カテゴリ:ERICニュース( 119 )

ERIC NEWS 284号 202020第三号

来週末は出張なので、急遽、今週に出すことに。
学習からの逃避、高等教育からのドロップアウト。いかに教育内容や教育にかかわる人々の
姿勢そのものが、学習者の関心やニーズから遠ざかっているかだ。学習者の関心やニーズに
こびろなどと言っているのではない。そこからどこへ共に行こうとしているかが、希望となるか
学び続ける意欲になるかの根源なのだと言いたい。言葉足らずでした。また、次回の202020!で。

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ERIC NEWS 284号 ともによりよい質の教育をめざして  
202020第3号 学級人数の削減を
これからの未来へ いまのリアルを取り入れる
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

1974年、EIU国際理解教育についてのユネスコ勧告。
1989年、ERIC設立
2004年、国連ESDの10年始まる。
2014年、ERIC設立25周年、ESDの10年最終年。

ERICがESD指導者育成に取り組み出したのは、2000年からですが、ESDは1974年のユネスコ勧告で提唱された「国際理解教育」の延長上にあると、理解しています。教育目標においては何も違わない。「人類共通の課題に気づき、協力して問題解決を行う」人材育成。

何が違わなければならないか、その後の取り組みの現実が違わなければならないのです。あたかも一つの教科の導入、あたかも追加的な学習活動、記念日というような導入のレベルに終始した現実が、変わらなければならないのです。

ERICの教材では、オーストラリア、ブリスベン大学のジョン・フィエン氏の「4つの教育は一つ」という枠組みを、よく引用させていただいています。環境教育、人権教育、平和教育、開発教育は、それぞれ「○○について教える」では、異なる内容をカバーするけれど、それを支える「気づき」「態度・姿勢」「行動」においては共通するものをもっている、従って、それぞれの教育は狭義では異なるが広義においては同じであるという整理です。

広義の意味では、ESDとは、これらのテーマを包括し、「気づき・態度・姿勢・行動」においては、共通の目標を持っているものなのです。

この共通の目標の部分が、どの教科においても、どの教育活動においても、どのような対象に対しても、どのような教育的な機会においても、共通の教育目標として取り組まれる必要があるのです。それが「あらゆる機会における、あらゆる人々との」ESDということです。

「○○について教える」という部分では、持続可能性、環境、人権、開発、平和などの「内容」を扱う時間や教育活動を確保する必要があるでしょう。しかし、これらは、「全部」「少しずつ」「羅列的に」取り扱われるべきではなく、これらの課題は「つながっている」ということの理解に至るような形で、取り扱われるべきものなのです。すべての課題は、つながっているからです。(1977年トビリシ宣言参照)

今回、TEST教育力向上講座 in 大阪で、キーパーソン・インタビューを行った時、金城馨さんが、高校時代の思いを語ってくれた。沖縄出身という自分自身の問題と向き合うことなく、部落問題研究会に参加し、自主ゼミでそのことを突きつけられたこと。生徒主体の自主ゼミは、その後も続いたが、受験中心へと変質していったこと。1970年代のことだ。学生運動が活発な高校の管理職が飛ばされ、教育委員会直轄となり、教頭があたかも労務管理のように、生徒たちを懐柔して行った記憶も、生々しい。
http://ericweblog.exblog.jp/15199798

学生運動による自主ゼミは、自分たちの問題を学ぼう、行動しようと、高校でも、大学でも行われていたのだ。

しかし、1970年代に環境問題が、1980年代に南北問題が、大きく取り上げられた大学の学部・学科で起ったことは何だったのか。それぞれの問題の「専門化」でしかなかったのではないか。

1.大学における教員養成課程を変える
2. 学校における学級人数などを、推進校並みにする
3. 教師の教育に対する価値観を変える

というようなビジョンを、その運動の中で共有していくことができなかったのだろうか。

今回、202020の第三回は、
1.「学習からの逃避」と高等教育修了率の低さ
である。

1980年代、高校への進学率が9割以上に、そして大学への進学率が3割を越えた時、教育は「エリート」のためでも、「専門家」育成のためでもなく、ユニバーサル教育、すべての人のための教育とは何かという課題に応える必要が生まれていた。それが、アメリカでは、「中等教育は高等教育進学のための下請けではない」という「教育の人間化」の運動となった。

日本では、その問題意識は弱く、学生運動の衰退、主要テーマの「主流化」(といっても追加的な科目、学科の創設でしかなかったわけだが)によって、教育改革は進まないままに過ぎる。「ゆとり教育」「総合学習」も、教育内容の削減と、追加的な科目の扱いにしかすぎなかった。

ここまでくれば、問題提起3「「学習からの逃避」と高等教育修了率の低さ」の理由は明白であろう。中等教育における教育内容が、「高等教育」の下請けでしかないこと、そして、高等教育が専門分野に向けて選抜的であること。

なぜ、本質的な変化が起らなかったのか。これは、まだ、答えを探っている。過去のためではなく、未来を築くために、「なぜ」を問いたい。いま、わたしたちが起こそうとしている変化が「本質的」なものであるために、「なぜ」を問いたい。

TEST in 大阪2012での、もう一つの共有は、「学習指導要領体制」であった。既存の学科科目の体系が強固に維持された中での改革でしかなかったと。


もう一つの仮説は、「東大話法」から浮かんで来た。江戸時代に徹底された「役」感覚だ。なぜ、人は、「何者か」になりたがり、自分自身をまず生きるということから逃げたがるのか。学生を見ていても、不思議なほどだった。資格をとるのも、何者かになるため。自分であることの不安なのか?

だからこそ、運動をしていた人々も、「何者かになる」ことを求め、追加的テーマの学部に就職し、専門分野を確立していっただけに終わったのではないか。

学生運動を担った人々は、「役」に吸収されていっただけなのか。

市民性教育とは「コミュニティ意識」「社会問題への関心」「政治的リテラシー」だという。いま、コミュニティでのエネルギー政策など、コミュニティ単位でのローカルな持続可能性が提起されている。日本において、コミュニティと「役」は切り離すことができるのか。市民性が欠如したまま、地域共同体に戻るだけであれば、市民性は育たないのではないか。

近代教育は、個人を地域共同体から切り離すためのものであったことを考えると、教育は、さらに重層化するだけでしかないのだろうか。

共に考える、もうちょっと考え続けるための「単位」として、学級人数20名を達成してみよう。教育とは何か、にせよ、わたしたちはどこに行くのか、にせよ、持続可能性とは何かであれ、共に考えるためには、適切な人数がある。

それが202020の仮説であり、教育の重層的な課題を抱えつつ、よりよい質の「共に考える」「共に生きる」ことを学ぶための環境整備として、実現に協力できるものなのではないだろうか。

2012年ERIC主催研修
ESDファシリテーターズ・カレッジ
1.テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日
2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日
3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日
4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日
6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 
  2013年3月

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」
http://focusrisk.exblog.jp/


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by eric-blog | 2012-05-07 07:46 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews120421 fromERIC atERIC ERICニュース 

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ERIC NEWS 282号 ともによりよい質の教育をめざして  
at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修
これからの未来へ 人権研修に、いまのリアルを取り入れる
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

地球環境基金への申請が不採択。もう5-6回も不採択が続いている。というか、カンボジアへのボランティア派遣以降、取れたことがない。
そして、毎回、ERICが申請しているのは「人材育成」のための枠組みだ。コミュニティ学習であったり、エネルギーであったり、PLTの教材の翻訳と、日本への紹介と兼ね合わせて、申請してきている。

今回の不採択の理由には、笑ってしまった。「対象が絞りきれていない」。

教育は変わらなければならない。

そのためには、教育的人材育成が変わらなければならない。それはとりもなおさず、高等教育や専門教育機関が変わらなければならないということだ。

いったい、日本は、そのために、どのようなプランをたてているというのか?

どの推進母体が、対象を絞り、明確にし、それぞれに対して、どのような改善計画をたてているというのか。NPOとの連携を呼びかけているというのか。ESDの推進母体であるユネスコ協会か? ESD-Jか? あるいは文科省か? 文科省関連の独立行政法人か。

統制のとれた改革など、望むべくもない、アメーバのような教育改革運動がうごめく中で、「リスク・コミュニケーション」についての人材育成に取り組みたいと、大学の先生方との連携を始めようと、今回は申請した。結果は「対象が絞りきれていない」だ。教育改革のいまが、わかっていないのだ。彼らには。

いまだに、日本社会においては、教育が変わらなければならないということにすら、同意も合意形成もできていないと、思う。

ESD 持続可能な社会のために、わたしたちは変わらなければならない。そのために教育が変わらなければならない。そのはずなのに、2002年のヨハネスサミットで、日本政府が「ESD」を提案したとき、追加的な教育分野だと理解していたとしか思えない。追加的なESDの試みの百花繚乱。そんな事態だけが、続いている。そんな活動にどんどん助成金をつぎ込んでいる。

ERICが対象を絞りきれないとしても、無理は、ない。協力すべき、変革のための大きな青写真がどこにもないのだから。

ESDという分野だけではない。人権教育においても、国連10年の次の2010年から2014年の第二フェーズが提案されている。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken/kyoiku/pdfs/k_keikaku_02ap.pdf
そこでの第一項目が「高等教育」である。

「高等教育機関は、その主な機能を通じて、平和の構築、人権・民主主義の価値の擁護に取り組む倫理的市民の教育だけでなく、貧困撲滅、差別、紛争後の復興、持続可能な開発および多文化理解などの、現在の人権課題に対するグローバルな知識の形成にも社会的責任がある。」

「教育に「カリキュラムの内容だけでなく、教育のプロセス、教育方法および教育が行なわれる環境」が影響するため、」・・・全ての要素が人権の学習につながることを確保する。」

「平等、無差別、尊重、尊厳、公平性、透明性という人権教育の原則を尊重する指導者」

などなど。読んでいると、うらやましい限りである。ひるがえって、日本の高等教育における採用の基準を見てみると、専門分野の研究業績一辺倒でしかない。

いつになれば変わるのか。

大阪ですすめられている教育改革によって、学校は変わるのか。
理念なき、改革、コストカットのための改革は、どこへ行くのだろうか。
公共的な資金の配分の正義としての「Restortive回復機能」すなわち、歴史的社会的差別による格差を是正するための保障としての支出であった「部落問題」「女性問題」への支出がどんどんカットされている。
http://ericweblog.exblog.jp/14998769/

いまだ、高等教育への進学率に格差が存在する被差別部落、いまだ、生涯賃金格差が世界一大きい女性たちは、「回復機能」のはしごも外され、競争原理のただなかへ、投げ出される。その競争原理によっている社会を見直そうという時に。

わたしたちは、変わらなければならない。

さまざまな力を持つ人々が、参加できる社会に。
誰しもが、愛とつながりに、支えられる社会に。
異なる力を発揮して、支えあう社会に。
共に生きることを、学びあう社会に。

そのような変革がなぜ必要なのかを、わたしたちは、地球についての理解、生き物についての理解、人間についての理解が広がり、深まる中で、諒解してきたのだ。1970年代からの知識爆発の中で、確認してきたのだ。それが、あまたの国際会議、国際条約、国際合意が積み上げてきたものだ。

近代の人間化。近代は、わたしたちにたくさんのものをもたらしてくれた。しかし、よりよいものに、なりえるはずだ。それが、近代の人間化という課題だ。

それは、ものではなく、人間の進化によってのみ、可能な変化だ。

わたしたちは変わらなければならない。

価値観を育てること。
そして、その価値観に支えられた行動をとれること。

オランダの教育が、学校で「公共心」「市民的行動」を育てるように、
フィンランドの教育が、高等教育のあり方を、ESDへとシフトしているように。

日本の教育改革は、理念をもって、すすめられなければならないのだ。

改革に痛みはつきものだ。そうだ。しかし、それは、弱者の痛みではなく、強者が痛む改革でなければ、道は開けない。

゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.今年は、ここから始めよう! +.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

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□■□■□■□■  TEST in 大阪 2012 ■□■□■□■□
  解放教育・教育運動が果たした役割をふりかえり、  
         ESDの未来を開く        
   (TEST = Trainers Effective Skills Training)
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   ☆2012年4月28日(土)・4月29日(日)開催☆   
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ERIC国際理解教育センターで、年度末に開催される「TEST教育力向上講座」に、「行きたい! でも東京は遠い! なら講師を大阪に呼ぼう!」ということで始まったTEST in 大阪。2004年からはじまり、今年で9回目の開催となります。
「持続可能な社会のための価値観と行動を育てる」というテーマでご案内をすでにご案内をお送りしていましたが、日程が近づき、さらに具体的&いまこの時期に大阪で開催されるプログラムとしての概要が届きました!

・゜*:.。.:*〈ファシリテーター・角田尚子さんからのメッセージ〉*:.。.:*・゜

今朝、月刊解放教育、最終号二巻を読みながら、解放教育が1970年代から果たして来た役割はなんだったのだろうかと、考えていました。http://ericweblog.exblog.jp/15041674/
せっかく大阪で開催される「教育力向上講座」。ぜひ、そのふりかえりを行うものにしたいと思いました。PRA的手法を取り入れて、キーパーソン・インタビューを行い、そして30日には、その成果をいろいろな人に見てもらう。あるいは、別の日程を考えて、あるいはどこかのロビーを借りて、成果を共有することができればと思いました。
2日間では短いのですが、ぜひ、取り組みたいと思います。実力派ぞろいですからね。Yes, we can!

・゜*:.。.:*★3/19-20にERICで開催されたTESTの記録はこちら↓・゜*:.。.:*

http://ericweblog.exblog.jp/14912208/

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日 時 4月28日(土)~4月29日(日)
    4/28は9:30受付開始、4/29は17:00終了の予定。
プログラム S1 共通基盤づくり ○一年をふりかえる
        ○価値観は育ったかな○市民性は育ったかな
      S2 PRAのすすめ方とツール ○What's PRA?
        ○12のものの見方・考え方のツール
      S3 調査の準備 ○ツールとシークエンス ○キー
        パーソンの洗い出し○グループ・インタビュー、
        訪問インタビューの可能性○通行人インタビュー
      S4 調査の実施
      S5 調査のまとめ
      S6 未来のビジョンと行動計画
      (S=セッション、各2時間の予定)
場 所 市民交流センターなにわ
    http://kouryuu-naniwa.com/index.html
    JR環状線「芦原橋」駅南口改札南側より徒歩2分
講 師 角田尚子さん(ERIC国際理解教育センター)
定 員 20名程度
参加費 2万円以内(予定)
※このワークショップは、“主催者-参加者”という関係ではなく、“その場にいる人みんなでつくる”あり方をめざしています。ですので、当日の運営は全員で分担して行います。費用に関しても実際にかかった経費をその場で精算します。
 「予定」となっているのはそのためです。
※1日目(4/28)夜には、懇親会を予定しています。

★オプション・プログラム ふりかえりもご一緒に!
これまで、2日目の終了後に行っていた2日間のふりかえり。疲れていたり時間がなかったり場所がなかったりで、なかなかじっくりというわけにはいきませんでした。また、予定としてご案内していなかったので、参加したくてもできない方も。そこで、今回は30日(月・休)の午前中にあらかじめ設定。
「評価」や「省察」をテーマとした2日間そのものを「ふりかえる」貴重な時間となります。ご都合のつく方は、ぜひご予定ください(参加費は会場費の実費程度になるかと思います)。

★申し込み連絡先 栗本敦子(test.in.osaka@gmail.com)★

↓↓↓ 参加申込はココから下をコピー・記入して送信 ↓↓↓

TEST in 大阪 2012 参加申し込み
なまえ:
連絡先メールアドレス:
所属・ふだんしていること:
当日の役割分担立候補:(会計、記録、お茶、懇親会、etc…)

参加にあたって期待することなどあれば…:

゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.at ERIC 2012年の主催研修+.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

1.テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日
近日、PLT Focus on Riskの翻訳をウェブで共有予定です。リスク・コミュニケーションの力を現場で伸ばしましょう。

2.テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日
ERICの共通基盤、ワールドスタディーズの「気づきのためのアクティビティ」の開発力を伸ばします。

3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日
ERICの人権三部作、人権教育指導者育成のためのカリキュラムを、クリティカルに検討することで、開発力につなげます。

4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
前向きなコミュニケーションの力があれば、「対立は怖くない」。セルフ・エスティームを育てることが、対立の扱い方の基本です。

5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日
社会は変わる、それとも変える? もういい加減、追いつき、追い越せの後追い改革は頭打ち。わたしたちが生きたい社会のビジョンを描く。そして行動する。発信する。学校教育は、そして、教育は、市民を育てるためにある。

6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 
  2013年3月
価値観は、育ったかな。市民性の行動は身に付いたかな。成果はどれぐらいあがったかな。一つひとつふりかえり、検証し、改善する省察的実践家をめざして。社会の教育力をあげましょう。
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by eric-blog | 2012-04-18 14:13 | ERICニュース | Comments(0)

ERICニュース 2011年度をふりかえる

ERICnews2011

2011年度も、ほぼ毎週、ERICニュースを継続して発行することができました。執筆いただいたみなさま、ありがとうございます。

234号から279号まで、46本。環境教育のツリーニュース、ERICの主催研修案内・受託研修案内、ERICとともにすすめるプロジェクトや教材の展開の事例を紹介するwith ERIC、そして、PLT事務局ニュースの5本の柱でお送りしてきました。

230号は、「ERIC NEWS 東日本地震 号外」2011.3.12 22:56でした。そして、一ヶ月がたって、236号「ERIC NEWS 20110417 3.11から始まる」2011.4.17 10:16、たくさんの情報を整理しきれなかった思いはありますが、眼と耳、心をしっかりと被災地の現実に向けつつ、自分たちにできることは何か、考えてきました。

地震・津波についての学習、予防的防災教育、そして放射線教育など、来年度からの学校現場には、また新たに追加的なテーマや取り組みが押し寄せているのではないでしょうか。いま、学校に求められる教育は、「わたしたちはこのままでは続かない」「わたしたちは変わらなければならない」、わたしたちとわたしたちの社会と、地球の生き残りを託した学校教育が行なわれていなければならないのだと思います。

教員は、どのような立ち位置で、教育ができるのだろうか。

9.19さよなら原発5万人集会での武藤類子さんのスピーチを思い出す。
http://ericweblog.exblog.jp/14859429/
1992年のリオ・サミットでのセヴァン・スズキさんのスピーチを思い出す。

地球のなおし方も知らないのに、事故を起こした原発の止め方も知らないのに、核廃棄物の処理の仕方も知らないのに、大人は、どのようにあればよいのか。

「ごめんなさい」そんな気持ちで、子どもに対する大人が、どれほどいるだろうか。
「ごめんなさい、でも、いっしょに考えて行こう。」そんなことを、子どもに言える大人が、どれほどいるだろうか。

そんな大人の良心に、これからの教育がかかっているように思う。
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by eric-blog | 2012-03-26 16:46 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews 276号 ともによりよい質の教育をめざして 

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ERIC NEWS 276号 ともによりよい質の教育をめざして 
   2020年までに、学級定員数を20名に! 202020第二号=Share Free
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

参加型学習は、「協同学習」「問題解決学習」「社会参加のための学習」であるということを内包しています。今回は、そのような学習を実現するために、クラスサイズや研修の規模はどれぐらいなのかを、考えたいと思います。

参加型学習を成立させる要素は、次の三つだと思います。
1.参加者の参加
2.適したテーマや課題
3.テーマに迫るための方法論、手だて
これらの三つがそろえば、「みんなの頭で考える」ことができるのです。
さまざまな教え方・学び方について検討してみましょう。

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.参加型学習に適した人数 +.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

1.グループ人数 協同学習、問題解決学習、プロジェクト学習
2.グループ数 そして全体の数
3.問題解決学習


1.グループ数  協同学習 ケーガンメソッドのグループサイズ
いま、ブログに連続して翻訳を紹介している「Cooperative Learning, Cooperative Lives」で、しばしば言及されるKagan Method。日本にも何回か、招かれて来日していますし、シンガポールでの実践にも力を入れていると、聞きました。
わたしも、一度、トレーニングに参加したことがあります。(2003年10月)
http://ericweblog.exblog.jp/845099/
ケーガン教授法は、グループ作業の「ストラクチャー」に焦点をあてています。基本的に4人一組のグループ作業をどのようにすすめるかに強調がおかれています。四人一組の活動の構成を、緻密に行うことで、参加者の集中、すなわち、質のよう参加につなげることができる。それがケーガン教授法があきらかにしていることです。
なぜ、四人なのか? それは経験的に、導き出されている、あるいは、ケーガン教授法が、実証実験的に積み上げているものと、言えるかもしれません。

PLTの『リスクに焦点』というモジュールでは、グループ分けのことをはっきりと「協同学習のグループに分ける」と、アクティビティのすすめ方に明示されています。『リスクに焦点』は、中等教育段階のテーマ深化型モジュールなので、インターネットを使った調べ学習や、グループで調査を実施したりなどの活動が取り入れられています。グループの全員が分担したり、明確な課題を割り当てられていること、が強調されています。

ERICの参加型学習においても、グループ作業は、4人から5人。
5人以上になると、「お客様」が生まれたり、あるいは「進行役」などを決める必要が、生まれたりします。

そのため、6人ほどのグループ作業を取り入れている実践では、以下のような役割を決めることで、グループ作業に「お客様」が生まれることがないような工夫をしています。「司会」「記録」「発表者」「道具係」「応援団」などです。

ERICの研修では、そのような役割も決めませんし、ケーガン教授法ほどに、「構成」にこだわることはしていません。ただ、ケーガン教授法が使っている工夫は、他の参加型学習のテキストにも共通する工夫であるので、知っておくこと、適宜活用することは、ファシリテーターにとって、有用だと思います。

そこまでしなくても、四人というグループ人数が、魔法のように、働くのです。わたし自身は、「インプットとアウトプットのバランスが良い人数」だなと、感じています。グループの人数が多くなれば、「聞くこと」が増えますし、少なくなれば、「話す」機会が増えますが、意見のバリエーションは少なくなります。
ただし、グループの人数は4-5人でも、そこで出る意見の質、発言の回数、関係性などについては、課題もあると感じています。それを高めるために「介入」するのか、しないのか、それが次に述べる「グループの数」に関わってくるのです。

また、ペアから四人、四人からもっとと、意見の多様性を求めて、共有するサイズを増やしていこうとする時、あるいは、全体で、共有しようとする時、ケーガン教授法の言う、ストラクチャー以外の工夫が必要となるのです。

2.グループ数
4-5人のグループによる協同学習や、グループ討議の結果から、次に何をするかが、グループ数をどれぐらいにするのかのポイントになってきます。ケーガン教授法は、全体の人数は、多くても体験はできますが、グループ数が多くなれば、グループからの発表は、「サンプリング」でしかなくなるのは仕方のないことです。いま流行のワールド・カフェも、四人一組ですが、必ず一度、グループをシャッフルして、四人一組のグループ作業を二回行うようにしているようです。
なぜ、グループを変えるのか。
なぜ、共有するのか。
グループの中で話し合うだけでなく、多様な視点を共有するというのが、その目的にあると思います。PLTのアクティビティのすすめ方でも、必ず「クラス全体で共有する」shareということが行われます。その上でまとめの作業があり、ふりかえりとまとめるための「問い」が示されます。グループを変えることは、特に行っていません。

一方で、グループを変えることの意味は、さきほど述べたグループ内での話し合いや人間関係、組み合わせによる質の違いを標準化することだと思います。「模造紙に連想図的」にアイデアを出し合う方法を二段階重ねても、収斂したり、深化することの保証は生まれません。

PLTのように、「概念を学ぶ」ことを目的にしていると、「グループ作業→全体共有→グループ作業でのふりかえりとまとめ」によって、学んだことを定着されるプロセスは必須になります。

いくつぐらいのグループの発表、グループからの共有をするのが望ましいのでしょうか? 

また、ファシリテーターはいくつぐらいのグループの討議や作業の進行状況を把握することができるのでしょうか。把握すべきなのでしょうか。

そこに対する答えが、グルーブ数と、その結果として全体の人数を決定することになるでしょう。

経験的に、発表を共有する集中力が、聞く側に持続するのは、5グループまでだろうと思います。また、グループを見回って把握できる数も、7グループ程度なのではないでしょうか。

とはいえ、グループからの共有の方法も、グループ数や時間の制約に合わせて工夫があります。

ギャラリー方式という、グループの成果物(模造紙等にまとめられたもの)を見て回る方式は、グループの数の多少にかかわらず、有効です。その時、誰か説明役を残しておいて、交代するということも可能です。必須ではありません。

何を共有したいのか、なぜ共有したいのかをはっきりと示すことが、共有する時の集中力を高めることにつながります。

3.問題解決学習 プロジェクト学習
  課題解決のための学習では、例えば、HIP/AVPのワークショップで、「協力」を学ぶためのエクササイズとして行われた「ボールを全員が触る」ことをなるべく短い時間で、というような課題に取り組む人数として、7人から9人のグループを作ります。そのグループの中で、アイデアを出し合い、タイムを計測し、「向上」と「達成」のために協力する。そんなエクササイズです。

戸外で行うプロジェクト・アドベンチャーも、課題解決、協力して達成するアクティビティですが、15名程度なのではないでしょうか。戸外に連れ出す活動は、一チーム15名まで、できれば5名に一人ぐらいはサブリーダー、サポートをつけるというのが通常ではないでしょうか。

プロジェクト学習について、すでに、PLTの「調べ学習」のグループについての配慮などでも指摘しました。「協力」を学ぶ、ためには、グループ内の役割分担が、不公平のないようにすることも、大切な、指導者の介入のポイントになるのではないでしょう。

そういう意味では、何グループぐらいに目配りできるのか、全体の人数にも、配慮が必要でしょう。

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.集団で学ぶということ +.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

集団行動を通しての学びというのは「規律を学ぶ」という面と「内容を学ぶ」という面があると思います。30人40人という人数は、「規律を学ぶ」ことに重きが置かれることになり、教育技術も、「内容をどう伝えるか」よりも、「どう集団として動かすか」に力点が置かれてしまうのです。

確かに、何十人、何千人をも引きつけるパフォーマーは存在します。優れた力を持っている教員の実践もすばらしいものがあると思います。しかし、どうすれば、Contentsに、しかも、そのコンテンツが「考える力」であるとか、スキル的で、習熟的で、蓄積的で、応用的なものであるならば、一人ひとりの習熟を見守り、見極めることが必要になるのではないでしょうか。

「集団マネジメント」に力をそそがなければならない現実は、例えベテランであっても、いつ崩壊するかもしれない危うさを含んでいるのだと思います。
それが、それまでのベテランの方法論が通用しなくなった「小一プロブレム」や「中学校ギャップ」なのではないでしょうか?

本来、中等教育では、何を教育目標とすべきなのか? その教育目標に、学習者自身が合意できれば、彼らは学級経営に協力すると思います。そして、教育目標に見合った学習の場を補償しようとする大人たちの姿勢が、彼らの信頼を得続けて行くための条件であると思います。

1970年代から80年代に「教育の人間化」運動が米国で起りました。1980年代の教育改革の動きはそのためです。「人間中心」の学習内容の提案は、それまでの科学中心主義のカリキュラム、中等教育段階の教育内容が高等教育における専門化の助走、基礎づくりであることに、警鐘をならしたものでした。

フィンランドの教育改革も1980年代のことです。

その時、日本はどうしていたのでしょうか? Japan As No.1 に浮かれ、その成功の元であった「日本らしさ」に拍車をかけようとしていただけなのではないでしょうか? その先はあるのでしょうか?

教育は、人間を育てるためにある。いま、人間は共に生きることを学ぶ必要がある。それが教育目標の第一であり、公教育の第一義的存在意義だと思います。

もちろん、教育は、これまでの人間諸科学の積み上げの上に、存在します。人間の諸科学は、人間の脳の特長の反映であると言います。人間の脳がどのように世界を捉えるかに、科学は規定されているのです。しかし、脳は環境の産物でもあります。つくり出された科学のツールが、また、人間が世界をどう捉えるかを規定するのです。ものの見方のツールが、何を見るか、どう見るかを規定するのです。そして、どう見るかが、どうあるかを規定する、再帰的に。ことばが、実態をつくり出しもするのです。

いまの地球は、いきものの共進化の姿です。そして、人間が地球をどう見るかが、これからの地球と人間の共進化をつくり出すのです。

競争ではなく、協力を学ぶこと。

1980年代の米国での議論は、いまのわたしたちに、何を投げかけるのでしょうか?

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.集団を育てるということ +.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

学級での協同学習でのポイントは、関係性が続くということです。協同学習が学級風土や協力の文化を強調するのは、関係性が集団を育てるからだと言えるでしょう。

それは、職場も同様です。職場の人間関係は、続いて行くものなのです。こんな実践例が、寄せられました。

性格当てゲーム
<ゲーム内容>
 ①2人一組になって、見た目等から想定した「相手の性格」を5つ書き出して
もらう。(制限時間2分)
 ②書き出した「性格」の紙を交換する(つまりは交換した紙に記載してあるの
は相手が考えている「自分の性格」)。
 ③5つの「性格」のうち、合致している「性格」の数を数え、統計をとる。
 ④結論として、見た目等で判断する「性格」と実際の「性格」は異なる。
  →先入観、偏見にとらわれないようにしましょう。

このアイデアが寄せられた時、わたしが思ったのは、次の二点でした。

「性格」についての表現を「ポジティブな表現にする」こと、
最初に話し合い、学びあいの心がけを共有しておくことが
ある程度、「お互いのことを話題にする」ことを前提に、心がけを
話し合っておきましょう。「違うと思ったら、言っていい」「言ったことを固定させない」「自分の考えにとらわれない」などを共有しておきましょう。

その上で、このようなアクティビティの展開を考えました。

1. ペアで、相手の性格について「ポジティブな」表現で指摘し合う。
2. 同じ傾向でも「ポジティブ」にも捉えられるし、「ネガティブ」に捉えられることがあることを確認する。その上で、さきほど指摘された「ポジティブ」を自分自身で「ネガティブ」に言い換えてみる。
3. 「指摘の仕方・受け止め方」を二人で確認する。
4. ふだんの職場環境や人間関係に応用できることは何か、考える。

実際には「研修の狙いは既に面識のある者同士が「性格」を当て合い、他人が感じている「性格」と実際の「性格」とのギャップを確認することを意図としています。」ということで、あえてポジティブな表現にはこだわらずに行われたようです。30分という短い時間で、人権について情報提供の時間も含めての試みということでした。

継続した関係の中で、協同学習を取り入れるのは、次の手だてなどにもつなげていくことが可能なので、協同学習が伸ばしてくれるものを踏まえて「集団を育てる」「集団として育つ」ことをめざしましょう。

協同学習が育てる情動的な力  Affective
人道的な人間関係スキルcoop
人道的なグループスキルcoop
多元的で、民主的な価値観coop
文化的、人種的、個人的な違いを認める、受け止めるcoop
偏見やバイアスを減少させるcoop
価値観の教育coop
学校、教科、学業、学校で働く人々、他の生徒への
前向きな態度coop
学ぶことに対する喜び、満足感coop
学びを促進するために不安を軽減するcoop
前向きな自己への態度coop
感情の能力coop

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◆ ERICの主催研修予定 ◆ 
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■ ERIC主催研修 TEST12 教育力向上講座

今回は、「評価」の方法論に焦点をあてて、今年度の共通課題「価値観を育てる」に迫ります。
ぜひご参加ください。

「価値観」を育てる評価のあり方

平成24年3月18日(日)~19日(月) 12時間6セッション研修
受付:  3月18日(日) 10時30分~10時50分
開始:  3月18日(日) 11時
終了: 3月19日(月) 16時
会 場  : 国際理解教育センター(東京都北区滝野川1-93-5コスモ西巣鴨105)
主旨・内容: 共に生きるための「価値観」を一人ひとりに育て、価値観に基づいた行動力を育てる鍵は「ふりかえり」「省察」「評価」する力にあります。
参加費  : 20,000円 
詳細は、実施要領http://eric-net.org/doc/atERICTEST12youkou.pdfまで。              

■ 2012年度 ERIC主催研修の日程 

2012年度は以下の日程で、テーマ型研修3本、スキル指導研修3本のファシリテーター養成講座を開催します。
ぜひご参加ください。

 1. テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日
 2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日
 3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日
 4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
 5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日
 6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座」2013年3月

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」

http://focusrisk.exblog.jp/


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by eric-blog | 2012-03-05 09:43 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 273号 120213 atERIC主催研修, fromERIC受託研修

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ERIC NEWS 273号 ともによりよい質の教育をめざして  
at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修
これからの未来へ 人権研修に、いまのリアルを取り入れる
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

202020第一号で、日本の教育投資の貧困さを示す数字をいくつかあげたけれど、ここにもありました。児童相談所の相談員一人が対応している件数が107件。主要諸国の約5倍。
教育は、集団を対象にしなければ、意味がない。公共性のための社会的営為なのであるから。しかし、教育は一人ひとりに届かなければ、やはり意味がない。一人ひとりが生きることが社会につながるのだから。

児童相談所の相談員の数を増やす、相談員の専門性を高める。
児童養護施設の指導員一人あたりの子どもの数を減らす。地域や児相との連携を強める。

数の多さが、ケアの、関わりの、質の言い訳にならない体制を、まず、作ろう。

それは中等教育の質についても同じことだ。

○よりよい質のケアを提供できる子ども対指導者の数にする。
○指導者の質を高める。

この両輪を実現していこう!

そんな声をあげなければならないと思います。

今回のニュースの内容です。


ホームページにぜひお越し下さい
at ERIC 主催研修のこれまで
参加型学習は協同学習
参加型学習は主体的学習
ERICの主催研修・受託研修はすべて参加型学習
指導者育成を参加型学習で行なうということ
TEST12教育力向上講座のご案内

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+ホームページにぜひお越し下さい+.・゜・。・*:.。.:*・゜

さて、「よりよい質の指導者育成を目指して」ERICの主催研修、受託研修のご提案とご提供。

2009年3月に、いまの新しいホームページになってから、「研修実績」なんてところをクリックしても、「2008年度実績」が出てくるだけという「放置」状態が続いていました。ホームページは、こまめに新しい情報をご提供が原則なのに、申し訳ない。

ということで、次のような新しい情報にアクセスできるように、これから3月にかけて、行って行こうと計画中。

○ERIC地図   隣の中華料理やさんが、変わりました。3.11のせいで、台湾に帰っちゃった?でも、相変わらず、中華料理やさんです。聚萬園。
○定款   これまでも、定款の内容は文章で、紹介していましたけどね。
○役員名簿 二年任期、再選あり、です。
○研修実績2003-07 まとめました。その後の年度については年度毎に。
○PLT報告 English 毎年、PLT米国事務局に提出しているものです。
○ERICメルマガ/過去全部  まぐまぐで過去のものにアクセスできるのですが、とっかかりがない、内容がわからない。という点を改善すべく、一覧表を載せます。2006年1月から始まり、2010年度までを一覧にしました。実は、ERICニュースの担当者のためだったりして?

いま取りかかっているのが、これまでの「参加型プロジェクト」の一覧。膨大な資料があるので、とまどいつつ、今年度中にはなんとかと。

PLTへの報告書はフォーマットがしっかりしていて、それに書き込むだけでも、勉強になるなあと思います。PLTファシリテーターのみなさまも、トライしてみてはいかが? できていないことがたくさんで、がっかりもするのですが、目標も見えてきます。それが「過去をふりかえる」「まとめる」ことの良さですね。

ERICの実績や現状の見える化。ご期待ください。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.at ERIC 主催研修のこれまで+.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

とりあえずは、実績一覧を共有していきたと思っていますが、これまでの傾向をご紹介。

現在のような「ESD ファシリテーターズ・カレッジ」と銘打って、「二年間、大学院レベル」の指導者育成の内実をモデル化するという試みは、2000年からです。

もちろん、それまでもERICの主催研修は行っていたのですけれど、カリキュラムが固まっていない段階で、「新しい内容に共に取り組む」ための主催研修という色合いが濃かったように思います。海外からのゲストを招いてのセミナーだったり、新しい翻訳テキストをベースにしていたりと。

それが、ワクワクしなくなったのが、2000年くらいかなあ。ああ、みんな同じようなベースで、発展させたり、応用したりしているのだなあ、と。ならば、これまでのものを基盤に、どう広げるかを考えようと。

これまでの基盤をどう整理したかは、その頃からのERICの出版物の最後に、「出版物の案内」などを載せているのですが、そこに「ERICの学びのIII期」としてまとめています。

第一期気づきから行動へ 学習者中心のアクティビティを基盤として、共通の価値観や世界を読み解く概念を共有する。価値観に根ざした行動力を育てる。
第二期スキルのトレーニングとしての参加型学習。「わたし」「あなた」「みんな」のスキルとして整理。
第三期社会的合意形成としての参加型。ワークショップであるとか、PCMプロジェクト・サイクル・マネジメントであるとか、PRA、主体的参加地域評価法やフューチャーサーチ会議、コンセンサス会議などの方法論に学びました。

第一期の学びは「プログラム・ファシリテーターの育成」の課題であると考えています。アクティビティを中心として、学習プログラムを構成する力を育てること。それをカリキュラムの中に位置づけること。国際理解や環境問題、人権問題などの「テーマについて学ぶ」ためのアプローチでもあります。

第二期の学びは、スキル・トレーニングの要素を、日常化すること、通年化すること、発達段階や学習者のニーズに合わせること、学校全体アプローチで効果をあげることなどの力を育てることにありました。スキルは習熟するものであり、できるようにならなければ、学んだことにならないものです。このスキル、自己理解、他者理解、コミュニケーションなどは、ワークショップを運営する上でも、必要なスキルだと考えています。

第三期の学びは、地域の計画づくりや地域の合意形成のための方法論に習熟することでした。ワークシッョプ・ファシリテーターの力をつけるとともに、「地域のプロセス」に関わる、プロセス・ファシリテーターとしての力を育てることを目指しています。

2000年度の6本の柱は、「テーマ」について三本、「スキル」を二本、そして社会的合意形成を一本。加えて、それらを総合した「教育力向上講座」TEST Teacher’s Effective Skills and Training の一本でした。

その後、理論編と実践編に分けて実施したりなどの修整をへつつ、現在の「テーマ」3本、「スキル」三本、TESTという形になってきています。

ERICの事務所で開催しているので、人数は15名まで。実際には10名程度がベストな参加人数かなと思いますが、最小催行人数は3人と、ゼミのような形ですすめています。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.参加型学習は協同学習+.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜


実際の学級人数を考えれば、30人40人を「動かす」経験を研修でも積まなければ、意味がないと、思われる参加者もいるかもしれません。しかし、PLTなど、戸外にも連れ出す活動を、30人40人を対象として行うことなど不可能です。戸外に連れ出すだけでも、15人に一人のガイドや指導者が必要ですし、野外活動ともなければ、5人や7-8人に一人はだれかが着くような形で実践しているのではないでしょうか。

教育が集団を対象にして行われることに異論はありません。一対一のチュータリングやカウンセリングではできないことが、できるからです。

それは、互いから学びあうということです。そして、その力は、わたしたちが一生涯発揮し続ける力なのです。

参加型学習で伸ばそうとしている三つの力「わたし」「あなた」「みんな」の力の発揮が、学びあいには含まれています。力を発揮することが、力をつけていくことにつながります。

参加型学習は、まさしく、社会に参加するための態度姿勢行動が身に付く、のばす、発揮するためにデザインされた教授法なのです。

PLT『木と学ぼう』もその教授法の理論的背景の一つに、協同学習理論をあげています。

協同学習というのは、協力を学ぶ、話し合い方を学ぶ、互いから学ぶことを学ぶ、共通の課題があることを学ぶなど、わたしたちが「共に生きることを学ぶ」ために、大切な学び方です。Cooperative Learning Cooperative Livesという協同学習についての本では、次のように言っています。(前書きp.2より)

「この本のアクティビティは教育に対する人間的なアプローチを反映している。認知的、感性的な学習が、統合され、生徒は協力についての知識を得るだけでなく、どのように協力するかを学ぶ。協同学習は、その性質からして、参加型であり、経験学習的である。生徒は、互いに関わり、教員のガイドによって、どのようにうまく協働できているか分析し、よりよい方法によってスキルを向上させる機会を得て行く。アクティビティによっては、調べ学習的なアプローチをとっているし、そのために、生徒や学級、学校によって、成果が異なってくるものもある。そうであるべきなのだと、わたしたちは考えている。」

そして「協同学習において、生徒は互いから学ぶ。同年令集団と建設的な相互関係を結ぶことを学べる。そして、知性、人間性、社会性が育つ。」のだと。

この本の題名が示すように、協同学習は協力して生きる社会の実践的学習なのです。

米国の教員養成のカリキュラムの中には「協同学習」「協同プロジェクト」などの課題がはいっているほどです。

では、何人ぐらいが理想なのでしょうか?

それについては「202020第二号」で詳しく考えてみることにします。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.参加型学習は主体的学習+.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

参加型学習では、必ず「モノを言う」、言わされます。はい。

これ、当たり前。

「意見言わされたりするから、参加型(ワークショッブなども)嫌い」と言われる参加者の声を、主催者から聞きます。人集めに苦労している研修であれば、「お願いされてきているのに、意見まで言わされるなんて」ということになるのも、道理です。

また、逆に、言いたい人もいます。

例えば、「講師」に対してのみ、もの申したい人がいます。互いにではなく。

あるいは「場」に対して、ということは、主催者に対して、ということでもありますが、もの申したい人もいます。互いに、ではなく。

互いに意見を交わすということには、不慣れな人が多いということです。

何のために? 正しく、Cooperative Learning, Cooperative Livesのためなのです。社会を協働で作るために協同を学んでいるのです。だから、「互いの意見を聞く」ことが大切であるわけです。

単なるグループ討議では以下のような問題があると、ケーガン・メソッドのケーガン氏は言っています。
◯平等な参加が得られない。
◯すべての人が参加すると限らない。
◯個人の説明責任があやふやになる。
◯1/4の人しかしゃべらない。

そして、ケーガン氏は、ケーガン氏らしく、それを解決する「How」を提案するわけですが、それ以上に問題だと、わたしが感じるのは、一人ひとりの発言が、どんな意味を持つか、なのだと思っています。その場が「発言」をどのように思っている場であるかを作り出すのが、ファシリテーターの大切な役目であるのです。

「~に対して」言いたい参加者というのは、権力や権威に対して、言う姿勢なのかもしれませんね。それも「市民性」のスキルとして、大切なものですが、ワークショップや参加型学習は、「互いから学びあう」ことが信条です。そこをきちんと切り替えてもらうことができるかどうかが、ポイントですね。

自らの意見を言い、他者の意見を聞く。そこから学びあう。協同的であり、主体的な学びが、参加型学習の基盤ですから。

ただ、いつもワークショップをしていて思うことは、ほとんどの場合、参加者のやる気を引き出すのは、ファシリテーターではありません。参加者なのです。

傾聴した相手、グループ作業の相手、全体共有した相手。

その相手の取り組む姿勢にほだされて、主体的に取り組むようになるのです。これ、ホント。そのためのとっかかりが「傾聴」という聞く姿勢の共有だと言えます。それがこれまでのわたしの経験であり、だからこそ、わたしがいつも言うのは「参加者を信頼する」ということなのです。

時々は、修整や介入が必要な場合もありますけれど、ね。でも、参加者を前向きにするのは、参加者なのです。多謝。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*ERICの主催研修・受託研修はすべて参加型学習彡・゜・。・*:.。.:*・゜

ERICが設立当初から10年間ほど継続していたグローバルセミナーは、多い時には100名を超える参加がありました。そんな時でも、一方的な講義や講演ではなく、「参加型」で、参加型学習についてのテキストの内容を体験してもらうプログラムを、海外講師にお願いしましたし、海外講師も、参加者の人数に関わらず、いろいろな工夫で対応してくれました。それは、ERICにとっても大きな学びでした。

主体的な参加者だからできたということもあるでしょうが、互いに話し合う、学び合うことが、参加者の意欲や集中を引き出すと、いつも思います。

ですから、ポイントは、「ポジティブな雰囲気づくり」、ポジティブな表現や項目が出てくるような問いかけ、分析の枠組みを使うことが大切です。

例えば、自己紹介をしようとする時、いつものように「所属」や「肩書き」を言うことは、関係を固定させますし、必ず上下関係の意識を持たせることにつながりますよね。では、どんな工夫があるのでしょうか?

「呼ばれたい名前」「四つの文章一つはウソ」「今日うれしかったこと」などの工夫は、自然とポジティブ・シンキングになるような、問いかけになっているのです。

また、「知っていること・知りたいこと」「できていること・課題」というような対比して考える分析の枠組みの言葉も、「知らない」「できていない」という否定語表現を使っていないことに気づきます。

いい、悪いという対比も、できる限り避けます。悪いという判断を下してしまうことよりも、課題に焦点をあてる方が、前向きな態度姿勢行動を引き出すからです。

学び合いのNHKの番組を見ていても、へたくそだなあと思うのは、指導者の間で「学び合い」が、あるいはその方法論が確立されていないことです。まずは「隗より始めよ」。教師集団において、学び合いができていなのに、子どもができるはずなかろう?

ということで、ERICの主催研修は、「参加型を学ぶ」ではなく、「参加型で学ぶ」そして、「参加のために学ぶ」参加型学習なのです。
It is not only “Learning about Participatory Approach”, but “Learning through Participatory Approach” and “Learning for Participation”.

についてaboutは、参加型でなくてもできるんだよねえ。でも、through、を通して、は参加型でなければできない。ましてや、「参加の文化」を体現するというようなことは、なかなかできるものではない。

今回、土日に開催されたWET/WILD全国大会、とてもすばらしい運営だったなあ。でも、振り返りテーターの方法論がいまいちだったなあ。わたし、正直に言ってしまう人なので、何人かの方とは、個人的にはお話できなかったなあ。って、レビューシートには書いたけど。また、機会があれば、ご本人とお話しよう。「苦手」意識が先立つと、関係性は、相互的に、悪くなるね。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*指導者育成を参加型学習で行なうということ彡・゜・。・*:.。.:*・゜

さて、今回のニュースの胆になるわけですが、「指導者育成を参加型で行なう」方法と、配慮事項というのでしょうか。

アクティビティは、参加型でデザインされているから、参加型学習のスタイルでやる。しかし、そのアクティビティを体験した後の指導者相互の学びあいについては、デザインがおざなりである。そんな現実があるのではないでしょうか。どうすれば、アクティビティを体験した後の、指導者相互の学びあいが、参加型学習の方法論で行なうことができるでしょうか。

PLTファシリテーター・ハンドブック、p.12に、「大人の学習者と作業する時に」という項目があります。参考になるので、再録しておきます。

***************大人の学習者と作業するときに***********

PLTワークショップのゴールのひとつに、教育者が新しい教育へのアプローチを学ぶことを手助けするというのがあります。学習者としての成人は学習者としての子どもたちとは異なっています。成人学習者の次のような特徴を知ることが、あなたがワークショップを準備する上で役に立つことでしょう。

学習へのオリエンテーション
・大人はワークショップのゴールと目標が彼らにとって重要であると考えた時、何かを学ぶことに身を入れます。つまり、職業に関係がある、とか、すぐさま役に立つとか。
・大人は彼ら自身の学びを開始したがります。目標や内容、目標を選ぶことに関わりたがります。

あなたができること:
ワークショップのゴールをスケジュールの早い段階で説明し、そのリストに乗っていない参加者からの目標も付け加える。参加者が新しいことを学ぶ必要があることを理解できるようにしておくこと。理解と変化の種となるものを奨励し、育む。それぞれの人は理解し、学びたがっている存在であるという前提で取り組むこと。

学習者の自己概念
・大人の学習には自己概念が関わってきます。新しいスキル、技術あるいは概念を学習することは、自分自身を肯定的に、あるいは否定的に見ることにつながります。大人は他の人から評価を下されることを恐れ、そのために新しい学習の状況では不安になります。
・大人は彼らの学習について他の人から指示されることを拒否します。特に、新たに提示されたものが、現在彼らがやっていることに対する攻撃と見た場合はなおさらです。

あなたができること
安心して新しいことに挑戦したり、考えたりできる環境を提供します。参加者を決して非難せず、それぞれの人に対して、なんらかの前向きな、受容的な関わりを持つようにします。

他の学習者の経験が果たす役割
・大人が学習に来る時、彼らは幅広い先行体験、知識、スキル、方向付け、関心、能力をもってやってきます。これは、もっとも豊かな学習資源は彼ら自身であることを意味します。
・大人は彼らの能力に対する攻撃であると思われる学習状況に抵抗します。そのため、彼らは強制されたワークショップのトピックやアクティビティに抵抗するかもしれません。
あなたができること
参加者一人ひとりを、それぞれの経験、知識、スキルをもった個人として受け入れます。グループ討議や問題解決、ピアサポート学習のように、参加者がお互いの学習に貢献できるような方法を提案します。

動機づけ
・動機づけは大人の学習者によって生み出されます。ファシリテーターの役割は大人自身の中にあるものを育てることを奨励したり、育てる条件を整えたりすることにあります。
・大人の学習は学習者に対する尊重、信頼、関心を示した態度によって高められます。
あなたができること
参加者に、あなたが彼らを尊重、信頼していること、関心があることを示します。集中しない参加者や参加したがらない参加者を批判しないこと。むしろ、彼らの関心を高められるようにワークショップを修整すること。


以上のことを踏まえて、ERICの指導者育成では、「共通基盤づくり」を大切にしています。特に、12時間6セッションの主催研修では、一つのセッションを共通基盤づくりにあてています。

大人の学習者、あるいは子どもももうだと思いますが、が、集団で、互いから学ぼうとする時、何が共通基盤として、その集団で共有されている必要があるでしょうか?

◯自己紹介や互いを知る作業や時間
◯研修に対する期待を共有する作業や時間
◯場の使い方・場に対すオーナーシップ、居心地の良さ
◯コミュニケーションのスキル訓練と話し合いの心がけなど

加えて、その時々の研修テーマについて、それぞれが持っているレディネス、背景の多様性の共有があります。できるかぎり、「一つの作業を一つの目的のために行なう」のではなく、複数の目的が満たされるように、工夫をするのですが、これらのことをやるだけで、2時間はあっという間です。

その後のセッションでも、「互いから学びあう」わけですが、こんな工夫をしています。

◯まずは、一人で、「ノートテイキング」
◯二人で話し合う時間をとる。
◯傾聴を段階的に取り入れる。「聞く姿勢」「正確に聴く」「共感的に聞く」「未来を築くインタビュー」など、異なる方法を取り入れる。
◯感情や価値観に焦点をあてる。
◯自分自身の成長に焦点をあてる。
◯分析の枠組みを活用する。「学んだこと・知りたいこと」「良かった点、残された疑問」などの対比表などをふりかえりに使う。
◯全体で共有するときは、板書する。
◯板書した中から。キーワード、ポイントとなる観点などを選びたし、その点について考えたこと、感じたことを、さらにペアやグループで話し合う。

これらすべてをやるのが、セッション3の「参加型学習の特徴とすすめ方」です。このセッションは、アクティビティやプログラムを体験して、体験したことから「学びを紡ぎだす」原理原則を一般化する。自分たちが一般化したものを、先人、先行知見などの視点から点検する、という、ふりかえりの作業によって学ぶセッションになっています。

セッション1「共通基盤づくり」とセッション3「参加型学習の特徴とすすめ方」。これが、ERICの参加型による指導者育成研修の特徴だと言えるかもしれません。

感情にいい・悪いはありません。同様に、学びに正解・不正解はありません。わたしたち一人ひとりが体験したことをふりかえり、そこから何を学ぶかが、課題であり、一人ひとりの責任であるのです。体験という素材はそこにあり、参加者の数だけ、「体験したこと」は違うのです。その多様性をリソースとして、学びを紡ぎ出すこと。それは、子どもの参加者でも、大人の参加者でも、穴事故となのです。

ファシリテーターの役割は、ふりかえりの時間をとり、必要であれば分析の視点を示し、全体で共有することで、よりよい学び、より広い多様な視点の共有、気づきを深めることにあります。

今回、” Cooperative Learning, Cooperative Lives”を読み返して、わたしがこれから取り入れようと思ったことは、「協同学習」についての学びも、ふりかえりの視点に取り入れるということです。協同学習「について」と「を通して」の二つの視点から、ふりかえりを行なうことができますね。

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*TEST12教育力向上講座のご案内・゜・。・*:.。.:*・゜

今回は、「評価」の方法論に焦点をあてて、今年度の共通課題「価値観を育てる」に迫ります。

TEST教育力向上講座「価値観」を育てる評価のあり方
平成24年3月18日(日)〜19日(月) 12時間6セッション研修
受付:  3月18日(日) 10時30分〜10時50分
開始:  3月18日(日) 11時
終了: 3月19日(月) 16時
会 場  : 国際理解教育センター(東京都北区滝野川1-93-5コスモ西巣鴨105)
主旨・内容: 共に生きるための「価値観」を一人ひとりに育て、価値観に基づいた行動力を育てる鍵は「ふりかえり」「省察」「評価」する力にあります。

参加費  : 20,000円 前日までに以下の口座に振り込んでください。

みずほ銀行 大塚支店 普通預金口座2011254 特定非営利活動法人 国際理解教育センター
郵便振替口座: 00185-5-710744 加入者名: ERIC事務局
ゆうちょ銀行口座: 10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター

毎年、今年のTESTが集大成だなあ、と感じながらプロデュースする感覚が強くなってきています。新たな学びは、「参加者の間」にしかないのです。

ぜひ、ご参加ください。
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by eric-blog | 2012-02-13 14:28 | ERICニュース | Comments(0)

ERICニュース at ERIC エネルギーと社会

・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・
ERIC国際理解教育センター ニュース
ESDファシリテーターズ・カレッジ 〜at ERIC 〜 2011/10/31
・ ‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・

(文責:かくた)

土日に「エネルギーと社会」PLTファシリテーター育成研修を行いました。
いやあ、良かったです。参加者7名、共同ファシリテーター5名。
いつものことながら、こういうものは主催する側が一番の学びになりますよね。
参加者にとっても、大きな学びがあった研修だったと思います。

だから参加型はすごい。

テキストは『エネルギーと社会』モジュール。+PLTガイド。

:*: :*: ・・プログラムの流れからご紹介・・・・:*: :*:

記録起こしはまたPDFなどから内容も含めて行なわれると思いますが、まずは流れのみ。

PLT E&S2011

参加者 5名
共同ファシリテーター 5名

:*: :*: ・・2011年10月29日(土曜日)

セッション1 共通基盤づくり
11.00-13.00ファシリテーター 佐藤宏幸
1. 音楽CD「エネルギーと社会」はどんな歌詞?
2. 「わたしのエネルギー度」 握りこぶしでスピードメーター
3. 「漢字一文字で「エネルギー」とは何か」[個人作業]
4. ペアで自己紹介→二人の漢字を合わせてみると?
5. 研修への期待→傾聴
6. 話し合いの心がけ
7. 場のオーナーシップ[ペアで事務所内5ポイントをアダプト探検→全体共有]
8. 事務連絡
9. 自己紹介 [12.45-13.00 15分]

セッション2 流れのあるプログラム
14.05-16.13ファシリテーター 梅村松秀、木村幸一郎
1. 流れの説明=4つのアクティビティ「エネルギーはどこから」「なぜエネルギーが重要か」「エネルギーの元をたどる」「生命のつながり」の起承転結
2. 「わたしの一日のエネルギー」 朝起きてここに来るまでにどんなエネルギーを使ったかをふりかえる [個人作業]
3. 5つの場面で共有 [起床、洗面・身支度、食事、移動、今日の行動で板書]
4. エネルギーの分類 再生可能エネルギー=生命活動に必要なものを満たすもの。他にどんなエネルギーが?
5. 「エネルギーを定義する」
6. 「なぜエネルギー問題なのか?」
7. 「大江戸省エネ事情 ゼロカロリーから10万カロリーまで」 [「照らす」「伝える」「食べる」「観る」「旅する」の6項目の変化を辿る]
8. 『地球のなおし方』よりデータの共有
9. 「エネルギー・チェイン」 朝ご飯の元はどこから?何から?

セッション3 ふりかえりとまとめ
16.20-18.00ファシリテーター つのだきみえ
1. ミニレクチャー「PLT12時間コースの流れ」
2. 「ファシリテーションの比較・共通点と異質点」
3. 「ガイドをハイク「エネルギーと社会」バージョン」[分担して答え探し]
4. PLTの特徴の理解を三つの省察で。「技術的省察」「実践的省察」「見通し的省察」
5. 見通し的省察のための点検の視点「わたしたちは未来のための教育を行なっていただろうか?」[『いっしょに考えて』p.50]

:*: :*: ・・2011年10月30日(日曜日)

セッション4 プログラムづくり
9.00-11.00ファシリテーター かくたなおこ
1. 昨日のふりかえり [個人作業2’→ペアで共有2’→全体共有・板書]
2. 「エネルギーと社会」で伝えたいこと[個人作業で表札づくり→オープンマーケット方式で仲間探し]
3. グループで「起承転結」の流れのあるプログラムづくり

セッション5 ファシリテーション実践
12.00-13.50ファシリテーター かくたなおこ
1. 「給食から考えるわたしたちのエネルギー問題」[tsu, taka, tana]
2. 「つながる・つながる」[o, j, kim]
3. 「わたしたちのまちのエネルギー・ビジョン」[mizu, sato, saito, suzu]
各グループ20分実践、10分ふりかえり。

セッション6 行動計画づくり、ふりかえりとまとめ
14.00-16.20ファシリテーター つのだきみえ
1. ふりかえりのノートテイキング
2. 行動計画づくり
3. 二日間のふりかえり → 見通し的省察を深める
4. サークルタイム
◯二日間のふりかえり
◯見通し的省察「エネルギーと社会」にとって、今回の学びは
◯行動計画の実行宣言
5. 修了証・認定証・PLT6時間研修のプログラム・アンケート記入、事務連絡

:*: :*: ・・学び・感動があったなあ・・・・:*: :*:

:*: 発見! ポテンシャル・エネルギー

今回、何が最大の学びであったかというのは、「ポテンシャル・エネルギー」の発見です。これまでPLTモジュール『エネルギーと社会』p.2の説明によって「エネルギーが姿を変える」ことを「食べ物の化学エネルギーをわたしたちの運動エネルギーに変える」「わたしたちの運動エネルギーでゴムを引っ張ると弾性エネルギーとして蓄えられる」というような理解を進めてきていました。

しかし、「わたしの一日」をやってみて・・・
6.00 起床
水を飲む
ラジオのスィッチを入れる
顔を洗う
コンピューターとWiMaxのスィッチを入れる
湯を湧かす
お茶を入れる 茶筒をとる 茶碗を出す ティーポットを出す
洗濯機を回す
パンをトーストする
冷蔵庫からからし明太を取り出す
冷凍庫からバナナとブルーベリーを取り出す
冷蔵庫からヨーグルトを取り出す
ミキサーでヨーグルトとバナナ、ブルーベリーを撹拌する
トイレに行く 水を流す
テレビをつける
エレベーターで降りて朝刊を取って上がってくる

「する」という動作とその動作で使っている「モノ」が必ずセットになっていることに気づくのです。その「モノ」に「ある」のがポテンシャル・エネルギーなのです。高いところにあるモノを取る。その高いところにあるものは、「ポテンシャル・エネルギー」を持っています。だから、落ちるし、落ちると壊れるし、壊すのです。

地震もプレートのひずみというポテンシャル・エネルギーが引き起こしたものですね。

マンションという建物にもポテンシャル・エネルギーが蓄えられています。それは建築する時に使った運動エネルギーと素材のポテンシャル・エネルギーの合計の結果なのです。

わたしたちの生活を支えるエネルギーは、運動エネルギーとポテンシャル・エネルギーなのです。そして、「都市」というインフラストラクチャーの「蓄えている」ポテンシャル・エネルギーはとても大きいのです。

結果、いまのわたしたちの生活のエネルギーは、江戸時代の10万倍? にものぼるのです。(ホントは、ゼロからの増加率を「倍」で表現することはできないけれど・・; ) 生産するということは、ポテンシャル・エネルギーを蓄えるということなのです。そして、廃棄するということは、本当は、そのポテンシャル・エネルギーを回収することであればよいのでしょうが、「捨てる」だけになっているのです。「捨てる」ということばは、エネルギーにはなくて、エネルギーは姿を変えるだけで、なくなりはしないので、「捨てる」というのは蓄える姿と場所を変えているだけなのです。

エネルギーと社会を考えるということは、ポテンシャル・エネルギーのことを考える方が、いまや重要になってきていると言えるでしょう。生産という形で蓄え、そして、それを「捨てる」という一方通行では、捨て場がなくなるのです。Total Material RequirementTMRを減らすこと。それがエネルギー問題のもう一つの側面です。

メドウズの『地球のなおし方』の表現によれば、気圏は二酸化炭素がいっぱいいっぱい。岩石圏は廃棄物でいっぱいいっぱい、おまけに放射性物質やら有毒物質の化学物質やらで、質的にも有害化してしまっている。気圏・岩石圏は、もう満杯なのです。自らの環境を有毒有害化してしまっていいんだろうか? 危機感がないのは「見えない」せい?

『限界を超えて』が指摘されたのは1992年。もう20年も前のことになるのですね。わたしたちの社会はこの警告に真摯に耳を傾けてきたと言えるのでしょうか?なぜ、このようにわかりやすい警告が真面目に受け止められないのでしょうか? どうすればいいのでしょうか? その一つの答えが、この「エネルギーと社会」という学びの共有であるのです。


それに対して「再生可能エネルギー」というのは無機物が有機物に、有機物が無機物にと、エネルギーによって姿を変えていきますが、「蓄え」たり、「捨て」たりはしていません。すごいことですね、地球という営みは。その営みのすごさを知り、説明できるようになった人類もすごいと思います。

宇宙は人類を待っていた。

本当にそう思います。

願わくは、そのすごさの破壊者にならないことを。

エネルギーとmaterialの関係をポテンシャル・エネルギーという概念と単語を使って理解できたこと。それが一つ目の感動です。

http://www.enecho.meti.go.jp/topics/energy-in-japan/energy2010html/japan/index.htm


:*: つなげる! 食べ物を通して考えるわたしたちのエネルギーと社会

もう一つは『フード・ファースト・カリキュラム』とPLT『エネルギーと社会』モジュールを関連づけることができたことです。
◯食べ物はどこから?
◯レストラン・エネルギー亭
など、あらためて、プログラムやカリキュラムに含めたいと思わせられるアクティビティです。

おかげで、ずいぶんと展開できるアクティビティの幅が豊かになりました。

エネルギーと社会。

やはり、エネルギーという視点は、さまざまなものをつなげてくれるのですね。

:*: やっぱりそうか、そうなのだ! 価値観の問題

三つ目の感動は、エネルギー消費は価値観と関連しているということを共有できたことです。

わたしたちの行動すべてにエネルギーがからんでくる。名をするのか選ぶのかは、わたしたちの価値観の現れなのです。

今年は「ESDは価値観の教育である」ということに焦点を絞って、ESDファシリテーターズ・カレッジでも、スキル研修は「わたし 価値観を学ぶ」(9月24-25日了)、「あなた 対立を通して価値観を明確にする」(11月26-27日参加者募集中)、「みんな 社会全体で価値観を共有する」(2012年1月28-29日参加者募集中)の三本で企画しています。

すでに終了した「わたし 価値観を育てる」では、3.11以降の自分自身の生き方と行動を見直し、自分が大切に思うものを本当に大切にできる行動を選ぶことが、「自分らしさ」を育てることになるのだということを共有しました。

PLT「エネルギーと社会」でも、エネルギー問題は価値観の問題であるということを共有できたことは、とても嬉しいことでした。

11月の主催研修「あなた 対立を通して価値観を明確にする」では、「親のエンパワメント」のための研修で行なった「IALACから「わたしメッセージ」の練習」という流れで対立を扱うためのスキルトレーニングを行ないたいと思います。

http://ericweblog.exblog.jp/13884717/

これも、何が生まれるか、とても楽しみです。ぜひ、ご参加ください。


:*: :*: ・・アイデア・宿題を忘れずに、活かそうね・・・・:*: :*:

たくさんのアクティビティのアイデア、ワークシートのアイデア、リアリア(realia=ハンズオン)のアイデアなどが生まれました。忘れないために、宿題も含めて、ご紹介しておきましょう。

:*: プログラムをふりかえる 三つの省察ワークシート
参加型学習で活用する活動形態は「個人作業」「ペア作業」「グループ作業」「全体作業」の4種しかありません。活動形態が技術的省察の中心であり、Howであることは間違いありません。

そして、なぜ個人作業なのか。なぜグループ作業なのか。ファシリテーターはそのWhyを持っていないといけないのです。そして、その活動形態を次にどの活動形態にどうつなげるか、その展開も重要なHowです。ということは、ファシリテーターはなぜそのようにつなげたか、そのWhyを説明できないといけないのです。

Whyを考えるのが実践的省察です。そして、その結果、プログラムの目標が達成されていたかどうかが問われるのです。

三点目の「批判的・見通し的省察」は本質的に何を達成したいと思っているかを問うものですが、これのためには「点検の視点」があったり、自分自身の価値観の明確化が求められます。今回は、二種類の「点検の視点」を入れました。

:*: 見通し的省察のための「点検の視点」二種
一つはセッション3での「流れのあるプログラム」のふりかえりで使った「わたしたちは未来のための教育を行なっていただろうか?」[『いっしょに考えて』p.50「未来のための教育とは?」]です。

ESDが価値観の教育であるというのは、そもそも教育の目的そのものが変化しているのだということを認識していなければ、ESDにはならない。

そのことを、時々に点検することが、軌道修正、「省察的実践家」Reflective Practitionerとしての教育的指導者に求められることです。

もう一点は「エネルギーと社会」モジュールp.6「概念」です。これはセッション3で共有しましたが、セッション6の自分自身の学びをふりかえる時にも援用しました。わたしたちの二日間の学びは「エネルギーと社会」という観点からふりかえって、有効だっただろうか? と。

二つ目の視点はテーマ型省察と言えます。国際理解教育、4つの教育、ESDのいずれも、「人類共通の課題」というテーマを扱うことと、その「課題解決のためのスキルを身につけるための教育」であるという二つの側面を持った教育であるということから考えると、これらの二種類の点検の視点があることを共有できたことは、良かったと思います。

:*: ガイドをハイク「エネルギーと社会」バージョン
共同ファシリテーターの一人、つのださんが、セッション3のために創りました。「ガイドをハイク」PLT PreK-8ガイドの20問をアダプトしました。

すでに「エネルギーと社会」のPLTファシリテーター研修を受けた方も、復習のためにハイクしてみてください。

1.PLTの目標は何ですか?
2.「地球のエネルギシステム」とは何ですか。どこでその情報が見つかりますか。
3.争点のある問題を提示するときの教師の役割は何ですか。
4.多様性というテーマについて、室内で取り組むことができるアクティビティをさがしましょう。
5.「個別化教授法」についての情報はどこで見つかりますか。
6.生徒にとって効果的なアクティビティであるかどうかを評価するための情報はどこにありますか。
7.「【エネルギーと社会】のストーリーライン」の事例はどこにありますか。
8.学習者を気づき、理解、挑戦、動機づけ、行動というプロセスで導くためにPLTで活用されている教授方法の三つとは何ですか。
9.「エネルギー」や「エネルギーと社会」に応用可能なアクティビティはどれですか。
10.教科カリキュラムに対応したアクティビティを探し出す最短の方法は何ですか。
11.「推定する」というスキルが関係するアクティビティを見つけなさい。
12.PLTのアクティビティでテクノロジーの活用が含まれているものを見つける三つの方法は何ですか。
13.どの付録に「アクティビティの参照と資源」がもっともたくさん紹介されていますか。
14.アクティビティのサイドバーに含まれる9つの項目とは何ですか。
15.PLTガイドからのコピー、複写についての方針は何ですか。
16.アクティビティ84に関わるラジオ番組は何ですか。
17.「水の不思議」の評価の機会の三つ目の参考となる図表はどこで見つけられますか。
18.新しいガイドでは「自然欠乏症」という造語が紹介されています。どこで見つけられますか。
19.PLTが質の高い環境教育を支援していることをまとめたようなスローガンは何ですか。
20.教師が教科の達成目標とPLTの関連を見いだすにはどうすればいいですか。

この情報はPLTファシリテーターズ・コーナーにアップされる予定です。

ご活用ください。そして、テーマに合わせた「ハイク」を作ってみてください。

:*: 原子の世界をイメージする
共同ファシリテーターの佐藤宏幸さんからの情報です。

まずは、大きさや構造を知る。 ① NHK 高校講座 化学 「第4回 物質の構成」より Eテレ 毎週火曜日14:30~15:00 放送日5/10 第4回 物質の構成 原子の構造 講師:立教新座高等学校教諭 渡部 智博 http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/kagaku/archive/chapter004.html 02:50~07:00( 分) 金箔の厚さに、500個の金原子が並んでいる。

大数少数の単位の名前を知る

兆京 ナノメーター、オングストローム ナノテクノロジー、メガバイトなど。

大数 一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、 (秭)、穣、溝、澗、正、載、極、恒 河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数(計21単位)
小数 分、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、 弾指、刹那、六徳、虚空、清浄、阿頼耶、阿摩羅、涅槃寂静(計24単位)

ぜひ、『原子力と人間 闇を生む光』(小林公吉、菁柿堂、2005)もお読みください。原子の世界の三つの秘密に、驚かれるはずです。

http://ericweblog.exblog.jp/13088029/

秘密その一  原子の正体は「から」 原子核とその回りを取り巻いている電子の巨大な空間。
秘密その二  陽子と中性子、そして電子がすべての物質の基本。
秘密その三  放射性物質と呼ばれる物質の原子核は崩壊する。

秘密その一を実感するために、大数少数に親しむこと、そして、比喩を用いることがおすすめというわけです。

陽子と中性子からなる原子核の大きさをピンポン玉ぐらいだとすれば、電子が飛び回っているのは東京ドームの広さぐらい。なんてね。しかも、その大きさは1万分の一ぐらいなのです。ピンポン球の一万分の一の大きさのものが東京ドームほどのところを飛んでいる? 

http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/k0dennsikotai/35cm.htm

:*: 手作りはイベント? それとも日常? ポテ地を探せ!
『大江戸えねるぎー事情』(講談社文庫版では『大江戸省エネ事情』)が描き出す江戸時代というのは人間のエネルギー、再生可能エネルギーで、物事が回っていた時代です。

人間の手仕事が生活の質を支えたいたのです。だから「手作り」に戻ろう。その価値観はよいのですが、現実の行動は「変だぞ?」なのです。

例えば、『普通の家族がいちばん怖い 徹底調査! 破滅する日本の食卓』(岩村暢子、新潮社、2007)が描き出す「手作り」の風景はこんな感じです。
http://ericweblog.exblog.jp/6821754/

・ してもらえる「お客様」
・ 好き嫌いで取捨選択、伝承・決まり事は苦手
・ 子どもを喜ばせたい
・ うるさい親になりたくない
・ 一緒にいられない家族たち、バラバラ
・ ノリでつながる家族、盛り上がりが大事

手作りはイベント。なのです。

となると平均で1643品目(1992年の調査より)に囲まれて暮らしているわたしたちの、「手作りのための生活財」の所有が増えるだけなのです。例えば、「ポップコーン製造器」は80%の人が「全然使わない」と答えているのです。その他「電気天ぷら鍋」「アイスクリーム製造器」「電気ゆで卵器」「ワッフルメーカー」「たいやき器」などなど、半数以上が「全然使わない」と答えています。

わたしたちの生活は「手作り」イベントのための「全然」あるいは「ほとんど」使わないモノのポテンシャル・エネルギーにあふれているのです。

参考文献『生活財生態学III 「豊かな生活」へのリストラ』(商品科学研究所 + CDI<1993)

手作りが日常であって初めて、「手作り」という価値観が「エネルギーと社会を変えると言えるのではないでしょうか。

そこで、「手作りが日常にできるポテンシャルを持っている地域(ポテ地)」と「手作りがイベント以上になりえない地域」との線引きをする指標を考えてみることにしました。

ポテ地以外では、「エネルギーと社会」の課題は「手作り化」だけでは解決できないということです。

「ポテ地はどこ?」
◯まきストーブを使える。
◯高層ビルの数と密度。
◯野菜、米、にわとりなどを作れる飼える。
◯山林、里山との距離が歩いて5-10分、自転車可。
◯自然エネルギーを生み出す場が近い。
◯自然生活地域である。
◯井戸があるか。
◯用水路がある地域なのか、下水路だけの地域なのか。
◯自然の生き物、植物が豊富。
◯人のつながりがある。伝統が生きている。

市町村という行政区分でエネルギー・ビジョンを考えるのではなく、ポテ地度によってエネルギー・ビジョンは変わるはずなのです。


:*: 推奨 「エネルギーと社会」 2時間プログラム
1.わたしたちの社会はポテンシャル・エネルギーで満ちている 「わたしの一日」
2.ポテンシャル・エネルギーの高さは廃棄のエネルギー・コストにつながる。「マンションができて、そして壊されるまで」
3.成長の限界
4.これからの行動を考える「未来のまち図」

:*: PLTのアクティビティと高次の思考スキルの関係

つのださんがまとめてくれました。PLTガイドの96アクティビティそれぞれがどの思考スキルに対応しているかの対応表です。これも多分PLTファシリテーターズ・コーナーにアップされるはずです。ここでは、どの思考スキルがよく使われているかの頻度順をご紹介します。

頻度順
分析する38
観察する37
比較する、対比させる28
属性や構成するものを同定する25
問題解決する21
調べる21
情報を整理する20
議論する19
分類する、カテゴリーに分ける15
評価する15
関係やパターンを同定する15
予想する14
解釈する12
表現する11
推論する9
結論づける8
意思決定する8
問題を定義する8
統合する、創造する7
並べる、整理する6
構成する、作曲する5
概念を形づくる5
原因と結果を特定する5
問いをたてる5
中心となる考えを同定する5
まとめる4
理解する3
論理だてる3
クライテリアを確立する2
一般化する2
アナロジーや隠喩などを作る2
原則を形づくる2
再構成する2
立証する、実証する2
洗練する1
推定する1
翻訳する1

http://ericplt.exblog.jp/17037303/

:*: :*: ・・主催研修スキル「あなた 対立を通して価値観を明確に」・・・・:*: :*:

次回、11月の主催研修は、スキル研修「あなた 対立を通して価値観を学ぶ」です。使用テキストは『対立から学ぼう』です。

開催要項はERICのホームページからダウンロードすることができます。

2011年(平成23年) 11月26日(土)~27日(日)

第一日
セッション1 共通基盤づくり
11:00-13:00
1. 二日間の内容について
2. 自己紹介「価値観をふりかえる」
3. 傾聴
4. 二日間の心がけ[一人で→ペアで→全体で]
5. ふりかえり

セッション2 『対立から学ぼう』のレッスンを体験する
14:00-16:00
1.IALAC
2.セルフ・エスティームを育てる「わたしメッセージ」の練習
3.対立は悪くない
4.対立を通して価値観を明確にする

セッション3 『対立から学ぼう』の学習方法の特徴とすすめ方
16:00-18:00
1. 「何を、どのように?」技術的省察
2. 「なぜ?」実践的省察
3. カリキュラムの目標「それで、どうしたいの?」見通し的省察
4. 『対立から学ぼう』カリキュラムの実践課題

第二日
セッション4 「わたし」・「あなた」の価値観を育てたもの、そしてこれから
9:00-11:00

セッション5 プログラムづくり
12.00-14.00

セッション6 行動計画づくり
14.00-16.00
1. 二日間のふりかえり
2. 個人的行動計画
3. バリヤーの克服
4. 修了証

ぜひ、ご参加ください。

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
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  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
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by eric-blog | 2011-11-02 18:15 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews110926 at ERIC 主催研修報告


・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・
ERIC国際理解教育センター ニュース
ESDファシリテーターズ・カレッジ 〜at ERIC 〜 2011/09/26
・ ‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・

(文責:かくた)
教師教育ということばを最近よく聞きますねぇ。

「教育についての熟議」とかにも参加したりしましたが、3.11以降の原発対応をフォローする方に、思わず力を注いでしまいました。文部官僚も官僚なのではありますが、3.11後の高木文科大臣の「みなさんの未来を全力で支援します。」というコメントにジーーーンと来ていただけに、20mSv問題への対応は、少なからず、ショック、でした。

それでも、事態は動いているのだと思います。来年度からは「放射線教育」に力を入れるというのは、既定であったわけですし。

ERICがESDファシリテーター養成を始めたのが2000年。参加型学習によるESD持続可能な開発のための教育を行なうファシリテーターの育成。それは「教師教育」と一致するところも多いはず。

教員養成に、「参加型学習の教授法」を必須にして欲しい。

それは、1989年の設立以来の変わらない願いです。

どうすれば、それが実現するのだろうか?

政治力はまったくないので、自分たちがその指導カリキュラムのモデルを実践しようではないか。

それがこのESDファシリテーターズ・カレッジ。

2000年以来、主催研修、at ERIC、ERIC事務所で開催されたものは、60回にものぼる。

ただ、今回のスキル指導「わたし」価値観を育てるファシリテーター養成講座を行なって、とても感慨が深く、そして感謝の念を強く、あらためて、思いました。

とても貴重な成長の機会を、いただいているのだなと。大学の教員をしていても感じているのですが。

特に、指導者育成は、その指導をする人も参加する人も、立場的に近いだけに、双方的な学びが大きいように思います。

教育的指導者育成は、双方的かつ協同学習的なものの方が、力がつきます。共に育つということが、教育の究極的な目標でもあるからです。

今回は「価値観を育てる」ということはどういうことか。を共に「みんなの頭で考え」ました。とても、刺激的でした。いつものように、特に「ファシリテーターのふりかえりミーティング」が。だったかもしれません。

七賢人効果であったのかもしれません。

:*: :*: ・・スキル指導ファシリテーター育成12時間研修・・・・:*: :*:

こんな要素が、12時間研修には含まれるとよいのではないでしょうか?

□スキル演習のアクティビティ
□流れのあるプログラム
□構成主義的アプローチと経験学習・発見学習を「スキル」指導に活かす
□スキルを育てる手だてとカリキュラム
➢ジャーナル
➢アクティビティ
➢プログラム
➢環境・風土学校全体アプローチ
➢個への働きかけ
□省察的実践力をつける
□指導実践・ファシリテーション実践
□プログラムづくり
□コミュニティの課題解決
□個人的行動計画

人権12時間研修の要素と比べてみると、

◇ アクティビティの体験
◇ 流れのあるプログラム体験
◇ 参加型人権教育の学習方法・指導法の特徴とすすめ方
◇ 人権教育の目標と課題
◇ 人権教育の今日的課題
◇ 人権教育のリソースの活用とネットワーク
◇ アクティビティ開発
◇ ファシリテーション実践
◇ プログラム立案
◇ カリキュラムの構築
◇ 個人的行動計画

「目標と課題」についての意識化が欠けていたなあと思います。
というのも、「ESDは価値観の教育である。」と言われはするものの、「価値観を育てる」ということはどういうことかを正面から取り上げた研修などには出会ったことがありません。ですから、スキル「わたし」価値観を育てる指導者育成の「今日的課題」というのを考えることが難しいと感じました。

まったく新しいことに挑戦しようとする時、このようなことが起こっているのです。

「本当に新しいコンピテンスを学ぼうとする時のパラドックスというのは、生徒は、最初、何を学ぶ必要があるかがわからないのだ。自分自身を教育することでしか学ぶことができない。そして、いまだ自分が理解していないことをやり始めることでしか、自分自身を教育することができない。」p.93*

道徳? 倫理? これらは「価値観」を育てているのではないの?

物語? お説教? 熱血トーク?

価値観を育てるために大切なことは、

◯from within 必ず、「わたし」自身の内側から湧いてくるものとして。
◯価値観と行動の一致につながるものとして、
◯内面外面深層を分裂させることなく、 
◯ESD的な価値観を共有
するためのものとして

行なおうとすることが、とても大切なことなのだろうと思いました。そして、これらの要素は、従来の道徳教育では重要な要素として強調されてはいないのです。

ということで、今回、「わたしたちは価値観をどのように身につけてきたか」というような共有は、時間と、発見と再発見による引きずられにかかるエネルギー・ロスを思うと、あまり有効なアクティビティとは思えませんでした。

新しいものを共に学ぶ。

そんな時間に集中したい。

*Educating the Reflective Practitioner, Donald A. Schon, 1987 より

:*: :*: :*: :*: ・・・・とはいえ、どっきどきの初挑戦・・・・:*: :*: :*: :*:

何年もやっていますから、毎回毎回何か新しいこと、というのも、本当に「新しい」のか、それとも以前もやっていたはずなのに、忘れただけなのか。

まあ、でも今回の新たな挑戦
◎ GlassPaintでシールづくり
◎ セッション進行のノート作成(板書)
◎ 積み上げ型傾聴
◎ 手遊びトーク
◎ セッション予測およびふりかえりのワークシートを準備した

:*: 百均で買った「GlassPaint」。シールを作ることができるグッズ。乾かす時間がかかるので、二日間に渡って、継続したアクティビティとなったのが、楽しかった。スキル・アップについて考えることができました。

:*: わたし自身がいつも手元記録で書いているものを、今回はホワイトボードに書き出してみた。だからあえて参加者の様子についてのつぶやきまでも。最初は6セッション分全部書けるとは思わなかったのでセッション1は消してしまったのだけれど。いま、ふりかえってみると、6セッションならば書ける! 次回は6セッションを書くことにしよう。そうすると「記録」係も要らないね。

:*: これはおもしろかった。『未来を学ぼう』のp.96「聴く力」のセクション解説に、「相手の言っていることを聞くことで、自分自身が変化してしまうかもしれない可能性を閉ざさずに居る姿勢」とあるのです。今回、「聞く姿勢」の傾聴のトレーニングの後、「変化してしまった自分」に焦点をあててフィードバックする「積み上げ型傾聴」もやってみました。これはすごいなあ。「学び続ける姿勢」が問われると同時に、自己中でない学びとは何かを考えることにもなるよね。あるんだろうか、そんなもの?

:*: そして、感情が強く動かされた後のセッションでの「てすさび、手遊び」ガジェット、小物をいじりながらのリフレクション。少し、気持ちを別のところに持てる気がいたします。

:*: 価値観を育てるということは、感情が強く動くということ。感情が強く動くということは、その感情を扱う準備をしている必要があるということ。

:*: 震災から半年。地震や津波のメカニズムについての学習案は、3月14日早々にイギリスから提案されたものがありました。しかし、その追体験のような扱い方は、ようやく、少しは、取り上げることができるようになったかなあ。

:*:  V&V『未来を学ぼう』には、「嘆きと苦しみを共有する」とか「嘆きのタブロー」とかのアクティビティが含まれているのです。これまでは、実践したことのなかったアクティビティでしたが、いまが、その時だと感じました。

:*: :*: :*: :*: ・・・・まずは、二日間記録です。・・・・:*: :*: :*: :*:

スキル、技能、技術というものは、「できる」か「できない」かがはっきりしているはず。にもかかわらず、「価値観を育てる」スキルが身に付いたかどうかを、今回の研修で確信できた人はいるだろうか?

価値観を育てるための「経験学習的アプローチ」とは、次のようなものになるに違いない。

体験する、ふりかえる、感情と価値観を確認する、一つの行動の背景にある「さまざまな感情・価値観」の中から「大切なもの」「育てたいもの」を確認する、その価値観を実現する行動へと応用する。

そのプロセスを何度も、何度も、入れ子のように、行なった二日間でした。

:*: :*: ・・2011年9月24日(土曜日)
セッション1 共通基盤づくり11.00-13.00
11.00名前シールづくりをふりかえる*
・気づいたこと・感じたこと・学んだこと
・ 指導のポイント*

*GlassPaintで「名前シール」を作るところから、入ったのです。参加者が揃うのを待ちながら。後から来た人がとまどっていたけれど。

*というよりは「経験学習的に「体験・ふりかえり・一般化・応用」することでスキル・アップをはかる」をもっとクリアに、導入すべきだった。

11.30セッション1「共通基盤づくり」を予測する[ワークシート1]
・問い1-4について話し合う→全体共有→板書
・ ふりかえりのノートテイキング
12.15傾聴チベットメディテーションによる「心・からだ・頭」の説明
・傾聴の4段階、V&V「聞く力」による説明に鑑みて「話を聞いて、変化した「わたし」について語る」積み上げ型傾聴を試行してみる。
12.20話し合いの心がけ [ペア→全体共有・板書]
12.45バックヤードツアー[ペアで、5’]
12.55ふりかえり[5’]
13.00終了 [積み残し課題の確認=S.1のふりかえりの共有]

セッション2 流れのあるプログラム 『未来を学ぼう』を使って 14.00-15.00 
14.00V&Vのp.7「やってみよう」を共有することで、ファシリテーターがプログラムの流れを説明。テーマを「震災をふりかえる」とすることを共有・確認。

14.08「今日の世界は・・・」[個人作業 30”→全体共有・ポップコーン方式・板書=模造紙成果物]

14.15「写真の世界」DAYS JAPANとナショナルジオグラフィの雑誌から一人ひとりが選ぶ
14.17「静けさの時」p.132 イメージワーク[個人作業2’30”程度]

14.20写真のイメージを、ペアで共有→どんな感情が共有されたか? 写真の背景を考える。よい方向にお話を作る。
14.48ふりかえり 「どんな力が育まれたか?」*
15.16嘆きのタブロー [4人ずつのグループで人間静止画を作り、その状況での一言を、叫ぶ]
15.37解凍しながら、その一言について共有する。
15.47「あなたにとって、援助とは?」p.186 どんな援助がありえるか? [全体共有・輪読]
15.55終了

*ファシリテーターをした佐藤宏幸さんのふりかえり。「流れの中で思い浮かんだ問いを素直に口に出せたのが良かった。言う30秒前ほどに浮かんだ問い。参加者の気づきにつながってうれしい。」

セッション3 ふりかえり V&Vのテキスト、カリキュラム、教授法について 16.05-18.00
16.05手遊びガジェットで心ほぐし。ゆっくりとセッション2をふりかえる。

16.15ワークシート [個人作業3’→三人のグループで共有 5分]
参加型学習の教授法の理論的背景 5つ
体験したことを5つの理論で説明してみよう。[グループ3つで]
◯経験学習○全体言語○協同学習

16.48全体共有
◯全体言語について 二時間、文字も欠かずに学んだ。わかるのではなく、身に付く。心に落ちる。身体識に気づく。言語化することで、頭脳識化する。また、身体識に戻る。自分自身を統合する。一体化する。価値観と行動、からだと心を一致させる。
◯構成主義・経験学習について体験→ふりかえり→一般化→応用 消化する昇華する。進化する・深化する。自分自身が構築する。概念がトルネードの推進力。ガイディングスター。価値観・理念・概念それをふりかえり、省察のための点検の視点とする。
◯協同学習について協同学習を支えるのは「傾聴」豊かに追体験することで学びを豊かにする。人間が積み上げてきたものを追体験できる方法論でもある。

17.17ノートテイキング[個人作業2’]
「ワークショップの教授方略」を読みながら、書き加え、点検、成長。
17.28セッション2のプログラムの流れをふりかえる。「良かった点・改善点」
18.00終了

:*: :*: ・・2011年9月25日(日曜日)
セッション4 プログラム立案
9.00-11.30
9.00Glass Paintをスキル・トレーニングとしてふりかえる
9.04昨日のふりかえりのeQi[5’]
9.263.11をふりかえる(ワークシートを使って)[5’]
9.38傾聴 共感的傾聴 [ペア作業]
9.55「さまざまな感情」[個人作業2’→3人一組でふりかえり]
    価値観をふりかえる。「大切にしたい価値観」、そして「点検の視点からの確認」をした上で、グループで合意できたものを発表。

10.38プログラム立案[個人作業10’]
11.00マゴリス・ウィール
プログラムをペア作業で完成させる。
11.30終了

セッション5価値観を育てる手だてやカリキュラムのいろいろ
12.35プログラム・クリティーク「良い点・改善点」[10’]ペアで左隣のペアの作ったプログラムについて
改善をふりかえる=自分たちの技術を省察する。→クリティークの視点を共有する。
自分自身のプログラムを、再び見直す。

13.32月間・年間計画表で、手だてを考える。
13.53全体共有
いい指導者・危険な指導者ファシリテーターに求められるもの
14.05

セッション6個人的行動計画づくり
14.15-16.00
14.15「危険な指導者」をコミュニティの課題として考える。
後だし負けじゃんけん
14.40コミュニティを育てるためのステップ1.2.3、力の場の分析、などの枠組みから一つ選んでグループ作業。
14.53個人的行動計画を月間・年間計画表に記入する。
未来を築くインタビューをペアで。
全体のふりかえりをサークルタイムで
・ 自分自身の目指すファシリテーター像に「名付け」をする。
・ 二日間の気づき、学び。
16.00終了


:*: :*: :*: :*: ・・・・参加者の成果物より・・・・:*: :*: :*: :*:

いつもはあまり「成果物」起こしはしないのだけれど。
今回は、少し、ご紹介します。( )内は、跡づけコメント。

◇ スキル指導について、GlassPaint名前シールづくりからのふりかえりから
・ 得手不得手、好き嫌いがありそう。(ならば、価値観を育てるスキルにも?)
・ 完成形や見本がないと不安 でもあるとそれをまねるだけ
・ 多様な学びのスタイルがある
・ 楽しく行なうこと、ちょっぴり競争的でもある。(互いからすばやく学びあえるね)
・ 目標や目的は言った方がいいかも。(すみません。作ることが目的ではなく、「手作業する」ことが目的だったもので。)
・ 「技術的合理性」の高い専門家と、低い専門家*(ごめん、ことばの勘違いがありました。)

*これも今回、ショーンから新たに導入したかった概念です。ワークシートまで作っていたのに、言及するチャンスがなかった。「専門家育成」の課題を整理するところまでいかなかった。「危険な指導者」の課題は「コミュニティの課題」なのだという方に、焦点が移ったので。

◇ セッション2をふりかえる「良かった点・改善点」
・ 感情の高まりと静けさの時のような、強弱が良かった。
・ V&Vが「テーマの選び方」について、身近な、意味あることと、と言っているが、今回「震災」を選んで、共通項としてとても良かった。
・ 震災前、震災後で「価値観」の変化をふりかえれれば良かった。
・ そのために導入の「今日の世界は、」を「震災後の、今日の世界は」にすればいい。

◇ プログラム・クリティークを行なってみて、そのふりかえりを省察する。
・ ねらいが達成される内容か?
・ 学習者の意識の流れに沿っているか?
・ 全体の活動形態のバランス。個人作業、ペア作業、グループ作業など。
・ ねらいの背景にある価値観は明確か。
・ スキルを通して価値観を実現する。
・ 習熟したいスキルに焦点をあてたトレーニングがある。
・ 学んだことを応用するということは、日常を向上させるためにある、であれば、日常を掘り起こす作業が必要。
・ ふだんの人間関係があるところでの難しさ。「あり続ける人間関係」を意識化する。その人間関係を成長させたいのだということを学習者と共有することはできないか?
・ だからこそ、カリキュラムや見通しや学校全体アプローチや、風土づくりが大切だし、不可欠。

◇ スキル指導をする「危険な指導者」とはどんな指導者?
・ スキルは価値観を行動に移すためのステップ、ツールであるのに、そのスキルそのものを目的化してしまう。
・ 「このスキルの指導さえやっていればいいのだ」と目標を矮小化してしまう。
・ 目標の矮小化は、指導をやりやすくする、チェックや評価をしやすくなる、成果を見せやすくなる。など。
・ 「易きに流れるな」
*しかし、「危険な指導者」個人の問題ではなく、その存在の背景にある「コミュニティの体質」そのものが価値観を含んでいる。
だから、「コミュニティの体質」に気づき、その改善対策を考えることが重要。

◇価値観を育てるファシリテーターに求められるもの
・ 自分自身の価値観を自覚している。
・ 正直、寛容、公平さ
・ 受容、エンパワメント、ポジティブ思考、セルフエスティーム
・ 気分転換につながる問い
・ 参加者への信頼


:*: :*: :*: :*: ・・・・初挑戦の次は習熟のための再挑戦・・・・:*: :*: :*: :*:

ということで、引き続き、ERIC主催研修「ESD fc ファシリテーター養成講座」次回 スキル「あなた」編も、価値観を育てるに焦点をあてます。

テキストは『対立は悪くない』です。

2011年11月26-27日に、「ESD fc ファシリテーター養成講座 スキル「あなた」対立を通して価値観を育てる」でお会いいたしましょう。

プログラム、要項は、近日ホームページにアップいたします。

10月は2011年度PLT第三回「エネルギーと社会」です。こちらもどうぞ。

:*: :*: :*: :*: ・・・・リスク・コミュニケーションについて考える・・・・:*: :*: :*: :*:

順調にすすんでいます。

次回の学習会は10月8日。そして、ゲスト・インタビューはチームクロスロード代表の慶應義塾大学教授の吉川肇子氏。10月24日10時30分から14時、です。ぜひご参加ください。

これまでの記録は、こちらのブログから。
http://focusrisk.exblog.jp/

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by eric-blog | 2011-09-26 18:22 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews110417

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ERIC NEWS ともによりよい質の教育をめざして
  これからの未来へ---3.11から学ぶ、3.11から始まる---
☆☆☆ Share Free News★転送・転載・引用★すばやく学び合う ☆☆☆
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(文責: かくた なおこ)

目次
◆ワシントン大聖堂での「日本への祈り」
◆リスク・コミュニケーション教育のための調査と連続学習会
◆ERIC主催研修の2011年度予定

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◆ ワシントン大聖堂での「日本への祈り」     ◆ 
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4月11日は、震災から一ヶ月でした。どのようにみなさま、過ごされたでしょうか?
ERICのお花見自体は小雨で流れて、花見弁当を食べる会になりました。みなで、「折り鶴」を折りながら、さまざまな思いを共有いたしました。
そして、翌日の朝8時、現地時間の午後7時に、ワシントンD.C.の大聖堂で、震災からの一ヶ月後を祈念して、「日本への祈り」式が行われました。

以下のURLで、1時間41分の式全部を録画で視聴することが可能です。
http://www.nationalcathedral.org/exec/cathedral/mediaPlayer?MediaID=MED-54QUO-5B000K&EventID=CAL-54JA4-KF001B

仏教、イスラム教、キリスト教など、多様な宗教的、スピリチュアリティ的な背景に配慮したいい時間でした。
読まれた宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の英文は、こちらのマニトバ仏教協会が翻訳したものでした。他にも翻訳がありましたが、これはいいなあ。
http://www.manitobabuddhistchurch.org/jodoshinshu/unbeatenbyrain.html
蓮如文書「白骨」にも、初めて触れました。

駐米日本大使、藤崎一郎さんの返礼スピーチも、すばらしいものでした。

パイプオルガン、お琴、歌、祈り、詩、スピーチ、ていねいに、多様性を抱擁しつつ、共通の祈りの心を織りなして行く時間に、心をうたれました。

わたしの心の奥深いところから、動かされる。それが「祈り」の力なのだなと思います。

ぜひ、子どもたちと、共有してください。
わたしは、賢治の詩を、学生に訳させてみようかと思っています。

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◆リスク・コミュニケーション教育のための調査と連続学習会 ◆ 
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いくつも、いくつも助成金を申請した中で、「日立環境財団」に応募していた「PLTリスク・モジュール」からの発展でリスク・コミュニケーションについての教材開発に対する助成が決まりました。ありがたいですね。
すでに、助成金が通らなくても、すすめられることを、ということで、以下の勉強会を予定しています。

■日時: *5月 14 日、6月 11 日、10 月8日、11 月 12 日(いずれも第 2 土曜日)14:00-16:00(最大1時 間の延長あり) *7-9月は参加者各自が調査(任意;フィールドワークなど)

フィールドワークに当てられている期間が、ちょうどリスク・コミュニケーションについての聞き取り調査の時期に当たります。

研究会のメンバーから、協力者を募りたいと思います。ぜひ、ご参加ください。
群馬大学災害社会工学研究室が釜石市と開発した津波防災教育の手引きが、自然災害についてのよくできたカリキュラムです。
http://dsel.ce.gunma-u.ac.jp/

そのご縁から、釜石市で、家族や家をなくした子どもの支援にも取り組んでおられます。実践的科学に取り組む姿勢として、Active Scienceの実例だと言えます。

ERICの勉強会では、「放射性物質の環境リスクをどう伝え、どう備えるか」を一つの事例として研究しつつ、リスク・コミュニケーション教育の「優れた実践のためのガイドライン」づくりから、できれば、「アクティビティ・ガイド」の開発まで、取り組みたいと考えています。

Active Educator、環境教育者の二つの帽子、「教育者としての役割」と「環境保全行動の模範を示す役割」を被った人を目指して、ともに、学びませんか?

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◆ ERIC主催研修の2011年度予定     ◆ 

ERIC主催研修 TEST教育力向上講座でありながら、なぜか、in大阪の方が、定番化しているのも、かくたが大阪のノリだからでしょうか?

ご案内が届いているので、共有いたします。

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「未来のための教育をデザインする」 ────────────────────────────    
☆2011年4月30日(土)・5月1日(日)開催☆    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ERIC国際理解教育センターの年度末の恒例、「TEST教育力向 上講座」。今年は震災の影響もあり、開催が見送られたため、 大阪のみの開催です。 いろんな方の参加を得て、学びを深め&広げ たいと思います。ぜひ、ご参加ください! ────────────────────────────
原子力の時代に生きていることの最初の刻印を受けた国、 日本が、再びの刻印を我が身に刻んだ2011年3月11日。いかな る想定も、いかなる防護策も超えて、地震は揺れ、津波は押 し寄せました。 その中で、釜石市の津波予防教育が、子どものいのちを救い ました。「専門家が作った想定の限界を知る」「その時々の ベストな選択をする」「率先避難者になる」という三原則の 徹底が、子どもたちの行動を軽やかで、自立的なものにした のです。 いま、わたしたちは、「未来のための教育」を、再デザイン しなければならない時点に立っています。共に、考える。み んなの頭で考える、TEST教育力向上講座。ぜひ、ご参加くだ さい。 プログラム予定 ○ A-type, C-type, K-typeさまざまな教育のスタイルを比較分析する。 ○ 未来のための科学百様箱に入れたいものは? ○ 社会的ジレンマを超えて、協力を学ぶために。 ○ 避難民・被災者のこれからを考える。 ○ 子どもたちを「備える」ための教育とは?
────────────────────────────
日 時 4月30日(土)〜5月1日(日)     
4/30は9:30受付開始、5/1は17:00終了の予定。
場 所 大阪市立難波市民学習センター 第2研修室     (http://www.osakademanabu.com/namba/)     
なんばOCAT4階。各線「難波」駅より徒歩10分程度。

講 師 角田尚子さん(ERIC国際理解教育センター)

定 員 20名 参加費 2万円以内(予定) ※このワークショップは、“主催者−参加者”という関係では  なく、“その場にいる人みんなでつくる”あり方をめざして  います。ですので、当日の運営は、全員で分担して行います。  費用に関しても実際にかかった経費をその場で精算します。  「予定」となっているのはそのためです。
※1日目(4/30)夜には、懇親会を予定しています。
※2日目終了後にプログラムのふりかえりを予定しています。  ただし、会場が17時閉館なので、詳細は未定です。
★申し込み連絡先 栗本敦子(test.in.osaka@gmail.com)
★ ↓↓↓ 参加申込はココから下をコピー・記入して送信 ↓↓↓
TEST in 大阪 2011 参加申し込み なまえ: 連絡先メールアドレス: 所属・ふだんしていること: 当日の役割分担立候補:(会計、記録、お茶、懇親会、etc…) 参加にあたって期待することなどあれば…: ────────────────────────────

◆ERIC主催研修第一回 「国際理解教育」

講座名  : ファシリテーター養成講座-国際理解教育
日 時  : 平成23年5月21日(土)〜22日(日)

ねらい:  近代を超える教育の人間化の課題を、グローバルな視点から考えます。科学技術社会に生きるわたしたち自身をどのように育てて行けばいいのでしょうか?

そんな課題を、みんなの頭でともに考えるためのプログラムは、こんな感じです。

ファシリテーター養成講座-「国際理解教育」研修プログラム

第一日 セッション1 共通基盤づくり
11:00-13:00
1. 二日間の内容について
2. 自己紹介「なぜ、いま、国際理解教育なのか」 [ペアで紹介→他己紹介で全体共有]
3. 傾聴
4. 二日間の心がけ[一人で→ペアで→全体で]
5. ふりかえり

セッション2 『未来を学ぼう』のアクティビティ体験
14:00-16:00

セッション3 『未来を学ぼう』の学習方法の特徴とすすめ方
16:00-18:00
1. 「何を、どのように?」技術的省察
2. 「なぜ?」実践的省察
3. 子どもの参加促進の目標「それで、どうしたいの?」見通し的省察
4.  Values & Visions『未来を学ぼう』の実践課題 「いつ、誰と、どこで、どう、何をする」

第二日 
セッション4 近代を超える? 科学技術社会に生きる? ネクスト・ステップは?
9:00-12:00

セッション5 指導者に求められるもの
13.00-15.00

セッション6 行動計画づくり
15.00-16.00
1. 二日間のふりかえり
2. 個人的行動計画
3. バリヤーの克服
4. 修了証
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by eric-blog | 2011-04-17 21:22 | ERICニュース | Comments(0)

Ericnews101205 at ERIC 主催研修案内

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ERIC NEWS at ERIC ともによりよい質の教育をめざして
 わたし・あなた・みんなのスキルを「参加型学習」に取り入れる
                         2010.12.05
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(文責: かくた なおこ)

11月に予定していた主催研修「わたし・あなた・みんな」の日程を1月29-30日(土日)に変更いたしました。内容も変更いたしました。(詳細は、以下に)

また、ERIC外で、ファシリテーター養成研修を受講できる機会です。それぞれの詳細は、お問い合わせください。

2011年1月12日 北九州 ファシリテーター養成スキルアップ講座
2011年2月20日 大阪ファシリテーター研究会 フォローアップ
2011年2月21日 大阪大学人間科学部 参加型研修会

6時間から12時間の「養成講座」を開催していただけることは、主催者にとっても、参加者にとっても、大きな投資です。「参加型」というHowは、からだ全体を通して習熟していくことが、求められます。12時間以上研修でも、参加者がファシリテーター実践を行なえる時間は、20分程度。決して十分とは言えません。

養成研修を受講した後、協働オーガナイザーとして、6時間12時間研修の企画立案、そして2時間のセッションを「担当する」ことで、成長していけるように思います。

アクティビティやスキル・トレーニングの引き出しを増やし
プログラムの流れを組み立て、学習者のニーズに応え、
カリキュラムの見通しを持ち、反省的に思考する

それがERICのファシリテーター養成講座が提供するものです。

今回は「わたし・あなた・みんな」のスキル・トレーニングのための引き出しを増やしましょう!

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     ◆ セッション1 共通基盤づくり ◆   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12時間研修は、2時間のセッションが6つで構成されています。そして、その最初のセッションが「共通基盤づくり」。

ERICのツールブックの一つ、『ステップ5』。参加型による社会的合意形成のためのステップと、各ステップのためのツールを紹介したもの。

ステップ5とは
・ 共通基盤づくり
・ 過去の共有
・ 現状分析
・ 未来のシナリオ
・ 行動計画

のこと。『ステップ5』に紹介されている「共通基盤づくり」の要素とは
◯アイスブレーキング
◯自己紹介
◯コミュニケーションのスキルトレーニング
◯話し合いのルールづくり
◯テーマについてのキーワードや基本的なアクティビティの体験
の5つです。ERICの主催研修のセッション1は、これらの5つ、プラス「場のオーナーシップ」を高めるための「役割分担」「ERICのファシリティ紹介」などを行なっています。

12時間という研修であればこそ、これらの要素に2時間をかけることができる。それは事実だと思います。しかし、例え、もっと短い時間しかないとしても、これらの要素が参加者の間でどの程度共有されているかは、ファシリテーターにとって「点検の視点」となるはずです。これらの共通基盤は、話し合い、平等な参加のためのものなのですから。

話し合いをよりスムーズに行なうために、「手だて」を打てるか打てないかは、大きな力になるはずです。

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     ◆ セッション2 過去の共有 ◆  
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学校文化は、どのような「参加のスキル」を伝えて来たのでしょうか?

青木保の『重層的な日本文化』は、同時に、学校文化の重層性でもあります。

学校文化に息づいている「アニミズム」、「仏教・儒教などのアジア的なるもの」「キリスト教的なもの」「科学主義的なもの」「国際理解教育的なもの」「持続可能な社会のためのもの」。

圧倒的に影がうすいのが「国際理解教育的なもの」や「持続可能な社会のためのもの」であると、予想すると、淋しいものがありますが。

重層的であるということが、与えている「基調」は何でしょうか。少なくとも、それが日本の学校文化の明らかな特長であるでしょう。

佐藤学『教師というアポリア』が示す、中国の教室とアメリカの教室。
そして、そのいずれにも属さない日本の教室。

学ぶことにも、学びかたを学ぶことにも集中できない、学校文化。

過去を共有することで、現状分析が導き出されていく。

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     ◆ セッション3 現状分析 ◆  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

では、いま、わたしたちが学んでいる「参加のスキル」はなんでしょうか?

「わたし」
「あなた」
「みんな」

つまり、
個性
関係性
社会性
について、ふりかえってみましょう。

わたし自身が学んで来たものは、どこで学ばれたのでしょうか。
家庭?
地域?
学校?
レーダーチャートを使って、自分がどこからそれぞれのスキルを学んで来たかを点検してみましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ◆ セッション4 未来のシナリオ ◆  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

どんな未来を目ざすのか。

ピーター・センゲが言うように、「問題解決型」から「ビジョン型」へ
374-2(1600)持続可能な未来へ 組織と個人による変革

わたし自身は、

過去を学び、過去に学び、
しかし、自分がどう生きたいかを未来への指針にして、
ていねいに現状を改善して生きていこうと

してきた。

「必要なのは、「問題解決型」思考ではなく、「実現したい未来」型思考なのだという。海図のない時代には、思いつくかぎりのあらゆる種類の想像に取り組まなければならない、と。」71

というのであれば、学校文化は、何を伝えるべきなのか?
おもしろい挑戦である。

「学び続ける組織」の提唱者が、いま至った境地。

それは、教育のこれからを考えるための、とてもラディカルな視点である。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ◆ セッション5 行動計画 ◆  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

個人で、そして、わたしたちがネットワークとして、どのような行動計画をたてるか。

何よりも重要なことは、「行動」である。

軽やかに、
楽しく、
思いつきで、

かつ、
深く、
本質的で、
人間的な。

そのような思いつきに至る「わたし」でありたい。

もしも、参加型学習の本質というものがあるとすれば、それは、自らが「参加して学ぶ」ところにあるのだろう。そして、「参加して、学びの質を、実践の質を、社会の質をよくする」ことに。

さて、その「楽しさ」に、学習者を目覚めさせるには、どうすればいいのでしょうか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ◆ セッション6 ふりかえりとまとめ ◆  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

カリキュラムの検討や学習内容について決定にも学習者を参加させること、と『子どもの参画』は言います。

今回のプログラムをふりかえって、その意味を味わい、
改めて、自分に必要なスキル・トレーニングと、そのカリキュラムを
考えてみます。

研修で育ったもの、育ったこと。

それを確認することが、これからの「わたし・あなた・みんな」のスキルを育てる視点を明らかにしてくれます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ◆ 参考文献 ◆  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
374-2(1600)持続可能な未来へ 組織と個人による変革
ピーター・センゲ、日本経済新聞出版社、2010
371-4(1590)タブー パキスタンの買春街で生きる女性たち
フォージア・ファサード、コモンズ、2010
367-1(1577)安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方
山岸俊男、中公新書、1999
227-5(1114) 新しい時代の教職入門 秋田喜代美・佐藤学、有斐閣アルマ、2006

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by eric-blog | 2010-12-07 08:53 | ERICニュース | Comments(0)