾弾の対象とするのは何ともやりきれない事態であった。」135

「学徒兵たちはさまざまな契機から、日本の戦争の侵略性を認識したが、かれらが従軍体験を通して痛切に感じたのは、日本の「近代」の限界であった。」154
・ 旧式の大砲 軍事力の科学技術的後進性
・ 軍事的農奴的日本資本主義の脆弱性

近代化論の延長上に、中国革命への熱狂 156

さらに、著者は終章において次のようなドイツの青年のための交流学習施設を日本にもと提案する。
1.アウシュヴィッツの経験は、人類が忘れるにはあまりに痛切な経験である。
2.われわれはそこから学び、未来のための結論を引き出すことができる。

「近隣のアジア諸国との間の近現代史の歴史事象の扱いに国際理解と国際協調の見地からの配慮がなされること」船橋洋一の提案 283

斉藤一春 「中国・歴史教科書の新しい方向性」、『未来をひらく歴史』
船橋洋一「過去克服政策を提唱する」『世界』2001年9月号

日本・中国・韓国=共同編集
『未来をひらく歴史』
『미래를 여는 역사』
『东亚三国的近现代史』
2005年5月26日
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by eric-blog | 2010-03-30 16:28 | ■週5プロジェクト09 | Comments(0)

うわさ もっとも古いメディア

343-2(1489)うわさ もっとも古いメディア
J.-N.カプフェレ、法政大学出版局、1993年増補版

『いっしょに! 人権』で引用しているのに、まだ週5で
紹介していないことに気づいた。

初版は1988年、原著は1987年。

引用の意図は、「うわさを共有していることが集団の証」というところだった。

「誰にも言わないでね」と話したことが、次の日には地域の人が知っていた。
なんてこと、よくあるよね。わたしはこれは典型的に日本的な集団意識だなと思っていたのだけれど、このフランス人研究者が、同じことを指摘していることに驚いたのだ。同じことを知っていること、信じていることが、集団の証なのだと。

今回はこんな部分も紹介しておこう。「大げさな説明の快楽」102-

単純な説明と複雑な説明とでは、われわれは後者を好むのである。

103-105
その実験は、偽のフィード・バックの、きわめてよく知られた原理を利用している。AとBの二人の被験者は、同一の作業をまさに実行しなければならない。健康な細胞と病気の細胞を見分け、その結果についての正誤のフィードバックが即座に与えられる。Aのフィードバックは忠実である。Bのフィードバックは操作されている。
Aは見分け方をだんだんと習得し、いくつかの基準に基づく単純な説明を示す。Bの説明は複雑である。
AとBを論じあわせると、AはBのその複雑さに参ってしまうのだ!

うわさもまた説明体系である。・・・一般的に言って、うわさが突飛で手が込んでいるとき、人の気に入るのである。

マリー・ベナール事件 うわさのために禁固5年という事例。208
「大部分の裁判事件にも、うわさが存在している。」

増補版では、最初の出版以来の議論も紹介されている。
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by eric-blog | 2010-03-29 10:43 | ■週5プロジェクト09 | Comments(0)

歴史和解と泰緬鉄道

343-1(1488)歴史和解と泰緬鉄 道

ジャック・チョーカー、朝日新聞出版、2008

1942年のシンガポール陥落からから1945年の日本の敗戦による解放まで、戦争捕虜として3年以上を過ごしたイギリス兵であり画家。その画集に出会った小菅信子さんが、日記と合わせて、出版したもの。

戦争という状況が引き起こした残虐と暴力。それは連合軍の捕虜にだけの体験ではない。ビルマから徴用された人、現地の住民。日本軍であった韓国人。
植民地支配をしていたイギリスとマレーの関係。

支配・被支配、暴力の連鎖がアジアで錯綜する。

しかし、この本は、もう一つの『戦場にかける橋』を提示しようとしているのではない。和解の在り方を探るために出されたのだ。

であれば、解せないのは、南京インシデントについてのジャックの記述について、ことさらに「今日、多くの日本人読者が、バーガミニに依拠したこの部分の叙述に不満を感じ、反論を欲するだろうが、」30という表現が解せない。
また、「アジア人労務者に関する記述を・・・もっと多めに書き加えることができなかったのかと残念に思います」271というのも解せない。
何より欠けているのは植民地支配をしていたイギリスそのものについてだと思う。

そして、それは南京インシデントや第二次世界戦争についての日本人の回顧についても同じことだと思う。

「より上位のアイデンティティによってしか協力できない」という視点を思いだす。なぜ和解を求めるのか。それが未来の世代のためでもあることを考えると、和解は教育の課題でもあることは確かだ。

『死の鉄路 泰緬鉄道 ビルマ人労務者の記録』 リンヨン・ティッルウィン、毎日新聞社、1981、原著1967年

ericかくた なおこ
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by eric-blog | 2010-03-28 20:38 | ■週5プロジェクト09 | Comments(0)

TEST10 プログラムの流れ

TEST10 教育力向上講座の3日間のプログラムの流れです。
記録も作成中です。お問い合わせください。

*****************************************
セッション1共通基盤づくり
導入=セッションのねらい
一年間をふりかえる
関係性を育てる教育をESDにつなげる
共通基盤づくり
ワーク1一年間のふりかえり
全体共有
コミュニケーションの心がけ
全体共有
ワーク2「関係性を育てる」
共有
前のグループから学んだことに付け加えつつ
「弱い絆」というキーワード
ワーク3なぜ、いま関係性を育てることが求められているのか
全体共有
セッション2学校GWTを体験する
導入=セッションのねらい
学校GWTを体験する
アクティビティ・クリティーク
ワーク1
GWTの4つの目標
1. 学校GWTはヒトを人にする
2. 異質な人の協力を求める
3. 体験を通して学ぶ
4. 自立した個性あふれる個人を形成する
「あなたが1000万円プレゼントされたら」
ふりかえり
ワーク2グループで決定する
すすめ方のルール
・司会はなし
・多数決ではなくコンセンサスで
・「グループ決定に意味はない」という議論は禁止
・時間内で
全体共有
ワーク4本トのインタビュー
ワーク5今日のふりかえり

セッション3ライフスキル指導の体験
導入=セッションのねらい
ライフスキル指導の体験
カリキュラム・クリティーク
ワーク110のライフスキルを構造化する
共有する
ワーク2ライフスキル指導を体験する
大切な価値観を書き出す
意思決定の検討

ふりかえりの共有

セッション4GWT, LSのふりかえりと評価
導入=セッションのねらい
二つのワークのふりかえり
スキル指導の特徴=利点と限界
ワーク1グループ・アプローチを分析する
マトリクス表に記入する
全体共有とふりかえり
ワーク2文字の権威主義・先行知見・分析の枠組み・構造化されたワークシートをふりかえる
ふりかえり
自分たちの症状に名前をつける
診断を下し、手だてを考える
ミニレクチャー文字化社会と無文字社会の関係
いのちの旅の仲間たち

セッション5ピアと外部刺激の機能と活用
ワーク1ピアについて知っていること・知りたいこと
全体共有
ワーク2ピア・外部ファシリテーター・教師の役割を整理する
全体共有
ワーク3セッションのふりかえり

セッション6創りだす
ワーク1Tさんの意図は何?
空間マネジメントの人間科学とファシリテーターの意図
ワーク2ワークシートを改善する
「細部に意図が行き届いているワークシート」を創る
G1. 学校グループワーク
G2. ライフスキル
ワーク3グループワークをふりかえる
「3つの省察」
全体共有
ワーク4研修全体の積み残し課題の整理と扱い方の検討

役割分担と時間配分の決定
セッション7行動計画づくり
ワーク1これまでの学びをクリスタライズする言葉化
G1.Kolb+を名付ける
G2.「関係性は◯◯である」文章完成法
ワーク2紡ぎだされたキーワードの構造化
グループ1→グループ2→グループ3
ワーク3ピアを育てる物語の力
物語を共有しているコミュニティ・アソシエーションによって「ヒトは人になる」
リビングバリューの物語を読む
ワーク4二日間のふりかえり


-------------------- ERICは
1. 国際理解教育を推進しています。
2. 「選抜のための教育」に無意識・無批判に加担している現状を打破したい。
3. 国内・海外にネットワークを持つ団体です。
4. 国内の現状にあわせ、国内・海外のベストプラクティスをつなげる団体です。
5. 私たちの数だけふりかえりがあり、ありたい未来はふりかえりの共有を経て、その学びによる意思決定が個人にとって最善と信ずるこのプロセスが過去をふまえつつ最新でもある。
6. 人権を尊重する。
7. NPO法人である。
8. 学びが心、身体を軽くし、自由になり、無限の可能性を引き出します。
9. 私たちは未来に向って生きる存在であるがゆえ、教育は未来の創造のためにある。
10. 参加型での学びは、参加者自身の意見によって、その内容も方法も作り出されていきます。
11. 効果的効率的な学びをたゆまなく続けていくために、自ら主体的に取り組み、問うことから始まると信じる。
12. 参加型という真意・心意・深意を込めた「伝わるやり方」で、一人ひとりの学びを支援する、そのような教育にかえていく指導者を育成します
----------------------------------------

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by eric-blog | 2010-03-25 12:11 | □研修プログラム | Comments(0)

TEST10 共有されたキーワード

共有されたキーワードによって、関係性の教育について、その目的、内容、方法、点検の視点を記述することができる。
◯認知的流動性の高さが賢さ つまり、応用力や言行一致
◯現代社会は「弱い絆」の社会。弱い絆は公共性にとって有利に働かせることができる
◯多様性の尊重・異質さに対する態度
◯経験学習+α = 点検の視点によって育つ「はい回る経験主義」を越える経験学習をネーミングする
◯Yes, andで考える
◯わかることと・できること  体全体で学ぶこと
◯公共性とは何か  ESDは価値観の教育である。ESDが共有したい価値観が公共性につながる。
◯違和感を味わう・異和感を無視しない
◯文字化の落とし穴・表面的な博識者・外部記憶に依存する(by プラトン)
◯正義・公共性の道しるべも
◯理論と実践  ・公共性であるべきもの
◯みんなの頭で考える・一人ひとりの持っているリソースに気づく・引き出す  ・文字優位主義に陥らない ◯健康さの指標
◯関係性を育てる意志を育てる  ・リキッド・ライフ
◯進化のプロセスの方向性からの変革  ・先行知見優位主義に陥らないいもづる式記憶
◯わたしが創る関係性  ・関係性の公正さ
一人ひとりの「ある」こと、存在の大切さ  
・なぜ、女性は識字から遠ざけられてきたか
◯お金・エネルギー・時間の配分 
◯わたしはどんな関係性を、誰と、いつ、どのような大切にしたいのか 関係性を味わう  
・未来志向一人ひとりのペースとスペースの尊重がマイペース  
・文字による支配と男性優位性想起力
◯差異・細部を味わう
◯社会性の視点は、どこに?
◯関係性は両手を打ち合わせた瞬間のごとし「今、何が育っているのかな」をふりかえる成長するための枠はあるのか
◯神は細部に宿る全体言語・五感・体験・体感
◯グループ学習・協同学習・ピア・集団主義何が共通で何が違う?
◯関係性を育てようと介入する人、介在させようとする刺激の機能の違い・役割分担
◯Peer Pressure の発達段階
  ・意図が細部にまで行き届いた細部をていねいにデザインする 
 ・モードを変える・ ・感覚・枠組み・視点・概念・所属・立ち位置
◯ピア・同年齢指導者から学ぶ・同年齢集団が学びあう・同年齢集団が育つ
◯資本は知識革命の生産手段・お金は目標ではない

その他

---------- ESDのビジョン --------------
・持続可能な開発/発展/社会
・社会的な公正/正義
・人権の尊重
・市民としての参加/責任/権利
・よりよい生きるということの質

---------- ESDのアクション ------------
・相互依存性 ・多様性 ・力の分有
・コミュニケーション ・対立は悪くない
・協力、協同、協働、共生
・価値観と認識 ・信念を持って行動する
・行動や現象の因果関係=原因と影響
・未来の世代のニーズと権利に対する配慮
・行動における不確実性と予防原則
-----------------------------------------
   -- ESDの特徴 --
  ○学際的かつ総合的
 ○価値観主導の教育
○批判的思考および問題解決志向
      ○多様な学習方法
    ○意思決定への参加
 ○地域性の尊重
   -----------------

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by eric-blog | 2010-03-24 15:29 | ☆よりよい質の教育へBQOE | Comments(0)

有機農業推進法

WCFnougyou100323

23日は、ツルネン・マルティさんの「有機農業推進法」についての現状と展望をお聞きしました。
◯フィンランドでは有機農業による食糧供給率が10%
◯フィンランドでの残飯のリサイクル率は70% 飼料に、堆肥に、エネルギー源に 日本は90%が焼却されている。

有機農業をすすめることは、食の安全、環境保全、自然に学ぶことにつながる。有機農業から、給食、食育、農業体験へなど、ビジョンは壮大に広がっていました。
確かに、「幼児期の環境体験」をすすめることを考えても、食農教育の推進は必要ですね。何よりも、子どもたちを安全に外に連れ出すことのできる条件として「場」「人」「時間」の確保があります。ファシリテーターを増やす。そのための仕組みづくりが求められますね。でないと、人材育成=高等教育=大学となってしまい、大学改革を考える無限ループに入ってしまいます。

現在の世界で、肉食などに穀物をまわさなければ、食料生産は一人当たり2786kcalあるという情報も再度確認できてよかったです。

ルナ・オーガニックの安田けいこさんのプレゼンでは、食事のカロリー摂取の構成が
・ 肉類 16%
・ 油 16%
・ 小麦 13%
合わせて45%で、これらのほとんどが海外からの輸入であり、この構造させ変えれば、自給に近づけることは可能であるとのことでした。また、1600万トンほどのトウモロコシをUSAから輸入、その3/4が飼料に使われている。米、魚、大豆中心の食に戻すこと。

会場は紙パルプ会館、屋上で「銀座のみつばちプロジェクト」をやっている、とのこと。「銀座のママが・・」というのが二回ほど出てきて、その度に聴衆に受けていて、?でした。

25名ほどの参加者が、最後に1分ずつ自己紹介しました。ネットワークを作り出したいという気持ちを感じました。

■参加者および関連団体情報
新しい公共をつくる市民キャビネット
農都地域部会
NPO自然復元協会
NPOさいたまネット
どんぐりファーム
ミレニアム・シティ
里山元気塾
食養生
パルシステム

最後の自己紹介が、ダイアログBarからのご案内のゆえんなのでしょうか?

ふりかえりの質問にも進行について、という項目がありました。

-- 人権尊重文化の推進3原則 --
○排他的ではなく包容力のある文化 Inclusion
○ヒエラルキーではなく対等な関係 Equity, Power Shared, Empowerment
○リスクを避けるのではなく、変化のプロセスに挑戦する Process Mind
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by eric-blog | 2010-03-24 14:08 | ■週5プロジェクト09 | Comments(0)

つながり ゆるりと 小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」の挑戦

342-2(1487) つながり ゆるりと 小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」の挑戦
うてつあきこ、自然食通信社、2009

NPOもやい が交流の場として、飯田橋近くに一軒家をゲット!

援助職として家庭訪問をしているうちに、「一対一」で引き受けていくことの重さに、違和感を募らせていた著者は、ここを「みんなで共有していく場」にしていきたいと思った。

サロンが開かれるのは週に一回だけ。そして、スタッフは基本的に無給。

何かを共にすること、人の役に立つこと、で、「自分の存在感」「いていい存在なんだ」と思えるようになっていく。それほどにホームレス、失業などの失敗体験は人を圧迫する。

さらにさらに、独自ブランドの焙煎コーヒーを作り出すプロジェクト。
それがホームレスと東チモール、地域と世界、自立の問題をつなげていくきっかけとなった。

いろいろな個性が集う場。

もやいの 湯浅さん、稲葉さんら男性と、女性であり、また援助職という職業にある著者とでは、つながり方が違う。同じつながり方はできない。それは「期待」の違いなのだという。

サロンの母 的存在になってしまったいま、次の自分自身とかかわりのあり方を探っている。

ホームレスであるということは、墓場にまで差別がついてくる。「もやいの墓」は、そんなつらい思いの中から生まれた。

人のつながりを、作り出す意志が、ヒトを人にしている。

そんなことの再発見と実証実験、experiential learning and being 広がるといいですね。

**********わたしの、あなたの、みんなの 共有・成長のための視点**********
**********今日は「エンパワメントにつながる評価」について**************
一人ひとり、そしてみんなのエンパワーメントにつながる評価

1.向上につながること
2.コミュニティに対するオーナーシップにつながること
3.包摂的であること、包容力があること
4.民主的参加があること
5.社会正義にかなっていること
6.コミュニティについての知識につながること
7.科学的根拠、証拠に基づいた方略につながること
8.能力育成につながること
9.組織的学習であること
10.説明責任が果たせること


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by eric-blog | 2010-03-24 09:06 | ■週5プロジェクト09 | Comments(0)

妹とバスに乗って

342-1(1486)妹とバスに乗って
レイチェル・サイモン、早川書房、2003
原著 Riding the bus with my sister 2002

障害のある妹と、作家であり大学でも教えている忙しい姉の交流を描いたもの。
姉(この本の著者)は、忙しさで自分自身を保っているような人。一人で生活している妹が、「一年間、わたしと一緒にバスに乗ってみて」と提案する。

妹は、朝の5時半の始発バスから、夕方まで、市内のすべての路線バスを乗り継いで一日を過ごす。バスの運転手の多くとは仲良しで、受け入れられている。

バスの運転手と客は、ファーストネームで呼び合い、会話する。
ベス(妹)は、運転手の右手後ろ、バスの昇降口すぐのところがお決まりの席だ。
姉は、妹と運転手のかかわり、交流を通じて、障害のある妹をサポートしてやろうとする運転手の心や考えに触れ、バスで展開する人間的な関係や交流を(いいのも、悪いのも含めて)、それに対して妹がどのように励まされたり、生き延びる術をみにつけてきているかを見る。
そして、彼女は、割り切れないままにひきずっていた自分自身とパートナーとの関係、人生の味わい方を取り戻していく。

日本の都会のバスでは考えられないなあ。

ベスの知的障害は軽い方で、以前はスーパーで働いてもいた。しかし、退屈な仕事にやる気が続かず、やめてしまって、いまは、障害者に対する援助によって暮らしている。

ケア・コーディネーター、医療関係支援者、日常のサポートなど、障害者支援の体制も垣間見え、以前紹介した子どもの養護プログラムの支援体制とも合わせて、興味深い。というのも、ベスも「グループホーム」に入っていたのだが、個別支援体制に援助プログラムが移行したために、一人暮らしになってという経緯が、子ども養護を家庭単位でというのに共通しているからだ。

人が生きるのをサポートするのは、人の心なのだということがしみじみ伝わってくる物語だ。


『きょうだい』は、障害のある人の兄弟姉妹として育った人々の物語。

-- 子どもの心を手にいれるために捨てる心の三大ゴミ--

「決めつける」「支配する」「正しくあろうとする」

---心のシンプルライフ--------ヒュー・プレイサー----

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by eric-blog | 2010-03-23 12:32 | ■週5プロジェクト09 | Comments(0)

経営者に贈る5つの質問・プロフェッショナルの条件

341-6(1485)経営者に贈る5つの質問
P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社、2009

非営利組織のためのマネジメントにも紹介された5つの質問を、企業経営者にも向け、答えてもらったもの。

ドラッカーの5つの質問
1. われわれの使命(仕事)は何か?
2. われわれの顧客は誰か?
3. 顧客は何をかつあるものと考え るか?
4. われわれの成果は何か?
5. われわれの計画は何か?

建設的不同意の大切も、再度強調されている。

ビジョン
ミッション
いくつかの絞り込まれたゴール


計画における五つの要素 廃棄、集中、イノベーション、リスク、分析 75-76

ミッション→ゴール→目標→アクション・プラン→予算→評価→ミッション

終わることのない自己評価のプロセスが、成果を生み出していく。78

組織が成果をあげるための8つの条件 89
1.いち早く変化を捉える
2.ミッションを定期的に見直す
3.階層を排除する
4.前提を鵜呑みにしない
5.言葉を一貫させる
6.全員がリーダーシップを共有する
7.リーダーが確固たる存在である
8.成果をきちんと自己評価する

この本の使い方 大急ぎでは読まない。使う。98

以下『プロフェッショナルの条件』ダイヤモンド社、2000年より

マルクス主義はなぜ失敗したのか 14

何が、あの資本主義固有の矛盾、プロレタリアの疎外と窮乏化、そしてプロレタリアそのものをなくしたのか。その答えが、生産性革命だった。
今から250年前、知識はその意味を変え、道具、工程、製品に応用された。これが今日、ほとんどの人たちにとって技術が意味するものであり、技術系の学校が教えているものである。・・・1881年、ひとりのアメリカ人、フレデリック・ウィンスロー・テイラーが、仕事そのものの研究、分析、エンジニアリングに知識を応用した。
18
テイラーのもたらした最大の福音は教育訓練にあった。

22
テイラーが活躍し始めたころ、労働者の10人に9人は、肉体労働、すなわち製造業、農業、鋼業、輸送業において、物を作ったり運んだりしていた。・・・しかし、この生産性革命も終わった。・・・物を作ったり運んだりする人たちは、労働力人口の5分の一にまで縮小した。・・・今後問題となるのは、非肉体労働者の生産性のほうである。そしてそのためには、知識の知識への適用が不可欠となる。

新しい意味における知識とは、効用としての知識、すなわち社会的、経済的成果を実現するための手段としての知識である。・・・知識を知識に適用した結果である。これが知識の変化の第三段階、おそらくは最終段階である。
・・しかも、今日、知識は「いかなる新しい知識が必要か」「その知識は可能か」「その知識を効果的にするためには何が必要か」を明らかにするうえでさえ、意識的かつ体系的に適用されるようになっている。知識はイノベーションにも不可欠である。

産業革命
生産性革命
マネジメント革命

28
いまや知識とされるものは、それが知識であることを行為によって証明しなければならない。今日、われわれが知識とするものは、行動のための情報、成果に焦点を合わせた情報である。その目的とするものは、人間の外、社会と経済、さらには知識そのものの発展にある。
29
一般知識から体系化された専門知識への重心の移行が、新しい社会を創造する力を知識に与える。・・・専門知識の社会において、真に教育ある人間の要件は何かという問題である。

108
成長と自己変革を続けるために
1.ビジョンを持ち、努力を続ける
2.仕事において真摯さを重視する
3.日常生活の中に継続学習を組む
4.自らの仕事ぶりを評価する
5.期待を記録し、実際の結果と比較する
6.新しい仕事が要求するものについて徹底的に考える
7.自らの啓発と配属に自らが責任を持つ

149
問題は4種類ある
・ 基本的な問題か、例外的な問題か
・ 基本的な問題の兆候にすぎない問題
・ 真に例外的なことか、それとも、まだ分からない何か新しいことの最初の現れか

問題解決の必要条件は何か
何が正しいか
決定を行動に移す
フィードバックのしくみをつくる


227
自らの成長のためにもっとも優先すべきは、卓越性の追求である。

79-5-371 非営利組織の「自己評価手法」 ◎参加型マネジメントへのワークブック
●発行日:1998年9月16日4版
●編著者: ピーター・F・ドラッカー
●発行所:ダイヤモンド社
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by eric-blog | 2010-03-19 11:16 | ■週5プロジェクト09 | Comments(0)