カテゴリ:□週5プロジェクト17( 166 )

三里塚 もうひとつの日本

三里塚 もうひとつの日本

D.E.アプター、岩波書店、1986

2901冊目


三里塚が国際的にも有名な「国家vs人民」の対立ケースであり、社会的合意形成の方法論や理論にも大きな影響を与えたと思っていたが、なぜそんなに有名なのかは知らなかった。このようにまとまった本の存在は大きい。


タイトルはそのものズバリ「Against the State Politics and Social Protest in Japan1984


1979年に来日した折に三里塚のことを知り、198081年に他の二人の日本人共同研究者とともに現地調査を実施。


10数年続く闘争に様々な角度から切り込んでいる。


わたし自身は、1979年の教育実習の時に、三里塚を教材して使った。高校現代社会で討議型授業の題材に選んだのを思い出す。


こんな本が出ていたななん、知らなかった。



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by eric-blog | 2017-10-16 12:57 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

カウンターの向こうの8月6日 広島 バースワロウテイル「語り部の会」の4000日

カウンターの向こうの86日 広島 バースワロウテイル「語り部の会」の4000

冨恵洋次郎、光文社、2017

2900冊目


NNNドキュメント「洋次郎の4000日」


http://www.ntv.co.jp/program/detail/21862999.html

http://blog.goo.ne.jp/maa85kg/e/46ef5d9925917d32b0c9258d7c2ed4e4


2006年から1989年生まれの店主が月一で開始した「語り部の会」


広島出身でありながら、ずっと平和教育などに興味がないまま、来た著者。

しかし、広島の外に出ると、ヒロシマのことを知らないことが不自然に思えはじめ、押し付けがましくない形で聞く会を始めた。


2012年にはバーが火事になるという災害も乗り越え、続けたが、20171月肺がんが見つかる。余命2ヶ月と言われたが、月一の会は継続。


そして、7月。6日の会を目前に逝った彼の姿が、ドキュメンタリーには収められている。


高校時代にはその立派な体を生かして野球をしていた。


突然の肺がん。


被爆三世が影響しているのかとは、一言も言わず。


ドキュメンタリーに登場する語り部の人たちの語り口が一様であることに驚いた。何回も同じ話をしていると、声があのように平板なアナウンサーのようになるのだなと思った。



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by eric-blog | 2017-10-16 12:53 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

核大国ニッポン

核大国ニッポン

堤未果、小学館新書、20172010年に単行本

2899冊目


20187月「日米原子力協定」が満期になる。


物語は米国の「湾岸戦争症候群」と呼ばれる被爆症に苦しむ兵士たちの物語で始まる。


1999年末の調査で帰還兵504047名中、半数が体調不良、37%が就労不可能で9600名がすでに亡くなっていた。 29


湾岸戦争では320トン、イラクでは2200トンも使われた劣化ウランに関係するのではないか。


安い、硬い、便利ん「劣化ウラン弾」

見えない、臭わない、味もない、理想的な毒=放射性物質


帰還兵の抱える病と言えば、ベトナム戦争を思い出す。彼らが社会に不適応を起こして苦しむ姿は、ベトナム反戦にもつながっていった。


そのことを描いた『Tangled Memory』という本を思い出す。

湾岸戦争は、ベトナム戦争という負け戦の国家的記憶を塗り替えるものでなければならなかったし、そのようなものとしてお膳立てされたものだった。


しかし、湾岸戦争症候群は起こった。63


「記者たちが自由に出入りでき、情報がダイレクトに伝わったベトナム戦争と、軍による従軍記者の管理と、政府による記事の検閲が徹底されたイラク戦争。」


反戦運動は難しかった。


戦争開始とともに法人税が下げられた。

人権に敏感だった中流層が転落、貧困が拡大し、人々の心からゆとりを奪っていく。65


商業マスコミの果たした役割。


核を減らすには、まず核兵器そのものの定義を見直す必要がある。


劣化ウラン弾は、被爆症を引き起こす、まさしく核兵器なのだ。


それを認識するには、結果としての被爆者の現実をみること。69


そして、被爆国日本は裏切られ続けている。


2010915日のネバダ州での核実験。

オバマ大統領の「核なき世界」というプラハ演説の裏切り。


子どもの白血病やがんが湾岸戦争終了後半年から増え始め、90年代半ばにはイラク全土に広がった。190


イラクは被爆国になったのだ。


1998年、インドとパキスタン両国で行われた核実験。2001年の『戦争と平和  非暴力から問う核ナショナリズム』はその時の熱狂を捉える。192


『はだしのゲン』を教科書に使っている人々。


被爆国日本として、「戦争はいけない」だけではダメなのだ。


『カウントダウンゼロ』2010年。


世界が被爆を目撃し、体験し、被爆の脅威が潜む場所は多様なのだということに気づいている。


二つの被爆体験国である日本、ヒロシマ・ナガサキとフクシマによって知られる日本が、こんなにも鈍感なのは、なぜなのだろうか。この二つの被爆はしっかりと「核廃絶の未来」に向けて結び付けられているのだろうか? 結びつけるというのはどういうことなのだろうか?



■東京新聞 2017年10月12日


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by eric-blog | 2017-10-12 09:56 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

不幸な国の幸福論

不幸な国の幸福論

加賀乙彦、集英社新書、2009

2898冊目


『昭和のくらし』に、日本の財政が公共投資に偏っていて、社会保障費への還元率が低いことを加賀乙彦さんのこの本から引用されていた。


? 加賀乙彦さんって経済学者だっけ?と思ったら、引用された部分だけがそのことを紹介していて、その他はいつもの精神医学者。


くだんの箇所は第二章「不幸増幅装置」日本。

いくつかの要素が指摘されている。

・経済優先で「踏車」状態

・流され続けた日本人 政治的に江戸時代からの「考えない」資質が続いている。市民がいない。

・わからない、興味がないが不幸な国を作る。


 ちなみに、第1章は、幸福を阻む考え方・生き方。


ではどうすればいいかが第3章から。社会も帰る必要があるのだが、まずは、自分の考え方から。


幸不幸を決めない。

広い視点から考える。

比較しない。

自ら生み出す。


自分を喜ばせてくれる何かをもつ。


医師数もOECDの平均3.1人より低い2.1人、社会保障還元率も最低。

これで国民が幸せになれるはずがない。


しかも公共投資系のお金は「権力的財政」だからね。

そうだったんだ。これまで「権利的財政」と私が言っていたのはこのことだったのね。





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by eric-blog | 2017-10-08 16:36 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

どん底 部落差別自作自演事件

どん底 部落差別自作自演事件

高山文彦、小学館文庫、2015

2897冊目


犯罪と差別という意味では、『デフ・ヴォイス』にもその影はあるのかもしれない。しかし、こちらは実際にあった事件。


WiKiに頼るのも如何なものかと思うが、それほどに知られた事件ということ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/立花町連続差別ハガキ事件


それについて、ルポルタージュしたもの。


この事件だけでなく、それ以前にもあった差別ハガキ事件が影を落とす。当事者の転勤で幕切れになってしまった後味の悪さが、関係者の心には沈んでいた。


いや、差別ハガキ、落書きなどは、犯人が特定できても、事象が収まっても、後味の悪い者なのだろう。犯人がわかったところで、差別の存在は社会的な者なのだから、モグラ叩きのように、ある事象を叩いたところで、どうなったわけでもない。


叩き方によっては、そのことによって偏見と「怖い」という印象とが強化される場合もあるのだから。だからと言って、ヘイトをのさばらせることはあってはならない。


事件そのものは、ある嘱託職員のところに舞い込んだ差別ハガキ。すわ、犯人探しと追求のための動きが部落の側では活発になる。


行政や役場の対応の遅さなども、糾弾、交渉のポイント。


高齢化する地域にあって中年で、半分公職のような立場にある彼は、地域の会計係という立場にもなっていく。そして盗難事件が起こる。


松本治一郎さんの人となりや行動規範そして教えなどが、リアルに何度も言及されるのが、運動の矜持とその難しさを示していて、他の書物によって触れる彼の姿よりも、しっくりと染み通ってくる。


被差別者、社会的弱者、経済格差など、社会的に恵まれない人に、どこまで松本氏と同じ矜持を、末端まで行き届かせることができるのか。求めることができるのか。苦悩する関係者の姿も、リアルだ。


一応、フェミニストとしてのわたしの立場で言うと、わたしは女性が「生き延びる」ためにどんな手を使っても、そのことでその人を判断することはしない。さらに「解放」に向かうための支援ならばしたいと思っている。


しかし、わたしは自分が弱い人間だと知っている。苦しい立場になったら、自分可愛さのために立ち振る舞って、なんの痛痒も感じないことを知っている。


だから、ここで「山岡一郎」さんと呼ばれている彼のことが、わかる。


結婚して苗字を変えて、それでもムラの、解放運動で勝ち取った安い住宅に住み続ける。ラッキー。部落でもいいことあるんだ。


やりそうな気がする。


そして、ムラに住む以上、ムラの中での住みやすさを求めて、解放運動に名を連ね、子どもを解放子ども会に入れる。支部長になったら、人からもちゃんと扱われるし、なんか、コネでいい職ないかしらと、旨味を求める。


やりそうな気がする。


差別ハガキを出し、事件をでっち上げ、事件と差別を告発する講演会で涙で語る。   わあ、やるかなあ。バレたら怖いでしょ? ここがわからない。


山岡一郎氏はやっちゃったのである。そして、ムラを出て行くこともできないのである。


家族には嘘をつき続けているのである。家族は彼を信じているのである。


わあああ、情けない男やなあ。なのだが、彼は差別者なのだ。加害者なのだ。


うまく立ち回りたい。人生、甘く生きたい。著者はすごく憤っているし、糾弾会でもみんな怒っているのだけれど、なんか、情けないこの男のことが、立ち上るんだよねぇ。それで生きていけるんだって。狭い世界でも。ああ、そう言うことも、地域共同体ではあるよなあ。ムラ八分にはしても、存在は許す、みたいな。いや、許すのではない。そこにあるのだ。許すという積極的な行動ではなく。


うわあ、すごいもん読んじゃったなあ。


2003年に始まり、2015年に執行猶予も終わった刑事事件。


ここは怒るべきなんだろうけれど。被害の当事者じゃないもんなあ。


こんな弱い人間が、どう生きればいいのか。


こ都合主義で、その場限りで、謝罪はするけど、行動は伴わない。


でも、そんな人、いっぱいいるんじゃないの? 事件には至らないまでも。


あれ? 今の政治家のメンタリティって、こんな感じじゃないのかな?



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by eric-blog | 2017-10-06 14:00 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

丸山正樹、文藝春秋、2015、単行本2011

2896冊目


なんじゃ、このタイトルは?! 著者紹介のドキュメンタリー作家、シナリオライターなどの経歴からも、てっきり実録ものだとばかり思って読んでしまった。


1961年生まれ。しかも身近に聴覚障害者などもいない人が、ここまで書けるのかと、ライターの取材力に驚いてしまう。


主人公は、「当事者に近い健常者」


コーダ Children of Deaf Adults CODA ろう者の大人の子ども。


物語は、刑事ものなのである。とっても御都合主義がちりばめられた華やかさと、行動力と、暗さと明るさを併せ持ったミステリー、犯人探しの推理。


そして、主人公自身の隠された過去。エーーーー、そうなの? そんな勇気ある人なの? 


思わず読んでしまったじゃないか。


2011年の単行本の出版時は、ちょうど震災直後。障害のある人からも感想が寄せられたという。障害がある人々についての理解が少しでもすすむことに共感が得られたということか。


とはいえ、健聴者の感じるろう者との壁は、コミュニケーション能力とは別のところであり続けるのだろうなあ。「ああ、あなたはあっちの人なのね」と。


日本手話の立役者であり、手話言語の地位向上に大きな功績のある木村晴美さんをモデルにした登場人物も、しっかり書き込まれている。



■日本手話について

http://ericweblog.exblog.jp/23363793/

http://ericweblog.exblog.jp/23284403/



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by eric-blog | 2017-10-06 12:26 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

消費税が社会保障を破壊する

消費税が社会保障を破壊する

伊藤周平、角川新書、2016

2895冊目


20138月から生活保護の生活扶助日が引き下げられた。

201310月から老齢年金が引き下げられた。

20144月、消費税率が8%に引き上げられた。

20154月から介護報酬が引き下げられた。


20147月からは生活保護申請の厳格化、20157月からは住宅扶助費の削減と冬季加算の削減。


その間、実質賃金指数は2013年以来マイナス続き。


社会保障充実を名目に諸費税が増税されたのに、なぜだ?


消費税の本質を明らかにし、消費税によらない社会保障財源を探る。本書の狙いだ。


5章に消費税の問題点がまとめられている。



1. 強い逆進性  188

国税収入に占める消費税の割合、29.4%。これは20%取っているイギリスやフランスより多い。(25%程度) しかもイギリスでは食料品課税はゼロだ。

(2015年決算額では29.1%)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000415647.pdf


2. 滞納を招く 189

国税のあらゆる品目でもっとも滞納が多い。滞納額全体の53%。消費税収入全体の3.4%

力が弱い側が負担を強いられ、滞納が多くなる。

前年に消費税が5%に引き上げられた1998年は、自殺者が年間3万人を超え、滞納が急増した。191


3. 貧困と格差を拡大

輸出大企業に膨大な還付金をもたらす消費税。雇用破壊税。

輸出企業は、最終消費者が国内ではないため、製品になるまで支払った消費税分を払い戻し税として還付を受ける。192

非課税の医療機関は、医療機器の購入などに支払った消費税は戻ってこない。


なぜ雇用破壊税か。

企業が雇用の外注化をする。正社員への給与は「仕入税額の控除」にならない。


4. 非関税障壁

消費税に伴う輸出還付金制度のないアメリカにとっては、非関税障壁と捉えられ、貿易摩擦になる。196


5. 軽減税率の導入

逆進性対策なのか?

税収減となるため税率が上がる。ヨーロッパ並み、20%に。202

陳情合戦の横行と特定分野への補助金化  204


6. 社会保障財源としての問題点

消費税を上げたことで消費が冷え込み、デフレ経済に逆戻り。

増税に平行して、法人税減税。これでは税収は増えず、財政再建には繋がらない。



■輸出戻し税についてはこんな説明も。

https://note.mu/twitthal/n/nf9f1ac140dae

でも、こんな主張も。全商連。

http://www.zenshoren.or.jp/zeikin/fukouhei/121022-01/121022.html


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by eric-blog | 2017-10-05 16:12 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

重重 写真展2017 「重重 消せない痕跡」

重重 写真展2017 「重重 消せない痕跡」

安世鴻、JuJu Project, 2017

2894冊目


2017104日  17時から

セッションハウス gardenギャラリーにて写真家自身による写真解説。

https://motion-gallery.net/projects/juju2017


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今回、インドネシア、東チモール、フィリピンなどを訪れ、新たに30人以上の日本軍による性被害にあった人々と出会ってきた。彼らも含め、60人以上の物語を含めた写真展及びビデオ上映会。



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とても良かった。たくさんの人に見てほしいと思った。


問題は「慰安婦」のように制度化され、場所が常設された性奴隷だけのことではない。


日本軍の前線に置かれた監視所に引きずり込まれて、何人もの兵隊に強姦されたり、洗濯などを手伝うように言われて出かけて行って強姦されたり。


戦後70年以上が経過し、ほとんどの被害者たちは90歳近い。安さんが何回も取材に訪れる間にも亡くなった方々もいる。


記憶し続けること。忘れないこと。伝え続けること。


安さん自身のことについても聞けた。


20年ほど前にナヌムの家で慰安婦の方々と出会ったこと。男として恥ずかしかったこと。何ができるかを考えたこと。自分自身の写真という技術で「共にできること」をやる道として重重を思いついたこと。

重重とはlayer by layer 重ね重ね であるという。


重い思いや、生の重層性。

そして、90年近くを生きた人々の、女性性を捨象した人間性そのものが写真にあふれている。

暴力は人間性に対する罪なのだ。




2013年のニコン裁判関連

http://ericweblog.exblog.jp/19153200/


■マヤ・アンジェロウさんの言葉。「歴史は、いかに苦痛に満ちていても、やり直せないけれど、しかし、勇気を持って向き合えば、誤ちを繰り返さずに済む。目を挙げてあなたの朝を見なさい。」

http://ericweblog.exblog.jp/3710776/




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朝を見つめて


つらい記憶を抱えて生きて永らえてきた年月

胸をかきむしられる記憶に疲れて目覚める幾たびの朝


からだに残る残虐さが蘇る日々の一挙手一投足

痛みと不調を引きずりながら迎える来る昼来る夜


記憶が心を蝕むのに口に出して語ることを拒む地域

語らずとも知悉しつつ語らせない人間関係


悪い奴は悪いのだと裁きを求める叫びを封じられる社会


心の置き所を蹴飛ばされ

忘れることは叶わない。

老いがもたらす穏やかさも

震える手から零れ出る。


差し伸べる手を引いてくれるのは誰?

語る言葉を聞いてくれるのは誰?


勇気を持って見つめてくれるのはアナタですか?



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by eric-blog | 2017-10-05 13:20 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

淋しいのはアンタだけじゃない 第3巻

淋しいのはアンタだけじゃない 第3

吉本浩二、小学館、2017

2893冊目


佐村河内守さんて、こだわりの強い人なんだなあ、なんて、この漫画を読んで再び思う。NHKの番組を見たときも思ったけれど。表現者って、自分がどう受け取られるかをきっとすごく気にするんだ。


■映画『FAKE』について

http://www.excite.co.jp/News/bit/E1466591018229.html?_p=3


この漫画は、「難聴」とは何かについて書かれたものだ。最新刊の第3巻から先に届いたけれど、これまでの二巻で話された内容のおさらいや、訂正などもあり、これはこれでいい順番だった。


まとめると、

個人差が大きいこと。

「脳」が聞いていること。

耳に問題がなくても、難聴はあること。


聴くということはすごいことなんだなあと、わかる。


今の治療で「聞こえが悪い音の部分を補って、聞こえのバランスをよくする補聴器の使い方」や「脳に聞こえ方を再学習させる聴覚のリハビリ」などが紹介されている。


いま、手話を学んでいて、時々ゲストとして聴覚障害の人たちとの交流があるのだけれど、どうなんだろうなあ? 今度、この漫画持って行って聞いてみよう。


そして、「聞こえていない」人も「聞こえる」人も、理解できているのか、理解されているのか、
淋しいのは僕たちみんななのだ、と。



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by eric-blog | 2017-10-05 12:52 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)

大地の乱 成田闘争 三里塚反対同盟事務局長の30年

大地の乱 成田闘争 三里塚反対同盟事務局長の30

北原鉱治、御茶の水書房、1996

2892冊目


奇しくもわたしの誕生日に亡くなられた。201789日。95歳。


1966年に反対同盟の事務局長に就任、戸村一作代表の片腕として、活動。


反対運動は、社会党、共産党、地元の三者共闘で動き始めた。


1967年、「日本共産党、クイ打ち阻止で敵前逃亡」40

戦いはポーズだけ。


条件派の脱落。


1970年、同盟休校、少年行動隊。教師は引く。


1990年、公開シンポジウムが、支援小屋を取り払った時期に計画される。


19915月、公開シンポジウムを運営する学識経験者5人が決まる。隅谷三喜男、高橋寿夫ら。「労働者の味方をよそおって労働者の首を切る手先になる。」179

宇沢弘文らも、官僚の手の内で踊るピエロ。

脱落派の事務局長、石毛ひろみちも、「手打ち」だと。


しかし、実際には事業認定失効により二期工事が破綻。


この本は1996年の出版だが、その後2011年に不退去罪で逮捕など。晩年まで戦い続けた人。そして、戦いの勝利を信じ続けた人。


この10年前、1986年に出版された『三里塚もうひとつの日本』は、内戦だと。


三里塚と言うのは、参加型社会的合意形成の方法論を学んでいると、必ず、「この方法論は、三里塚の体験から生み出されたのだ」と言われたものだ。こんなにもねじれてしまった合意形成もないからだ。


『三里塚のイカロス』を見て、北原さんの手記を読んで見たくなった。

http://ericweblog.exblog.jp/237739828/


すごい本です。



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by eric-blog | 2017-10-04 11:52 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)