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ERICnews 549号 GS『地球のみかた』

■□ 連載:グローバル・セミナーをふりかえる〜今と未来の教育のために No.8 (担当:鬼木たまみ) □■

この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。

◆◇第8回 グローバル・セミナー(1996.6.29-7.6)
・テーマ:地球のみかた
・講師:パメラ・バッサマン(ゼロ・ポピュレーション・グロース所長、"Earth Matters: Studies for Our Global Future"著者/アメリカ)
飯田哲也(日本総合研究所)、飯沼慶一(私立成城学園初等学校)、梅村松秀(都立竹台高等学校)、北谷勝秀(UNDP上席顧問)、鈴木勝男(地球の友)、中島大(分散型エネルギー研究会)、中村正子(古紙ネットワーク)、古沢広佑(ともに生きる地球プロジェクト)、角田尚子、久保さえ、福田紀子(ERIC)
・会場:東京YMCA国際奉仕センター
・地域セミナー:岩手、大阪、岡山(3府県、3回)
・翻訳出版:『地球のみかた-地球について学ぶカリキュラム』

第8回グローバル・セミナーは、東京YMCA国際奉仕センターとERICの共催で行われました。
この回のセミナーは、統計的思考や資料活用能力に注目し、膨大な情報の中から、データを把握する、定量分析をする、意味とデータをつなぐ力をつける、そうした行動を自らとれるようになるためのワークショップと統計を活用したアクティビティを体験するプログラム構成になっています。

「『地球のみかた』は、世界のあちらこちらで人間の様々な活動がどのような地球環境に影響を与え、また全ての生きもののあり方や生き方を規定しているか、中等教育段階の生徒たちに示す必要があるかとして制作されました。こうしたことは文化の相違や国の人口を超えて普遍的な課題だと思います。

私たちは地球の資源を共有しています。子どもたちや将来の世代への思いを共有しています。合衆国と日本は、世界で最も裕福で工業の発達した国として、子どもたちが将来両親になったとき、有権者、リーダーになったとき、そして地球市民として思慮深い決断をなし得るよう、資源の消費と分配について情報を提供していく責任があるはずです」
(パメラ・バッサマン「Earth Matters日本語版出版によせて」より)

パメラ・バッサマン氏が約20年前に発したこのメッセージをどのように受け止められるでしょうか。私たちは子どもたちや将来の世代への思いを共有できているのでしょうか。
「地球市民として思慮深い決断をなし得る」ために、子どもたちに、わたしたちに何が必要なのか、いっしょに考え、学び続けていきませんか。

*第8回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます。
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs96_news.pdf

*この回のセミナーは「Global Seminar’96 報告書」としてまとめられ、レッスンバンク(0-E)で提供しています(108ページ、1000円)。
報告書には研修プログラムや配布資料、当日の成果物などを収録。プログラムのページには「研修の概念」「ねらい」「主な対象」「用意するもの」「全体の流れ」が明記されているので、プログラムづくりの参考になるかと思います。一部を紹介いたしますのでご覧ください
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs96_report_ex.pdf

*『地球のみかた』発行から2年後の1998年、学校で使いたいという要望を受け、本文に収録掲載されている「背景となる読み物」「ワークシート」を抜粋、編集した『地球のみかた(生徒用)』(98ページ、1200円)を発行しました。こちらだけでも読み応えのある内容となっています。

現在、在庫処分として『地球のみかた(生徒用)』40冊入りを箱受け限定で3000円(送料手数料込み)で提供しています。ぜひ、この機会にお求めください。
『地球のみかた』の目次とアクティビティリスト、生徒用の目次はこちらでご覧になれます。参考にしてください。
http://www.eric-net.org/news/EarthMatters.pdf

*テキスト『地球のみかた』を紹介したERIC NEWSアーカイブはこちらからご覧になれます
http://archives.mag2.com/0000004947/20070923070000000.html

*テキスト『地球のみかた』、『地球のみかた(生徒用)』、レッスンバンク「Global Seminar ’96 報告書」のお申し込みはこちらからどうぞ。
http://eric-net.org/text-order.html

【追記:かくた】
当時、米国では地球温暖化の問題に影響しているのが「二酸化炭素」であるということが認められておらず、1992年の地球サミットでブッシュ大統領が「アメリカのライフスタイルは全く変える必要がない」とビデオメッセージを寄せた後でもありました。そのような社会的情勢は環境教育のテキストにも色濃く影響しており、『地球のみかた』でもメタンガスの問題だけがクローズアップされていました。
このままでは出版できないと、日本国内で活動しているNGOの方に特別寄稿をお願いしました。それを含めることをパメラたちにも了承してもらいました。
また、この回では、『環境教育指導者育成マニュアル』に含めた「輸入食料生産にかかる耕地の広さ」や、戦後からこれまでのアスファルトの厚さはどれぐらいになるかなど、色々データで物事を考える活動をしたことが楽しかったです。
その後、ワシントンDCにパメラを訪ねた時、クリスマスにご自宅に招待していただき、ユダヤ式のハヌカのお祝いを体験させていただいたことも温かい思い出です。
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by eric-blog | 2017-07-13 11:07 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 548号 atERIC/fromERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年7月2日

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ERIC NEWS 548号 atERIC/fromERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年7月2日

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子

                     http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09  FBもやってます。)


 6月25日に、ERICのNPO18期/団体29期の総会が無事終わりました。すでに先週のERICニュースで佐藤宏幸さんが報告してくれましたが、短時間ではありましたが、四つの課題についてグループに別れて、検討、ネクストステップを作り出すことができました。


 様々な形でERICに関わりを持った方々、約1400名に届けているこのニュースレターですが、二つ、お願いがあります。


 一つは、ERIC収活関係者アンケートにご協力ください。検討課題ワーキングで共有された視点をさらに精査していきたいと思っています。8ページと大部ではありますが、ご関心のあるところだけで結構です。ご意見をお寄せください。

http://www.eric-net.org/news/ERICsurvey2017layout.docx


 もう一つは、ネクストステップの一つ、「資料室ミーティング」にご参加ください。7月10日(月曜日)午前10時から行います。担当してくださっている鬼木さんは毎週火曜日に出勤されていて、先週の火曜日には梅村さんが立ち寄ってくださり、相談に乗ってくださっていました。人に話す、共に作業すると言うのは、資料室整理のような機械的に思える作業をクリエィティブで、より有意味なものにしてくれますね。ぜひ、皆さんもお時間がある時にお立ち寄りください。


 今月末はERIC主催研修ESDファシリテーターズ・カレッジ テーマ「環境」です。7月29日30日です。ぜひ、ご参加ください。


◆◇◆目次◆◇◆


◆◇◆1. ERIC収活プロジェクト、四つの課題

◆◇◆2. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.8

◆◇◆3.  ファシリテーター・ハンドブック10「コミュニティの課題解決」

◆◇◆4. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内

◆◇◆5. by ERIC 在庫処分2016!

◆◇◆6. with ERICこれまでの活動


◆◇◆1.  ERIC収活プロジェクト、四つの課題 ◆◇◆

 ERICの今後について、主に三つの時期を想定して、今回の総会では第1期について主に検討いたしました。


 収活の時期を次のような三期で考えたいと思います。

執活期: これまでの活動を続けながら、活動収拾の準備を進めていく段階[-2022*]

収活期: 事務所を移転縮小し、できる限りの活動を行う段階。[-2030]

終活期: NPOを解散し、財産を処分する段階


 アンケートにも書きましたが、総会では四つのグループに分かれて課題について検討いたしました。


1. 既存資料の電子化ネット化  「資料整理ミーティング」

2. 事務所機能及びライブラリー機能の移転

3. ファシリテーター・ハンドブック出版

4. PLTのこれからとテキスト提供のあり方


I. 検討課題についてグループに分かれて、20分で作業


1. 資料室のPDF化を中心に検討したグループからは以下のようなポイントが共有されました。

○誰が見たいのか?  

・過去のERICの参加者、関係者

・これから教員になる人

・研究者

○何を残すのか?

LB

・研修プログラム記録

・個別の過去プロジェクト

○どのように保存するか?

・既存のERICサイト

・国会のデジタルアーカイブを参考にする

・利用者に売って収入を得よう!

・辿り着くためのキーワード→資料→サマリー→本編

○管理の維持継続

・ネットワーキングに預ける(賃貸型)

・オンプレミス保管場所を確保する(買取型)

○維持管理のための体制について考える

・ホームオフィス化する


このグループの視点は、他のグループにとっても役に立つ内容が多かったです。


2. 活動の継続について、特に事務局機能について検討しました。

以下の項目について5年間のタイムラインを作成する。

・資料室大学などの資料室や研究センターと相談する

・研修主催受付、プログラム提供、記録保存

受託受付、派遣交渉、記録保存

・事務機能 会計、名簿、登記・報告


3. ファシリテーター・ハンドブック

・エッセンスのフォーマット[3-5ページ程度、プロップで概要、説明文、アクティビティやワークシート]

・目次が大事。


 すでに10回ほど、連載していますが、主に「プレゼンテーション」のありかたについて、大きな方針変換が必要となりました。

 毎回PDFでダウンロードできるようにしていますが、逆にそのためにそれぞれの長さが本当にまちまちになっています。出版を前提にしていれば、このようなことはありえないのですが、PDFであるために、「必要なところを読めばいい」「必要なことを検索すれば良い」「必要なところを印刷すればいい」と安易に考えてしまうために、どうしても分量や提示の方法に甘さが出てしまっています。

 たとえ個別のPDFファイルでも、レイアウトや構成はしっかりしていないと見にくいのではないか、利用しにくいのではないかと言う指摘がありました。

 作業は大変になりますが、連載を焦らず、レイアウト、構成を再度検討し直して、再編集しようと思います。



4. PLT日本事務局の活動について 

・テキストはオンデマンドで印刷できる。

PLTを体験する機会を増やす

・「森のようちえん」がブームだが、「自然の中で遊ばせればいい」という考えでやっていて、指導者の資質の高さが求められることが理解されていない。

・米国事務局でe-learning用の電子化が始まっている。ERICの強みとして、翻訳をすすめるのが良いのではないか。


PLTの研修は、ERIC主催以外の研修も含めて、環境省の「人材育成」事業に登録されているので、報告義務有ります。その業務を誰が担えるかも課題の一つです。


II. 検討課題について「今年やるべきこと」を5分でまとめる、予算化する。


最後に、それぞれのグループに、今年一年のTo Do Listを考えてもらいました。

共有は逆順で行いました。


4. PLTe-learning補完的資料から五本、翻訳する。

  森林ミーティングを行う。

  PLTを体験する機会を増やす(集中的に頑張りたいと思います。講師派遣について、ぜひご相談ください。)


3. フォーマットの検討と目次の作成、今年度中。そんな悠長でいいのか?


2. 事務所移転について専門家にコンサルする

  これまでの未払金を書き出す

  資料整理日を設定して、集中的に行う。年5回ほど。→次III参照。


1. グローバル・セミナー参加者に聞き取り、鬼木さんの資料に「追記」をお願いする。鬼木さんの作業の予算化。

・過去プロジェクトのPDF化は今年度中に


III. すぐやるプロジェクト 日程の確認


■資料整理ミーティング

7/10 午前10:00-


ぜひ、ご参加ください。



◆◇◆2. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.8◆◇◆

(担当:鬼木たまみ)


この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。


◆◇第7回 グローバル・セミナー(1995.11.11-27)

・テーマ:フォトランゲージを学ぶ

・ 講師:ロズリン・マクドナルド(ワールドビジョン・オーストラリア教育担当スタッフ/オーストラリア)

    飯沼慶一(成城学園初等学校)、梅村松秀(都立竹台高等学校)、河村信治(写真家、板橋区立エコポリスセンター)、

    高島みゆき(開発教育を考える会、都立小川高等学校)、富岡紀子(開発教育を考える会)、長倉徳男(オルタ・トレード・ジャパン)、福澤郁文(グラフィックデザイナー)、米山敏裕(開発教育協議会)、角田尚子(ERIC)

・会場:東京YMCA国際奉仕センター

・ 地域セミナー:秋田、岩手、大阪、愛知(4府県、6回)

・作成教材:『地球家族―フォトランゲージ版』


第7回グローバル・セミナーは、東京YMCA国際奉仕センター、開発教育協議会、オルタ・トレード・ジャパン、ERICの4団体の共催で行いました。


この回のセミナーは、海外の講師だけでなく、国内の学校教員や開発、環境、写真、ビジュアルの専門家など幅広い分野で活動をしているみなさんと検討会を重ね、それぞれに当日のファシリテーターも担ってもらう学びあいの場となりました。


「フォトランゲージにおいてファシリテーターに求められることは、写真そのものの説明よりも、そこから引き出される問題に対する深い理解があることだ」(ロズリン・マクドナルド氏の基調講演より)


「いろいろな気づきを引き起こすからこそ、いろいろな学びがある。いろいろな学びがあることを受け入れる指導こそが求められている。学びを共有するために必要なのは、共有された時/共に流れた時間であることを忘れてはならない。そして他の人々の暮らしに思いをはせる。そのような学びから得られる共感が、いまの時代をともに生きるすべての命あるもの、すべての未来の世代との共生への意欲へと育っていくように、この「地球家族-フォトランゲージ版」」を授業に、社会教育に活用していただきたい」(『地球家族-フォトランゲージ版』ガイドブックより)


近年は、インターネット上に365日24時間、さまざまな写真が溢れかえるようになり、スマホをはじめとするカメラ付き携帯電話、小型デジタルカメラなどの普及により「写真」とわたしたちの距離感や関わりがずいぶん、変化してきました。

そのような時代だからこそ「フォトランゲージ」の意味と手法の背景にある価値観をいっしょに考えていきたい、いま、あらためてそう思います。


*第7回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs95_news.pdf


*ロズリン・マクドナルド氏の基調講演「Photolanguage to Teach Global Issues」の講演原稿はこちらからご覧になれます(英文)

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs95_lecture.pdf



ERICではセミナー開催に先立ち、1994年にピーター・メンツェル氏の写真集『地球家族』を原典とした写真素材『地球家族-フォトランゲージ版』(カラー、B4サイズ、30枚セット)をガイドブックと併せて発行しました。

版権の関係で限定部数しか制作できなかったため、在庫がなくなった後もくりかえし再版の要望があり、現在でも問い合わせや貸し出し希望がある教材となっています。

昨年の事務所内整理の際、提供できる在庫がわずかながら出てきましたので、ぜひ、この機会にお求めください。原典の写真集もございます。

* 『地球家族―フォトランゲージ版』(2500円)は残り6セット!、写真集『地球家族-30カ国のふつうの暮らし』(1893円)は3冊のみです。

送料一件につき500円です。

http://eric-net.org/text-order.html


* 『地球家族―フォトランゲージ版』のガイドブックは、第3版まで改訂を重ね、レッスンバンク17-8として提供しています(24ページ、1200円)

http://eric-net.org/text-order.html


■追記(かくた)

 あっという間に、鬼木さんによるグローバル・セミナーの紹介も半分になりました。残り7回も楽しみです。この回からはわたし(かくた)が事務局長として企画立案の段階から関わったものになります。思い出は尽きないですし、他の関係者からの「追記」も是非お願いしたいところですが、最も印象深いエピソードに絞って、共有しておきたいと思います。


 オーストラリアの「フォトランゲージ」の組み写真はとても衝撃的なものでした。白黒写真の上に、抽象的な絵柄で、続く線路や公園のベンチに座る老人など、キャプションなしではどのようにでも受け取ることのできる写真なのです。(原本はもちろんERICの資料室にあります。)

 その中から、自分の気になる写真を選んだり、テーマを表現する組み写真を選んだり、キャプションをつけたりなどの活動を行うことで、「自分の解釈」と他者の解釈を突き合わせて、より深く広い洞察に至る、そんな活動でした。

 その後、大学入試でピーター・メンツェルの『地球家族』の写真が使われることがあり、「この国はどこか」「何をしているのか」「何が課題か」などのような問いが並んでいることに大きな衝撃を受けました。確か、誰か抗議もしたのではなかったか?


 拡散的思考を刺激するフォトランゲージを使いながら、「閉じられた問い」によって収斂的思考のみを求めるのかと、愕然としたものです。

 「何者かになる」ために焦るように大学時代を生きている学生たちは、この収斂思考による育成の結果ではないかと思います。結果、幅広い好奇心も、深い探究も、生き生きとした「わたし」を生きることも、枯渇しているようにも思います。あらかじめ設定されている答えを探すのではなく、「わたし」にとって意味ある答えを見つけて欲しいと思います。

 誰かが切り取ったこの地球上のとある風景、絵柄、構図と出会うことは、あなたにとってどういう意味を持つのでしょうか?



◆◇◆3.  ファシリテーター・ハンドブック「効果的な学習」◆◇◆


 総会で検討課題の一つにあげさせてもらい、参加者にご協力いただいて、素敵な案がまとまりました。


1. 一つひとつを「モジュール」と呼んできましたが、モジュールは単位量としても重い感じがして、ついついボリュームを増やしてしまいます。とりあえず、「エッセンス」と呼んでおくことで、本当に伝えたいことに絞ることができるように思いました。


2. 一つひとつのボリュームは、3-5ページ程度が限度であろうと、たとえダウンロードであっても、長すぎるのは活用しにくいのではないかと言う提案をいただきました。


3. 構成は「プロップ的まとめ」「解説」「アクティビティ/ワークシート」のように、概念的まとまりとその理論的背景の解説、そして、応用するためのアイデアなどで構成するのが分かりやすいのではないかと言うことになりました。


『いっしょにESD!』のプロップ感と、『環境教育指導者育成マニュアル』の理論+アクティビティのアイデアの合わせたような感じですが、言うは易し、行うは難し。まだ、試行錯誤ですね。


とりあえず、これまでご紹介した「エッセンス」を共有しておきます。


14月9日536号効果的な学習FH17EffectiveLearning.pdf2ページ

24月16日537号1.経験学習構成的に学ぶFH17Constructivism.pdf2ページ

34月23日538号経験を味わうFH17Reflexitive.pdf6ページ

44月30日539号経験を共有するFH17CooperativeLearning.pdf5ページ

55月7日540号問う力FH17Questioning.pdf9

65月14日541号経験の広がりFH17Scope.pdf7ページ

75月21日542号経験の広がり-発達段階FH17Sequence.pdf6ページ

85月28日543号テーマ・ワークFH17ThemeWork.pdf3ページ

96月4日544号経験学習のリアリアFH17Realia.pdf5ページ

106月11日545号コミュニティの課題解決FH17Community.pdf8ページ


使い勝手の良いものにしたいですね。


評価のポイントは以下のような三点でしょうか。

1. ネット上のアクセシビリティ

2. 一つひとつの一覧性

3. ファシリテーター育成研修にとっての重要性


ぜひ、アンケートにご協力ください!

以下のERICホームページからダウンロードできます。

http://www.eric-net.org



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by eric-blog | 2017-07-01 15:02 | ERICニュース | Comments(0)

ERICNews 545号 by ERIC 2017年6月11日 コッカイオンドク

◆◇◆1. 参加型で学び合う「コッカイオンドク」! ◆◇◆


 なるほど、あっと驚く取り組みがあるものですね。これはESD的に「教育的」です!


2017年5月14日ERICニュース541号でも紹介しましたが(経験の広がりFH17Scope.pdf) ESD持続可能な開発のための教育が目指す「経験の広がり」の判断基準というものがあります。再掲します。


「授業における持続可能性のテーマの選択基準」p.63

・持続可能な開発という理念に向いているか(多次元の統合)
・ESDのコンピテンシーとの明確な関連づけ
・長期的な意義
・学問における幅広く多様な知見に基づいて特定のテーマについての研究と政策を根拠づける
・生活世界との関連性とグローバルな世界観を持たせる
・個人および共同体に、利害関係者に、政治、経済、学問、科学技術に対して望みのある行動可能性を示さなければならない
・自己組織的学習とパースペクティブ変容に有利な前提を与えなければならない
・学習者たちの教育目標にとっての重要性を明示しなければならない
・授業中に獲得される各教科のコンピテンシーと結びつけられなければならない


『ESDコンピテンシー 学校の質的向上と形成能力の育成のための指導指針』より

http://www.unesco.org/education/tlsf/

http://ericweblog.exblog.jp/20466584/


 今のホットな課題を扱いつつ、この活動の優れている点はホームページで「生データ」を紹介していること、専門家による解説を紹介していることの二点だと思いました。争点のある情報やテーマを扱うことは、環境問題や人権問題などの「人類共通の課題」に取り組み「課題解決」を目指す人材育成に不可欠な要素です。が、現政権が目指す方向以外について問題提起することはタブー視される傾向すらあるのが現実ではないでしょうか?


法務省がとても簡単な「誤解を解くための解説」を掲載しています。これも短くて読みやすいです。

http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji_keiji30.html


 活動のカンパのために使われていた口座を、株式会社ゆうちょ銀行は、あまり事前通告することもなく、「取引停止」するようです。ま、事前通告すると、「逃げ」られますものね。どんな判断があったのか、情報公開してほしいです。「個人情報保護」の観点から公開しないとする、では、判断の根拠を知ることはできないということですよね? 今後の展開に注目、ですね。

http://blog.livedoor.jp/oogesataro/archives/2175605.html


 財産権というのは憲法で保障される権利の中でも強いものだと、わたしは思っていたので、このニュースには驚きました。


 皆さんは、どう思われますか?そしてまた、そのようなニュースを、どのようにESDのテーマ、興味関心として、教育の現場で扱うのが良いでしょうか?



◆◇◆2. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.6◆◇◆




(担当:鬼木たまみ)

この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。

◆◇第5回 グローバル・セミナー(1994.1.27-2.14)
・テーマ:協力、コミュニケーション、セルフ・エスティーム
・講師:マーゴット・ブラウン(リーズ大学グローバル教育センター/イギリス)
スーザン・ファウンテン(国連ユニセフ開発教育担当、"Learning Together:Global Education4-7"著者/アメリカ)
ケリー・ミューレイ(対立の解決ネットワーク・コンサルティンググループ/オーストラリア)
中野重人(文部省教科調査官)
小貫仁(埼玉県立川越南高等学校)
・地域セミナー:東京、名古屋、大阪、仙台、松山、長崎、広島(7都府県、11回)
・翻訳出版:『いっしょに学ぼう』『テーマワーク』

第5回グローバル・セミナーは、日本ユネスコ協会連盟、日本国際理解教育学会、東京YMCA国際奉仕センター、ERICの四団体が協力して開催しました。
この回のセミナーは、1日目に講師の参加型プログラムを体験し、2日目に参加者自身が授業や活動案を作成、ファシリテーター実践を行うという、いまのERIC主催研修、ESDファシリテーターズ・カレッジや指導者育成研修のプロトタイプともいえる構成になっています。

「子どもたちは、地球のどこかで行われた選択が同時に地球のほかの地域に影響を及ぼすことを学ばなくてはなりません。(中略)あえて選択したり実行しなくても、私たちがふだん無意識に行っていることが、意識的な選択や行動と同様に、周囲の世界に大きな影響を及ぼしているのに対して影響力をもった人間なのだという意識をもたなければなりません。グローバル教育は、最終的には行動することをめざす教育なのです」(テキスト『いっしょに学ぼう』より)

「西暦2013年、世界はどのようになっているでしょう。私たちの街は、日本は、地球環境はどんなふうに変わっているのでしょう。今年誕生した子どもたちは、元気に、バラ色の未来を胸に20歳を迎えているでしょうか」(同、翻訳者あとがきより)

今から20年後の西暦2037年、わたしたちの街を、日本を、地球を、どのような未来にしたいのか、あらためてテキストを読み解きつつ、いっしょに学びあいませんか。

*第5回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs94_news.pdf

*テキスト『いっしょに学ぼう』『テーマワーク』を紹介したERIC NEWSアーカイブはこちらからご覧になれます
http://archives.mag2.com/0000004947/20061126070224000.html

http://archives.mag2.com/0000004947/20060216074048000.html

*テキストのご注文はこちらからどうぞ
http://eric-net.org/text-order.html

■追記(かくた)

 スーザン・ファウンテンさんは、ユニセフ発行の『開発のための教育』の著者でもあります。彼女は、「国際理解教育、開発教育、環境教育などのテーマについての教育に共通するスキルがあり、それは幼少の頃から養うことができる」と言う考えでこの『いっしょにできるよ』を執筆されました。その共通の基本とは「セルフ・エスティーム」「コミュニケーション」「協力」の力であり、ERICが「わたし」「あなた」「みんな」と整理しているものです。

 『テーマワーク』は複数のテキストをまとめたもので、テーマについて深めるためのツールが紹介されており、QFTなどに通じるところがあるものです。このテキストをまとめたのが『たった一つを変えるだけ』の翻訳者、吉田新一郎さんで、当時のERIC事務局長です。ですから、「質問づくり」のアクティブ・ラーニングに取り組みたいと考えている教員にとっては、『テーマワーク』は使いやすいものだと思います。

 もちろん、『参加型で伝える12のものの見方・考え方』は、それらのツールをさらに洗練させたものだと自負していますが、プラス、ツールブック・シリーズの『TOOL 8』『STEP 5』などが、学習を進める上でも役立ちますね。

 今回「ファシリテーター・ハンドブック」で紹介している「コミュニティの課題解決」も、テーマ学習の応用の一つです。



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by eric-blog | 2017-06-29 12:30 | ERICニュース | Comments(0)

ERICニュース547号より 連載「グローバル・セミナー」

◆◇第6回 グローバル・セミナー(1994.11.26-27)
・テーマ:「わたしから始まる国際理解教育-自己理解と参加」
・ 講師:エリザベス・キャリスター(ニューサウスウェールズ州教育委員会教育政策主任、"ME YOU and OTHERS" 著者 /オーストラリア)
    向鎌治郎(オープン・ドア日本協会)
    稲垣有一(大阪市立平野小学校)
    角田尚子(ERIC)
・翻訳出版:『わたし、あなた、そしてみんな~人間形成のためのグループ活動ハンドブック』

第6回グローバル・セミナーは、日本国際理解教育学会、東京YMCA国際奉仕センター、ERICの三団体が協力して開催しました。
この年は1月にもグローバル・セミナーを開催、1年間に3冊の翻訳出版を行っており、設立5年目のERICの勢いが感じられます。

「自己を肯定的に、自信を持って、価値のある存在であると感じることができれば、周りの人々にもそれが反映していきます。そして周りの人との関わりの中でそれを感じることができれば、自分を再認識することになります。つまり、自らの「 生」が他の人の「生」との関わりでより豊かになっていくのです。同時に、他の人々、ひいては社会や世界が豊かになっていくと言えるでしょう。よりよい世界、持続可能な地球の創造には、個人の資質や力量を高めることは不可欠なのです」( 『わたし、あなた、そしてみんな』より)

今年度のERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジは、スキル編としてまさに「わたし」「あなた」「みんな」の計3本を予定しています。
スキル習熟だけにとどまることなく、スキルの背景にある価値観についても学びあえる場になるはずです。
みなさんのご参加お待ちしています。

*第6回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs94_news2.pdf

*テキスト『わたし、あなた、そしてみんな』を紹介したERIC NEWSアーカイブはこちらからご覧になれます
http://archives.mag2.com/0000004947/20061022070000000.html

*テキストのご注文はこちらからどうぞ
http://eric-net.org/text-order.html

* ESDファシリテーターズ・カレッジ2017のご案内です
http://eric-net.org/news/ESDfc2017moushikomi.pdf

◇《addition》第5回グローバル・セミナーのハンドアウト、資料(日英表記)
「協力は複雑な芸術」「質問の分類」「グローバル教育の四つの次元」ほか、シニカルでユーモラスなイラストが取り入れられた資料が、セミナーでどのように活用されたのだろう、と思わずにはいられない内容です。ご参考ください。
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs94_handout.pdf

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by eric-blog | 2017-06-26 10:43 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 543号 ともによりよい質の教育をめざして  2017年5月28日

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ERIC NEWS 543号 ともによりよい質の教育をめざして  2017年5月28日

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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(文責: かくた なおこ 角田尚子

http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09  FBもやってます。)


 今年は5月から主催研修を始めたが、なかなかに参加者が集まらない。自分自身も、やっと学習支援などが軌道に乗り始めて、予定が動き出した感がある。この時期、スケジュールを合わせるのが、難しいのかもしれない。ま、何事も、ぼちぼちと、そして、継続して行くこと。


 次回の主催研修はテーマ『人権』で、6月最終土日(24日・25)です。ぜひ、ご予定、ご参加ください。25日終了後にはERIC総会も予定しています。


 さて、3月初旬に骨折してから、約一ヶ月の固定で骨が回復するまで、「痛い、痛い」と言えば家事もやらせず、重いものも持たせずに、まるでお姫様のように扱われていた左手が、今度は打って変わってどんなに痛かろうとできなかろうと、リハビリ奴隷に成り下がるという激変。毎晩、七転八倒するほどの痛さ。


 おまけに、北区の手話通訳士養成講座に申し込んだところ、初心者の中級から初めてよろしいと受講が決まり、これまた左手が酷使される事態になることに。意外や意外、片手手話というジャンルがあるほどに、手話は基本両手なのである。


 自転車にも二ヶ月以上、乗れなかった。左手でブレーキを握る力が入らないからだ。ハンドルを握って、サドルにまたがるのにも、左手のひきとプッシュ・アップは不可欠だ。知ってた?


 おかげで、この春はよく歩いた。近所の染井霊園の桜もくまなく見て回ったし、外大跡地の公園の風にも、鶯にも驚かされた。こんな都会で鶯かあ。


 美味しいパン屋も見つけた。バゲットは午後には売り切れているほどの人気ぶり。朝のサンドイッチが楽しみになった。


 いつもと違う移動手段を使うと、街の見え方も違ってくる。心なしか、行動や気持ちも、ゆったりしたようだ。やっと自転車に乗れるようになったが、歩け歩けの時の空気感を忘れないでいよう。


 ERICの総会のテーマは、「死なない終活プロジェクト」。ぜひ皆様のお知恵をお貸しください。どなたでも参加できます。


 小学4年生の漢字ドリルに「終活」があったのには驚きましたが、終業時の活動のことなのかなあ? 子どもに質問してもはっきりしませんでした。わかっているやらいないやら。言葉の定義はむずかしい。



◆◇◆543号 目次◆◇◆


◆◇◆1. グローバル・セミナーをふりかえる~いまと未来の教育のために No.4

◆◇◆2.  ESDファシリテーターズ・ハンドブック8「」

◆◇◆3. 地球環境問題とわたしたちの生き方=大学の授業を通して

◆◇◆4. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内

◆◇◆5. by ERIC 在庫処分2016! レッスンバンクもチェック!

◆◇◆6. with ERICこれまでの活動


◆◇◆1.  連載:グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために No.4◆◇◆
担当: 鬼木たまみ

(担当:鬼木たまみ)


この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。今回は第三回、環境教育をテーマに行ったものを紹介します。


3 グローバル・セミナー(1992.6.14-28

「アメリカ、オーストラリアの環境教育の実践に学ぶ」

講師:ジョン・フィエン(グリフィス大学助教授、オーストラリア環境教育学会会長/オーストラリア)

     ジェイン・ウィリアムソン・フィエン(クィーンズランド工科大学講師/オーストラリア)

     アンディ・バスタナーク(Project Learning Tree事務局長/アメリカ)

・地域セミナー:東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、滋賀、京都、大阪(8都府県、16ヶ所)

・翻訳出版:『「木と学ぼう」活動事例集-PLT ACTIVITY GUIDE K-6-


第3回グローバル・セミナーは、ブラジルのリオで「地球サミット」が行われていた6月、海外から講師を3人招き、日本環境教育学会、東京YMCAYMCAアジア青少年センター、横浜YMCAERICの四団体が協力して開催しました。


「環境をテーマにした今回の企画は、昨年の湾岸戦争の教訓から生まれました。湾岸戦争の勃発によって、多くの教師や父母がなんらかの形で「平和教育」を導入・実践したいと思いながら、その術を知らなかった故に、またその方法が提供されなかった故に、ほとんど何の実践もされないうちに戦争が終わってしまいました。同時にこの戦争は、これまでの日本における平和教育では、いまの世界の情勢の変化についていけないことも明らかにしてしまったのです。


今まさに喚起されつつある環境問題への関心も、何らかの手立てを講じない限り同様の結果を招くことは明らかではないか。つまり、これまでの知識重視のアプローチだけでは「問題がある」という警告に終わってしまい、自分の問題として捉えにくいのではないか。こうした問いかけから、自らが進んで環境や開発の問題を考え、その解決のために行動するための「環境教育」の方法を提案する場を設けました」

(「第3回グローバル・セミナー開催のご案内」より抜粋)


講師のジョン・フィエン氏は「環境教育は、知識、態度、行動の三要素が入ったものでなければならない。態度を育てるには長い時間をかける必要がある」と訴えています。


「地球サミット」からの25年、私たち一人ひとりは、人類共通の課題解決のためにどのような努力をし、長い時間をかけて何を育ててきたのでしょうか。

自分に問いかけつつ...


*第3回グローバル・セミナーのプログラム、案内文、紹介記事はこちらからご覧になれます

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs92_news.pdf


「グローバル・セミナー実践事例10選」はこちらからご覧になれます

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs92_activity.pdf



ERICは、『木と学ぼう』を翻訳出版し、セミナーにProject Learning Treeのアンディ・バスタナーク事務局長を招いたこの年から、PLT日本事務局の活動を始めています。


***追記(かくた)

前年の1991年と1992年の夏に海外研修としてオーストラリアを訪れています。1991年は人権教育をテーマに、小中高の現場、アイデアハウスなどを訪ねました。1992年は環境教育をテーマにジョン・フィエンさん、ジェイン・フィエンさんにコーディネートしていただきました。

*1992年 オーストラリア研修「地球教育を訪ねよう」プログラム

http://eric-net.org/project/study_tour/92au.pdf


また、ジョン・フィエンさんには19971998年にも、彼が執筆した「Teaching for Sustainable World(TSW) 」という指導者育成カリキュラムについて実践的に学ぶためのセミナーを実施していただきました。

*1997年 オーストラリア研修「持続可能な世界のための教育」
http://eric-net.org/project/study_tour/97au.pdf


ジョン・フィエンさんはTSWにおいて「四つの教育は一つ」と環境、人権、平和、開発教育の何が共通で、何が違うのかをまとめた方です。

http://ericweblog.exblog.jp/5203068/


最近では、ジョンが執筆した『ケアすることを学ぶ』に、環境教育の本質が人権を含む価値観と行動につながるものであることを再確認しました。


http://www.griffith.edu.au/__data/assets/pdf_file/0018/314613/fien03.pdf


日本語訳は三部に分かれています。

http://ericweblog.exblog.jp/18988618/

http://ericweblog.exblog.jp/18988625/

http://ericweblog.exblog.jp/18988628/


グローバル・セミナー全14回のテーマ・リスト

第1回 地球の未来と教師の役割(1990
第2回 イギリス・オーストラリア・アメリカの国際理解教育に実践に学ぶ(1991)
第3回 環境教育・PLT(1992)
第4回 食糧 フード・ファースト・カリキュラム(1993)
第5回 協力、コミュニケーション、セルフ・エスティーム(1994)
第6回 わたしから始まる国際理解教育-自己理解と参加(1994)
第7回 フォトランゲージを学ぶ(1995)
第8回 地球のみかた(1996)
第9回 対立から学ぼう(1997)
10回 未来を学ぼう (1998)
11回 国際理解教育の推進に向けて(1999)
12回 対立を超えて・世紀を超えて 地球の明日とわたしたちの力(2000)
13回 生涯学習社会の実現に向けて(2002)
14回 いっしょに考えて!教育(2005)
( )内は開催年


◆◇◆2.  ESDファシリテーターズ・ハンドブック連載8「テーマについて三点確認法で深める」 ◆◇◆


 『テーマワーク』も参考に、あるテーマについて深く知るための方法をまとめました。

http://www.eric-net.org/news/FH17ThemeWork.pdf


■これまでのモジュール

1. 「効果的な学習」

http://www.eric-net.org/news/FH17EffectiveLearning.pdf

2. 構成的に学ぶ」

http://www.eric-net.org/news/FH17Constructivism.pdf

3. 「経験を味わう」

http://www.eric-net.org/news/FH17Reflexitive.pdf

4.「経験を共有する」

http://www.eric-net.org/news/FH17CooperativeLearning.pdf

5.「問う力」

http://www.eric-net.org/news/FH17Questioning.pdf

6. 「経験の広がり」

http://www.eric-net.org/news/FH17Scope.pdf

7.「経験の広がり-発達段階」http://www.eric-net.org/news/FH17Sequence.pdf

◆◇◆3. 地球環境問題とわたしたちの生き方=大学の授業を通して ◆◇◆


今年も、大学で半期15回の「地球社会と共生」と、オムニバスの「地球環境問題とわたしたち」の内2回で、地球環境問題について授業を行った。


環境教育もESDも「すべての教科に関わる問題として教える」もので教科の枠は設けないままにきています。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/013/003/shiryo/attach/1299713.htm

理念は素晴らしいのですが、「経験の広がりと積み上げ」の面で、大学生までになると凸凹が生まれているというのが実態ではないでしょうか?


いずれの教科も選択によるので、「興味関心意欲」のある学生たちの集まりであることは違いないのでしょうが、では、いま、「地球環境問題」として何を「知っていること」、何に「関心があること」が共通基盤として育っているのでしょうか?


「地球社会と共生」で、学生たちに1人五冊の本を選んできて、関心あるテーマを共有してみました。時計回りに書き出してみます。

  • グリーン資本主義
  • 世界を動かす人脈
  • フェアトレード 格差を生まない経済システム
  • 労働ダンピング
  • 差別と貧困の外国人労働者
  • 格差社会 何が問題なのか
  • なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか
  • 神様とのおしゃべり
  • 外国人だけが知っている美しい日本
  • 今地方で何が起こっているか 崩壊と再生の現場から
  • 無文字社会の歴史
  • 日本語のコツ
  • 読むことの歴史
  • 実践日本人の英語
  • 安心社会から信頼社会へ
  • 原発報道とメディア
  • 福島第一原発事故 7つの謎
  • ニッポンのゴミ
  • プラスティックスープの海
  • 海の歌
  • 鯖がトロより高くなる日
  • エビと日本人 暮らしの中のグローバル化
  • 魚と日本人 食と職の経済学
  • 水の未来
  • メス化する自然
  • 未来を変えるちょっとしたヒント
  • 海賊のジレンマ
  • 人類は絶滅を逃れられるのか
  • 間違いだらけのエコ生活
  • 世界の野菜を旅する
  • 環境アセスメントとは何か
  • 持続可能な社会を目指す8人のライフスタイル

2052 今後40年のグローバル予測』(ヨルゲン・ランダース、日経BP社、2013)は『成長の限界』の著者の1人が、1972年の出版から40年たった2012年、これからの40年はではどうなるだろうかと予測した本である。わたし自身も、その間、環境保護団体で活動したり、環境教育に取り組んだりしてきたので、この本の内容はとても感慨深かった。


若い世代、学生たちには申し訳ないが、わたしも著者と同じ感想を抱く。

「思ったほど対策は進まず、データによっては悪化しているものも多い。また、不可逆的な変化のスパイラルに入ってしまったものもある。これからどのような対策を取っても、変化は起こるだろう。」と。


だからこそ、学生たちが選んだ本のリストに胸を打たれるものがある。


希望を語ることが教育者の役割の一つだと思いつつ、わたしが環境問題に目覚めたり、取り組み始めた時とは、明らかに情報の質が違う。そして、そのような分析を共有することも適切なのかどうか、迷ってしまう。


Think Globally, Act Locally の問題提起から、

Think Locally, Act Globally 地域の問題に取り組みつつ、地球を考える。


地域的アプローチと地球的アプローチの両方が言われるようになってきた。逆に、ESDには食育的なアプローチも含まれるなど、足元からの環境教育だけで終わっている事例もある。


今回は、クロマグロの漁獲量についての報道があったばかりなので、それを取り上げて問題提起を行なった。海洋資源についての関心の薄さと情報の無さそのものが、とても印象的だった。


http://ericweblog.exblog.jp/23913470/


オムニバスは二回だけで終わったので、レポートの課題に「クロマグロの資源管理の歴史と日本社会の課題」を出すつもりだ。これを機会に少しは学んだもらいたいものだ。


そして、もう一つの大学の授業では、「三点確認法」によって、より一つのテーマについて深く考えるプロセスを経て、同じように環境問題としての海洋資源管理に焦点を当てていきたいと思っている。



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by eric-blog | 2017-05-28 15:55 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews542号 グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために No.3

◆◇◆ 3.  連載:グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために No.3 ◆◇◆
(担当:鬼木たまみ)

この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。

◆◇第2回 グローバル・セミナー(1991.10.5-11.5)
「イギリス・オーストラリア・アメリカの国際理解教育の実践に学ぶ」
・講師:ミリアム・ステイナー(ワールド・スタディーズ・プロジェクト事務局長/イギリス)
    キャシー・ウィリアムズ(異文化コミュニケーション・スタッフ/アメリカ)
    ラルフ・ペットマン(シドニー大学政府・行政学部教授/オーストラリア)
・地域セミナー:東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、山形、長野、大阪(9都府県、34カ所)
・翻訳出版:『WORLD STUDIES(ワールド・スタディーズ)-学びかた・教えかたハンドブック』

第2回グローバル・セミナーは、国際理解教育、異文化理解教育、人権教育を専門とし、それぞれの実践者である海外講師を3人招き、(社)日本ユネスコ協会連盟、日本国際理解教育学会、ERICの三団体が協力して開催しました。
ERICでは第10回のグローバル・セミナーまで、セミナーに合わせて海外のテキストを翻訳出版しましたが、この年に発行した『ワールド・スタディーズ』は再版を重ね、1万冊を超える提供数となっています。

「ワールド・スタディーズは、批判的な思考を発展させ、自尊心や他者に対する敬意を養い、子ども達が社会や環境を改善してゆく運動に参加する機会を与えるのです。ワールド・スタディーズに於ける方法論は、誠実で他と協調的なものを基本としています。その中では学習のプロセスが結果とともに重要です。「知識」とともに「知恵」が大事なのです。教師の教え方のノウハウや、民主的で確実な教室運営の方法も述べられています」(講演録「過去の歴史・未来の方向-イギリスにおける国際理解教育」より抜粋)

講師のミリアム・ステイナー氏は、講演の中で、ワールド・スタディーズの実践の話だけではなく、ワールド・スタディーズを形づくった歴史的、社会的、経済的な流れや出発点、その思想に触れながら提言やメッセージを発しています。

講演録をご一読するとともに、『ワールド・スタディーズ』をお持ちの方は今一度、テキストを開いてみてください。お持ちでない方はぜひ、この機会に読んでみてください。

時を経たからこそ再確認できる理論や価値観、一人ひとりにとっての新しい気づきがあるのではないでしょうか。


* 講演録はこちらからご覧になれます
http://eric-net.org/project/gl obal_seminar/gs91_lecture.pdf

* 第2回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらから ご覧になれます
http://eric-net.org/project/gl obal_seminar/gs91_news.pdf

* テキスト『ワールド・スタディーズ』の紹介、ご注文はこちらから どうぞ。
http://eric-net.org/detail/WS- 25.html

http://eric-net.org/text-order .html

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by eric-blog | 2017-05-23 10:41 | ERICニュース | Comments(0)

ERICニュース538号 新連載「グローバル・セミナー」

■ERIC NEWS 538号 ともによりよい質の教育をめざして  2017年4月23日


◆◇◆1.  新連載「グローバル・セミナーをふりかえる~いまと未来の教育のために」◆◇◆
担当: 鬼木たまみ
ERICでは設立当初から10数年にわたって、グローバル・セミナーを開催しました。
グローバル・セミナーというのは、ERICが厳選して翻訳出版したテキストの著者・開発関係者を講師として招き、参加型学習によって展開されるテキストの内容を体験してもらうものでした。テキストの翻訳だけでなく、参加型の研修プログラムを実施する、また受講する経験は、ERICにとって大きな学びとなり、ESDファシリテーターズ・カレッジをはじめ、オリジナルテキストの開発などその後の様々な活動につながっていった知的財産そのものです。

第1回グローバル・セミナー「地球の未来と教師の役割」(1990年)の開催主旨に、その思いがしっかりこめられています。


「世界はますます狭くなっていることを実感させられる今日このごろ。10年後に迫る21世紀は「地球時代」と言われます。わたしたちは世界のあらゆる国々や地域、あるいは人々と無数の目に見えない 糸で結ばれています。
環境や資源問題など、地球規模で取り組む課題が増えていることも否めません。21世紀を担う子どもたちが、このたった一つの地球を分かち合っていけるようにするためには、今、私たちに何ができるのでしょうか」

ここから始まったグローバル・セミナー。今後、ERIC NEWSやブログで紹介していきたいと思います。

グローバル・セミナー全14回のテーマ・リスト

第1回 地球の未来と教師の役割(1990
第2回 イギリス・オーストラリア・アメリカの国際理解教育に実践に学ぶ(1991)
第3回 環境教育・PLT(1992)
第4回 食糧 フード・ファースト・カリキュラム(1993)
第5回 協力、コミュニケーション、セルフ・エスティーム(1994)
第6回 わたしから始まる国際理解教育-自己理解と参加(1994)
第7回 フォトランゲージを学ぶ(1995)
第8回 地球のみかた(1996)
第9回 対立から学ぼう(1997)
10回 未来を学ぼう (1998)
11回 国際理解教育の推進に向けて(1999)
12回 対立を超えて・世紀を超えて 地球の明日とわたしたちの力(2000)
13回 生涯学習社会の実現に向けて(2002)
14回 いっしょに考えて!教育(2005)
( )内は開催年


■ERICニュース541号 ツリーニュース 2017年5月14日

連載:グローバル・セミナーをふりかえる〜今と未来の教育のために No.2
担当:鬼木たまみ

この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。

◆◇第1回 グローバル・セミナー「地球の未来と教師の役割」(1990.10.17-21)
講師: ジャネット・ハント(オーストラリア海外援助協議会・教育担当ディレクター/事務局長代理)、ロバート・フリーマン(グローバル・エデュケーターズ会長)
地域セミナー:東京、神奈川、埼玉、茨城

第1回グローバル・セミナーは、ERIC設立記念イベントとして講演会から始まり、関東地方の8カ所で地域セミナーを開催しました。
グローバル・セミナーの特徴のひとつが地域セミナーです。地域セミナーでは、海外から招いた講師が全国各地に出かけ、参加型の研修を行いました。ERICはこの地域セミナーを通して、各地の教育実践者のみなさんと学びとつながりを深め、今にいたっています。

「自己の社会の価値観に根ざした土台を築くこと」
「基本的理念を明確にすること」
「教育システムの中に基本的理念を取り入れ、質をさらに高められるようなしくみをつくること」

これは、講師のロバート・フリーマン氏が講演「国際理解教育を根づかせるために」の中で述べている3つの提案です。
講演録には、同氏の「尊重こそ人々の理解と協力を勝ち得る鍵であること」という言葉とともに、第1回グローバル・セミナー開催時から四半世紀以上を経た今でも生き、活き続けるメッセージがあふれています。ぜひ、ご一読ください。

*講演録はこちらからご覧ください
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs90_kouenroku.pdf


* 第1回グローバル・セミナーの紹介記事や当日プログラムなどはこちらからご覧ください
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs90_news.pdf

====ここまで

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by eric-blog | 2017-05-08 10:20 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 540号 byERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年5月7日

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ERIC NEWS 540 byERIC ともによりよい質の教育をめざして  201757

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子

                     http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09  FBもやってます。)


 51日に放送大学の「グローバル・コンピテンシー」についてのゲスト・トークの収録があり、54日には群馬県立女子大学の授業があったために、何だかゴールデンウィーク感がないまま、最終の日曜日を迎えそうな かくた です。


 53日には1日だけのTEST17 in 大阪を、16名の参加を得て実施。4月中旬、「今年はTESTないの?」の問い合わせから始まった企画。会場を提供してくださったあおぞら財団に感謝です。


 52日には間を縫って、堺市の実家に帰省。86歳の母親とランチ、姉と姪の家族と合流した夕食と、ファミリータイムを堪能しました。歩くスピードはゆっくりになったけれど、まだまだしっかりと一人暮らしで頑張っている母親。どんなに賞賛しても賞賛しきれない人です。今回も、また新たな励ましをもらいました。え? どんな内容だったかはおいおい、お知らせします。この母があればこそ、わたしのERICでの活動があるのです。


 ではでは、皆様のゴールデンウィークが実り多いものであったことを願いつつ、ERICニュースをお届けします。


◆◇◆目次◆◇◆


◆◇◆1.  TEST2017in大阪のご報告

◆◇◆2.  ファシリテーターハンドブック6 問う力」

◆◇◆3. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内

◆◇◆4. by ERIC 在庫処分2016!

◆◇◆5. with ERICこれまでの活動



◆◇◆1.  TEST2017in大阪のご報告 ◆◇◆


 「問う力」を中心に、QFT質問づくりテクニックとMaking Questions Workの「ファシリテーター三つの資質」に習熟する1日プログラムでした。


プログラムの記録はERICのホームページから。

http://www.eric-net.org/news/TEST2017inOsakakiroku.pdf


 学び続けるファシリテーター・ラーニング・ネットワークの力を感じた研修でした。


 制度化すると劣化する。しかし、TESTについては毎年、「やるの?」という問い直し感があるせいか、劣化しないなあ。


 指導者の資質を高めるには、「主体的で」「深い」「対話的な」学びが大切。アクティブ・ラーニングそのものです。より良い質の学び方が指導者も育てるのですね。


◆◇◆2.  ファシリテーターハンドブック6 問う力」◆◇◆


 またまた前後してしまいますが、今回のTEST2017in大阪に関連しているので、FH5「経験の広がり」ではなく、こちらFH6「問う力」からご紹介いたします。だんだん、モジュールをどのような構成にすればいいか、見えてきた気がします。『環境教育指導者育成マニュアル』のように、理論と、その理論を共有するためのプログラムを紹介する形になると思います。できれば、2時間のプログラムに統一できればいいのでしょうが、単発のアクティビティだけになることもあるように思います。どこにでも取り入れることのできるものもあるからです。


問う力の育成に活用することができるアクティビティは、今回紹介した1. QFT問いづくりの力 と2. 効果的な問いのためのファシリテーターの資質 という二つだけではなく、もっとあるように思います。あるいは「問う力」だけで単元ができるかもしれませんね。『問うこころ』に含めた内容が、構造化の役に立つのではないでしょうか?


2017年度にファシリテーター・ハンドブックのモジュールをランダムに作成し、それらの構造化は次の課題ということにしておきましょう。


http://eric-net.org/news/FH17Questioning.pdf


 「問う」技術だけではなく、「問う」ことを効果的にするためのファシリテーターとしての資質も含めて「問う力」を育成するための2時間研修のプログラムに、「QFT」「三つの資質」それぞれなるのではないでしょうか。




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by eric-blog | 2017-05-06 10:24 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 538号 ともによりよい質の教育をめざして  2017年4月23日

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ERIC NEWS 538号 ともによりよい質の教育をめざして  2017年4月23日
ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBもやってます。)

 今年もTEST教育力向上講座in大阪、開催となりました。
2017年5月3日 午前10時から午後5時まで。あおぞら財団研修室にて。

 案内文をと言われたのですが、やはり当日、参加者の皆さんとともに考えたいなあと、三題噺の準備はしていきますが、どう展開するかは、参加者のご希望次第ということで。

 あまり準備をしすぎないテーゲーな据え置き型ファシリテーターになることがわたしの夢。

 先日、ISEP環境とエネルギー政策研究所が、事務所移転したとかで、四谷近くの三栄町という当たりを歩きました。その辺りというのが、都心なのに住宅街。住宅街なのにオフィス街、というかサテライト型のミニ校舎の看板が掲げられているデザインフルな建物がたくさんある街だったので驚きました。

 そうかあ、ERICの念願であるところのESDファシリテーターズ・カレッジ、二年間コースも、こんな形の学校として実現することもできたんだなあと、とても可愛い二階建てを見て思いました。ま、いまの事務所の10倍のお値段にはなりますが。

 でも、なぜ、二年間コースをと思った時、すぐに「学校を」と思わなかったのかなあと考えると、「学校」という形が持つヒドン・メッセージをどう解消するかという課題を十分に解消仕切れていないまま、取りかかることはできなかった。そんなことに思い当たりました。

 TEST in 大阪。参加型による教育的指導者のための学び合いの場。そこで対価をいただいてファシリテーターを務めることも、その矛盾の一つです。本当に作りたいのは「学習者が作り出す学習の場」。しかし、その場とその場のメッセージのためにも、コストがかかるのが現実ですよね。

 どなたが書いていたけれど、「プロフェッショナル」というのはそれだけの時間とエネルギーをかけてきた人であり、そのことに対する対価なしで、ボランティアをお願いするのはおかしいと。

 ファシリテーターという職業、大好きです。一方的ではないからこそ、何度やっても飽きずにやってこれています。ともに考える人が違えば、学びも違う。そして、わたしも「学び」ます。

 フューチャーサーチ会議を初めて日本で開催した時に、錚々たるファシリテーターのパイオニアたちが参加してくれました。参加費を払って。その中の一人の人が言ったのです。「でも、これで一番学んでいるのはかくたさんだよね」と。

 新しい学びの場を提供し、そこから一番学んでいるのは、わたし自身、そしてERIC自身です。それはグローバル・セミナー以来の伝統です。新しい学びの風を常に巻き起こしたい。それがグローバル・セミナーの原動力でした。

 でも、新しい学びは、ファシリテーター仲間であれば、誰しもあるはず。わたしもグローバル・セミナーをともに担ってきたERICファシリテーターから多くのことを学びました。

 ERICがグローバル・セミナーを卒業したわけ。それは「新しい学び」ではなく、常に「よりよいものを目指し続ける」学び方に、学び方がシフトしたからです。Better Quality Of Education for BQOE。ブログのタイトルでもあります。

 よりよくしていくために重要なのは点検の視点。思えば、一番最初に翻訳した『ワールド・スタディーズ』にその萌芽がありました。「わたしはワールド・スタディーズを実践しているだろうか?」というチェックリストがそれです。

 TEST教育力向上講座は、他のERICの研修と異なり、ファシリテーター実践者のための「点検・改善」「よりよい」に向かう場です。「わああああ! めっちゃ新しい!」ではなく、「あ、自分の中にあったじゃないか。それをうまく整理してくれているなあ、これをKISSして、自分のものにして行こう」、そんな出会いがある場です。

 ぜひ、今年も、TEST in 大阪でお会いしましょう。参加型の教え方学び方の実践力を高めるために。


◆◇◆538号 目次◆◇◆

◆◇◆1. グローバル・セミナーをふりかえる〜いまと未来の教育のために
◆◇◆2. TEST in 大阪2017 「問う心」を育てる=世界を疑う
◆◇◆3. ESDファシリテーターズ・ハンドブック2「構成的に学ぶ」
◆◇◆4. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内
◆◇◆5. by ERIC 在庫処分2016! レッスンバンクもチェック!
◆◇◆6. with ERICこれまでの活動

◆◇◆1.  新連載「グローバル・セミナーをふりかえる〜いまと未来の教育のために」◆◇◆
担当: 鬼木たまみ
ERICでは設立当初から10数年にわたって、グローバル・セミナーを開催しました。
グローバル・セミナーというのは、ERICが厳選して翻訳出版したテキストの著者・開発関係者を講師として招き、参加型学習によって展開されるテキストの内容を体験してもらうものでした。テキストの翻訳だけでなく、参加型の研修プログラムを実施する、また受講する経験は、ERICにとって大きな学びとなり、ESDファシリテーターズ・カレッジをはじめ、オリジナルテキストの開発などその後の様々な活動につながっていった知的財産そのものです。

第1回グローバル・セミナー「地球の未来と教師の役割」(1990年)の開催主旨に、その思いがしっかりこめられています。

「世界はますます狭くなっていることを実感させられる今日このごろ。10年後に迫る21世紀は「地球時代」と言われます。わたしたちは世界のあらゆる国々や地域、あるいは人々と無数の目に見えない 糸で結ばれています。
環境や資源問題など、地球規模で取り組む課題が増えていることも否めません。21世紀を担う子どもたちが、このたった一つの地球を分かち合っていけるようにするためには、今、私たちに何ができるのでしょうか」

ここから始まったグローバル・セミナー。今後、ERIC NEWSやブログで紹介していきたいと思います。

■グローバル・セミナー全14回のテーマ・リスト

第1回 地球の未来と教師の役割(1990)
第2回 イギリス・オーストラリア・アメリカの国際理解教育に実践に学ぶ(1991)
第3回 環境教育・PLT(1992)
第4回 食糧 フード・ファースト・カリキュラム(1993)
第5回 協力、コミュニケーション、セルフ・エスティーム(1994)
第6回 わたしから始まる国際理解教育-自己理解と参加(1994)
第7回 フォトランゲージを学ぶ(1995)
第8回 地球のみかた(1996)
第9回 対立から学ぼう(1997)
第10回 未来を学ぼう (1998)
第11回 国際理解教育の推進に向けて(1999)
第12回 対立を超えて・世紀を超えて 地球の明日とわたしたちの力(2000)
第13回 生涯学習社会の実現に向けて(2002)
第14回 いっしょに考えて!教育(2005)
( )内は開催年

◆◇◆2.  TEST in 大阪2017 三題: ファシリテーターの資質・問う技術・経験の広がり ◆◇◆

新しい学びと自分自身の実践をふりかえりつつ、次年度に備える。そんな時間がTEST教育力向上講座の時間です。今年のin大阪は、一日だけのショートバージョン。それだけにみっちり詰まったものになりそうです。
共有したい学びは三つです。

1.  ファシリテーターの三つの価値観「真摯さ」「誠実さ」「信頼」
2.  経験学習の三原則 経験のふりかえり、共有、そして広がり
3.  QFT「問う技術」

三題噺がどう展開するかは当日のお楽しみ。あなたはファシリテーターの資質に自信ありますか?

2017年5月3日 10時から17時 at あおぞら財団研修室

申し込みは栗本敦子さん、あるいはかくたまで。kakuta(a)eric-net.org

◆◇◆3. ファシリテーター・ハンドブック2「構成的に学ぶ」◆◇◆

連載を始めたばかりのファシリテーター・ハンドブックですが、すでに順番が違ってしまいました。訂正して、再録しておきます。

1. ERIC ESDファシリテーター・ハンドブック1 「効果的な学習」
http://www.eric-net.org/news/FH17EffectiveLearning.pdf
2. ERIC ESDファシリテーター・ハンドブック2「構成的に学ぶ」
http://www.eric-net.org/news/FH17Constructivism.pdf
3. ERIC ESDファシリテーター・ハンドブック3 「経験を味わう」
http://www.eric-net.org/news/FH17Reflexitive.pdf

1 「効果的な学習」のCSSCの四つの要素を受けて、構成主義と経験学習の関係についてまとめたものが2「構成的に学ぶ」

『学習の本質』が掲げる効果的な学習の四つの要素の一つが「構成主義」constructivismです。そして経験学習は、構成主義の考え方に立って、考えられている教授学習法です。
このユニットでは構成主義について学びを深めるためのキーワードやERICのテキストが採用している教授法にどのように構成主義が生かされているかを紹介しています。

今回のKISS!は次の「経験学習の三原則」です。

経験学習というとコルプの「経験学習の四段階」があまりにも有名ですが、「体験のしっ放し」という批判が起こるのは、ふりかえりが不十分なだけではありません。しっかりとした経験学習の指導原則として、以下の三つを抑えているかどうかが鍵なのです。
・経験のふりかえり
・経験の共有
・経験の広がり

あなたの実践している経験学習をこの三つの視点から点検して見ましょう!

Let's KISS!
Keep it simple and shortによって、より良い質の教育の点検力を高めましょう。
これからもファシリテーター・ハンドブックでは、さまざまなKISSを紹介していきます。

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by eric-blog | 2017-04-28 16:49 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 535号 byERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年4月2日

ERIC NEWS 535 byERIC ともによりよい質の教育をめざして  201742

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子

                     http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09  FBもやってます。)


今回のニュースから2017年度です。東京は桜が三分咲き。満開にはなりませんでしたが、日曜日はいい花見日和になりそうです。


2016年度は51本のニュースを四名の執筆者で発行することができました。

リストをホームページに載せました。

http://www.eric-net.org/news/ERICnews2016.pdf


各号ニュースを縦断する新しい連載として「ファシリテーター100の概念」を始めます! かくた担当。

これまで「アクティブ・ラーニング数え歌」とか、「Toolbook1,2,3などのアイデアを立ち上げましたが、ファシリテーター養成講座のためのハンドブックも分厚くなるばかりで、では内容が一回の研修でカバーできるかというと、それは無理。ではなぜ配る? もっと必要な情報が必要な時に取り出しやすい方法を考えよう!


で、やっぱり使い馴染んだ「ブログ」に連載。ということになるのかなあ。

お楽しみに! 


ERICのファシリテーターがまとめているブログについては、ホームページで紹介しています。

http://www.eric-net.org/by-eric.html#WITH


最近、鬼木さんが草創期のERICニュースレターと通信のバックナンバーをPDF化してブログにアップしてくれました。1980年代を踏まえて提起された「参加型学習」、学習者中心の教え方・学び方の提案など、いま改めて見ると、社会の変化を感じます。


写真や図柄も多くてみやすい画面になっています。ぜひ、読んでみてください。

http://eric-net.org/project/newsletter/nl_no1.pdf


◆◇◆目次◆◇◆


◆◇◆1. ERICのテキストよりbyERIC『問うこころ』

◆◇◆2. ファシリテーター100の概念『「問う」を問う』

◆◇◆3. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内

◆◇◆4. by ERIC 在庫処分2016!

◆◇◆5. with ERICこれまでの活動



◆◇◆1.  ERICのテキストよりbyERIC 『問うこころ』 ◆◇◆


2016年度の後半は、私自身も「問う」技術について学ぶ機会が多かったです。


2009年に、小冊子『問うこころ』を出しました。A5サイズで、50ページ程度。


目次がないのですが、ページ順に内容をご紹介します。(ページ番号)


  • λあなたは参加の文化を体現していますか?1
    • ¬Yes  そう言える五つの根拠2
    • ¬No  そう思う五つの根拠3
    • λあなたのいいところ誇りに思うこと4
    • λ悔しいことは何悲しかったことは何5
    • ¬悲しかったこととの和解の方法4R's6
    • λ残念なことは何?どんな手だてを立てますか?7
    • λあなたのねらい、ねがい、ねついの根拠は何ですか?8
    • λ本当に満たされたいこと価値観の成長のためにしていることは何ですか?価値観の成長を感じたときはどんな時?9
    • λ対立の良い面は何ですか?
    • ¬CR10のスキルの良かった点、そこから得たものは何ですか?10
    • ¬事実と感情を分けて考えるために、あなたが問う問いは何ですか?11
    • λどんな態度・姿勢・行動が、何から、誰から、いつ、どのように、なぜ、どこで、学ばれたでしょうか12
    • λついついやってしまうことを意識化する手だては何ですか?13
    • λその時についてのさまざまな感情は何ですか?
    • ¬より心地よい感情
    • ¬より認めたくない感情14
    • λその時のいいところはどこ
    • ¬その時のことで悔しい、悲しいこととの和解の方法4R's15
    • λその人についてのさまざまな感情は何ですか?
    • ¬より心地よい感情
    • ¬より認めたくない感情16
    • λその人のいいところはどこですか?その時のことで悔しい、悲しいこととの和解の方法4R's17
    • λあなたの感情の扱い方で、好きなの、苦手なののはどれですか?それは、なぜですか?18
    • λふりかえることを難しくさせているのは何ですか?19
    • λワールドスタディーズ「わたしは問いかけつつ教えているか?20-24
    • λ点検の視点をどのように活用していますか?
    • ¬点検の視点を高めるためにしていること25
    • λなぜ加害を語れないか?
    • ¬向き合うために必要なこと26
    • λなぜ被害を語れないのか?
    • ¬向き合うために必要なこと27
    • λV&V「わたしは未来を学ぼうを行なっているだろうか?28-32
    • λからだからのメッセージを受け止めているか?33
    • λこころはここにあるか?
    • ¬こころを込めて行なっているか34
    • λ一人ひとりの学びの視点に取り組んでいるか?35
    • ¬学びのために適正な人数や場、条件を整えているか?36
    • λ学びの場がよりよい質の生きるということを実現しているか?37
    • λすべての人のよりよく生きるということのために学びの環境を整えているか?38
    • λ生きるということの質を高めるものは何か?39
    • λ多様なリソースに対して開かれた場を作れているか?40
    • λ学ぶ力のある人を育成しているか?
    • ¬学ぶ力をどのように評価するか41
    • λNAAEE「優れた環境教育のためのガイドライン42-45
    • λ自分自身の教育活動に誇りを持てていますか?46
    • λ持続可能な社会に向けて、モデル、模範を示せているか?47
    • λ問う姿勢のためにあなた自身が自らに問うている問いは何ですか?48


新学期に当たって、「問う」視点を洗い出し、優先順位をつけ、そして点検の視点として、改善に活かしていただけますように。


◆◇◆2. ファシリテーター100の概念『「問う」を問う』


ERICのホームページにとりあえず『問う心を育てるv2』のパワーポイントをアップしました。


  • ν「問う」ことを問う
  • νQFT 質問づくりテクニックのルールの共有
  • ν問う: テーマについて考えられる限りの問いをブレストする
  • ν問いを分析する、言い換えてみる: 「閉じた問い/開いた問い」
  • ν優先順位の高い問いを三つに絞る: 選んだ理由などを確認する
  • ν「問い」に対する次のステップ: 知りたいこと、知るためにとる行動
  • νふりかえり


問いというものは、合わせ鏡のようなものですね。覗き込めば覗き込むほど、深く踏み入ることができる。問う心は疑うところから。疑うことは、違和感から。「問う」ことは弱者の力であるのに、いやだからこそ、「問われる」べき側からは阻まれる。

青い芝の会の行動綱領に言う。「問題提起だけが存在意義だ」と。彼らの問いが私たちの社会を、より遠くまで連れて行ってくれる。


「いい問い」「正しい問い」「危険な問い」「後ろ向きな問い」と言うものもあるのだろうか?


http://www.eric-net.org



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by eric-blog | 2017-04-03 11:51 | ERICニュース | Comments(0)