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ERIC NEWS 555号 by ERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年8月20日

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ERIC NEWS 555号 by ERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年8月20日

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子

                     http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09  FBもやってます。)


おめでとうございます! ERICニュース555号! Go Go GO!


2006年1月から配信を始めたERICニュース。去年7月500号を祝いましたが、祝う機会が少ないので、555号でも祝っちゃおう!


一年で55号ぐらい出しているのですから、すごくないですか? 改めまして編集人の皆様、ありがとうございます。そして、読者の皆様、ありがとうございます! 


なかなかリアクションがいただけないので、届いているのかどうか、読まれているのかどうかと気に病みつつ。時々、注文が入るので、ま、いいか。自分自身も毎日届くメールニュースなど、ほとんどスルーなので、気にしない。


世の中はますますad hoc、その場限りの出会いとチャンスに支配されてきていますよね。だからこそ、よりよい成長のためには出会いの情報をキャッチするアンテナが大切。


ERICニュースを読んでいる人の多くは「発信者」でもあると思います。でも、対話の黄金律は、1対3、熟慮の黄金律も1対3。発信ばかりでもだめ、受けるばかりでもダメ、受け流すだけでもダメ。熟が大事。


時代の流れとともに生き、時代の流れに棹さして流れを変えながら生き、よりよい未来に向かう気力、充実していますか?


夏、特にお盆の時期は、わたしにとっては誕生日もありますが、先祖霊も含めて生き物の存在感濃度が高い時期なんですよねぇ。ま、湿度が高いだけかもしれませんが。環境がそのまま体調という。


だから、情報が入りやすく、取りに行きやすい時期なのです。そして、秋に向けて「熟」していく仕込みの時期でもあります。


みなさま、夏の仕込み、たっぷりできましたか?

まだまだ残暑がぶり返しそうなこれから、ご自愛ください。「熟」にも体力要りますからね。



◆◇◆目次◆◇◆


◆◇◆1. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.14

◆◇◆2. マイクロアグレッション 微細な悪意が心を穿つ

◆◇◆3. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内 [略]

◆◇◆4. by ERIC 在庫処分2016![略]

◆◇◆5. with ERICこれまでの活動[略]



◆◇◆1. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.14◆◇◆


この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介しています。(担当: 鬼木たまみ)


◆◇第13回 グローバル・セミナー(2002.6.1-2)

  • テーマ:生涯学習社会の実現に向けて
  • 講師:稲垣有一(大阪市立築港小学校)、小田隆博(盛岡大学企画総務部)、杉山尚子(GITC:GLOBE INTERNATIONAL TEACHERS CIRCLE)、赤石千衣子(ふぇみん婦人民主クラブ)、稲邑恭子(フェミックス)、木村幸一郎(ジャパン・エコロジー・スクール)、中村正子(古紙問題ネットワーク)、角田尚子(ERIC)
  • 出版:『レッツ・コミュニケート!』


第13回グローバル・セミナーは、ERICが学び続ける社会としてその実践をめざしている「生涯学習社会」をテーマに、ERICの主催で行われました。


この回のセミナーは、1日目は「生涯学習社会の構築」という視点で、学校教育、社会教育、市民活動の3つの立場からの問題提起を受けて未来へ向けたあり方を探り、2日目は初日の成果を踏まえ、環境やジェンダーの分野で活動してきた人々と過去の共有と現状分析を行い、「2030年にはこうあってほしい」という未来のシナリオをつくり、そのために身につけたい「民主的スキル」を考える、という2日間のプログラム構成になっています。


「ERICは、年一度の割合でグローバル・セミナーを開催してきました。初期のグローバル・セミナーは、海外の教材の翻訳とタイアップした形でゲストを招き、学びを深めるというスタイルをとってきました。99年度以降は、これまでのその蓄積をもとに、独自の出版物を出し始め、主催研修を構造し始めた「ERICの充実期」と言えます。主催研修の柱も徐々に固まり、「独自の形で参加者といっしょに作り上げてきた学びを出していこう」という気運が生まれました。


そこで、今年度は、わたしたちが参加型手法として身につけよう、提供しようとしてきたものをあえて「民主的スキル」と言ってみることにしました。自分たちがこれまで信頼してきて進めてきた「参加型手法」の枠組みをゆさぶり、参加者とともに共有し、再構築する試みとして「民主的スキル」という言葉を、さまざまな場面で使っていこうと思います」(セミナー「開催の背景」より)


「9.11以降、平和とは何かについて問い続けている。暴力を介さず問題解決していける、その方法を「民主的スキル」と呼んでいきたい。参加型手法をあえて「民主的スキル」と呼んでみることで、参加型手法がどれだけ平和の構築に向けて役に立っていけるか、見ていきたい」(パネルディスカッション「生涯学習社会と総合学習」、角田発言より)


「大切なことは未来のビジョンを共有した上で、1.参加者や学習者と一緒に身につけたい「民主的スキル」を考える。2.「民主的スキル」を身につけるための行動計画を立てる。3.いっしょに評価し、改善する方法を考える。この一連の作業を行うプロセスそのものが、民主的であるといえないでしょうか」(ERIC 通信第14号 「グローバル・セミナー2002 報告」より)


2002年のセミナーで描いた「ありたい未来」にどれだけ近づいているのでしょうか。

私たちは平和の構築のための「民主的スキル」をどれだけ身につけられたのでしょうか。


*セミナーの2日間で参加者とともに考えた「民主的スキルとして育成したいもの」は150を超え、それらは「民主的スキルカード」としてセミナーの報告とともに、レッスンバンク「グローバル・セミナー2002 生涯学習社会に向けて」に収められています。


*第13回グローバル・セミナーの当日プログラム、記事はこちらからご覧になれます。

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs02_news.pdf


  • テキスト、レッスンバンクのお申し込みはこちらからどうぞ。

・「グローバル・セミナー2002 生涯学習社会に向けて」(LB11-8)、10ページ、200円

http://eric-net.org/text-order.html


[追記: かくた]


海外からの翻訳物の紹介から「自立」して、日本社会における現代的な課題に答えつつ、Learning Society学び続ける社会を目指して、参加型学習の生涯学習にとっての意義を考えたセミナーでした。

NPOの活動が多様な当事者支援活動に細分化され、そして専門化している現状を思うと、どうすれば「教育」がそれらの多様な実践をつなぎ合い、協力と協調によって、より良い社会のビジョンを描く上での共通した取り組みであることを、多様なNPO、運動団体に説得し続けることができたのだろうかと自問します。

また、参加者の数が伸びないことも、一般社会も同じ課題を抱えていることを示していると思います。極端な主張、悲惨な当事者、献身的に支える支援者。どんなに当事者が「かわいそうとは思って欲しくない」と言ったとしても、人が集まるのは、そのような極端でわかりやすい物語を聴く場なのです。


2002年のセミナーから15年。総合学習が導入され、アクティブ・ラーニングや「対話的で深い学び」が喧伝されるようになったなど、変化はあります。しかし、それらの変化は、学校教育という、わたしたちの社会が最大の教育的資源をつぎ込んでいる現場を根本的に変えるものになっているのでしょうか?


教育は、エリートのためのものではなく、社会に有用な専門家の育成のためだけのものではない。教育は、わたしたちの社会の生き残りのためなのです。


よりよい生き残り方とは、どんなものだと、あなたは思いますか?


環境倫理では三つの倫理を言っています。いまの世代のニーズが満たされること、地球に生きる生物のニーズが満たされること、未来の世代のニーズが満たされること。


これらの倫理に叶う生き方が、よりよい生き残りであるのです。


教育は、よりよい生き残り方のための価値観、行動、意欲、スキルを育てるためのものなのです。


よりよい未来を思い描くことは、いまのわたしたちの行動に指針を与えてくれるのです。


個人として、社会として、組織として、学び続けることは、なぜ必要なのでしょうか? 学び続けることが、成長の鍵であるからです。


教育が成長のためでないとすれば、それはなんなのだということになりますが、成長と聞いて「経済的成長」だけを考えるのではないということです。いまは極端に「経済的成長」とリンクした教育活動に重きが置かれていますが、「社会的成長」、そして一人ひとりの「いのちの質Quality of Lifeの成長」もまた、教育的な意味での成長であるはずです。


2002年のセミナーが、先年の9.11の、そして1月以来の中東戦争の、影をどのように受け止めていたのか、今となっては思い出せないのですが、そのようなショックの中で、日本の政府予算などに、大きな変化が起こっていたことに気づくのは、ずいぶん後になってからのことでした。


Never too late. Tomorrow starts today. 気づきなさい、いま、ここで。


[略]


◆◇◆2. マイクロアグレッション! ◆◇◆


『ちがい ドキドキ 多文化共生ナビ ~在日外国人教育実践プラン集~』

大阪府在日外国人教育研究協議会、2017


7. マイクロアグレッション 無意識の言葉が心に刺さる ~気づいてほしいこの思い~」


FBでも書き込んできたのだけれど、どうも「カタカナ語」にすることの抵抗感がある。アグレッシブって決してよい意味の言葉ではないよ。なのに、マイクロがついて、なんとなく格好いいアグレッション? 「無意識の」という枕詞も気になる。


この英語のものを和訳してくれたページの事例を読むと、それは明らかに悪意である。攻撃性という言葉を使わずに、表現すべきではないと思った。

http://karapaia.com/archives/52149171.html


そこで、こんな工夫をしてみた。


アグレッションとセットで考えてもらうということ。


実践してみてわかったことは、「情報カード」の情報量が、アクティビティとして扱うには多すぎる。どのように読ませるのか、その工夫がわからない。分担読み? 一人読み? 一人読みにしてしまうと、その後グループ作業に戻すのが大変だ。


わたしとして、英語版の方がわかりやすいように思うが、日本社会ではない表現だったのかなあ。


プログラムはこちらから。

http://ericweblog.exblog.jp/237591175/


カードを活用した時に活用したワークシートはこちら。

http://ericweblog.exblog.jp/237555674/



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by eric-blog | 2017-08-19 16:28 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 553号 atERIC/from ERIC 連載グローバル・セミナーno.12

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ERIC NEWS 553号 atERIC/from ERIC  ともによりよい質の教育をめざして  2017年8月6日

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子

                     http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09  FBもやってます。)


 PLTファシリテーター養成講座の報告をまとめながら、なんだか骨格だけだなあと、研修のおもしろさ、臨場感が伝わらない感じにちょっとがっかり。

http://ericweblog.exblog.jp/237401472/


 参加型の面白さは、まさしく、その場で起こっていること、そして、その場で起こっていることがあるからこそ、その体験から学ぶということが、一人一人の参加者に起こっていることにあります。


 今回の研修では、1. 物語の有効性、2. 一人作業の重要性 の二つが特に印象に残りました。


 PLTアクティビティ#18「太陽の物語」は、北米先住民に伝わる伝承物語で、さまざまな動物たちの努力と協力で、太陽の恵みを全ての生き物が享受できるようになったのだということを教えています。


 物語から何を読み取るかは個人個人異なります。読み取りの多様性をシェアすることも学びの楽しさ、深さに繋がります。その上で「物語とは何か」をまとめた上で、自分自身の物語を作りました。たった3分ほどで作ったのですが、みんなそれなりにできていたので、驚きました。


 わたしが作ったのは「ひいらぎの赤い実、葉っぱのとげとげ」についての物語です。作って見て、科学的に「正しい」物語であるかどうかにかかわりなく、物語に登場させたひいらぎに親近感を覚えるというか、距離が縮まるというか、見る目が変わるように思いました。


 物語を作る。


 ぜひ、環境教育で取り組んで見てください。


・自分の持っている物語に気づく

・共に大切にしたいものを共有できる

・未来のための行動を選択できる


そんなことが達成できるのではないでしょうか。



◆◇◆目次◆◇◆


◆◇◆1. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.12

◆◇◆2. ファシリテーター・ハンドブックの活用

◆◇◆3. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内

◆◇◆4. by ERIC 在庫処分2016!

◆◇◆5. with ERICこれまでの活動



◆◇◆1. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.12◆◇◆


この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介しています。(担当: 鬼木たまみ)


◆◇第11回 グローバル・セミナー(1999.6.26-27)

  • テーマ:国際理解教育の推進に向けて
  • 講師:池田満之(岡山ユネスコ協会・理事)、稲垣有一(大阪市立市岡小学校・教頭)、八木佳子(品川区立八潮小学校・教頭)、米田伸次(帝塚山学院大学国際理解研究所・所長)、角田尚子(ERIC・事務局長)
  • 出版:『環境教育指導者育成マニュアル-気づきから行動へ 参加型研修プログラム』


第11回グローバル・セミナーは、東京YMCA国際奉仕センターとERICの共催で行われました。


11回目を迎えたセミナーは、前回までの海外講師の招聘や翻訳出版、先進事例の紹介というやり方を踏襲するのではなく、参加者とともに、過去のグローバル・セミナーやERICの活動をふりかえり、NPOとしてのERICの未来を探り、国際理解教育推進のための人材育成やカリキュラムづくりなどを考えるプログラム構成となっています。


セミナーに先立ち、小中高の教員を対象に行った「国際理解教育への取り組みに関する調査」や、ERICのオリジナルテキスト『環境教育指導者育成マニュアル』の発行、セミナーのプログラムとしてのERIC総会の開催、「総合的な学習 ERIC5つの提案」をまとめ、提言したこと、などはこの回のセミナーの大きな特徴といえるでしょう。

1989年から10年間、ERIC国際理解教育センターは、ユネスコ国際教育勧告がいうところの、環境、人権、開発、平和等の分野をカバーした広い意味での国際理解教育を海外の取り組みを交えながら実践してきました。それは相互依存が増す中で諸問題が地球規模化(グローバル化)しており、常にその諸問題を包括的に考えていく必要があるからです。

 このような国際理解教育の取り組みの中からERICは、次のような認識に至りました。

1 グローバルな人類共通の学習課題は「人権」と「環境」に集約されること

2 教育の変革のためには、学校コミュニティを育てる視点が必要なこと

3 教育を推進していく基本として、自己理解、コミュニケーション、コミュニティ意識といった能力が必要であり、その実現のための手法のひとつとして「参加型」があること


 今回のグローバル・セミナーは、以上のような3つの「気づき」を共有し、また今後の取り組みについて参加者のみなさんと考えていく場、時間として企画いたしました」(セミナー「開催趣旨」より)


「「参加」は「創造」であるとこのマニュアルでは述べています。これから21世紀を生きる私たちにとって、人間の知恵を「創造」にまで高めることができる「参加」に未来への期待を抱かずにはおれません。そのような思いがこのマニュアルを通して皆さんと共感でき、また、このマニュアルが未来を拓く環境教育のファシリテーターを育成される皆さんのお役に立つことを願っております」(『環境教育指導者育成マニュアル』「編集後記」より)


21世紀に入って17年が経ったいま、私たちは「参加」によって、人間の知恵をどれほど「創造」まで高めることができたのでしょうか。



*提言「総合的な学習 ERIC5つの提案」とアンケートの実践事例をまとめた「GS’99国際理解教育実践事例」はレッスンバンクにおさめられています。


*第11回グローバル・セミナーの当日プログラムはこちらからご覧になれます。

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs99_news.pdf


*「総合的な学習ERIC5つの提案(抜粋)」、分析の枠組みを取り入れた総会資料、アンケート調査用紙、はこちらからご覧になれます

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs99_lb.pdf(ERIC5つの提案)

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs99_handout.pdf(総会資料)

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs99_research.pdf(調査用紙)


テキスト『環境教育指導者育成マニュアル』を紹介したERIC NEWSアーカイブはこちらからご覧になれます

http://archives.mag2.com/0000004947/20060716070000000.html


  • テキスト、レッスンバンクのお申し込みはこちらからどうぞ。

・「総合的な学習 ERIC5つの提案」(LB1-6):10ページ、200円

・「GS’99国際理解教育実践事例(18事例)」(LB2-8):20ページ、400円

http://eric-net.org/text-order.html


[追記: かくた]

『環境教育指導者育成マニュアル』400ページ超のテキストの執筆は本当に大変だった。ほとんど腱鞘炎的なまでに腕を酷使し、この後、わたしはストローク数の少ないカナ入力に変えました。キッパリ。

執筆にも、編集にも加藤千尋さんとの二人三脚、その他、調査の段階から、たくさんの人の協力で出来上がった本。今も、わたし自身が環境教育を行う時の大切な参考図書です。

執筆当時、3月末の脱稿を固く心に誓い、娘との会食を敢えて日程に入れました。ちょっとだけ、やり残しつつ、この約束だけは果たしたことも懐かしいなあ。その彼女も今や二人の子の母ですが。

テキストの開発だけではなく、どう広げるかが課題だということもよくよく見にしみた出版でした。そう思うと、PLTガイドは、すごい体制を作っていると思います。



グローバル・セミナー全14回のテーマ・リスト

第1回 地球の未来と教師の役割(1990)

第2回 イギリス・オーストラリア・アメリカの国際理解教育に実践に学ぶ(1991)

第3回 環境教育・PLT(1992)

第4回 食糧 フード・ファースト・カリキュラム(1993)

第5回 協力、コミュニケーション、セルフ・エスティーム(1994)

第6回 わたしから始まる国際理解教育 自己理解と参加(1994)

第7回 フォトランゲージを学ぶ(1995)

第8回 地球のみかた(1996)

第9回 対立から学ぼう(1997)

第10回 未来を学ぼう (1998)

第11回 国際理解教育の推進に向けて(1999)

第12回 対立を超えて・世紀を超えて 地球の明日とわたしたちの力(2000)

第13回 生涯学習社会の実現に向けて(2002)

第14回 いっしょに考えて!教育(2005)

( )内は開催年



◆◇◆2.  ファシリテーター・ハンドブックの活用◆◇◆


 今回のPLTファシリテーター養成講座で使ったハンドブックは、PLTのファシリテーター・ハンドブックに準拠した部分を整理したものです。2008年に訳出、以来活用して来たものがベースになっています。


目次

I. ワークショップの教授方略

1. 構成主義理論と経験学習

2. 全体言語主義と多様な学習モード

3. 協同学習とわたし、あなた、みんなのエンパワーメント

4. 問題解決学習とコミュニティの課題解決

5. 概念・理念を教育的ツールに


II. ワークショップを開催する


1. ワークショップを計画する

2. 共同ファシリテーター

3. 単位を認定する

4. ワークショップ、時と場所

5. ワークショップを広報する

6. 対象となる聴衆について

7. アクティビティを選ぶ

8. アクティビティを決定する


ワークショップ計画チェックリスト


ここまでで14ページです。今回の研修で活用したのは「I. ワークショップの教授方略」の部分の、しかも「目次」でした。ハンドブックのページ数で言えば4ページほどでしかない部分です。「経験主義」や「構成主義」などの抽象的な概念は、参加型学習の中で検証され、点検されることで、身につくものなのだなあと、実感しました。

「II. ワークショップを開催する」も同じではないでしょうか? 大切なのは「項目」で、その項目について、グループ討議をして自ら考えれば、本文に書かれたものとよく似た内容の事柄を、わたしたちは考えつくことができるのではないでしょうか。


 では、目次以上の何が「本文」には求められるのか? 次なる課題です。


 ハンドブックに含められていなかったもので、配布資料として活用したのは以下のものです。全てがワークシートです。「目次」の項目に続いて大切なものは、その項目について深めるためのワークシートだということでしょうか。


・流れのあるプログラム実践省察評価表  (セッション3、ふりかえり)

・ESDfcアクティビティ・プログラム改善立案表(セッション4)

・ESDfcアクティビティ実践評価表(セッション5)

・アクティビティ改善の視点(セッション6)

・個人的行動計画(セッション6)


ファシリテーター・ハンドブックには、研修プログラムの実際として、12時間研修の構成に合わせた内容が続きます。以上にあげたワークシートは、その内容ということになります。


III. ワークショップの構成  12時間研修


セッション1 共通基盤づくり

セッション2 流れのあるプログラム

セッション3 PLTの教授法と活用  活動形態/ESDの理念

セッション4 アクティビティづくり 改善表

セッション5 アクティビティ実践

セッション6 ふりかえりとまとめ・個人的行動計画


以上がPLTファシリテーター養成研修のためのハンドブックの内容だということになります。

6時間研修を実践されるPLTファシリテーターの方も活用することができるハンドブックとして、まとめたいと思います。


『ESDファシリテーター・ハンドブック』の内容についてのアンケートは、今も続けています。ぜひ、ご協力ください!

以下のERICホームページからダウンロードできます。

http://www.eric-net.org




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by eric-blog | 2017-08-04 14:26 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews541号 GS連載「第一回 地球の未来と教師の役割」

3. 新連載「グローバル・セミナーをふりかえる〜今と未来の教育のために」 No.2  鬼木たまみ

この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。
第1回 グローバル・セミナー「地球の未来と教師の役割」(1990.10.17-21)
講師: ジャネット・ハント(オーストラリア海外援助協議会・教育担当ディレクター/事務局長代理)、ロバート・フリーマン(グローバル・エデュケーターズ会長)
地域セミナー:東京、神奈川、埼玉、茨城

第1回グローバル・セミナーは、ERIC設立記念イベントとして講演会から始まり、関東地方の8カ所で地域セミナーを開催しました。
グローバル・セミナーの特徴のひとつが地域セミナーです。地域セミナーでは、海外から招いた講師が全国各地に出かけ、参加型の研修を行いました。ERICはこの地域セミナーを通して、各地の教育実践者のみなさんと学びとつながりを深め、今にいたっています。

「自己の社会の価値観に根ざした土台を築くこと」
「基本的理念を明確にすること」
「教育システムの中に基本的理念を取り入れ、質をさらに高められるようなしくみをつくること」

これは、講師のロバート・フリーマン氏が講演「国際理解教育を根づかせるために」の中で述べている3つの提案です。
講演録には、同氏の「尊重こそ人々の理解と協力を勝ち得る鍵であること」という言葉とともに、第1回グローバル・セミナー開催時から四半世紀以上を経た今でも生き、活き続けるメッセージがあふれています。ぜひ、ご一読ください。

*講演録はこちらからご覧ください
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs90_kouenroku.pdf

* 第1回グローバル・セミナーの紹介記事や当日プログラムなどはこちらからご覧ください
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs90_news.pdf

4. ファシリテーター・ハンドブック5「経験の広がり」  角田 尚子
経験学習のアプローチは二つの意味で単発のアクティビティを取り入れるだけでは不十分だと言えるでしょう。
一つは「経験を味わう」「経験を共有する」でも指摘したように、経験学習は「経験から学ぶ力」そのものを習熟することを目指しています。習熟とは、できるようになるまで何度も何度も繰り返すことに他なりません。それはコミュニケーション、協力する仲間についても同様です。単発のアクティビティ実戦では、その目標は達成されません。
もう一つは、「経験の広がり」を提供することが教育の役目だからです。自分自身の環境や社会を手掛かり、足がかりにして、国際理解教育、ESDは、学習者を広い地球、あるいは宇宙にまで連れ出していく必要があります。現在の学校カリキュラムに欠けている視点を洗い出し、それを補いつつ、本来のESDの目的である地球市民意識と行動へと、導いていくのが、課題です。
このモジュールでは、教科カリキュラムを中心とした学校カリキュラムの中に、どのように国際理解教育やESDなどの学習活動を取り入れていくことができるかを考える手がかりを示しました。
http://www.eric-net.org/news/FH17Scope.pdf
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by eric-blog | 2017-07-17 10:20 | ERICニュース | Comments(0)

ERUCnews550号 GS連載no.10 「対立から学ぼう」


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ERIC NEWS 550号 by ERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年7月16日

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子

                     http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09  FBもやってます。)


 7月10日、ERIC収活第一回資料室ミーティングを開催しました。基本的に飼料類を縮減していくのですが、英文資料については、7月29日午前10時から再度検討することといたしました。できれば、ERICがデータ化してる書誌情報からネット上での存否検索確認するプログラムがあればいいのになあと思っています。ご存知の方、お教えください。

 一方で、日本語書籍については、国内に保存されている可能性が高いため、ERICライブラリー・ネクストに所蔵したいもの以外については、寄贈、引き取り希望者募集の上、Book Offなどに古書販売することにいたしました。

 引き取りご希望で来所できる方は、資料室利用500円で何冊でもどうぞ!

 また、順次、棹ごとに情報を公開していきますので、一箱3000円のカンパで、箱単位で送ります。現在、データを準備中。F棹からK棹まで6分割でお知らせしていける予定です。

 大学などで一括して引き受けていただけるところにお心当たりのある方、早めにご連絡ください。


 今月末はERIC主催研修ESDファシリテーターズ・カレッジ テーマ「環境」です。7月29日30日です。ぜひ、ご参加ください。29日の資料室ミーティングは、主催研修開始の11時前の時間帯に行います。こちらにも是非ご参加ください。


 7月22日には、ERIC事務所にて佐藤宏幸さんの「プライベート・ワークショップ」が開かれます。関心のある方は、ERICまで。



◆◇◆目次◆◇◆


◆◇◆1. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.10

◆◇◆2. ファシリテーター・ハンドブック アンケート

◆◇◆3. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内

◆◇◆4. by ERIC 在庫処分2016!

◆◇◆5. with ERICこれまでの活動



◆◇◆1. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.10◆◇◆


この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。

(担当:鬼木たまみ)


◆◇第9回 グローバル・セミナー(1997.6.28-7.6)

・テーマ:対立から学ぼう-対立の解決トレーニング

  • 講師:ゼフリン・コンティ(ESR(社会的責任のための教育者の会)、"Conflict Resolution in the Middle School"制作メンバー/アメリカ)

阿木幸男(非暴力トレーナー)、

グループCAP、現代座(コミュニケーション・ラボ21)、ERICより各スタッフ

・会場:東京YMCA国際奉仕センター

・地域セミナー:(東京、神奈川、大阪3都府県、6回)

・翻訳出版:『対立から学ぼう-中等教育におけるカリキュラムと教え方』


第9回グローバル・セミナーは、東京YMCA国際奉仕センターの協力を得て、ERICの主催で行われました。


この回のセミナーは、1日目に対立から学ぶためのアクティビティを体験し、2日目にロールプレイや劇的手法を使いこなした対立解決の授業案や研修プログラムづくりを行うという構成になっています。


「対立を成長の機会を表しているものととらえるためには、態度と世界観の多大な転換が必要となる。生徒同様、おとなたちも対立に関する自分自身の態度を検証し変えようとする必要がある。この過程は時間も忍耐も要する。また、関係している教師たちへのサポートが必要となる。「応急処置」では教室における重大な行動変容は得られない」(セミナー資料「対立の解決 ESRのアプローチ」より)


「価値観が多様化する中で、私たちは異質なものと出会い、異質なものから学び、多様性をプラスにとらえる必要に迫られています。異質なものの間には対立があります。対立から学ぶことができるという信念、学ぼうという態度、そして解決のあり方を探る心構えが今の時代に生きる必須条件になっています。


今回のグローバル・セミナーでは対立解決の手法を学ぶことで、ともすれば「否定的」にとらえられてきた対立が、実は多様性、個性、信念のあらわれであることを理解し、そこから個人および社会が成長できる力にしていけることを願って企画をたてました」(開催趣旨より)


ERICでは、このグローバル・セミナーの翌年3月に「対立から学ぼう-短期集中基礎コース」として3日間の研修を実施、その後も継続して対立をテーマにした研修を重ねています。2000年には日本の文化的風土を考慮した対立の内在化などを扱うプログラムを盛り込んだ『対立は悪くない』を出版しました。


テキストのタイトルにこめられた「対立から学ぼう」「対立は悪くない」の思いを、20年前のセミナー開催時の願いを、21世紀を生きるみなさんはどのように受けとめられるでしょうか。



*第9回グローバル・セミナーのプログラム、関連新聞記事はこちらからご覧になれます。

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs97_news.pdf


*当日資料「対立の解決」ESR(社会的責任のための教育者の会)

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs97_handout.pdf


テキスト『対立から学ぼう』『対立は悪くない』の紹介はこちらからご覧になれます

http://eric-net.org/detail/CR-40.html

http://eric-net.org/text-old01.html


レッスンバンクに対立をテーマにした追加・発展教材をまとめています。ご参考、ご活用ください。

http://eric-net.org/news/LBsets.pdf


*テキスト、レッスンバンクのお申し込みはこちらからどうぞ。
なお、『対立は悪くない』は数年前に在庫がなくなってからはコピーにて提供していましたが、昨年の事務所内整理の際に提供できる冊子が僅かですが出てきました。ぜひ、この機会にお求めください。

http://eric-net.org/text-order.html




[追記: かくた]

 大学生の時からインターンをしてくれていたMさんが、コーディネタートして大活躍をしてくれたセミナーでした。その後、彼女は小学校の先生に就職。今も元気で頑張っていることと思います。

 前年のワシントンDCへの調査旅行で、色々な「Conflict Resolution」の考え方があることがわかりました。私たちは子どもの喧嘩やいじめと「対立」を捉えてしまいますが、教材として開発されているものでも、「国際的な軍事対立」について学ぶテキストなども出されていて、その幅の広さに驚きました。やはり、米国は何と言っても軍事大国であり、国民はそれを税金で負担し、そして市民は「インフォームドコンセント」情報を得た上で意思決定する権利があると言うことが、実践されているのだなと感じました。

 前々回はフォトランゲージ、前回はデータ、そして今回はロールプレイと、テーマと方法論の両面からの習熟を図ろうと、多様な人々にご協力を仰いで、ロールプレイの意味について様々な角度から考えました。

 特に、非暴力トレーニングの阿木幸男さんのロールプレイは、私自身がグリーンピースで環境保護運動に関わっていた時から何回かトレーニングを受けてきたものです。

 スキルが身につくには時間がかかる、それはできるようになるまで習熟するために時間がかかるというだけではなく、価値観と態度そのものが変わらなければ、付け焼き刃に終わってしまうからなのだと思います。様々な場面に応用できてこそ、身についたと言えるのだと思います。

 「対立は悪くない」どころか、「対立、よっしゃー」ぐらいにまで、自分自身も価値観が大きく成長したセミナーでした。



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by eric-blog | 2017-07-15 17:14 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews544号 GS連載『フード・ファースト・カリキュラム』

■□ 連載:グローバル・セミナーをふりかえる〜今と未来の教育のために No.5 (担当:鬼木たまみ) □■

この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。

◆◇第4回 グローバル・セミナー(1993.2.5-14)
・テーマ:食糧・フードファースト
・ 講師:ローリー・ルービン(公立小学校教員、“Food First Curriculum -An integrated curriculum for Grade 6” 著者/アメリカ)
中村尚司(龍谷大学)
池原正子(大阪市立生江小学校)
石井正(京都市立西京極小学校)
稲垣有一(大阪市立平野小学校)
藤原孝章(報徳学園中・高等学校)
吉田新一郎(ERIC)
( )内はいずれもセミナー開催時の勤務校、職場
・ 地域セミナー:東京、大阪、名古屋、福井、滋賀(5都府県)
・翻訳出版:『フード・ファースト・カリキュラム〜食べ物を通して世界をみつめよう』

第4回グローバル・セミナーは、日本ユネスコ協会連盟、日本国際理解教育学会、ERICの三団体が協力して開催しました。
この回は、海外からの講師だけでなく、国内で熱心に実践、活動をしている現場の教員のみなさんにも講師を依頼し、メインの2日間のセミナーを東京ではなく大阪で行いました。

「私たちの国で、地域で民族の対立が起らないためにも、多文化理解教育、グローバル教育を今からやっておく必要がある。今の視点が唯一の視点ではないということを、小さい時から理解させる必要がある。
日本でもグローバル教育が重視されるようになったと聞くが、急激な変化の中で、どういう手法で子どもたちに教えるのかを問い直す時にきている。子どもたちは未来だといわれるが、それに教師が何を提供するかが問われる。だから私は“食糧カリキュラム”を書いた。
多文化理解・国際理解教育は、指導者の研修に尽きる。先生の意識が変わり、手法が身につく展開の仕組みをつくることが大切だ」
(ローリー・ルービン氏の講演「カリキュラムづくりの楽しさ、難しさ」より)

「飢えの根本原因を理解することは、人々から活気を奪い硬直させるため避けるべき話題ではなく、人々を、自分自身を変え、身の回りの世界を変える力に目覚めさせる可能性を秘めた利器であることを私たちは知りました。このような願いをこめて、ここにこのカリキュラムのガイドを贈ります」
(テキスト『フード・ファースト・カリキュラム』の「緒言」より。食糧および開発政策研究所の設立者、フランシス・ムーア・ラッペ氏)

テキストは出版から年月が経っているため、データや資料の古さは否めませんが、食糧をはじめ、飢えや人口問題、エネルギー問題、福祉・社会問題など、多岐に渡るテーマを盛りこんだ、願いがこめられた一冊です。
ぜひ、再読、ご一読ください。

*第4回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs93_news.pdf

*テキスト『フード・ファースト・カリキュラム』を紹介したERIC NEWSアーカイブはこちらからご覧になれます
http://ericnews.exblog.jp/5798047/

*テキストのご注文はこちらからどうぞ。
http://eric-net.org/text-order.html

※追記(かくた)
このテキストが、ローリー・ルビンさんの博士論文として書かれたことに、驚きました。わたし自身、総合学習「米」などのプログラムおよび教材開発を大学院でやっていて、それが大好きでしたが、それだけでは論文にならないからと、総合学習の背景のようなものを論じました。が、あれはいまだに「ためにする」だけの労力だったと思います。
ローリーさんも、米国でもレアケースだとは言ってましたが。
その後も、わたしの学会や研究に対するシニカルさは、変わらないままですね。
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by eric-blog | 2017-07-13 11:11 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews 549号 GS『地球のみかた』

■□ 連載:グローバル・セミナーをふりかえる〜今と未来の教育のために No.8 (担当:鬼木たまみ) □■

この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。

◆◇第8回 グローバル・セミナー(1996.6.29-7.6)
・テーマ:地球のみかた
・講師:パメラ・バッサマン(ゼロ・ポピュレーション・グロース所長、"Earth Matters: Studies for Our Global Future"著者/アメリカ)
飯田哲也(日本総合研究所)、飯沼慶一(私立成城学園初等学校)、梅村松秀(都立竹台高等学校)、北谷勝秀(UNDP上席顧問)、鈴木勝男(地球の友)、中島大(分散型エネルギー研究会)、中村正子(古紙ネットワーク)、古沢広佑(ともに生きる地球プロジェクト)、角田尚子、久保さえ、福田紀子(ERIC)
・会場:東京YMCA国際奉仕センター
・地域セミナー:岩手、大阪、岡山(3府県、3回)
・翻訳出版:『地球のみかた-地球について学ぶカリキュラム』

第8回グローバル・セミナーは、東京YMCA国際奉仕センターとERICの共催で行われました。
この回のセミナーは、統計的思考や資料活用能力に注目し、膨大な情報の中から、データを把握する、定量分析をする、意味とデータをつなぐ力をつける、そうした行動を自らとれるようになるためのワークショップと統計を活用したアクティビティを体験するプログラム構成になっています。

「『地球のみかた』は、世界のあちらこちらで人間の様々な活動がどのような地球環境に影響を与え、また全ての生きもののあり方や生き方を規定しているか、中等教育段階の生徒たちに示す必要があるかとして制作されました。こうしたことは文化の相違や国の人口を超えて普遍的な課題だと思います。

私たちは地球の資源を共有しています。子どもたちや将来の世代への思いを共有しています。合衆国と日本は、世界で最も裕福で工業の発達した国として、子どもたちが将来両親になったとき、有権者、リーダーになったとき、そして地球市民として思慮深い決断をなし得るよう、資源の消費と分配について情報を提供していく責任があるはずです」
(パメラ・バッサマン「Earth Matters日本語版出版によせて」より)

パメラ・バッサマン氏が約20年前に発したこのメッセージをどのように受け止められるでしょうか。私たちは子どもたちや将来の世代への思いを共有できているのでしょうか。
「地球市民として思慮深い決断をなし得る」ために、子どもたちに、わたしたちに何が必要なのか、いっしょに考え、学び続けていきませんか。

*第8回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます。
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs96_news.pdf

*この回のセミナーは「Global Seminar’96 報告書」としてまとめられ、レッスンバンク(0-E)で提供しています(108ページ、1000円)。
報告書には研修プログラムや配布資料、当日の成果物などを収録。プログラムのページには「研修の概念」「ねらい」「主な対象」「用意するもの」「全体の流れ」が明記されているので、プログラムづくりの参考になるかと思います。一部を紹介いたしますのでご覧ください
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs96_report_ex.pdf

*『地球のみかた』発行から2年後の1998年、学校で使いたいという要望を受け、本文に収録掲載されている「背景となる読み物」「ワークシート」を抜粋、編集した『地球のみかた(生徒用)』(98ページ、1200円)を発行しました。こちらだけでも読み応えのある内容となっています。

現在、在庫処分として『地球のみかた(生徒用)』40冊入りを箱受け限定で3000円(送料手数料込み)で提供しています。ぜひ、この機会にお求めください。
『地球のみかた』の目次とアクティビティリスト、生徒用の目次はこちらでご覧になれます。参考にしてください。
http://www.eric-net.org/news/EarthMatters.pdf

*テキスト『地球のみかた』を紹介したERIC NEWSアーカイブはこちらからご覧になれます
http://archives.mag2.com/0000004947/20070923070000000.html

*テキスト『地球のみかた』、『地球のみかた(生徒用)』、レッスンバンク「Global Seminar ’96 報告書」のお申し込みはこちらからどうぞ。
http://eric-net.org/text-order.html

【追記:かくた】
当時、米国では地球温暖化の問題に影響しているのが「二酸化炭素」であるということが認められておらず、1992年の地球サミットでブッシュ大統領が「アメリカのライフスタイルは全く変える必要がない」とビデオメッセージを寄せた後でもありました。そのような社会的情勢は環境教育のテキストにも色濃く影響しており、『地球のみかた』でもメタンガスの問題だけがクローズアップされていました。
このままでは出版できないと、日本国内で活動しているNGOの方に特別寄稿をお願いしました。それを含めることをパメラたちにも了承してもらいました。
また、この回では、『環境教育指導者育成マニュアル』に含めた「輸入食料生産にかかる耕地の広さ」や、戦後からこれまでのアスファルトの厚さはどれぐらいになるかなど、色々データで物事を考える活動をしたことが楽しかったです。
その後、ワシントンDCにパメラを訪ねた時、クリスマスにご自宅に招待していただき、ユダヤ式のハヌカのお祝いを体験させていただいたことも温かい思い出です。
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by eric-blog | 2017-07-13 11:07 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 548号 atERIC/fromERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年7月2日

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ERIC NEWS 548号 atERIC/fromERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年7月2日

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子

                     http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09  FBもやってます。)


 6月25日に、ERICのNPO18期/団体29期の総会が無事終わりました。すでに先週のERICニュースで佐藤宏幸さんが報告してくれましたが、短時間ではありましたが、四つの課題についてグループに別れて、検討、ネクストステップを作り出すことができました。


 様々な形でERICに関わりを持った方々、約1400名に届けているこのニュースレターですが、二つ、お願いがあります。


 一つは、ERIC収活関係者アンケートにご協力ください。検討課題ワーキングで共有された視点をさらに精査していきたいと思っています。8ページと大部ではありますが、ご関心のあるところだけで結構です。ご意見をお寄せください。

http://www.eric-net.org/news/ERICsurvey2017layout.docx


 もう一つは、ネクストステップの一つ、「資料室ミーティング」にご参加ください。7月10日(月曜日)午前10時から行います。担当してくださっている鬼木さんは毎週火曜日に出勤されていて、先週の火曜日には梅村さんが立ち寄ってくださり、相談に乗ってくださっていました。人に話す、共に作業すると言うのは、資料室整理のような機械的に思える作業をクリエィティブで、より有意味なものにしてくれますね。ぜひ、皆さんもお時間がある時にお立ち寄りください。


 今月末はERIC主催研修ESDファシリテーターズ・カレッジ テーマ「環境」です。7月29日30日です。ぜひ、ご参加ください。


◆◇◆目次◆◇◆


◆◇◆1. ERIC収活プロジェクト、四つの課題

◆◇◆2. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.8

◆◇◆3.  ファシリテーター・ハンドブック10「コミュニティの課題解決」

◆◇◆4. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内

◆◇◆5. by ERIC 在庫処分2016!

◆◇◆6. with ERICこれまでの活動


◆◇◆1.  ERIC収活プロジェクト、四つの課題 ◆◇◆

 ERICの今後について、主に三つの時期を想定して、今回の総会では第1期について主に検討いたしました。


 収活の時期を次のような三期で考えたいと思います。

執活期: これまでの活動を続けながら、活動収拾の準備を進めていく段階[-2022*]

収活期: 事務所を移転縮小し、できる限りの活動を行う段階。[-2030]

終活期: NPOを解散し、財産を処分する段階


 アンケートにも書きましたが、総会では四つのグループに分かれて課題について検討いたしました。


1. 既存資料の電子化ネット化  「資料整理ミーティング」

2. 事務所機能及びライブラリー機能の移転

3. ファシリテーター・ハンドブック出版

4. PLTのこれからとテキスト提供のあり方


I. 検討課題についてグループに分かれて、20分で作業


1. 資料室のPDF化を中心に検討したグループからは以下のようなポイントが共有されました。

○誰が見たいのか?  

・過去のERICの参加者、関係者

・これから教員になる人

・研究者

○何を残すのか?

LB

・研修プログラム記録

・個別の過去プロジェクト

○どのように保存するか?

・既存のERICサイト

・国会のデジタルアーカイブを参考にする

・利用者に売って収入を得よう!

・辿り着くためのキーワード→資料→サマリー→本編

○管理の維持継続

・ネットワーキングに預ける(賃貸型)

・オンプレミス保管場所を確保する(買取型)

○維持管理のための体制について考える

・ホームオフィス化する


このグループの視点は、他のグループにとっても役に立つ内容が多かったです。


2. 活動の継続について、特に事務局機能について検討しました。

以下の項目について5年間のタイムラインを作成する。

・資料室大学などの資料室や研究センターと相談する

・研修主催受付、プログラム提供、記録保存

受託受付、派遣交渉、記録保存

・事務機能 会計、名簿、登記・報告


3. ファシリテーター・ハンドブック

・エッセンスのフォーマット[3-5ページ程度、プロップで概要、説明文、アクティビティやワークシート]

・目次が大事。


 すでに10回ほど、連載していますが、主に「プレゼンテーション」のありかたについて、大きな方針変換が必要となりました。

 毎回PDFでダウンロードできるようにしていますが、逆にそのためにそれぞれの長さが本当にまちまちになっています。出版を前提にしていれば、このようなことはありえないのですが、PDFであるために、「必要なところを読めばいい」「必要なことを検索すれば良い」「必要なところを印刷すればいい」と安易に考えてしまうために、どうしても分量や提示の方法に甘さが出てしまっています。

 たとえ個別のPDFファイルでも、レイアウトや構成はしっかりしていないと見にくいのではないか、利用しにくいのではないかと言う指摘がありました。

 作業は大変になりますが、連載を焦らず、レイアウト、構成を再度検討し直して、再編集しようと思います。



4. PLT日本事務局の活動について 

・テキストはオンデマンドで印刷できる。

PLTを体験する機会を増やす

・「森のようちえん」がブームだが、「自然の中で遊ばせればいい」という考えでやっていて、指導者の資質の高さが求められることが理解されていない。

・米国事務局でe-learning用の電子化が始まっている。ERICの強みとして、翻訳をすすめるのが良いのではないか。


PLTの研修は、ERIC主催以外の研修も含めて、環境省の「人材育成」事業に登録されているので、報告義務有ります。その業務を誰が担えるかも課題の一つです。


II. 検討課題について「今年やるべきこと」を5分でまとめる、予算化する。


最後に、それぞれのグループに、今年一年のTo Do Listを考えてもらいました。

共有は逆順で行いました。


4. PLTe-learning補完的資料から五本、翻訳する。

  森林ミーティングを行う。

  PLTを体験する機会を増やす(集中的に頑張りたいと思います。講師派遣について、ぜひご相談ください。)


3. フォーマットの検討と目次の作成、今年度中。そんな悠長でいいのか?


2. 事務所移転について専門家にコンサルする

  これまでの未払金を書き出す

  資料整理日を設定して、集中的に行う。年5回ほど。→次III参照。


1. グローバル・セミナー参加者に聞き取り、鬼木さんの資料に「追記」をお願いする。鬼木さんの作業の予算化。

・過去プロジェクトのPDF化は今年度中に


III. すぐやるプロジェクト 日程の確認


■資料整理ミーティング

7/10 午前10:00-


ぜひ、ご参加ください。



◆◇◆2. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.8◆◇◆

(担当:鬼木たまみ)


この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。


◆◇第7回 グローバル・セミナー(1995.11.11-27)

・テーマ:フォトランゲージを学ぶ

・ 講師:ロズリン・マクドナルド(ワールドビジョン・オーストラリア教育担当スタッフ/オーストラリア)

    飯沼慶一(成城学園初等学校)、梅村松秀(都立竹台高等学校)、河村信治(写真家、板橋区立エコポリスセンター)、

    高島みゆき(開発教育を考える会、都立小川高等学校)、富岡紀子(開発教育を考える会)、長倉徳男(オルタ・トレード・ジャパン)、福澤郁文(グラフィックデザイナー)、米山敏裕(開発教育協議会)、角田尚子(ERIC)

・会場:東京YMCA国際奉仕センター

・ 地域セミナー:秋田、岩手、大阪、愛知(4府県、6回)

・作成教材:『地球家族―フォトランゲージ版』


第7回グローバル・セミナーは、東京YMCA国際奉仕センター、開発教育協議会、オルタ・トレード・ジャパン、ERICの4団体の共催で行いました。


この回のセミナーは、海外の講師だけでなく、国内の学校教員や開発、環境、写真、ビジュアルの専門家など幅広い分野で活動をしているみなさんと検討会を重ね、それぞれに当日のファシリテーターも担ってもらう学びあいの場となりました。


「フォトランゲージにおいてファシリテーターに求められることは、写真そのものの説明よりも、そこから引き出される問題に対する深い理解があることだ」(ロズリン・マクドナルド氏の基調講演より)


「いろいろな気づきを引き起こすからこそ、いろいろな学びがある。いろいろな学びがあることを受け入れる指導こそが求められている。学びを共有するために必要なのは、共有された時/共に流れた時間であることを忘れてはならない。そして他の人々の暮らしに思いをはせる。そのような学びから得られる共感が、いまの時代をともに生きるすべての命あるもの、すべての未来の世代との共生への意欲へと育っていくように、この「地球家族-フォトランゲージ版」」を授業に、社会教育に活用していただきたい」(『地球家族-フォトランゲージ版』ガイドブックより)


近年は、インターネット上に365日24時間、さまざまな写真が溢れかえるようになり、スマホをはじめとするカメラ付き携帯電話、小型デジタルカメラなどの普及により「写真」とわたしたちの距離感や関わりがずいぶん、変化してきました。

そのような時代だからこそ「フォトランゲージ」の意味と手法の背景にある価値観をいっしょに考えていきたい、いま、あらためてそう思います。


*第7回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs95_news.pdf


*ロズリン・マクドナルド氏の基調講演「Photolanguage to Teach Global Issues」の講演原稿はこちらからご覧になれます(英文)

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs95_lecture.pdf



ERICではセミナー開催に先立ち、1994年にピーター・メンツェル氏の写真集『地球家族』を原典とした写真素材『地球家族-フォトランゲージ版』(カラー、B4サイズ、30枚セット)をガイドブックと併せて発行しました。

版権の関係で限定部数しか制作できなかったため、在庫がなくなった後もくりかえし再版の要望があり、現在でも問い合わせや貸し出し希望がある教材となっています。

昨年の事務所内整理の際、提供できる在庫がわずかながら出てきましたので、ぜひ、この機会にお求めください。原典の写真集もございます。

* 『地球家族―フォトランゲージ版』(2500円)は残り6セット!、写真集『地球家族-30カ国のふつうの暮らし』(1893円)は3冊のみです。

送料一件につき500円です。

http://eric-net.org/text-order.html


* 『地球家族―フォトランゲージ版』のガイドブックは、第3版まで改訂を重ね、レッスンバンク17-8として提供しています(24ページ、1200円)

http://eric-net.org/text-order.html


■追記(かくた)

 あっという間に、鬼木さんによるグローバル・セミナーの紹介も半分になりました。残り7回も楽しみです。この回からはわたし(かくた)が事務局長として企画立案の段階から関わったものになります。思い出は尽きないですし、他の関係者からの「追記」も是非お願いしたいところですが、最も印象深いエピソードに絞って、共有しておきたいと思います。


 オーストラリアの「フォトランゲージ」の組み写真はとても衝撃的なものでした。白黒写真の上に、抽象的な絵柄で、続く線路や公園のベンチに座る老人など、キャプションなしではどのようにでも受け取ることのできる写真なのです。(原本はもちろんERICの資料室にあります。)

 その中から、自分の気になる写真を選んだり、テーマを表現する組み写真を選んだり、キャプションをつけたりなどの活動を行うことで、「自分の解釈」と他者の解釈を突き合わせて、より深く広い洞察に至る、そんな活動でした。

 その後、大学入試でピーター・メンツェルの『地球家族』の写真が使われることがあり、「この国はどこか」「何をしているのか」「何が課題か」などのような問いが並んでいることに大きな衝撃を受けました。確か、誰か抗議もしたのではなかったか?


 拡散的思考を刺激するフォトランゲージを使いながら、「閉じられた問い」によって収斂的思考のみを求めるのかと、愕然としたものです。

 「何者かになる」ために焦るように大学時代を生きている学生たちは、この収斂思考による育成の結果ではないかと思います。結果、幅広い好奇心も、深い探究も、生き生きとした「わたし」を生きることも、枯渇しているようにも思います。あらかじめ設定されている答えを探すのではなく、「わたし」にとって意味ある答えを見つけて欲しいと思います。

 誰かが切り取ったこの地球上のとある風景、絵柄、構図と出会うことは、あなたにとってどういう意味を持つのでしょうか?



◆◇◆3.  ファシリテーター・ハンドブック「効果的な学習」◆◇◆


 総会で検討課題の一つにあげさせてもらい、参加者にご協力いただいて、素敵な案がまとまりました。


1. 一つひとつを「モジュール」と呼んできましたが、モジュールは単位量としても重い感じがして、ついついボリュームを増やしてしまいます。とりあえず、「エッセンス」と呼んでおくことで、本当に伝えたいことに絞ることができるように思いました。


2. 一つひとつのボリュームは、3-5ページ程度が限度であろうと、たとえダウンロードであっても、長すぎるのは活用しにくいのではないかと言う提案をいただきました。


3. 構成は「プロップ的まとめ」「解説」「アクティビティ/ワークシート」のように、概念的まとまりとその理論的背景の解説、そして、応用するためのアイデアなどで構成するのが分かりやすいのではないかと言うことになりました。


『いっしょにESD!』のプロップ感と、『環境教育指導者育成マニュアル』の理論+アクティビティのアイデアの合わせたような感じですが、言うは易し、行うは難し。まだ、試行錯誤ですね。


とりあえず、これまでご紹介した「エッセンス」を共有しておきます。


14月9日536号効果的な学習FH17EffectiveLearning.pdf2ページ

24月16日537号1.経験学習構成的に学ぶFH17Constructivism.pdf2ページ

34月23日538号経験を味わうFH17Reflexitive.pdf6ページ

44月30日539号経験を共有するFH17CooperativeLearning.pdf5ページ

55月7日540号問う力FH17Questioning.pdf9

65月14日541号経験の広がりFH17Scope.pdf7ページ

75月21日542号経験の広がり-発達段階FH17Sequence.pdf6ページ

85月28日543号テーマ・ワークFH17ThemeWork.pdf3ページ

96月4日544号経験学習のリアリアFH17Realia.pdf5ページ

106月11日545号コミュニティの課題解決FH17Community.pdf8ページ


使い勝手の良いものにしたいですね。


評価のポイントは以下のような三点でしょうか。

1. ネット上のアクセシビリティ

2. 一つひとつの一覧性

3. ファシリテーター育成研修にとっての重要性


ぜひ、アンケートにご協力ください!

以下のERICホームページからダウンロードできます。

http://www.eric-net.org



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by eric-blog | 2017-07-01 15:02 | ERICニュース | Comments(0)

ERICNews 545号 by ERIC 2017年6月11日 コッカイオンドク

◆◇◆1. 参加型で学び合う「コッカイオンドク」! ◆◇◆


 なるほど、あっと驚く取り組みがあるものですね。これはESD的に「教育的」です!


2017年5月14日ERICニュース541号でも紹介しましたが(経験の広がりFH17Scope.pdf) ESD持続可能な開発のための教育が目指す「経験の広がり」の判断基準というものがあります。再掲します。


「授業における持続可能性のテーマの選択基準」p.63

・持続可能な開発という理念に向いているか(多次元の統合)
・ESDのコンピテンシーとの明確な関連づけ
・長期的な意義
・学問における幅広く多様な知見に基づいて特定のテーマについての研究と政策を根拠づける
・生活世界との関連性とグローバルな世界観を持たせる
・個人および共同体に、利害関係者に、政治、経済、学問、科学技術に対して望みのある行動可能性を示さなければならない
・自己組織的学習とパースペクティブ変容に有利な前提を与えなければならない
・学習者たちの教育目標にとっての重要性を明示しなければならない
・授業中に獲得される各教科のコンピテンシーと結びつけられなければならない


『ESDコンピテンシー 学校の質的向上と形成能力の育成のための指導指針』より

http://www.unesco.org/education/tlsf/

http://ericweblog.exblog.jp/20466584/


 今のホットな課題を扱いつつ、この活動の優れている点はホームページで「生データ」を紹介していること、専門家による解説を紹介していることの二点だと思いました。争点のある情報やテーマを扱うことは、環境問題や人権問題などの「人類共通の課題」に取り組み「課題解決」を目指す人材育成に不可欠な要素です。が、現政権が目指す方向以外について問題提起することはタブー視される傾向すらあるのが現実ではないでしょうか?


法務省がとても簡単な「誤解を解くための解説」を掲載しています。これも短くて読みやすいです。

http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji_keiji30.html


 活動のカンパのために使われていた口座を、株式会社ゆうちょ銀行は、あまり事前通告することもなく、「取引停止」するようです。ま、事前通告すると、「逃げ」られますものね。どんな判断があったのか、情報公開してほしいです。「個人情報保護」の観点から公開しないとする、では、判断の根拠を知ることはできないということですよね? 今後の展開に注目、ですね。

http://blog.livedoor.jp/oogesataro/archives/2175605.html


 財産権というのは憲法で保障される権利の中でも強いものだと、わたしは思っていたので、このニュースには驚きました。


 皆さんは、どう思われますか?そしてまた、そのようなニュースを、どのようにESDのテーマ、興味関心として、教育の現場で扱うのが良いでしょうか?



◆◇◆2. 連載「グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために」No.6◆◇◆




(担当:鬼木たまみ)

この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。

◆◇第5回 グローバル・セミナー(1994.1.27-2.14)
・テーマ:協力、コミュニケーション、セルフ・エスティーム
・講師:マーゴット・ブラウン(リーズ大学グローバル教育センター/イギリス)
スーザン・ファウンテン(国連ユニセフ開発教育担当、"Learning Together:Global Education4-7"著者/アメリカ)
ケリー・ミューレイ(対立の解決ネットワーク・コンサルティンググループ/オーストラリア)
中野重人(文部省教科調査官)
小貫仁(埼玉県立川越南高等学校)
・地域セミナー:東京、名古屋、大阪、仙台、松山、長崎、広島(7都府県、11回)
・翻訳出版:『いっしょに学ぼう』『テーマワーク』

第5回グローバル・セミナーは、日本ユネスコ協会連盟、日本国際理解教育学会、東京YMCA国際奉仕センター、ERICの四団体が協力して開催しました。
この回のセミナーは、1日目に講師の参加型プログラムを体験し、2日目に参加者自身が授業や活動案を作成、ファシリテーター実践を行うという、いまのERIC主催研修、ESDファシリテーターズ・カレッジや指導者育成研修のプロトタイプともいえる構成になっています。

「子どもたちは、地球のどこかで行われた選択が同時に地球のほかの地域に影響を及ぼすことを学ばなくてはなりません。(中略)あえて選択したり実行しなくても、私たちがふだん無意識に行っていることが、意識的な選択や行動と同様に、周囲の世界に大きな影響を及ぼしているのに対して影響力をもった人間なのだという意識をもたなければなりません。グローバル教育は、最終的には行動することをめざす教育なのです」(テキスト『いっしょに学ぼう』より)

「西暦2013年、世界はどのようになっているでしょう。私たちの街は、日本は、地球環境はどんなふうに変わっているのでしょう。今年誕生した子どもたちは、元気に、バラ色の未来を胸に20歳を迎えているでしょうか」(同、翻訳者あとがきより)

今から20年後の西暦2037年、わたしたちの街を、日本を、地球を、どのような未来にしたいのか、あらためてテキストを読み解きつつ、いっしょに学びあいませんか。

*第5回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs94_news.pdf

*テキスト『いっしょに学ぼう』『テーマワーク』を紹介したERIC NEWSアーカイブはこちらからご覧になれます
http://archives.mag2.com/0000004947/20061126070224000.html

http://archives.mag2.com/0000004947/20060216074048000.html

*テキストのご注文はこちらからどうぞ
http://eric-net.org/text-order.html

■追記(かくた)

 スーザン・ファウンテンさんは、ユニセフ発行の『開発のための教育』の著者でもあります。彼女は、「国際理解教育、開発教育、環境教育などのテーマについての教育に共通するスキルがあり、それは幼少の頃から養うことができる」と言う考えでこの『いっしょにできるよ』を執筆されました。その共通の基本とは「セルフ・エスティーム」「コミュニケーション」「協力」の力であり、ERICが「わたし」「あなた」「みんな」と整理しているものです。

 『テーマワーク』は複数のテキストをまとめたもので、テーマについて深めるためのツールが紹介されており、QFTなどに通じるところがあるものです。このテキストをまとめたのが『たった一つを変えるだけ』の翻訳者、吉田新一郎さんで、当時のERIC事務局長です。ですから、「質問づくり」のアクティブ・ラーニングに取り組みたいと考えている教員にとっては、『テーマワーク』は使いやすいものだと思います。

 もちろん、『参加型で伝える12のものの見方・考え方』は、それらのツールをさらに洗練させたものだと自負していますが、プラス、ツールブック・シリーズの『TOOL 8』『STEP 5』などが、学習を進める上でも役立ちますね。

 今回「ファシリテーター・ハンドブック」で紹介している「コミュニティの課題解決」も、テーマ学習の応用の一つです。



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by eric-blog | 2017-06-29 12:30 | ERICニュース | Comments(0)

ERICニュース547号より 連載「グローバル・セミナー」

◆◇第6回 グローバル・セミナー(1994.11.26-27)
・テーマ:「わたしから始まる国際理解教育-自己理解と参加」
・ 講師:エリザベス・キャリスター(ニューサウスウェールズ州教育委員会教育政策主任、"ME YOU and OTHERS" 著者 /オーストラリア)
    向鎌治郎(オープン・ドア日本協会)
    稲垣有一(大阪市立平野小学校)
    角田尚子(ERIC)
・翻訳出版:『わたし、あなた、そしてみんな~人間形成のためのグループ活動ハンドブック』

第6回グローバル・セミナーは、日本国際理解教育学会、東京YMCA国際奉仕センター、ERICの三団体が協力して開催しました。
この年は1月にもグローバル・セミナーを開催、1年間に3冊の翻訳出版を行っており、設立5年目のERICの勢いが感じられます。

「自己を肯定的に、自信を持って、価値のある存在であると感じることができれば、周りの人々にもそれが反映していきます。そして周りの人との関わりの中でそれを感じることができれば、自分を再認識することになります。つまり、自らの「 生」が他の人の「生」との関わりでより豊かになっていくのです。同時に、他の人々、ひいては社会や世界が豊かになっていくと言えるでしょう。よりよい世界、持続可能な地球の創造には、個人の資質や力量を高めることは不可欠なのです」( 『わたし、あなた、そしてみんな』より)

今年度のERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジは、スキル編としてまさに「わたし」「あなた」「みんな」の計3本を予定しています。
スキル習熟だけにとどまることなく、スキルの背景にある価値観についても学びあえる場になるはずです。
みなさんのご参加お待ちしています。

*第6回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs94_news2.pdf

*テキスト『わたし、あなた、そしてみんな』を紹介したERIC NEWSアーカイブはこちらからご覧になれます
http://archives.mag2.com/0000004947/20061022070000000.html

*テキストのご注文はこちらからどうぞ
http://eric-net.org/text-order.html

* ESDファシリテーターズ・カレッジ2017のご案内です
http://eric-net.org/news/ESDfc2017moushikomi.pdf

◇《addition》第5回グローバル・セミナーのハンドアウト、資料(日英表記)
「協力は複雑な芸術」「質問の分類」「グローバル教育の四つの次元」ほか、シニカルでユーモラスなイラストが取り入れられた資料が、セミナーでどのように活用されたのだろう、と思わずにはいられない内容です。ご参考ください。
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs94_handout.pdf

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by eric-blog | 2017-06-26 10:43 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 543号 ともによりよい質の教育をめざして  2017年5月28日

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ERIC NEWS 543号 ともによりよい質の教育をめざして  2017年5月28日

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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(文責: かくた なおこ 角田尚子

http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09  FBもやってます。)


 今年は5月から主催研修を始めたが、なかなかに参加者が集まらない。自分自身も、やっと学習支援などが軌道に乗り始めて、予定が動き出した感がある。この時期、スケジュールを合わせるのが、難しいのかもしれない。ま、何事も、ぼちぼちと、そして、継続して行くこと。


 次回の主催研修はテーマ『人権』で、6月最終土日(24日・25)です。ぜひ、ご予定、ご参加ください。25日終了後にはERIC総会も予定しています。


 さて、3月初旬に骨折してから、約一ヶ月の固定で骨が回復するまで、「痛い、痛い」と言えば家事もやらせず、重いものも持たせずに、まるでお姫様のように扱われていた左手が、今度は打って変わってどんなに痛かろうとできなかろうと、リハビリ奴隷に成り下がるという激変。毎晩、七転八倒するほどの痛さ。


 おまけに、北区の手話通訳士養成講座に申し込んだところ、初心者の中級から初めてよろしいと受講が決まり、これまた左手が酷使される事態になることに。意外や意外、片手手話というジャンルがあるほどに、手話は基本両手なのである。


 自転車にも二ヶ月以上、乗れなかった。左手でブレーキを握る力が入らないからだ。ハンドルを握って、サドルにまたがるのにも、左手のひきとプッシュ・アップは不可欠だ。知ってた?


 おかげで、この春はよく歩いた。近所の染井霊園の桜もくまなく見て回ったし、外大跡地の公園の風にも、鶯にも驚かされた。こんな都会で鶯かあ。


 美味しいパン屋も見つけた。バゲットは午後には売り切れているほどの人気ぶり。朝のサンドイッチが楽しみになった。


 いつもと違う移動手段を使うと、街の見え方も違ってくる。心なしか、行動や気持ちも、ゆったりしたようだ。やっと自転車に乗れるようになったが、歩け歩けの時の空気感を忘れないでいよう。


 ERICの総会のテーマは、「死なない終活プロジェクト」。ぜひ皆様のお知恵をお貸しください。どなたでも参加できます。


 小学4年生の漢字ドリルに「終活」があったのには驚きましたが、終業時の活動のことなのかなあ? 子どもに質問してもはっきりしませんでした。わかっているやらいないやら。言葉の定義はむずかしい。



◆◇◆543号 目次◆◇◆


◆◇◆1. グローバル・セミナーをふりかえる~いまと未来の教育のために No.4

◆◇◆2.  ESDファシリテーターズ・ハンドブック8「」

◆◇◆3. 地球環境問題とわたしたちの生き方=大学の授業を通して

◆◇◆4. ESDファシリテーターズ・カレッジ2017 のご案内

◆◇◆5. by ERIC 在庫処分2016! レッスンバンクもチェック!

◆◇◆6. with ERICこれまでの活動


◆◇◆1.  連載:グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために No.4◆◇◆
担当: 鬼木たまみ

(担当:鬼木たまみ)


この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。今回は第三回、環境教育をテーマに行ったものを紹介します。


3 グローバル・セミナー(1992.6.14-28

「アメリカ、オーストラリアの環境教育の実践に学ぶ」

講師:ジョン・フィエン(グリフィス大学助教授、オーストラリア環境教育学会会長/オーストラリア)

     ジェイン・ウィリアムソン・フィエン(クィーンズランド工科大学講師/オーストラリア)

     アンディ・バスタナーク(Project Learning Tree事務局長/アメリカ)

・地域セミナー:東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、滋賀、京都、大阪(8都府県、16ヶ所)

・翻訳出版:『「木と学ぼう」活動事例集-PLT ACTIVITY GUIDE K-6-


第3回グローバル・セミナーは、ブラジルのリオで「地球サミット」が行われていた6月、海外から講師を3人招き、日本環境教育学会、東京YMCAYMCAアジア青少年センター、横浜YMCAERICの四団体が協力して開催しました。


「環境をテーマにした今回の企画は、昨年の湾岸戦争の教訓から生まれました。湾岸戦争の勃発によって、多くの教師や父母がなんらかの形で「平和教育」を導入・実践したいと思いながら、その術を知らなかった故に、またその方法が提供されなかった故に、ほとんど何の実践もされないうちに戦争が終わってしまいました。同時にこの戦争は、これまでの日本における平和教育では、いまの世界の情勢の変化についていけないことも明らかにしてしまったのです。


今まさに喚起されつつある環境問題への関心も、何らかの手立てを講じない限り同様の結果を招くことは明らかではないか。つまり、これまでの知識重視のアプローチだけでは「問題がある」という警告に終わってしまい、自分の問題として捉えにくいのではないか。こうした問いかけから、自らが進んで環境や開発の問題を考え、その解決のために行動するための「環境教育」の方法を提案する場を設けました」

(「第3回グローバル・セミナー開催のご案内」より抜粋)


講師のジョン・フィエン氏は「環境教育は、知識、態度、行動の三要素が入ったものでなければならない。態度を育てるには長い時間をかける必要がある」と訴えています。


「地球サミット」からの25年、私たち一人ひとりは、人類共通の課題解決のためにどのような努力をし、長い時間をかけて何を育ててきたのでしょうか。

自分に問いかけつつ...


*第3回グローバル・セミナーのプログラム、案内文、紹介記事はこちらからご覧になれます

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs92_news.pdf


「グローバル・セミナー実践事例10選」はこちらからご覧になれます

http://eric-net.org/project/global_seminar/gs92_activity.pdf



ERICは、『木と学ぼう』を翻訳出版し、セミナーにProject Learning Treeのアンディ・バスタナーク事務局長を招いたこの年から、PLT日本事務局の活動を始めています。


***追記(かくた)

前年の1991年と1992年の夏に海外研修としてオーストラリアを訪れています。1991年は人権教育をテーマに、小中高の現場、アイデアハウスなどを訪ねました。1992年は環境教育をテーマにジョン・フィエンさん、ジェイン・フィエンさんにコーディネートしていただきました。

*1992年 オーストラリア研修「地球教育を訪ねよう」プログラム

http://eric-net.org/project/study_tour/92au.pdf


また、ジョン・フィエンさんには19971998年にも、彼が執筆した「Teaching for Sustainable World(TSW) 」という指導者育成カリキュラムについて実践的に学ぶためのセミナーを実施していただきました。

*1997年 オーストラリア研修「持続可能な世界のための教育」
http://eric-net.org/project/study_tour/97au.pdf


ジョン・フィエンさんはTSWにおいて「四つの教育は一つ」と環境、人権、平和、開発教育の何が共通で、何が違うのかをまとめた方です。

http://ericweblog.exblog.jp/5203068/


最近では、ジョンが執筆した『ケアすることを学ぶ』に、環境教育の本質が人権を含む価値観と行動につながるものであることを再確認しました。


http://www.griffith.edu.au/__data/assets/pdf_file/0018/314613/fien03.pdf


日本語訳は三部に分かれています。

http://ericweblog.exblog.jp/18988618/

http://ericweblog.exblog.jp/18988625/

http://ericweblog.exblog.jp/18988628/


グローバル・セミナー全14回のテーマ・リスト

第1回 地球の未来と教師の役割(1990
第2回 イギリス・オーストラリア・アメリカの国際理解教育に実践に学ぶ(1991)
第3回 環境教育・PLT(1992)
第4回 食糧 フード・ファースト・カリキュラム(1993)
第5回 協力、コミュニケーション、セルフ・エスティーム(1994)
第6回 わたしから始まる国際理解教育-自己理解と参加(1994)
第7回 フォトランゲージを学ぶ(1995)
第8回 地球のみかた(1996)
第9回 対立から学ぼう(1997)
10回 未来を学ぼう (1998)
11回 国際理解教育の推進に向けて(1999)
12回 対立を超えて・世紀を超えて 地球の明日とわたしたちの力(2000)
13回 生涯学習社会の実現に向けて(2002)
14回 いっしょに考えて!教育(2005)
( )内は開催年


◆◇◆2.  ESDファシリテーターズ・ハンドブック連載8「テーマについて三点確認法で深める」 ◆◇◆


 『テーマワーク』も参考に、あるテーマについて深く知るための方法をまとめました。

http://www.eric-net.org/news/FH17ThemeWork.pdf


■これまでのモジュール

1. 「効果的な学習」

http://www.eric-net.org/news/FH17EffectiveLearning.pdf

2. 構成的に学ぶ」

http://www.eric-net.org/news/FH17Constructivism.pdf

3. 「経験を味わう」

http://www.eric-net.org/news/FH17Reflexitive.pdf

4.「経験を共有する」

http://www.eric-net.org/news/FH17CooperativeLearning.pdf

5.「問う力」

http://www.eric-net.org/news/FH17Questioning.pdf

6. 「経験の広がり」

http://www.eric-net.org/news/FH17Scope.pdf

7.「経験の広がり-発達段階」http://www.eric-net.org/news/FH17Sequence.pdf

◆◇◆3. 地球環境問題とわたしたちの生き方=大学の授業を通して ◆◇◆


今年も、大学で半期15回の「地球社会と共生」と、オムニバスの「地球環境問題とわたしたち」の内2回で、地球環境問題について授業を行った。


環境教育もESDも「すべての教科に関わる問題として教える」もので教科の枠は設けないままにきています。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/013/003/shiryo/attach/1299713.htm

理念は素晴らしいのですが、「経験の広がりと積み上げ」の面で、大学生までになると凸凹が生まれているというのが実態ではないでしょうか?


いずれの教科も選択によるので、「興味関心意欲」のある学生たちの集まりであることは違いないのでしょうが、では、いま、「地球環境問題」として何を「知っていること」、何に「関心があること」が共通基盤として育っているのでしょうか?


「地球社会と共生」で、学生たちに1人五冊の本を選んできて、関心あるテーマを共有してみました。時計回りに書き出してみます。

  • グリーン資本主義
  • 世界を動かす人脈
  • フェアトレード 格差を生まない経済システム
  • 労働ダンピング
  • 差別と貧困の外国人労働者
  • 格差社会 何が問題なのか
  • なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか
  • 神様とのおしゃべり
  • 外国人だけが知っている美しい日本
  • 今地方で何が起こっているか 崩壊と再生の現場から
  • 無文字社会の歴史
  • 日本語のコツ
  • 読むことの歴史
  • 実践日本人の英語
  • 安心社会から信頼社会へ
  • 原発報道とメディア
  • 福島第一原発事故 7つの謎
  • ニッポンのゴミ
  • プラスティックスープの海
  • 海の歌
  • 鯖がトロより高くなる日
  • エビと日本人 暮らしの中のグローバル化
  • 魚と日本人 食と職の経済学
  • 水の未来
  • メス化する自然
  • 未来を変えるちょっとしたヒント
  • 海賊のジレンマ
  • 人類は絶滅を逃れられるのか
  • 間違いだらけのエコ生活
  • 世界の野菜を旅する
  • 環境アセスメントとは何か
  • 持続可能な社会を目指す8人のライフスタイル

2052 今後40年のグローバル予測』(ヨルゲン・ランダース、日経BP社、2013)は『成長の限界』の著者の1人が、1972年の出版から40年たった2012年、これからの40年はではどうなるだろうかと予測した本である。わたし自身も、その間、環境保護団体で活動したり、環境教育に取り組んだりしてきたので、この本の内容はとても感慨深かった。


若い世代、学生たちには申し訳ないが、わたしも著者と同じ感想を抱く。

「思ったほど対策は進まず、データによっては悪化しているものも多い。また、不可逆的な変化のスパイラルに入ってしまったものもある。これからどのような対策を取っても、変化は起こるだろう。」と。


だからこそ、学生たちが選んだ本のリストに胸を打たれるものがある。


希望を語ることが教育者の役割の一つだと思いつつ、わたしが環境問題に目覚めたり、取り組み始めた時とは、明らかに情報の質が違う。そして、そのような分析を共有することも適切なのかどうか、迷ってしまう。


Think Globally, Act Locally の問題提起から、

Think Locally, Act Globally 地域の問題に取り組みつつ、地球を考える。


地域的アプローチと地球的アプローチの両方が言われるようになってきた。逆に、ESDには食育的なアプローチも含まれるなど、足元からの環境教育だけで終わっている事例もある。


今回は、クロマグロの漁獲量についての報道があったばかりなので、それを取り上げて問題提起を行なった。海洋資源についての関心の薄さと情報の無さそのものが、とても印象的だった。


http://ericweblog.exblog.jp/23913470/


オムニバスは二回だけで終わったので、レポートの課題に「クロマグロの資源管理の歴史と日本社会の課題」を出すつもりだ。これを機会に少しは学んだもらいたいものだ。


そして、もう一つの大学の授業では、「三点確認法」によって、より一つのテーマについて深く考えるプロセスを経て、同じように環境問題としての海洋資源管理に焦点を当てていきたいと思っている。



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by eric-blog | 2017-05-28 15:55 | ERICニュース | Comments(0)