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餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

180-2(859)餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
林總、ダイヤモンド社、2006

ふふふ、実はこの本は、ERICの同僚、Tさんが、北区の図書館で借りたものを、受け取りにいく予定が立たないからと、代わりに受け取りを依頼されたもの。いいのか、先に読んで。しかも、ほとんど種明かしのようなことをして? これが推理小説であれば、絶交覚悟もんだな。

著者自身も公認会計士。であるから、これは本人の願望が色濃く表された物語だ。月に一回のコンサルで、一年後には業績が回復し、しっかり謝礼がとれること。

突然、会社をまかされた「若き」「女性」社長と、会計士は、食事をしながら、会計の指導をする・受ける約束をする。

彼らの会合場所がポイントだ。

第一回築地の料亭
第二回銀座のフレンチレストラン
第三回文京区の下町、千駄木の老舗寿司屋
第四回自宅で、母親手作りのイタリアン
第五回蒲田の餃子屋
第六回丸の内のワインレストラン
第七回内幸町にある中華、広東料理店
第八回神田のそば屋
第九回神楽坂のワインレストラン
第十回新橋のふぐ屋
エピローグ 紀尾井町のフランスレストラン

かなりのワイン好きだ。

さて、その場所と語られた会計の極意を、あなたは結びつけることができるだろうか?

・会計は「だまし絵」だ。見方を変えて、検討すべし。
・現金製造機としての会社の「贅肉」を削れ!
・現金の回転と回収のスピードを理解する。
・経営ビジョンなしで、決定なし。
・固定費への投与コストの大きさが、利益構造の違いを決定する。
・ブランド価値は見えない固定資産だ。ずっと利益を生み出し続ける。
・在庫、売り掛け、仮払い。粉飾するならここを見る。
・効率のよい作業場は殺風景。何もかもが、風のごとく吹き抜けて、長くとどまるものがない。」
・埋没原価の効率よい活用を考える。
・逆粉飾で、責任者を陥れることだってできるのが、会計。

そして、これらすべてが、一枚の図で簡潔にまとめられている。さすがに、そのページまで言うと、興ざめすぎるよね。この一枚のために、この本は買うみたいなものだ。

全体に、会社のさまざまな意思決定がからむストーリーにもなっている点もおもしろい。
この本のせいで、ずいぶんワインが空いてしまった。ぐすん。
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by eric-blog | 2007-04-30 17:16 | ■週5プロジェクト07 | Comments(0)

知恵の三つ編み

180-1(858)知恵の三つ編み
ポーラ・アンダーウッド、徳間書店、1998

私の文化には「障害者」とか「学習能力障害」のような概念がありません。ただ一人ひとり学び方がちがうだけで、だれでも学ぶのです。238

「自分の中に答えを見つけてごらん」「かならず見つかるから」215

わたしたちの人々は、説明することを好みません。それよりも新しい情報を付け加えて、一人ひとりがそれぞれの結論に達し、すばやく必要な決定を下せるようにしむけるのです。214

最初は話し言葉で、次にイメージを喚起する方法で、そしてもう一度、こんどは両方を交えた方法で。
さまざまな方法で、さまざまな理解の仕方にたけた人に向けて。

これは話し言葉を処理する左脳、つまり過去への盲従ではなく、豊かなイメージや現実を処理する右脳とのコミュニケーションを活発にすることが、学びには重要であることを、わたしたちの人々が理解してきたということです。215

直観と論理、右と左のバランスによって、そこに奥行きのあるもの、二つを超えた立体的な理解が立ち上がるのです。212

しかもその理解は、学び手自身が、自らの中にこそ、結ばなければならないものなのです。

古来の言語には「教える」ということばはありません。
何かを伝えようとするとき、その集団に相互作用が生まれることは大切です。
みんなを一つに結びつけるような工夫によって、相互作用が生まれます。

共通の現実に焦点をあてるのです。

何かを学びあいたいから、語り合うこと。

ワークショップにつながる知恵が、語られていると思います。
一万年の旅と、知恵の三つ編みで、勉強会をしてみたいと思います。

まずは、明日の創造学園大学の授業で、「白いバッファローの仔の女」についての伝え方を共に研究してみよう。

本当に授業、あるのかなあ。なんも連絡来ないんだけど。
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by eric-blog | 2007-04-30 16:39 | ■週5プロジェクト07 | Comments(0)

Flower & Floor

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床材はひのきなのだそうです。拭くと香りがのぼります!(^o^)/

穏やかな中波長に囲まれた長波長の暖かみが、短波長によって引き締められ、また基礎固めされている、というような、昨日のワークショップで得られた成果を表現してみました。御参加の皆様、ありがとうございました。at ERIC

床材の敷設はまだ完成ではありません。お手伝いいただける方、御連絡ください。
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by eric-blog | 2007-04-29 11:34 | □研修プログラム | Comments(0)

Have a Nice Day!

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今朝、事務所に出る道すがら、大きな花束をもった人に出会った。

あ、そうだ。今日のワークショップに、花束を添えよう。

ゴールデンウィークのはじまった、ひそまりかえった町で
働き者の花屋さんに、届いたばかりの梱包をほどいてもらいながら
選んだ9種の花。

しばらく楽しめそうですね。
よい週末を、お過ごし下さい。

かくた


-- タイムシフティング=自分の時間を生み出すために --
第一条 目の前にあることだけに集中する
第二条 一時に一つの問題を考える
第三条 悩みは近親者や友人に相談する
第四条 決心したらすぐに行動する
第五条 独りぼっちの時間を持て余さない
第六条 他人をうらんだり、非難したりしない
第七条 毎日、ある程度の時間からだをリラックスさせる
第八条 毎日の日課をできるだけ忠実に守る
第九条 夜の八時以降は悩みごとについて考えない
第十条 自分がストレスに襲われている事を自覚する
---- Have a Nice Day!----- Enjoy your week!----
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by eric-blog | 2007-04-28 10:05 | □研修プログラム | Comments(0)

失われる文化・失われるアイデンティティ

179-6(857)失われる文化・失われるアイデンティティ
綾部恒雄監修、明石書店、2007

講座 世界の先住民族 全十巻の最終巻。

オグブによる少数民族の分類。
・自律的少数民族
・カースト的少数民族
・移民的少数民族

に加えて、
・難民
・先住民族

という五つのカテゴリーがあるだろうと。そして、ここでは、五つ目のカテゴリーについて、考えていくのだと。
国連人権擁護特別コミッションの、ジュリアン・バージャーによる定義。
1. 征服者によって蹂躙された土地のもともとの
2. 移動民、牧畜民、採集民であったりする。余剰が少なく、エネルギーの必要も少ない。
3. 共同体レベル
4. 共通の言語、文化、特徴
5. 物質中心主義ではない世界観、開発に対する考え方
6. 自分たちを先住民とみなしている

「IT革命、グローバル化が加速度的に進む現在、貴重な文化を育ててきたこれらの人々の苦難を救っていくことこそ人類の最も緊急な責務できなかろうか。」10

「世界の先住民はそうした「ネイティブ」の最底辺にいることになろう。欧米からみればネイティヴのはずの日本の研究者が、アジア、アフリカ、オセアニアなどのネイティヴの研究調査をしているのである。21世紀(これもキリスト教暦)の今、我々はこうした歴史的につくられてきた、意識の上での多重で一方向的な世界の差別構造を、まず先住民研究を通して、また反転して欧米社会の研究を通して共通の大地に立ち、これからの人類の進むべき地平を明らかにすべきではなかろうか。」26

目についた問題提起としては

○多様な言語と多様な思考の危機 27

○「内発的観光開発の重要性」315
・自律性
・持続可能性


『分断されるアメリカ』ハンチントン
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by eric-blog | 2007-04-28 09:08 | ■週5プロジェクト07 | Comments(0)

異文化間コミュニケーションへ向けて

179-5(856)異文化間コミュニケーションへ向けて
橋本満弘、北樹出版、1999

コミュニケーションについてのさまざまな理論がテンコモリの本。

「会話」に対してパブリック・スピーキングとは「一人のスピーカーがある特定の状況のもとで、ある目的の達成を期して、多数の聴衆に言語と非言語によるメッセージを通して、フィードバックを伴いながら比較的中断することなく実践する口頭によるコミュニケーション行為の全過程である」12

・話し手 Source
・状況 Context
・スピーチ Message
・媒体 Channel
・聴き手 Receiver
・反応 Feedback
・過程 Process

コミュニケーション研究はアリストテレスにはじまり、第二次世界大戦後アメリカで最も頻繁に使われる言葉になった。18

アリストテレスが「話し手・題目・聴き手」とシンプルに説いているのに対し、コミュニケーション研究者らが貢献してきたことは何だったのだろうか。

個人、集団、組織、国家、文化、地球のそれぞれがコミュニケーションの研究領域を構成するという。36

1. 個人 個体内および対人関係(個体間)コミュニケーション
2. 集団 集団内および集団間
3. 組織 組織内および組織間
4. 国家 国内および国家間
5. 文化 文化内および異文化間
6. 地球 グローバル、世界的な共通課題についてのコミュニケーション

E.T.ホールの「高コンテクスト」と「低コンテクスト」40
日本人の「相対的自己表現忖度期待型」vsアメリカ「絶対的自己表現明言対決型」42
過剰配慮、ぼかし

コミュニケーション過程の研究
コミュニケーションと自己概念「ジョハリの窓」63
開放された部分盲目な部分
隠された部分未知の部分
コミュニケーションと技能
言語メッセージと非言語メッセージ
外延的意味と内包的意味=客観的意味と主観的意味76
ロジカル論理的な思考とレトリック修辞学的思考79
修辞的三段論法93
コミュニケーションのチャネル ゲートキーパー、オピニオンリーダー
コミュニケーション能力143
・ことば
・抽象的推理能力
・思考の流暢さ
・表現の流暢さ
・文法的な感覚
・名称を言う能力
・口頭発表能力
・発音能力

またこれらのコミュニケーション研究そのものに対する評価として工学的接近と羅生門的接近とが対比されています。前者は合目標的な測定や標本抽出により、後者は目標にしばられない記述や事例による。153

効果的なスピーチの要素 154
・論理的な思考
・周到な準備
・明確な目的
・自信
・注目の喚起
・内容
・言葉、文章
・伝達意欲
・情熱的所作
・誠実さ
・構成
・内容の創造性

マイナス要因
・エゴイスティックな態度
・時間超過
・拙劣な構成
・視線の欠如
・不誠実
・準備不足
・不安/神経質な話振り
・弁解がましい態度
・伝達意欲の欠如
・単調な音声
・拙劣なスピーチ姿勢
・希薄な内容

これらの研究の成果から、
わたしたちは、そして英語教育はどこにいけるのだろうか?
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by eric-blog | 2007-04-26 12:01 | ■週5プロジェクト07 | Comments(0)

ネイティブ・アメリカン=叡智の守りびと

179-4(855)ネイティブ・アメリカン=叡智の守りびと
スティーブ・ウォール+ハービー・アーデン、築地書館、1997

写真の多い、しかし、豊かなことばにあふれた本である。それもそのはずだ。Wisdom KeeperであるSpiritual Eldersを尋ねた10年間の集大成なのであるから。

17人、12族の人々からの聞き取り。

「すべてのものは、現在・過去・未来を通じて存在し続ける、人間の理解を超えた全体の一部である。」
「すべてのものは全体の一部でしかない。----だからすべては平等なのである」
「万物は互いにつながっており、すべてのものは全体の平等なる一部分である。私たちはいずれ海に還る雨のしずくであり、太陽の炎によって灯された一本のロウソクであり、全体の一部として永遠に存在する」(編者まえがき、より)

・みんなが正しい道を探さなきゃいけない。その道は目で見ることはできないし、見つけにくい。誰も教えることはできない。みんな自分の道を自分で見つけなきゃいけないんだ。19

・白人はなんでも間違える32-33
-平和な民族であるインディアンのことを好戦的だという。
-インディアンを野蛮人だという。白人の方が野蛮なのに。
-羽飾りを「War Bonnet戦いの帽子」と呼ぶ。羽根のひとつひとつが善行の証しなのに。
-歌をWar Songと呼ぶ。神への祈りなのに。
-ドラムをWar Drumと呼ぶ。神に話すためのものなのに。
-戦士の化粧をWar Paintingと呼ぶ。神に自分を知ってもらうためのものなのに。
「闘うことしか知らない「平和」な白人がインディアンと話せるわけがないんだ。」
「あんたたちはわたらから何もかも奪い取り、何も残さなかった。それだけじゃない、一度だってインディアンに感謝しなかった。」
「変えなきゃならんのは、あんたたちのほうだよ。」

「インディアンが主権を取り戻すためには、私たち一人ひとりがまず自分自身に対して主権をもっていなければならないんだ。・・・主権とは、一人ひとりの心の中からはじまるものなのだ。」51

「知識は変わっていくもの、過去のものだが、叡智は真実を伝え続ける永遠のものなんだ。」63

「自然の法のもとでは生命はすべて平等だ。・・・自然の法を犯すことなく生きていくためのカギは「尊ぶ」ことだよ。・・・すべての生命を自分の生命と同じぐらいに尊ばなければ、人間は破壊者、殺人鬼となってしまう。・・・人間にあるのは力ではなく、責任なんだよ。」67

・イロコイ6ヶ国連合のフデノショニー(ロングハウスの人々) 68-70
-平和的解決を求めて話し合う。
-意見が一致するまで話し合う
-生き方、政治、決断はすべて7世代先の人々のためを考えた上で行われる。
-意見がどうしても一致しない場合は、議論を打ち切る。「人々の間に不和をもたらせてまで議論する価値なんてないからだ」
(イロコイ連合は西暦1000年頃に合意されたもので、いまもそのロング・ハウスによる意思決定は続いている。)

「叡智を探し求めるのをやめ、与えられた人生を本当に生きてこそ、はじめて叡智を授かる」75

「ホピ対ナバホ土地問題などというものは、ここに存在しない。ここにあるのは尽きることのない白人の欲望だけだ。」95

「平和で調和のとれた暮しを、この大地とすべての生命との調和を保てる暮らしをさせてくれ。世界の調和を保つには祈りと瞑想しかないのだ。」97

「輪は人々を引き寄せ、十字架は人々を引き離す」97

「私たちの祈りは感謝なんだよ。願いをかなえてもらうことを求めたりしない。」105

「イロコイの教えでは、精神性こそが政治の最も崇高な形なのです。生命や自然を敬うことや、感謝することを人々がやめるとき、それはすべての生命が壊され、世界中の人間が死に絶えるときです。」107

心と、感謝と、愛。そして、自然や生き物へ配慮する力。

それが人間が与えられているものだろうなあ。

しかし、これら長老のことばにも、キリスト教の教えが影響している。「アーメン」であったり、また「創造主」というときの限定感であったり、
アダムとイブの創世神話であったりする。

1700年にロング・ハウスで合意されたハンサムレークの教えと、キリスト教との間で板挟みになってしまうとき、「彼らは森の中を走っている」と言う。119

本当のメディスンマンとは、生まれた土地を離れないんだ。他の土地のことなどわからないのだから。119

あなたの後ろに、7代先までの未来に生きる人々が続いている。121
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by eric-blog | 2007-04-26 11:17 | ■週5プロジェクト07 | Comments(0)

英会話に役立つアメリカ人の思考と論理

179-3(854)英会話に役立つアメリカ人の思考と論理
Don McCormick, Nova Books, 2000

Aから始まって、Yまで、アルファベット順の項目で整理された70のヒント。

Age 年齢を聞く聞かない日本語のコミュニケーションでは「上下」の使い分けは必須であるために、日本社会では必ず年齢が話題にされる。しかし、アメリカ社会は「対等」を基本としているので、年齢は聞かない。

というような調子で見開きで説明と、実践的な会話例が紹介されている。

また、最初にPrimary Valuesも紹介されている。これらの原理原則がわかれば、後は自分で応用しなさい、ということだ。

○Individualism
○Independence
○Equality

If you don't have anything nice to say, don't say anything at all.

これがアメリカのほとんどの親が教えることだといいます。これは身体的特徴の項目で紹介されていることですが、見てわかることをわざわざ言う必要はないし、取り立てて言うことによって「普通じゃない、違う」と区別されているように感じるから。108-109

ていねいな表現というのは、簡潔に必要なことをわかりやすく話すこと。

とはいえ、ちょっとでも顔を合わせたりしたときにsmall talkをすることはとても大切。
Humorも大事。明るい話をすることは、とても大切。

著者の父親が日本を訪ねてきた時、銀行での手続きの待ち合わせの時、どんなことが日本語で言われているのを知りたいからと、通訳をしてあげた。

「43番のカードをお持ちのお客様、窓口へお越しください」

これに、父親はのけぞったという。なぜforty threeじゃだめなのかと。

あなたは、いつか日本が「43」とだけコールするように変わると思いますか?

原理原則と思考パターンを知ることは、確かに英会話の基本を考えるときに役立つが、やっぱり70は多い、ね。
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by eric-blog | 2007-04-25 15:41 | ■週5プロジェクト07 | Comments(0)

一万年の旅路 ネイティブ・アメリカンの口承史

179-2(853) 一万年の旅路 ネイティブ・アメリカンの口承史
ポーラ・アンダーウッド、翔泳社、1998
The Walking People: A Native American Oral History, Paula Underwood, 1993

星川淳さんによる翻訳。星川さんは1995年に『ベーリンジアの記憶』という小説
を書いた後、北米先住民の人々へのインタビューをくり返していた。その時であった
のが、本書。原著も5センチほどの分厚さだというが、邦訳も分厚い。500余ページ。

一族が大きな転機にさしかかったとき、それまでの来歴をあらためて正しく物語
り、自分たちが何者なのか、どんな旅をしてきたのかを思い出させることによって、
未来への適切な決定や選択を助けることなのだ。535

同じ著者による『知恵の三つ編み』は教材として全米で使われているらしい。

物語りは、ひょっとすると10万年前に、アフリカを出たところまで遡るものかも
しれないというのだが、少なくとも、ベーリング海を1万年前頃に渡った頃からの記憶
についての口承史であることは確からしい。

1810年、5代前の曾曾祖母、ツィリーコマが25才の時、一族はキリスト教への改宗
への道を選んだ。それは古来の伝承を捨てることを意味していた。

ツィリーコマは、逃れ、一人、自分の息子へと伝承を伝え、そして、それがより
広く、長く伝わるように、出版するように言った。

著者の父は、著者の語り部としての資質を試してから、一つひとつ、お話を伝え
ていったという。
資質とは、理解力だ。自分がまだ見もしてない、経験してもいないことを、正し
く、しかも三通りのかたり方で語る力だ。Vii
その理解力を助けるのが、完璧な注意力と集中力。

伝承は、「一族」の結束とアイデンティティと「すばやい学び」の結晶であり、
かつ、エンジンであったのだ。

物語られているストーリーは読んでいただく方がよいと思われるので、ここでは
、補遺に紹介されている「概念の発達」を紹介しておこう。
「概念」というは、継続的に発展していく思考の糸であり、伝えられるものでも
あるが、発見されるべきものでもあるという。492

・知恵
・新しい目の知恵と”澄んだ目の洞察”
・長生きの知恵
・学び 安らかな時代に、たんなる生存だけでは力をもてあます人が出てくるも
のとみえる。そういう人たちは、何か大きな課題を必要とする質なのだろう。・・・
それぞれの人にふさわしい課題を与えた例がたくさん語られている。「どれだけ学ん
でもじゅうぶんとは言えない」が、さまざまな決定は下さなければならない。「多く
の知恵」の中で、「選び方はたくさんあるが、多くの場合すばやく選ぶことが最善だ

・口承文化における記憶 能力の育成と歌などによる共有
・耳を傾けること「新しい理解に満たされたくてうずうずしている空っぽの頭で
心の底から」耳を傾けるという技アート
・多くの世代、特に自分たちに続くあらゆる世代
・適切さとバランス 老いと若き、女と男、狩るものと植えるもの、など。
プロセスの発展-自治
・節度ある話し合い
・意思決定と合意
・目的をめざす一致団結 孤立した個人からは決して出てこない、たくさんの手
によってなしとげられるもの
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by eric-blog | 2007-04-24 15:53 | ■週5プロジェクト07 | Comments(0)

Baby talk

179-1(852)Baby talk
A Guide to Using Basic Sign Language to Communicate with Your Baby
Monica Beyer, The Ivy Press Limited, 2006

赤ん坊を育てる時に、手話を使う方法を紹介している。
2000年頃から始まったことらしいが、基本的にはASLアメリカ手話を使って、子どもが発話できるようになる以前に、意思疎通を可能にしようという試み。

手話を使うと、発話が遅れるのではないかという危惧があるらしいのだが、この本の著者は、それについては反論している。手話による豊かなコミュニケーションは話し言葉による豊かなコミュニケーションにつながる、と。

サインの発達 15
6-9ヵ月need-basedであり、high-impactな手話=signをいくつか教える。
7-12ヵ月 赤ん坊が手話で返してくる。
12ヵ月以上 二次的サインを教える
2才ごろサインの組み合わせ、サインと発話の組み合わせができるようになる。

手話を使う上での注意事項は次のようなものである。14
・Be Consistent一貫していること。
・Be Open to Interpretation 解釈に対しては寛容に。しかし、あなたの側からは一貫して使い続けること。
・Be Open to Suggestion 提案を受け入れる。赤ん坊がつくり出す表現を受け入れることが創造力につながる。しかし、しかし、あなたの側からは一貫してASLに準じた表現を使い続けること。
・Be Expressive 表情やボディ・ランゲージ全体を、手話やサインに合わせて使う。サインしながら、発話もすること。
家族にも、身の回りの人にも、そしてベビーシッターさんなどにも、首尾一貫したサインの活用への協力を求める。
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by eric-blog | 2007-04-24 11:38 | ■週5プロジェクト07 | Comments(0)