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かくれた次元

66-3(300) かくれた次元
ホール、エドワード、日高敏隆・佐藤信行訳、みすず書房、1970年、18刷1983年
原著The Hidden Dimension出版年言及なし
『沈黙の言葉』南雲堂もおすすめ

いまも書店に並ぶ名著。といっても長らく「read me」リストに入れたまま、思い立って図書館で借り、これは読まねばと思い、読んだら買わねばと思った本。検索したらジュンク堂に9冊もあるという。

人類学者のホールが、空間にかかわる人間行動の生物的文化的要因を解き明かしたもの。「異なる文化に属する人々はちがう感覚世界に住んでいる。」[5]またそこから来る異文化摩擦なども取り上げている。
1960年代の本の良さは、全体像が見えるところであろうか。いまのものはあまりに精緻になりすぎて全体を見失うか、細部へのこだわりのみが全体のように見えてしまうところだ。
わかりやすい、そして展開可能性の高いキーワードが目白押しの本です。
第1.2章は動物行動学の知見から空間と行動との関係、特に「混み合い」がもたらすストレスについての研究が紹介されています。そこでわたしがおもしろいと思ったのは、カルフーンのねずみの実験です。混み合い状態を人為的に3世代維持して観察された異常行動群を「シンク」と名づけているのですが、まずオスの行動に変化が現れます。
・攻撃的なオスは正常な行動を示した。
・受身的なオスは、攻撃も性行動もさけた。
・過剰に攻撃的な下位のオスは、メスを追い掛け回してばかりいる。また、性行動の手順を間違えるため、メスがおびえる。
・汎性愛的なオスは、区別なくどれにでも乗りかかる。
・社会的、性的交渉から退いて、主に他のネズミが寝ているときに外へ出て行ってしまう。44
そしてメスの異常は妊娠の停止や子育て不全として現れるので、生物的な様相が強くなる。全体的な生理的な結果はメスの死亡率がオスの三倍、流産率の高まり、メスの罹患率の高まり、であった。48
彼らの「混み合い」認知は主に嗅覚によっている。そこから、ホールは人間が重要なコミュニケーション手段としての嗅覚を失ったことの進化論的意味を考察する。
「混み合いに耐える能力を得たのだろう。もし、人間がネズミのような嗅覚を持っていたとしたら、人間は周囲の人々におこる情緒的変化をいやでも感じとり、永久にそれに左右されることになっていただろう」60
人間の進化の特徴は「遠距離感覚器」すなわち視覚と聴覚の発達にあった。61
それが空間を広げた。

62-
遠距離受容器 目耳鼻
近接受容器 触覚

視覚空間
聴覚空間
嗅覚空間

距離はなぜ4つか176
密接、個体、社会、公衆

そして第11章からはドイツ、イギリス、フランスなどとアメリカの比較文化である。
アメリカ人は時間に厳格
ヨーロッパは空間に厳格
「閉じられたドアと開けられたドア」ドイツ人とアメリカ人
「自分の空間を必要とする人ととみんなのところで自分の空間を持てる人」アメリカ人とイギリス人
聞く姿勢における距離の違い
フランス人は密接、人との交流での戸外の活用

第12章は日本人とアラブ人が取り上げられています。
日本人は密接。感覚的

もっといろいろあるのですが、今日は急いでいるので、これくらいにしておきます。

18
異なる種の間での
逃走距離flight distance
臨界距離critical distance

同じ種のメンバー間の
個体距離personal distance
社会距離social distance

19
接触性動物と非接触性動物

そうそう、記念すべき300冊目でもあります。やはり5年かかりますね、1000冊までは。うむむむむ。
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by eric-blog | 2004-11-30 12:36 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)

92歳のYFU元会長夫人

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夫人とはいえ、派遣高校生の事前指導やケアに親身に取り組んだ方です。30年前と変わらない!ちょっと小さくなったかな?
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by eric-blog | 2004-11-29 07:28 | □研修プログラム | Comments(0)

問題解決の交渉学

66-2(299)問題解決の交渉学
野沢聡子、PHP新書、2004年

以前紹介していながら、なかなか購入しないままに時間がたってしまいました。平積み、とまでは行きませんでしたが、棚に平置きしており、売れているようでした。
ついでに、インターネットで「野沢聡子」さんを検索したら、「ひとりでできるよ」というNHKの子供向けお料理番組の主役と同姓同名のようで、混乱したイメージが形成されることがわかりました。

さて、もう内容は紹介すべきものもないのですが、野沢さんがご自分の留学体験から言っているのが18-19
・日本ではコミュニケーション能力、スキルについて学校や家庭で学ぶことがない。
・アメリカでは研究も進んでいるし、大学院でそのトレーニングコースが存在する。
・最初の修士課程は1982年。

さて、わたしたちは、修士課程なみの二年間「ファシリテーター養成」を目差しているのですが、コースコンテンツなど、アメリカの大学院のものなども役に立つのだろうと思います。今度、機会があれば再び野沢さんを招いて勉強したいなと思います。

しかし、この本を読んで残念だったのは現在の米国で実践されている交渉術が東洋的な問題解決を取り入れた産物であるということなのに、それについての掘り下げがないことです。あくまでも、米国で作り上げられた結果を噛み砕いて日本の文脈に合わせて紹介しているだけで、「なぜ、日本には東洋的な問題解決の方法が、どのようにして根付き、継承されており、だからこそ、この米国版解釈によって、わたしたちの問題解決能力形成のどこをどのように変革すべきであるのか」という視点がないということです。国際教育学という修士コースに留学された方だけに、とても残念だなと思います。

ところで、昨日はYFUというわたしが高校交換留学体験をした団体の帰国生総会がありました。と言っても1期から20期までが中心の会らしく、現在47期派遣中のより若いリターニーはまた別の会を立ち上げているようです。2007年が50周年にあたるとかで、ぜひ、大同団結帰国生もこれから派遣予定の人もともに集い、交流できる会を実現したいものですね。

帰国直後は、私立大学進学者、私立中高一貫校、ないしお嬢様学校の方が多く、遊び方も派手で、価値観にずれを感じてリターニーの会には足が向かなかったのですが、あれから30年もたってみると、逆に価値観としての共通項に眼がいくようになりました。みなさん子どもたちを育て上げ、YFUの留学生を受け入れ、また自分の子どもも送り出し、など、さまざまな異文化交流体験を積み上げ、定年も視野に入る世代となり、早い方はすでに52歳で定年を迎え、社会貢献として留学生のお世話に熱を入れだしているなど。

特に、すごかったのは92歳の篠原会長夫人が、お元気で参加されていたことです。いやいやあやかりたい。あ、写真を送りますね。やっぱり人生100年時代ですね。
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by eric-blog | 2004-11-29 06:42 | ■週5プロジェクト04 | Comments(1)

食卓の情景

いやーー、迷うんですけどね。果たして「週5」で紹介したものやらどうやら。
というのも、ですよ。理論書でないものがつづいちゃいますからね。でもね、こいつあすごい、とうなっちゃうんだな。ファシリテーターのための必読書あるいはお勧め本類を紹介するという趣旨から逸脱しすぎる気が、ちょっと、しなくもない。

なんて、結局書き出したんだから、早くいっちまわねえかえ、ええい、肝がやける。

とこんな調子にさせる池波正太郎の『食卓の情景』です。不自由なコンピューターの物書きソフトで、です。申し訳ない。たぶん、また書けない漢字が出るんだろうな。鬼平犯科帳という変換はできるけど尾に塀になっちゃうようなソフトですからね。

その後書きにお勧めだったのが、この『食卓の情景』(新潮文庫、原著は1973年)。1923年生まれ、1990年没の作者が、ちょうどわたしの年頃に書いたエッセイなんですが、いやいや60男には思えます。おもしろいもんです。本人も言っているんですが、13、4歳で兜町に勤め始めた、16,7からはいっぱしに株に手を出して大もうけ、そこから軍隊にとられるまでの4,5年というものが、10年15年にもあたるほどの、ま、いまから思えば冷や汗の出るような経験だったというから、きっとそれが実年齢以上の年輪を感じさせるんでしょうね。貧乏で上の学校にもやれなかったという母の「株なら学歴は関係ない」という炯眼にも助けられてのことか。池波はずっと、年寄りのいる暮らしであったのだそうだが。

さて、何をご紹介したく、日曜日の朝のひとときをほぐそうと読み始めた本を取り上げたのかです。あ、これだな、日本のエートスと森嶋さんが言い、呉善花さんが日本人の特質と表現したものだ、と思ったものがあったのです。
「心身を惜しみなくつかい、汗水ながしてはたらく町民」が「はたらいているときの、きっちりとした堅い身なりであらわれ、先ず風呂へ入る。」「(着替えの衣装を)くつろいだ着つけで身につけ、髷先もちょいとくずし、「さ、たのしく遊ぼうか」」というような料亭の紹介である。50-51
また、「ただもう、はたらきづめにはたらいているやつほど、つまらねえものはない」という祖父の遊びのことである。狂言、相撲、美術館、そして仲清のてんぷら、金田の鳥、すしは美家古、浅草は前川のうなぎ。それらを懐具合に合わせて楽しむ、その遊びが、江戸からあって、昭和にも続いていた。88-89まことに、いま杉浦日向子が書くように。

いま、輸出産業の利益が鉄鋼を抜いてアニメが一位とか。そこにも、町民の遊び文化に共通するものがあると思える。そのたのしみ方が、ね、いいんですよ。みんながね、ちょっとがんばれば、手に入る幸せがね、見える形であるのがいいんですよ。生ヨン様に逢えた、とかね。で、泣ける、喜べる、感動する。いいなあー、と思うわけ。これが真面目一方のゲルマンにはなく、ローマに、イタリアにはあるように思うんですね。
と書きさして、こんなくだりがあったとも思い出す。
「私は、他国や他家の料理や食べ物の悪口をいわぬようにこころがけている。
これほどに愚劣なことはない。
人の好みは千差万別で、それぞれの国、町の風土環境と、人びとの生活によって、それぞれの好みがつくられるのだ。」50
ね、なんだか、国際理解の真髄のような気がしませんか。というのも、その千差万別の背景を見通す池波の視線に裏打ちされていることが知れるから、でもあるんだよね。

「とんき」のトンカツも、食ってみたいね。ってね。ほらさ、こういう物書き文花がさ、大衆化させちゃって、うまいものが食えなくなる店だって出てくるのさね。ま、縁があれば、行くという程度で。
66-1-298だね。 かくたです。
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by eric-blog | 2004-11-28 10:13 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)

ゲームでゴー

11月27日 オープンハウス「初めてのお留守番」

といいつつ、実は、すでに第一回お留守番は11月3日にしていましたが、今日は、三つのことをやろうと思っていました。
ゲーム、デザイン、言葉遊びです。
結局、インド旅行で買ってきた「Tranquility」というゲームについて、レッスンバンクに紹介できそうなアクティビティ開発を行いました。
とともに、人権の講座についての確認、そして走向未来の議題の確認、そして12月のファシリテーター・ミーティングの進行計画でした。

いやーーー、たくさん、ゲーム用意していたのに、一つだけで、はまりまくり。

「壁のモザイク」と日本語では命名しようと思っているTranquilityですが、壁を両家の間に建てるとき、それぞれがお好みのモザイク模様を得るにはどうすればいいかという問題です。壁を作る素材は立方体で、白黒にそれぞれ3面ずつ塗り分けられています。ということで、それは日本人にとってはあまりに簡単なゲームであったので、なぜ、インドでは難しく、しかも合意形成のゲームとなるのに、日本では赤子の手をひねるかのようなものになってしまうかという問題について考えました。本当に。インド人とやってみる経験がなければ、なぜこれが合意形成、協力を学ぶものになっているか、わからないですね。

そこで、話は、このゲームのルールづくりをしようということに。だってこのままではあまりにも簡単すぎるので...。結局、8個を四角く積み上げて、自分の考えていたモザイクを実現するという競争ゲームにしてしまいました。ちゃんと競争できるということが、すでに協力のたまものなんですよね、ゲームにおいては。

両家の間に壁を作るという単純なことで、協力を学べるというレベルは、小学校中学年までですよね、きっと。
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by eric-blog | 2004-11-27 23:17 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

「拉致」事件と日本人

65-6(297) 「拉致」事件と日本人
井沢元彦、祥伝社、2003

北朝鮮への帰国事業は1959年に始まり、1984年に終了。その間25年に、93000人の在
日朝鮮人とその日本人配偶者が渡朝。その帰国運動の旗ふりは「在日本朝鮮人総連合
会(朝鮮総連)」という組織。結果、家族が北朝鮮に渡っている在日の人々は二重の人
質になってしまったようなものだった。一つは北朝鮮の国に対して、そして一つは朝
鮮総連に対して、モノが言えないまま、金銭を貢ぐ関係に立たされたということ。
戦後の左翼的マスコミの「日本は反省」「共産主義・社会主義は擁護」という二元論
的対立の図式と数の論理による力への欲望体質が、北朝鮮は天国、韓国は地獄という
偏重報道につながったということ。
それだけのことを、これほど過激な言葉で言わなければならないと、井沢元彦さんや
小林よしのりさんをして走らせるほど日本のマスコミは歪んでいるのかなあ。なんて
牧歌的な感想を持ったりして。
井沢さんの「逆説のニッポン歴史観」(小学館、2000)「言霊の国解体新書」(小学館、
1993)、「朝日新聞の正義」(小学館、1997)なども、いっしょに図書館で借りました。
驚いたのは、わたしは井沢さんが「言霊」で792年国軍解体、平安貴族の「祝詞」政
治体質の頂点としての天皇を読んで、
1. 国軍がなくても本州レベルでは国境侵犯事件なしで生き延びれた国であるという
事実
2. 天皇が軍の総帥には体質的に向かないこと
を悟ったのに、井沢さんは「軍隊を持たない非常識な国」というところに考えがいっ
ているのが不思議でした。
現在の領海ももともとは大砲の届く距離から設定されているだけのことですから、い
まの軍事力の前には、領海による防衛というのは基本的に幻想である。にもかかわら
ず、井沢さんは、「軍隊を持たないということは国民に竹やりで戦えというようなも
のだ」と言う。どんな軍隊の、どんな安全保障の話しなんだろう。すでに日本は世界
第二位の軍事国家であるのに。
考えなければならないのは
1. ミサイル時代の防衛はどうあるべきか 冷戦時代のような「抑止力のラット
レース」からの学びはしっかりおさえる必要がある。
2. 領海侵犯についての保安をどうするべきか。
3. 領土内での戦闘行為というものについて想定されるのはどのようなケースか。
4. そもそも海洋法について、日本はどのような方針を取るのか。
4は防衛とは無関係なことだが、領海や経済水域は経済活動と密接に結びついている
から、連動した問題とはなってくる。
基本的には、わたしは、ミサイル時代だからこそ、国家安全保障は国際社会の安寧に
頼ることが大きいのだと思う。そして、そもそも「日本人は水と安全はただだと思っ
ている」という言い方がなぜこれほど執拗にくり返されるのかわからない。
ローマ帝国が国軍であるところの軍団兵を維持するために税金をとったのに対して、
わたしたちの税金の90%以上が「平和」のコストなのである。わたしたちの平和には
コストがかかっている。さらにはODAはもう少し直接的な安全保障のコストである。
日本人は「平和ぼけ」なんかしていない。戦後営々と平和のために努力し、国際的に
貢献もしてきているのだ。小林さんや井沢さんが国際社会における日本、その歴史的
地政学的な特徴を踏まえることなく「軍事ぼけ」すなわち「軍隊が平和を維持する」
という観念にとらわれているだけだ。
1980年代に中国を訪問したときは、軍需を民需に転換する政策とそのための支援が求
められた。民需への協力は、それだけで平和への貢献になるのである。
冷戦の継続がロシアの体力を低下させたのではないか。
最近ではイラクでも日本の平和的な貢献が求められた。

国家予算の7割を軍隊にかけているカンボジアの経済成長はどうだろう?
国家予算の4割を軍隊にかけているフィリピンはどうだろう?
教育に予算をかけたクリントンからブッシュになって、米国の平和構築力は高まった
のか?

日本はGNPの99%をかけて、平和への貢献を成し遂げている希有な国なのである。その
ような日本の国づくりそのものが世界の平和に対して、次のような貢献をしていると
考えられる。
・軍需産業によらなくても産業は伸びる。
・物理的破壊がない社会の発展の形を見せる。
・平和産業の発展のバリエーションが見える。
・民需の豊かさが見える。

もちろん、いまの大量生産大量消費スタイルの民需がそのままでいいわけではない。
エコロジカルな循環型、持続可能な社会への転換は必須である。とはいえ、これまで
のこのようなモデルの延長上に日本の国益および方向性があるのではないだろうか。


47-1(194)  脱北
が、北朝鮮についての実態を報告した何冊かを紹介した「週5プロジェクト」ですの
で参考にしてください。E.ある北朝鮮難民の告白、キム・ヨンファ、窓社、2003が、
日本からの帰国者が難民となって脱出することについての詳細だ。
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by eric-blog | 2004-11-25 19:22 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)

沖縄講座実施アクティビティ

わたなべです。ブログまたまた久々の投稿です。

 実施したアクティビティの記録を共有します。
====================================================
[ ]アクティビティ "時間

セッション1(牧) 共通基盤づくり、個人の経験の点検
・オリエンテーション
・[場の活用を考えよう]各参加者が使い方は発表。
・[名刺づくり&名刺交換会]「わたしとエコツーリズム」(自己紹介)"10
・[傾聴](自己紹介の活動をふりかえって)"5
・[話し合いのルールづくり]"12
・[エコツーリズムへの個人のこれまでの関わりを点検]"40
・[誇りに思うこと/残念に思うこと]これまでのエコツーリズムへの関わりで"35

セッション2(牧) コミュニティの取り組みの点検とPRA手法の体験
・[やんばる度ラインナップ]"7
・[コミュニティって何?](連想図)"12
・[わたしたちの組織/コミュニティの点検]"60
・[PPAの手法体験]手法を使って点検の結果を深める"32

セッション3(牧) 地域の方々との情報共有・意見交換
・地域から来たリソースパーソンの紹介
・分析結果の発表・共有(6グループ)"90
・[名前だけの自己紹介](地域の方々とあらためて自己紹介)"2
・[課題の絞り込み・仲間探し](オープンマーケット方式)"15
・[課題について知っていること/知りたいこと]地域の人々を囲んで"20

セッション4(渡辺) PRAの原則と手法、実践に向けて
・[信頼の散歩]2人で外に出て"10
・[傾聴]昨日のふりかえり・全体共有"10
・PRAとは(ミニレクチャーとQ&A)
・地域訪問のテーマとグループの確定

セッション5(渡辺) PRAの原則と手法、実践に向けて 
・[PRA手法(ツール)の効果と応用]"25
・[PRA原則の検討]→[PRA原則の重みづけ分析]"15
・[半構造インタビュー、よい/危険なインタビュー]"10
・地域訪問に向けたチェックポイントの確認
・地域訪問の計画づくり

セッション6 地域訪問、PRAの実践 
・地域訪問(6グループ、各地域へ)

セッション7(木野) 地域訪問の共有と地域の方々との意見交換
・[地域訪問結果のポイント発表]"80
・地域からのリソースパーソンのお話

セッション8(木野) フィードバックギャラリーの準備
・[かんたん気孔でからだほぐし]"8
・[地域訪問のふりかえり]"20
・[フィードバックギャラリーのレイアウト検討]"25
・[フィードバックの準備](地域訪問のまとめ作成)"40
・[フィードバックギャラリーづくり]"25

セッション9(角田) ビジョンの共有、地域へのフィードバック
・[寸劇(発表)]
 今が2034年11月21日という設定でビジョンを共有しながらグループごとに発表。
 会場からは発表に対してコメントや提案
・地域フィードバックのおわりに(地域代表者からのあいさつ&一本締め)

セッション 10(角田) 地域のネクストステップに向けて
・地域の方からのプレゼント
・[遅れてきた定着民] "40
課題を一般化させて望ましいコミュニティの共通理解をつくる
・[望ましいコミュニティの姿]"8
・[新しいことを推進していくための知恵5箇条づくり]"7
・[サークルタイム]5箇条の発表と3日間のふりかえり "50
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 今回2日目にPRAで地域訪問をした時、キーパーソンの方が、角田さんたちが行っ
ていた平成9年-11年のやんばるでのワークショップ以来の成果や効果を再検証するた
めにも、今回の企画にとても期待しているということをおっしゃっていました。今回
はファシリテーター養成講座という位置づけでもありましたが、しかし、人材や産業
などさまざまな状況が変化する地域で、こうして継続的に評価点検→分析共有→計画
づくり→実施というプロセスをくり返していくことのおもしろさと意義をあらためて
実感しました。 また、ワークショップにも参加した地域の“新しい世代”の人たち
に、期待し支援していこうというみんなの姿勢と、地域産業に求められるゆるやか転
換とが重なり、今後の東村の行方がとても興味深く思います。そしてその場にともに
いられたことがとてもうれしい気持ちです。こうした地域あげてのプロセスづくりや
今後の方向性の模索は、今回の東村の今だけに限ることでなく、あらゆるコミュニティ
がこれまで歴史の中で行ってきて、これからも行っていくこととでしょう。今回の講
座はそうした繰り返しに何を投げかけられたのか、あらためて考えてみたいところで
す。

こうして地域で継続的に定期的にワークショップを行っていくかたちは、ERICとして
もぜひ考えたいところですね。
12月の大分講座も3年くらい継続してやっていこうという方向性があります。次年度
は思いきってPRAをしてみましょうか。
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by eric-blog | 2004-11-25 11:52 | □研修プログラム | Comments(0)

サグラダ・ファミリア[聖家族]

65-5(296) サグラダ・ファミリア[聖家族]
中山可穂、新潮文庫、1998、単行本は1995

11月の「週5プロジェクト」を挽回すべく。何でも紹介してやるうううう。

あまり小説は好きじゃない、なのに、ちょっと手にとったのは、ガウディが好き、だから。でも関係なかった。ちょっと読んだフレーズから、ちょうど出張の移動時間に合いそうな予感がして、購入。解説にもあるようにディーテールがうまい。アフォリズムがあふれていると、解説者の北上次郎は言うが、アフォリズムって何だ?かわからないけど、いいフレーズが多い。引用なんてしないけど。

中山のこれ以外のものも読んでみようかな。小説を紹介する作法がまだよくわからない。
趣味での読書で言うと、いまは鬼平犯科帳を池波の原著で読んでいる。さいとうたかおのコミック版は51巻まで連れ合いが所有している。ローマ人の物語がまだでないから、その間を埋めるべく、膨大な冊数出ているものを選びました。図書館で借りているんだけれどね。夜寝る前に酒をちびちび飲みながら、というのには最高らしく、ページの間にチップスやら料理のとび汁やらがふんだんに挟まっているのが、鬼平犯科帳の特徴であるな。
テレビ映画は松本幸四郎。らしいが、見ていない。読み比べ、見比べてみれば、ストーリーの選択の違いは明らかだろうなー。また、機会があれば紹介しますが。
やっつけ仕事ですみませーーん。おやすみなさい。
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by eric-blog | 2004-11-25 02:11 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)

エコロジカル・フットプリント

65-4(295) エコロジカル・フットプリント
マティース・ワケナゲル、ウィリアム・リース、合同出版、2004年

原著は1995年末出版。Our Ecological Footprint: Reducing Human Impact on the Earth
1990年に研究され始めた当初はAppropriated Carrying Capacity=ACC収奪された環境収容力という生態学的な用語であったが、1992年にエコロジカル・フットプリントという言葉に置き換えて使い始めたもの。この本が翻訳される2004年の段階ですでに原著の段階から次のような改良が加えられている。(和田喜彦さんによる解題より)262
・漁業資源についての計算
・二酸化炭素吸収地
・原子力
・土地生産性Productivityの差異
日本についてのエコロジカル・フットプリントは和田さんによって1999年に計算されている。
国土の15.4倍、公平な割り当ての2.3倍、一人あたり東京ドームとほぼ同じの4.7haが日本人のエコロジカル・フットプリントである。275

持続可能性を達成するためには、「資源の管理」から「わたしたち自身の管理」へと問題意識を移すこと、自然界の一員としてのわたしたちの生き方を学ぶことが必要である。028
エコロジカル・フットプリントはある集団が自然に与える「負荷」の計測法の一つである。その集団が現在のレベルの資源消費と廃棄物排出を維持するために必要な土地面積のことである。027

108
人間の営みは次のような活動を通して、直接的あるいは間接的に自然界のサービスを利用・収奪(appropriate)している。
1.非再生資源の採取、収穫、2.非再生資源の採掘、3.排出物質の浄化吸収、4.舗装で生態系をおおう行為、5.淡水の取水、6.土壌の汚染、7.その他の環境汚染(オゾン層の破壊など)
現在のところ、わたしたちのエコロジカル・フットプリント計算は1-4を対象としている。
114-
計算手順
貿易量を補正した純消費量=生産量+輸入量-輸出量
一人あたり土地面積=消費量/土地生産性
消費カテゴリーは1.食料、2.住居、3.交通、4.消費財、5.サービス117
土地利用カテゴリーは1.化石燃料利用によって収奪された土地、2.構造物、3.家庭菜園、4.農地、5.牧草地、6.森林地、7.原生林、8.生産力のない土地

人類に共通するニーズ*と生態学的条件を両立するための解決策として、コミュニティによる意思決定への参加があげられている。220変革のサイクルに何周か参画することで目的の共通理解、対策の立案、実践などが進むだろうという。
持続可能性のためのつの戦い221
・ゆでカエル症候群
・精神的なアパルトヘイト
・共有地の悲劇
要素還元主義的な思考が全体を見えなくしている。

*Neefのニーズ分類
・安定性・保護する力の存在・愛情・共感理解・意思決定に参加・余暇・創造性・自己アイデンティティ/人生の意味・自由
1986, Paul Ekins ed. The Living Economyに所収のHuman Scale Economics: the challenges ahead

241
現在の段階ですでに30%オーバー。先進国だけで104%の活用。もしも、地球上の人口がすべて日本並みの消費をするなら地球2.3個分。

人々の意識改革が求められている。
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by eric-blog | 2004-11-25 01:52 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)

生きる、って何?戦争はなぜ起こるの?

65-3(294) 生きる、って何?戦争はなぜ起こるの?
日本ユニセフ協会製作協力、ユニセフ子どもネットと考える「生きるためのヒント」
主婦と生活社、あいかわらずユニセフのものは出版年を明示しないのだが、どうやら2004年

子どもたちの声とそれに対する先輩たちからのメッセージやイラストなど。
Partが3つに分かれていて、いくつかの問いがあり、それについての一人の先輩からのめーセージという構成。
「自分を見つめて、みんなと生きる」10の問い
「世界で生きる、地球で生きる」10の問い
「生きていることの意味を知りたい」6つの問い
乙武ヒロタダさん、松岡修造さん、なども含まれている。

巻末に収録されている子どもフォーラムからのメッセージの最後に

「あなたたちはわたしたちを未来と呼びます。しかし、わたしたちは今でもあるのです。」
というのが好きだ。これはいつもわたしが思うこと。今を大切に生きることができる環境なしで、未来はないと思うから。
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by eric-blog | 2004-11-25 01:07 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)