カテゴリ:▲ファシリテーターの課題( 33 )

PLT12時間研修 ファシリテーターの課題2

PLT幼児期からの環境体験 第一日目のふりかえりから見えて来た「12時間ファシリテーター」の課題。

【12時間ファシリテーターに求められるもの】
◯単なるアクティビティの羅列ではなく、「PLT」や「PLTの教授法」などの情報や理論を伝えることができる。
◯PLTの教授法の原理・原則を押さえた上で、アレンジOK、応用の背景の「なぜ」を説明できる。
◯時間管理ができる。
◯研修プログラム全体のねらいや構成をおさえている。
◯PLTの教授法、抽象化・言語化と、現実への応用の両方を橋渡しすることができる。W型実践者。(川喜田二郎の定義による)
◯テキストの内容を伝えられる。
◯経験から一般化した原理原則をテキストの内容とつなげて、整理・定着化することができる。
◯人と人をつなぐことができる。
◯人に自信をもたせる。見通しをもてる。体力がある。
◯空気が読める。ニーズを汲み取る。

【気づきから行動へ、経験学習の応用力は「ふりかえり」の力】
--「ふりかえり」の引き出しをしっかりと持つ。----
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by eric-blog | 2011-06-26 08:08 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

PLT12時間研修プログラム 立案のための視点

昨日の準備会合は、久々に、おもしろい会合になりました。「マナ板の鯉」にされてしまったコーディネーター、ファシリテーターの方々、たたき台をありがとうございました。

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PLT12 ファシリテーター 点検の視点

1.PLT12時間研修に含まれるべき要素 PLT米国の基準
•Welcome & お互いを知り合う
•アクティビティ体験
•プログラムの流れ「ストーリーライン」
•PLTの学習論 5本の柱
•PLTについて
•アクティビティ実践
•PLTネットワークの持っているリソースと今後のすすめ方
2.「共通基盤づくり」ERICの視点
•「わたし」「あなた」「みんな」の参加のスキル、3つの要素
①自分を見つめる、表現する 自己紹介
②コミュニケーションのスキル・トレーニング
③話し合いのルール、場のオーナーシップ
•概念やテーマを共有する
•研修の目標
•参加者の期待
•アクティビティ評価の視点
①集中の原則
②セロトニン・ドーパミン
③有機的なつながりによるテーマへの訴求力
•自己紹介のアクティビティのアイデア
①ERICに対するイメージといま感じていること
②幼児期の環境体験とわたしの環境体験
•「幼児期からの環境体験」というのは、PLTが生涯学習としての環境教育をプロデュースしたいと、ねがいの現れであり、共有したい目標。

3.「流れのあるプログラム体験」
•PLTの既存のストーリーラインを活用する。
①Appendixのストーリーラインは「目標」である。
•起承転結の流れづくり 参加者の意識の流れ
•気づきから行動へ の流れ
•経験学習の4段階 を踏襲する。
①経験学習の「入れ子状態」 アクティビティでも、プログラムでも、研修全体でも、カリキュラムでも、年間計画でも。
•ここでの「流れのあるプログラム」の目標は、「人間は様々な感覚を使って環境を体験する」ことに気づくこと。では、そこから、何を「応用して欲しいか」が起承転結の結であり、経験学習の応用であり、気づきから行動への流れであるはず。
•「ふりかえり」のアクティビティのアイデア
①どんな環境だったら、環境体験が深まり、広がるか?
②同じ環境でも、もっと体験するためには? 
③体験を豊かにするためにできること 10か条づくり
④いま、ここにいることを、maximizeする 3原則
⑤Mindfulな一日
⑥環境体験を日常化するためにできること。一日一回○○を!
⑦環境体験「人」「社会」「いきもの」編

4.「セッション3 参加型学習の特徴とすすめ方」のすすめ方
•技術的・実践的・見通し的・批判的省察 How, Why, For What
•ORID objective, reflective, interpretive, decision-making
•流れのあるプログラムの体験をふりかえる「縦軸」と「横軸」
①横軸=それぞれのアクティビティに焦点をあて、それがどのような構成になっていたかをふりかえる。
②縦軸=アクティビティの中で、「一人作業」「ペア作業」「グループ作業」「全体作業」などの作業形態がどのように活用されていたか、ファシリテーターの発言量など、切り口を定めて、分析する。
•「さまざまな感情」を使ったふりかえり
①行動・感情・価値観を結びつける
②価値観の意識化、ESDは価値観の教育である。価値観をゆさぶる
③感情が行動の根源である。行動化を促す。
④何が学びにつながるかを自省する。学びへの集中が何によってもたらされたかをふりかえる。
⑤学びを促進するもの、阻害するものを考え、「ファシリテーターの役割」と参加型学習の「何」が大切なのかを確認する。
•講義型と参加型の対比表づくり
•「本トのインタビュー」によって「先行知見」と自らの経験学習的ふりかえりと原則化によってまとめたものを、言語化一般化する。
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by eric-blog | 2011-06-24 05:44 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

ERIC news 子どもの権利と大人の権利

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ERIC NEWS ともによりよい質の教育をめざして
これからの未来へ 人権研修に、いまのリアルを取り入れる
 ---3.11をどう学ぶか・どう共に考えるか---Share Free News
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(文責: かくた なおこ 角田尚子 kakuta09 twitter)

4月19日以来、ツッィターやfacebookなどのメディアにたくさん書かせていただきました。ブログにもアップしました。勉強会にも参加しました。資料も読みました。なんと、文科省にfaxも送りました。ネットでのコメントや質問もしました。 たくさんのみなさまも、同様の努力を続けてこられたと思います。

やっと、昨日の文科省記者会見で、胸のつかえがとれました。「1mSvを目標として努力する」。運動の成果だと思います。
20mSvという被曝がまん値を、福島県内の子どもたちが学校教育によって強制されることはなくなりました。

それだけのことです。問題は解決されていません。しかし、わたしは国家によって進められてきた原発推進策によって、いま現在被曝し、被害を被っている福島県が、学校教育という強制力で、とんでもない被曝量を「がまん」させられることに、恐怖したのです。少なくとも、その恐怖は拭うことができた、と思っています。公的な教育に携わっている人は、その強制力について、自覚的でなければならないと思います。

さて、これからやっと、「1mSv以下」という平常値レベルを目指して、わたしたちが子どもの人権のために何ができるか、共に考えることができるようになりました。誰が、どこで「100mSv以下は安全なんだよ」と講義していても、プレスにレクチャーしていても、怒る必要はなくなりました。それを信じて行動する人はすればいい。わたしは、1mSvを当然として、それを目標値に、何ができるかを語り合う。いつ被害が実証されるかわからない「がまん値」を、がまんすることを強制されない。わあ、なんてすっきりするんだ!

この気持ちは、いくら書いても書いても、書いても書いても、書き尽くせないので、もうやめます。みなさま、ともに、喜びましょう。

ということで、「人権研修プログラム」の提案です。

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◆ 共通基盤 1 子どもの権利 ◆ 
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ファシリテーターとして、共通基盤として共有しておきたいことがあります。もちろん、参加者ともです。
1.子どもの被曝が年間1mSv以下に抑えられるように環境および食べ物など、活動を大人が整えていくのが、「保護の権利」
2.子どもが、教育を受け、思いっきり活動できる、今回のことからきちんと経験学習として学びを紡げるようにすることが、「発達の権利」
3.子どもが被爆線量を低減するための選択肢について、十分な説明を受け、恐怖や脅威、強制、選択の結果に対する過剰な責任を感じることのない環境で、意思決定することが、「参加の権利」 
4.これから先の人生に希望や夢を持つ事ができることが、「生存の権利」

子どもの権利条約は、これらの子どもの権利を保障するのは、親やそのアイデンティティの根拠となる文化などに配慮しつつ、国にその義務があるとしています。いま、被災した子どもたちについて、わたしたちみんなができることを考えたいと思うのは、そのためです。

子どもの4つの権利は、発達段階によって、重みの組み合わせが変わって当然です。発達への期待をかけて、親や教師が保護的になる、そのちょっと先、子どもが安心して取り組め、結果に対して自信を獲得していけるような課題を設定する(発達の最近接領域)のがよいですが、失敗が悪いことでもない。

何よりも、被災した地域の子ども、福島県内の子どもとともに、わたしたちが「あらゆる手だて」を考えたいと思っていることを伝えたいと思います。

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◆ 共通基盤 2 放射線被曝     ◆ 
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今回の被災は、地震・津波に加えて、原発事故が、大きな陰を落としています。地震・津波だけであれば、「生活基盤の回復」へと向かえたものが、原発事故は、いまだに「くすぶりつづけて」、火種の火の粉をまき散らしているからです。大気中に、土壌に、地下水に、海洋に。

いくつかの原則を共有しておきましょう。

1. 放射線被曝は、低く抑えることができればできるほど良い。

放射線被曝に「閾値」はない。浴びた量に比例して、生体は影響を受ける。
レントゲン撮影、ラドン温泉などは、「便益」と「被曝」のバランスで、選び取るものです。
特に、現存被曝状況にある地域に生きている人々は、「最大防御」の行動パターンを学び、継続することが大切です。現存被曝状況は、東京や神奈川まで含まれます。

2. ウォッチすべきは放射性物質の動き。

外部被曝は、放射線と放射性物質の付着によって起こります。内部被曝は放射性物質の経口的な摂取によって、起こります。放射線は、いろいろな種類がありますが、放射性物質から出るものです。原子力発電所から離れた地域では、飛び散ってきた放射性物質が、放射線を出し続けています。

アスファルトの上の方が放射線量が低い、植木や植物の方が高い。いま、どこの現存被曝状況でも見られる共通の特徴です。

水に流されていっている証拠です。低くなったと安心するのではなく、流れて、どこへ行っているのかをウォッチすることが大切です。そのために、雨樋のたれる土壌、下水処理場の汚泥が、線量が高くなっています。これから、放射性物質が、どのような「動き」をするのかを予測し、対応を考えることも、広範な領域で必要になるでしょう。

放射性物質を含んだ汚泥を、コンクリートに再利用することを国土交通省は認めました。その他のたくさんな「安全宣言」と同じく、現状追認的なレベルでの宣言でしかありません。そのレベルを動かすアドボカシーをしてくださっている方がいれば、応援しましょう。しかし、あまりにもたくさんのことがあるので、優先順位をつける自分も、許しましょう。

とはいえ、それらのコンクリートが解放空間でのみ使われるように、ウォッチしていくことが大切です。まわり全部がこのようなコンクリートで囲われる、生き物が恒常的にそのコンクリートに接する可能性のある使われ方は、危険です。下水処理場やそのコンクリート工場で働いている人々の健康問題もあります。彼らが声をあげていけることを信頼しましょう。

3. 環境中に出された放射性物質は、そう易々とはなくなりません。

いまだに、3月12日、15日、21日の爆発的事象がどのようなものであったか、はきりしていません。どんな核種が環境中に放出されたのか、どれほどの量なのか。そして、いまも。

どこでどんな悪さをするのか。半減期はあっても、より無害になるということは、絶対にない存在です。だからこそ、すべての人が知り、防護し、ウォッチし、報告し、問題提起できる社会づくりが重要になってくるのです。

核の扉を開いてからわずか100年。1945年が開いた原爆の時代、外部被曝の脅威をわたしたちは見つめてきました。その問題は終わったわけではない。しかし、原爆の800グラムの核物質からの影響と、いま、わたしたちが見つめている福島第一原子力発電所の一号機、二号機、三号機、四号機の核燃料4トンと核燃料廃棄物からの影響は、まったく異質であることも、わたしたちは理解する必要があります。放射性物質は、いまそこにある。そして、これからも。

4.防護措置の基本=継続的に、日常的に被曝しないこと。

放射性物質が現存している状況では、被曝を継続的に、日常的に受けたり、放射性物質を取り込んだりしないことが重要です。

逆に言えば、線量の低い場所から、高いところに行く、観光やボランティアなど、あるいはそこで食べ物を食べる。水を飲む。いやだという人もいるだろうけれど。大丈夫。

そして、より大切なことは、線量の低いところに福島からの人が来ても、大丈夫。そばに来ても、触れても大丈夫。

福島からの人たちを排除することは、偏見=少ない偏った見方に基づいた、差別です。特に、東京電力区域内においては、福島の痛みの元をたどれば、ありえないことです。

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◆ 震災と子どもの権利を考える人権研修プログラム案 ◆ 
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セッション1 共通基盤づくり
○自己紹介とアイスブレーキング
○コミュニケーションのスキル
○話し合いのルールづくり
○共通のテーマを共有する

セッション2 流れのあるプログラム  『いっしょに考えて!人権』参照
1.厳しい状況にある子どもとは?
2.子どもの権利と大人の責任
3.バリヤーを考える
4.わたしたちにできること プロジェクト・コンペ

セッション3 これからの行動を考える
○知っていること・知りたいこと 地域マップを描こう!
○「心の凍り 溶かす」交流の心がけ
○やれる・できる・がんばる
○傾聴

子どもは社会全体で育てる時代。
でも、大人の方が多すぎる時代。
子ども同士の力を育てよう。
子ども同士の交流のあるプログラムを企画しよう。

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◆ ファシリテーターの課題 ◆ 
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いまやLegend伝説となってしまった「ファシリテーター 分類別課題」。第一回のTEST in 大阪 2003でのことだ。
問題解決ファシリテーターとか、気づきのためのアクティビティ・プログラムファシリテーターとか、ファシリテーションの手法による分類もあるけれど、ファシリテーター一人ひとりが、個人的に抱える問題がある。ファシリテーターは、それぞれ、とても個性的。10人いれば10人の色。なかなかバランスのとれたファシリテーターは、めざしはするけれど、なかなか至らない。「人間修行だね」「一生伸び続けるんだね」というのが、結論であったような。

改めて、どんな分類があったのかをふりかえってみる。一般化できるものであることに気づく。新たなものも加えて、考察のネタにしておこう。

■正義感の強い人が陥りやすいタイプ 運動から入った人
○怒りを抑えられないファシリテーター
○肩の力が抜けないファシリテーター

■教員意識が抜けないタイプ  コントローラー
○安全地帯に立とうするファシリテーター
○答えは一つ、自分の答えを共有したいファシリテーター
○意見の多様性の尊重を隠れ蓑に、羅列主義で終わるファシリテーター
○混乱や不安を恐れるファシリテーター
○感情を恐れるファシリテーター
○感情の嵐だけを求めるファシリテーター

■ケア系出身タイプ 企業研修系にもときどき見られる
○いやしに走るファシリテーター
○論理化、言語化を求めないファシリテーター
○ボディワーク主義のファシリテーター

■専門家・高学歴タイプ
○分析中心ファシリテーター
○理屈を求めすぎるファシリテーター
○理解の幅が狭いファシリテーター
○参加者の体験を収奪するファシリテーター

■組織分析系出身
○個別のふりかえりと変容を求めるファシリテーター
○グループ作業・グループ育てだけのファシリテーター
○育てないファシリテーター
○枠組み・構造依存ファシリテーター
○あんちょこ丸読みファシリテーター

「それのどこがいけないのか?」とこのリストを読んだあなた、あなたの成長の課題はなんですか? 

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◆ ERICからのお知らせです ◆ 
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『リスクに関する連続学習会』
■ 背景・目的: 東北大地震・津波・東京電力の原子力発電所事故という災害、その後の被災・避 難生活、情報や物資不足の脅威など、いま直面しているリスクをどう学ぶことが できるのでしょうか。 ERIC 国際理解教育センターは、リスクに関する教育・学習ツールの必要性を感じ て、リスクに関する学習会を企画します。 ERIC 国際理解教育センターが約20 年間、収集、開発した環境教育教材のなかで リスクを扱っているものは米国森林財団の環境教育プログラムPLT(木と学ぼう) のモジュール『リスクに焦点(Focus on Risk)』のみです。 今回の学習会ではそれをテキストに、教材開発の可能性を探ります。成果物は「 教材」(対象:小学校5年生以上)の形にして発行します。是非ご参加ください 。
■ 会場:特定非営利活動法人 ERIC 国際理解教育センター 東京都北区滝野川1-93-5 都営三田線「西巣鴨駅」A2 出口から王子、 飛鳥山方面に明治通りを徒歩3分程度)   http://eric-net.org/access.html

【第2回 地震・津波= 天災のリスクをどうする? どう学ぶ? どう対処す る?】 
2011年6月11日(土)14:00-16:00     
・『リスクに焦点』からアクティビティ体験「生態系のリスク」     
・TESの津波学習案の改善     
・・各自の調査計画づくり       (※7~9月は各自でフィールドワークなど調査を実施;任意)

『2011年度ERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジ・PLT 木と学ぼうファシリテーター養成講座』 今後の開催予定
2. PLT ファシリテーター養成講座I 「幼児からの環境体験」 2011年6月25-26 日  
3. テーマ「人権」 2011 年7月30-31日  
4. PLT ファシリテーター養成講座II 「わたしたちの住んでいる場所」 2011 年8月27-28日  
5. スキル「わたし」価値観を育てる 2011 年9 月24-25 日  
6. PLT ファシリテーター養成講座III 「エネルギーと社会」 2011年10月29-30 日  
7. スキル「あなた」関係性を育てる 2011 年11月26-27日  
8. スキル「みんな」社会を変えながら生きるには?  2012 年1月28-29日  9. TEST12! Teachers. Effective Skills Training 教育力向上講座 2012年3 月予定

これからも、日本をあきらめない! 変化の力は教育から!

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/

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by eric-blog | 2011-05-29 13:41 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

未成年に対する、扶養者による性行為

こんな判決が出ました。

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20110222-740076.html

A man, suited on rape, sentenced not guilty
A man who had sexual intercourse with the eldest daughter of a women, to whom he was under contract of a common-law marriage, was under prosecution as rape but after all given judgment as not guilty by Regional Court of Kobe.

The defenders claimed that they had sexual intercourses, but no intimidation nor violence was involved.

The Chair Judge, Okuda Tetsuya, reasoned as there is a picture taken together with their top naked and they went out shopping together, "It was not necessarily remarkably difficult to resist", so this case does not fulfill necessary conditions as a rape case.

The Kobe Regional Public Prosecutors Office brought a suit against the man that he had sexual violence for four times to this eldest daughter, still a high school student at that time, during Nov. 2005 to Feb. 2007. The defender says that this suit first of all did not worth for suiting.

神戸地方裁判所に異議申し立てのハガキや

奥田哲也裁判長
神戸地方裁判所650-8575兵庫県神戸市中央区橘通2-2-1

検察に応援のハガキを送ろう、という動きがあります。

〒650-0016
神戸市中央区橘通1丁目4番1号
 神戸法務総合庁舎 
 神戸地方検察庁 
 小寺哲夫次席検事 

わたしが問題にしたいことは、「保護の権利を有する子どもに対して、その保護者による性行為」
は、いかなる場合でも行ってはならない「性的自己決定権」の確立の侵害にあたるということです。

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こんな図柄のハガキがあったので、送りました。

熊本にあるZOOTOPIA、小黒さんという方の木彫り作品です。いい感じでしょ?

http://www.zootopia.info/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
神戸地方裁判所長 川合昌幸 様
最高裁判所長官 竹崎博允 様
神戸地方検察庁 検事正 吉田統宏 様
大阪高等検察庁 検事長 柳俊夫 様


神戸地裁の不当判決に抗議し、直ちに検察庁による控訴を求めます

 私たちは、内縁関係にあった女性の娘に対する強かん罪に問われた被告を全面
無罪とする2月22日の神戸地裁判決に、大きな衝撃と怒りを覚えています。虐待
被害者の心理と、支配関係の中で起きる性暴力についての理解を著しく欠いた、
許し難い不当判決であり、強く抗議します。報道によれば、被告は、当時高校生
だった少女に対し、自宅で複数回の性的暴行を加えたとして、懲役13年を求刑さ
れていました。ところが、奥田哲也裁判長は、暴行を受けたとされる時期に被害
少女と被告が連れだって買い物に行ったことや、少女と被告が上半身裸で写って
いる写真をもって、「(被害者が)身体的接触を受け入れているようにも思われ
る」と述べる一方、被告に極度の恐怖心を抱いていたという被害者の供述を「信
用できない」と否定し、「抵抗することが著しく困難だったとは言えない」とし
て、被告に全面無罪を言い渡しました。

 これまで多くの裁判で、「被害者の抵抗を著しく困難にする程度の」暴行また
は脅迫が用いられたかどうかが、強かん罪成立の判断基準とされてきました。し
かし実際には、多くの性暴力被害者が、恐怖やショックのあまり抵抗できなかっ
たと答えています。とりわけ継続的な支配関係におかれた被害者は、「抵抗」す
ればさらに虐待を招くことを学んでいるため、むしろ加害者に迎合するような態
度をとることで、暴力的な環境を生き延びようとします。このような関係におい
ては、加害者は性行為を強いるために、明確な暴行・脅迫を用いる必要すらあり
ません。

義父と未成年の少女の間には、そもそも圧倒的な力の差があり、少女が相手に対
して完全に自由に性的自己決定を行使できる関係性とはいえません。密室性の高
い家族の中で発生する虐待は、外部の人に相談しづらく、経済力のない未成年に
とって容易に逃れ難いものであるがゆえに、被害者が生き延びるために加害者に
迎合的な態度をとることは、なんら不思議ではありません。被害者の性的自由を
抑圧する支配関係を十分に検討せずに、「抵抗することが著しく困難だったとは
言えない」とする論理は、多くの性暴力被害者の現実を無視し、女性全体を絶望
させるもので、絶対に許すことができません。

私たちは、検察に対し、この不当判決を確定させず、控訴することを求めます。
また、今回の神戸地裁判決の背後には、より根幹的な問題として、被害者の性的
自由に対する実質的侵害に焦点をあてていない現行の刑法強かん罪の定義、およ
び1949年の最高裁判例にもとづく狭い解釈があると考えます。外形的な「抵抗」
や「暴行・脅迫」の有無を問う現行の法解釈を見直し、当事者間の権力関係も考
慮に入れて、被害者の性的自由の実質的侵害を問う法解釈を早急に示すよう、最
高裁に求めます。

2011年3月2日
アジア女性資料センター

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by eric-blog | 2011-02-25 11:49 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

障害の権利に関する条約  Nothing about us, witout us.

子どもの権利条約から、ERICのファシリテーターが学んだことは
「保護は、参加の主体性の発揮のためにある」
ということでした。

2006年の「障害者の権利に関する条約」は
「わたしたちのことは、わたしたちが決める」  Nothing about us, without us.
「社会が障害をつくっている」、「地域社会に生きる権利」
と言っていいのでしょうか?

以下、条約を検討した国連特別委員会に参加した松波さんから、いただいたメールを
共有いたします。雰囲気がよく現れているのがいいですよね。

> 私は「条約をつくっている過程はどんなものか? 雰囲気だけでも味わい
> たい」と思って、5年前、どこからの派遣でもなにかの代表でもなく、自腹で
> ニューヨークの国連での特別委員会に出かけました。条約制定過程の知識も
> ないし英語もよくわからないので、とんちんかんなことばかりでしたが。
> くらくらするほど多様な人種・障害の当事者が集まっていました。2週間、
> 世界中の障害者が「これ以上、自分たちの問題を自分たちの頭越しに決めさせ
> ることは許さない!」(共通スローガンはNothing about us, without us!)
> と協議を重ね合意をつくり、提言しているようすを会場の内外で体感しました

>
> 国連の会議場に車いす、盲導犬、手話を使う人たちがあれほどいたことは
> なかったそうです。(ジュネーブの会議場はバリアフリーになっていないので
> ニューヨークになった、とある人から聞きました。これまでの人権委員会は
> その事実に気づかれもしなかった。)
>
> 国連での話し合いではペーパーが飛び交いますが、文書は必ず電子データに
> して共有のサイトから見られるようにと、議長から何度も警告されていました

> 視覚障害者らがアクセスできない文書は「ないのと同じ」だと。
>
> 日本からも40人の障害者(あらゆる種類の)が来ており、仲間からの声を
> 生かすために尽力していました。字幕体験ワークショップを開いたり。
> もちろんニューヨークから帰ってからも、政府関係者や専門家も巻き込んで
> 一緒に勉強会をしたり、各地で説明会をしたり…
>
> これだけマイノリティ当事者が参加してつくった条約は、女性差別撤廃条約
> のほかにはこれだけだと思います。
> 条約づくりが21世紀まで持ち越されたのは、「体の障害ゆえ、できないから、
> 社会参加や権利が認められてもしかたがない」という障害観が根強く、
(制約されても)?
「社会」
> が障害をつくっているという(当事者たちの)主張を国際社会が認めるのに、
>
> 時間がかかったからだといえます。
>
>
> 障害者権利条約への関心は、批准していない日本ではまだまだですし、障害者
> でもこの条約の存在やなかみを知る機会が無い人のほうが圧倒的多数。
> おそらく批准しても基本的には変わらないでしょう。
>
> 「障害者の権利」は、社会を変える、障害を持たない人の意識や態度を変え
> ることなしには実現しないものがほとんどです。(福祉法ではないので)
> だから人権教育なり、○○教育なり、名称はどうであれ、参加型学習のような
> 場がとても必要だし、できること・やれることは山積だと私は思っているので
すが、
> そのようなことは福祉関係者や運動仲間にも、よく理解されていません。
> 「人権教育」業界でもまったくといってよいほど知られていないし。
((財) 世界人権問題研究センター http://www.mmjp.or.jp/jinken/
研究第5部(人権教育)専任研究員)

これから、ここからですね。

地域社会に生きること、参加が強調されている第26条は、
英語の条項は「Habilitation and Rehabilitation」となっています。
日本語仮訳で「リハビリテーション」とだけになっているので、これは変更を求めた方が良さそうですね。
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by eric-blog | 2011-02-24 16:19 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

参加型学習 教育的指導者育成のための教育課程

人権教育研修  於 大阪大学

大学院生や研究生が中心となって企画し、運営して開催された大学での人権研修。
自分自身が非常勤講師で行く以外の大学での研修は、ずいぶん久しぶりだ。ひょっとするとグリーンピース時代の講演会以来かもしれない。「参加型」の指導者育成ということでは、初めてである。

人間科学部には、わたしと同期がたくさん教員となっているらしい。果たして、変革のてことなりえるのか?

以下は予定したプログラムに、変更点を赤で入れたもの。最近プログラムの流れが、予想されたものと実際とのずれが、少なくなってきた。

10.00-17.00

対象: 大学生および教員養成課程に関係する人びと、関心のある人びと
ねらい: 
◯参加型学習の特徴とすすめ方を、体験的に学ぶ。
◯教員養成課程に「参加型学習 教え方・学び方」の習熟をどのように取り入れればよいかを検討する。

セッション1 共通基盤づくり
10.00-12.00
1. ミニレクチャー
2. 名前だけの自己紹介 体験から学ぶ
3. 「気づいたこと・感じたまこと・学んだこと」
人生の河でふりかえり
「子どもの頃、競争したこと」

4. 傾聴 コミュニケーションのスキル・トレーニング

グループ作業 「いい競争・危険な競争」
競争を手だてとして使う場合の心がけ 10ヶ条

5. 話し合いのルールづくり [ファシリテーター用模造紙]

セッション2 流れのあるプログラムの体験「気づきから行動へ」
13.00-15.00
1. 参加者はどんな人?
2. 日本人は◯◯である。
3. ふりかえり
4. 多数派・少数派体験ゲーム /「遅れてきた定着民」 いずれか
       両方
5. コミュニティの心がけ [グループ作業用 記録用紙とマジック]

セッション3 ふりかえりと参加型学習の特徴についてのまとめ
15.00-17.00 
1. ふりかえりのeQi
2. 「さまざまな感情」でふりかえり [途中配布用ワークシート]
3. 参加型学習の特徴とすすめ方 [グループ作業用 模造紙とマジック]
後だし負けじゃんけん
4. 参加型学習推進の背景
5. 「教室の中の世界」
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by eric-blog | 2011-02-22 14:48 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

ファシリテーター100の概念 4 

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     ◆ 「わたし」の力=7つの要素 ◆  
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「わたし」についての7つの要素Significant Seven
1.自分自身の能力についての認識
2.自分自身の重要さについての認識
3.自分の人生に対する力や影響の認識
4.intrapersonalスキル、自己に向かう力
5.interpersonalスキル、対人関係のスキル
6.システマティックなスキル
7.判断能力

これらの7つは人生にとって重要であるが、開発され、維持されなければ、意味がない。これらの分野で強い力を持っているということは、次のようなことができるということだ。
1.「わたしはできる」
2.「わたしは意味ある貢献をしているし、必要とされている」
3.「わたしはわたしに起こることに影響することができる」
4.「わたしは、わたしの感情に気付いているし、それをどう受け止め、扱えばいいか知っている、経験から学ぶことができる。」
5.友情、コミュニケーション、協力、ネゴシエーション、共感、聞くことなど。
6.責任、柔軟性、適応力、統合
7.知恵、状況判断、適切な価値観

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     ◆ 「わたし」を育てる交互作用 ◆  
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ヒトは、学習的な環境において、兄弟姉妹、親、親類、先生、近隣などの地域社会の構成員との対話と協同によって、彼等の思考を発達させ、明確にし、識別力と判断能力が育つ。

しかし、近年、子どもの育ちを取り巻く環境では、対話は減少している。その背景は以下のようなものだ。

・ 世代間交流や関係は少なくなっている。
・ 情報は多様化、増加している。
・ 家族のサイズは小さくなり、核家族化している。
・ 家族の中で子どもがしなければならない仕事は少なくなっている。
・ 学校教育の時間は長くなり、地域で過ごす時間は短くなっている。
・ 地域の移動性が高くなっている。
・ 親族関係は希薄になっている。

このような要素が、子どもの「意味ある交互作用的対話の関係」を減らしている。関係は発展するのではなく、その時、その場での役割にしかすぎなくなっている。

それと同時に「わたし」も、「育つ」のではなく、「役割」の衣替えをしていくに過ぎなくなる。他の誰でもない「わたし」が、社会の中で有意味な位置を占めて行くのか、それとも社会に期待される役割を遂行する「わたし」であるのか。
その違いは、本人にしかわからないQOL、生きるということの質なのだ。

コミュニケーションの交互作用に対する前向きで、サポーティブな風土を作り出すものは次のようなものである。
1.他人の観点を探る/検討するオープンな姿勢
2.他人の観点を理解しようとする目的で聞くこと
3.注意深く聞くことから起こる共感
4.暖かさと興味を通して感じられる誠実さ
5.個人的感情についてのオーナーシップ
6.違う観点についての尊重、尊敬、リスペクトがあること。

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     ◆ 5大バリヤーと5つのビルダー ◆  
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互いを知り、交互作用によって成長することを阻むもの、バリヤーと、そのバリヤーを克服するためのビルダーを、整理してみよう。

◆バリヤー1推測する
人について勝手な憶測をすることで、「学ぶ」力を疎外する。

◇ビルダー1チェクする
勝手な憶測で物を言うのではなく、「点検する」ことを確認することで、他人の能力や判断力を信じていることを示すことができる。

◆バリヤー2助けるあるいは説明する
失敗しないように、間違わないように、助ける、あるいはその意味を他人が発見する前に「説明する」のは踏み込みすぎ。いい教師というのは、子どもとともに、子ども自身がどう説明をつけるかを挑戦する。

◇ビルダー2探る、探検する
What?Why?How?を共に探る。じっくりと探ることで、「あなたができることを信じている」ことを伝えられる。

◆バリヤー3指示する
◇ビルダー3奨励する/引き出す

◆バリヤー4期待する
高い期待をかけて、その水準に達していないことを子どもに見せること
◇ビルダー4お祝いする

◆バリヤー5アダルティズム Adultism 
ここで「−イズム」というのは、わたしたちが他人に自分の心を読み取り、自分の思う通りに考えるように要求するという悪い習慣のこと。

Spousism スポージズム二人の間は以心伝心であることを期待する
Supervisorism スーパーバイザリズム上司が部下に期待する
Teacherism ティーチャリズム教室で正しい答えだけを期待する

というように、アダルティズムというのは、子どもであるということはどういうことかを忘れて、期待し、要求し、命じることである。子どもは一度も大人になったことがなく、大人のように物事を見たり、考えたり、行動したりしたことがない。大人のこのような非現実的な期待が子どもの無気力、いらだち、敵意、攻撃性を引き出してしまう。

「なんでこんなことが」「どうしてこんなことができない」「わかっているだろう」「何度言ったら」「なんて子どもっぽい」「やったの?」「できるの?」「してくれる?」「してくれないの?」などなど。

◇ビルダー5尊敬/リスペクト、尊重
「あなたはどう理解したの?」

大切なことは他人の理解に寄り添うこと、そしてそれを共に探ろうとすること。
「わたし」を育てる交互作用のベースになるのは次の3つの理解/認識である。

1.この人はわたしの言うことを聞いてくれている
2.わたしがどう理解したか、どう感じたかを、割り引いたりせずに、聞いてくれる
3.この人のわたしに対する態度は、わたしが何を考えたか、何を言おうとしているかが重要だということを示している。
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by eric-blog | 2011-02-07 20:56 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

ファシリテーター100の概念 3

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ERIC NEWS ともによりよい質の教育をめざして
 ファシリテーター100の概念 No.3
                        2011.02.06
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(文責: かくた なおこ)
ESDの共通基盤となる「◯◯のための教育」、環境のための教育、人権のための教育、未来のための教育、持続可能な開発のための教育とは、行動変容のための教育です。

1974年の国際理解教育のユネスコ勧告以来、わたしたちは「Education for Our Common Future」を求めて来たと言えるのです。

Forにちなんで、今回は「4」でまとめられる概念をご紹介いたしましょう。

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     ◆ 人権教育の4つの側面 ◆  
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環境教育では、こういう表現を聞いたことがなかったのですが、人権教育でas, about, through, forの4つの側面という表現に出逢いました。

出典がどこか、いまだにはっきりしないのですが、人権教育について語る時に、引用されてしかるべき内容を伴ったものだと感じています。それゆえに、いろいろなところで言及されるのでしょう。

◆Education as Human Rights, あるいはHuman Rights Education as Human Rights.
人権としての教育。教育を受けることそのものが人権である。
◆ Education about Human Rights 人権について教える、学ぶ。
◆ Education through Human Rights 人権を通しての教育。人権を尊重される教育環境、教育方法、
◆ Education for Human Rights 人権のための教育 人権教育は、人権尊重社会を創るための行動につながるものでなければならない。

このEducation for ◯◯のためま教育 には、共通するスキルがあります。
それが以下の4つのAです。

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     ◆ 4 As 4つのA Awareness, attitude, action, advocacy ◆  
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行動変容のポイントは「気づきから行動へ」。わたしたちが変わらなければならないということへの気づきと、いいパターンの習熟。From Awareness to Actions. Think Globally, Act Locally. などの表現は、すでにおなじみ。

まずは、「気づきAwareness」から、そして態度Attitudeが変わる。
そして行動Actionが変わる。

さらに、Actionと言っても、社会的な働きかけ、Advocacyの力。

参加型学習がめざす参加のスキルの究極は「社会を変えて行く」ことにあります。

そのために、四番目のAが、もっとも大事なのではないでしょうか。

意識化する、肯定的な態度が形成される、いいパターンの行動がとれる。

わたしたちは変わらなければならないのか。それとも、このまま続けていいのか。わたしたちが「持続可能な社会」を創るためには、持続可能な社会を支える行動をとることです。行動のための点検の視点が価値観です。持続可能な社会のための価値観を身に着け、その価値観を実現した行動をとるようになる、内発的に動機づけられて行動する人を創る。



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     ◆ 2011年のご案内 ◆  
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◆主催研修
◇ESD 推進の実践力は、課題の共有と分析から 〜 Teachers and Trainers Effective Skills Training 〜 TEST 教育力向上     2011 年3 月26-27-28日 土日月です。
           
◆ その他
◇ 2011年2月20日 大阪ファシリテーター研究会
◇ 2011年2月21日 大阪大学 参加型人権教育
◇ 2011年3月19-20日 PLT幼児期からの環境教育ファシリテーター養成

 ◇3月5-6日 静岡PWネットワークがファシリテーション技能レベルアップ講座を開催! PLT, WILD, WETに共通するレベルアップ・コースです。
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by eric-blog | 2011-02-07 20:55 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

BMPSAT

Best at what you do!
Mentor for so many of us!
Person who is a friend first!
Successful in life!
Acknowledges importance in life!
Top in the PLT family circle!

BMPSAT
Best Management Practices Self Assessment Tool
マネジメント自己評価のことなのですが、上記は、PLTのコーディネーターが職を去るにあたって、
その個人に頭文字をあてはめたもの。いいですね。
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by eric-blog | 2011-01-25 10:53 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)

ファシリテーター100の概念1 

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ERIC NEWS at ERIC ともによりよい質の教育をめざして
    教師教育学とファシリテーター100の概念
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(文責: かくた なおこ)

2011年、平成23年、新年あけまして、おめでとうございます。

年明けから、高等教育無償化は可能かを検討するために、「高等教育のコスト・
ベネフィット」などの試算を見ていました。http://ericweblog.exblog.jp/

こんな試算をしている間は、構造改革はないなと思いました。

なぜならば、これらの試算の大前提が次の2つだからです。

1.世帯を養う「男性」に求められる給与水準で物事を考えている。
2.高等教育を個人的投資とのみ考えている。

世帯扶養給与水準というのは、かつて「社畜」と呼ばれた会社人間とそれを支え
る「専業主婦」の
無償労働に対して支払われるべき金額です。

私立大学がより大きな比重を占めるという、世界でも珍しい日本の高等教育環境
をすぐに変えることは
できないことでしょう。
しかし、「高等教育の無償化」は、人材育成は個人投資ではなく、社会投資であ
るべきであるという理念によるものです。

ERICは国際理解教育、環境教育、人権教育、ESDの分野における教育的人材育成を
行なってきました。
主催研修と受託研修の二本柱がありますが、圧倒的に受託研修が多いのが現実で
す。主催研修でも、
公的な資金で参加される場合もありますが、少数派です。受託研修は、公的な資
金で行なわれる場合がほとんどです。
つまり、人類共通の課題についての学習に対する個人投資は少ないのです。現実
として、人権・環境について学ぼうとするのは、公的な投資で進められて来たの
です。

環境をビジネスチャンスにつなげること、それは多いにあるべきことです。
しかし、そのことと、ベーシックな基盤として、教養として、わたしたちの社会
の共通基盤としての環境教育は、必要です。

ESDや国際理解教育も同様です。これらの教育は、私たち人類の生き残りのための
教育であり、
すべての国々における共通の努力として、行なわれるべきものなのです。

わたしたちが地球や人類について「知る」ことは、すでにそこにずっと存在して
いたことを、
発見しているのにすぎません。

あるのだけれど、知らない。
知っているのに、わからない。
わかっているのに、できない。

そんな世界に、生きる互いを、認め、励ましあう。そんな力をつけていきたいも
のです。

人を啓き、社会を開き、未来を拓く

このことを共に追究し、考えあってきた仲間とともに、これからを展望する
2011年にしたいと思います。それぞれの場で、次の世代、未来のために努力を続
けておられるみなさまに、感謝しつつ。

2011年のERICニュースでは、「ファシリテーター100の概念」について、ご紹介し
ていこうと思います。何? それ? 

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◆ ESDは価値観の教育である = 概念や理念を教育ツールに ◆  
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ESD持続可能な開発のための教育は価値観の教育だと言われます。
正義や公正さ、
自由や平等、人権
など、わたしたちの社会を方向付けるビジョンや
予防原則による行動選択、
協力、相互依存の尊重、
多様なものに対する共感
など、姿勢や行動の原則となるもの。
それを共有することが、ESDのいう、価値観の教育です。

『ワールド・スタディーズ』や『PLT 木と学ぼう』はまさしく
そのような価値観や概念を共有することを、アクティビティを通して
行っているものです。

ESDの教育的指導者、教員、教師、教育者に求められることは、
価値観を共有する参加型手法やアクティビティに習熟ことに加えて、
アクティビティを体系だてて、学習者に提供できることです。

PLTのカリキュラムが5つの概念とストーリーラインによって組み立てられている
ように、カリキュラムを構成することは、コースやコンテンツを組み立てる上で
大切なことです。

わたしたちの社会がすすむべき方向やビジョンを示し、共有していくために、
「理念」や「概念」を教育的なツールにする、それは教師教育においても同様だ
と言えるのです。

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  ◆ 指導者育成のガイドライン = リテラシーとコンピテンシー ◆  
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では、教師教育のためのカリキュラムは、どのようなものでしょうか。

例えば、NAAEE北米環境教育連盟が設定たGuidelines for Preparation and
Professional Development of Environmental Educators
環境教育指導者に求められる能力─6つのテーマ
というガイドラインがあります。
http://www.naaee.org/programs-and-initiatives/guidelines-for-excellence

6つのテーマとは、以下の大項目です。

1. 環境リテラシー
2. 環境教育の基礎
3.環境教育指導者の専門家としての責任
4.環境教育の計画と実施
5学びを促進させる
6.アセスメントと評価

1は、教える内容についての知識と教え方
2は環境教育の目標、理論、実践、歴史の基礎的な事柄についての理解
と説明されています。
加えて、責任、計画立案、実施、評価というような「Reflective Practitioner=
省察的実践家」としての資質とスキルが求められています。教育者としてのリテ
ラシーとコンピタンシー。

実施において「学びをファシリテートする」ことが特に言及されているのは、環
境教育において
「指導者は、とりわけ争点があり、学習者が自分自身の見方と他者の見方につい
て真剣にふりかえる
必要のある環境問題について考えるときには、学習者が開かれた問いや調査に従
事できるようにする。」が大切だからです。

しかし、現実には、環境教育は、現在の大学教職課程においては、教科としても
教授法としても確立していないのです。
まずは、環境教育の指導者育成に合意し、ガイドラインを定め、ガイドラインに
従って、
それぞれの大学が教師教育学カリキュラムを創造する必要があるでしょう。

ガイドラインや原則の存在は、「内発的動機付け」につながるものであり、外部
や上からのものではないことが重要です。
しかし、同時に、わたしたちは優れた実践や先進事例から学びあいながら、歴史
を作ってきていることもまた事実なのです。

学びて思わざれば、危うく
思いて学ばざれば、暗い


そのバランスをどのように取るかにかかっています。

どうすれば、素早く学びつつ、深く考えることができるのか。

熟議のように、「みんなの頭で考える」時間を共に持つことが、いま求められて
いることなのでしょう。

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◆ ファシリテーター100の概念は教師教育のカリキュラムである ◆  
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概念をカリキュラムの基礎にすえることで、原則やガイドラインにそって、自ら
点検し、成長することができる人材育成につながるでしょう。

アクティビティ・参加型学習を基礎においた価値観の教育は、次のようなエンパ
ワメントのメリットが得られます。

◯Power Within につながる=内発的な規範として、価値観を吟味することができ

◯Power With 人との力につながる = 価値観を共有できる。
◯Power To Do 行動力につながる = 価値観に基づく行動力を育成することがで
きる

一人ひとりが考え、コミュニケーションし、未合意の部分も含めて合意形成をし
ていく。そのような参加型学習の方法論が、内発的な価値観と価値観に基づいた
行動につながるのです。

教育熟議など、教育改革が求められる今日、教師教育のカリキュラムを
概念によって考えてみたいと思います。

「ファシリテーター100の概念」というのは、ERICが2005年頃から提唱し、まとめ
ようとしてきた「指導者育成」カリキュラムで共有したいものです。

今年度は「ファシリテーター育成」のカリキュラム像を、100の概念を検討するこ
とで、明確にしていきたいと思います。

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◆ ファシリテーター100の概念を三題噺で展開する ◆  
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とはいえ、「100の概念」はまだ仮説の段階でもあり、また、生成概念としても、
生きているものであってほしいものなのです。
一方で、100を一つずつ解説していては、プロジェクトは3年がかりになってしま
いそうです。
ということで、とりあえず、3つずつほどをかたまりで検討しつつ、来年度中には
終わらせたいと考えているのです。

気持ちとしては、100よりはずいぶん少なくなってほしいのです。
PLTの5つの概念や、NAAEEの6つのテーマまでは絞り込めないまでも、かなり簡素
になれば、かっこいいですよね。共有もしやすいものになると思います。

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     ◆ 「3」についての三題噺 ◆  
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「3」というのは、点検の視点として覚えやすく、生成概念として発展の余地もあ
るせいか、たくさんあるのです。

◯3つのエコロジー
◯わたし、あなた、みんなのスキル
◯エンパワメント 3つのパワー Power Within, Power With, Power To
◯参加型手法3つの類型
◯参加の文化の3つの側面
◯生き残りの戦略、解放の戦略、自己実現の道
◯3つの省察

どの三題噺にしたものか、選ぶのに迷います。

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◆ 3つのエコロジー 3つのいのちのプロトタイプ◆  
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エコロジー、生態系、「家」という意味を語源とする。
3つのエコロジーというのは、わたしたちが生きている上で大切な3つの家のこと

わたしという存在の入れ物。
社会という入れ物。
自然という入れ物。

それぞれのエコロジーにはシステムや独自のロジックがあるよ、ということ。

わたしという存在の入れ物は、遺伝子を継承している一つの表現型。遺伝子に決
定されつつ、継承しつつ、個的な現れをとっている。GenotypeとHeritypeとPhenotype


他の生き物の表現型は、環境との相互作用で決定されていく。しかし、人間には
、ひとつの表現型を獲得するのに、社会という環境も必要だ。
「表現型  phenotype
個体発生のあいだに遺伝子と環境の共同の産物として、生物体の表にあらわれる
属性。」


社会というエコロジーは、自然環境というエコロジーを作り替えてもいる。
人間の社会環境は、個体の遺伝子と同様に、継承型である。それを「風土」と和
辻哲郎は言った。

継承型と表現型という考え方は、社会環境についてもあてはまる。

わたしたちは遺伝子のように、社会のデザインを継承するが、それをどのように
「わたし」が現れとして生きるかは、一つひとつの表現型として個別である。

自然という入れ物に、「もしも人間がいなければ」という仮説はなりたたない。
人間の発生とその他の生き物の発生は一体であったからだ。

自分の中の継承型を認めつつ、より選択肢の広い表現型として存在している人間
という生き物であることを自覚する。

生き物はすべて遺伝子を継承しつつ、環境との相互作用で表現型として、「いの
ち」を生きる。

人間が違うべきなのは、選択するということ、その選択の影響を知るということ


「ゲーテは「われは驚くために存在する」と語っている。,,,たしかなのはただ、
この先も変化は続くということのみである。変化の原因として人間が関与するこ
とはまちがいない。,,,人間には、影響を予測することができるということだ。」

と、こう考えてくると、わたしたちの存在の基盤である3つの家と3つのいのちの
プロトタイプを自覚するためのアクティビティないしプログラムは、必要だね。

*****参考文献

150-5(722) 延長された表現型
リチャード・ドーキンス、紀伊国屋、1987
The Extended Phenotype, 1982

9-1(34) 生命40億年全史
フォーティ, リチャード
草思社、2003

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◆ 2011年のご案内 ◆  
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◆主催研修

◇2011年1月29-30日 わたし・あなた・みんなのスキル・トレーニング
◇ESD 推進の実践力は、課題の共有と分析から 〜 Teachers and Trainers
Effective Skills Training
〜 TEST 教育力向上     2011 年3 月26-27-28日
           

◆World Game Cafe
World Caf?が流行っていますが、ゲームを通して世界を知ろう! そんな場を提
供してみようと思います。

◯クロマグロの悲劇
◯ワールド・カード
などなど、楽しくてやがて深きゲームかな。
◎ERIC国際理解教育センター:持続可能な未来をめざして!
のバックナンバー・配信停止はこちら
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by eric-blog | 2011-01-17 15:38 | ▲ファシリテーターの課題 | Comments(0)