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歌え、翔べない鳥たちよ

2014年5月30日 東京新聞
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135-3(651) 歌え、翔べない鳥たちよ
マヤ・アンジェロウ、立風書房、1998
I know why the caged bird sings by Maya Angelou, 1969

1979年に最初に翻訳出版されたものの再刊。
『未来を学ぼう』を出版した時にも読んだのですが、今回改めて読んでみて、人が成
長する時に起こることってなんだろうと考えてしまいました。

・3才4才で離婚した親元を離れてママと呼ぶようになる祖母のもとへ兄妹が預けられ
る。
・そこは南部で、黒人と白人のコミュニティが完璧に分かれている。
・黒人の祖母は万屋を経営し、人に金も貸したりなど、信仰心も篤いが人望も厚い。
・黒人同士は謙譲表現によって「シスター」「さん」づけで呼び合っている。
・白人は黒人を年齢にかかわらずファーストネームで呼ぶ。
・子ども心に差別的な扱いにショックを受けるが、大人たちは誇りは失わないが、事
態は受けいれており、さらには変えようとしないという態度という意味で保守的です
らある。
・祖母はBy the wayところで、という表現すら、聖書の「神の導きによりて」という
表現と同一であり、それ以外の意味での使い方は冒涜だとして、マヤを罰するほどの
人。
・8才の時、一度、シカゴの母の元で暮した時に、母の同居人から強姦され、そのこ
とで裁判がなされ、男は母の身内たちによって、執行猶予で釈放されたその日に死体
に。しかし、強姦にいたるまでの自分の心にあった寂しさや男への親密な気持ちを口
にすることができなかったという「ウソをついた」という罪の意識のため、寡黙に。
その寡黙さゆえの陰気さに、再び祖母のもとに戻される。
・読書が好きで、文章の上手な彼女に、声に出して読むことを教えてくれた人。
・12-13才で兄妹はふたたび母と、今度はサンフランシスコで暮しはじめる。
・人種の混交と公民権運動、第二次世界大戦に伴う日系人の居場所に生じた真空に入
り込んだ黒人たち。
・父を介してのメキシコとの触れ合い、父の愛人との不和とケンカ沙汰、家出、そし
て発見した子どもたちだけで生きる廃車置き場での一ヵ月。
・17才、高校卒業と同時の出産。

混乱と混交の中で成長するというのは大変なことだよなあ。
とはいえ、マヤを支えているのは「最善のことが起こることを期待しながら、最悪の
事態にも備えている」ために、あらゆる事態に対応できる母の存在なんだろうなあ。

1928年生まれの著者の自伝的小説。

2006年6月9日投稿


2014年5月28日 死亡。

PLTガイドに引用されている詩はこちら
http://ericweblog.exblog.jp/5850388/

『未来を学ぼう』に紹介されている「カゴの鳥」

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by eric-blog | 2014-05-29 10:32 | ■週5プロジェクト06 | Comments(0)

「障害者差別の社会学」ジェンダー・家族・国家

「障害者差別の社会学」ジェンダー・家族・国家
要田洋江 岩波書店 1999年
●アメラジアンの保護者-アメラジアンを生んでしまった保護者に対する世間の目についての示唆がある
[2002年11月7日]

障害児と親の問題の位相
1. 障害者と健常者
2. 親と子ども→家族内での大人と子どもの関係・家庭内でのジェンダー
3. 現代社会における制度としての家族の問題=権力構造における公私問題=社会全体のジェンダー問題

障害児とその母親の問題--障害者差別と女性差別の狭間に現れる問題が集約

「複合差別」
複数の差別が、蓄積的に重なった状態ではない。それを成り立たせた複数の複数の文脈の中でねじれたり、葛藤したり、ひとつのの差別が他の差別を強化したり、保障したり、という複雑な関係にある。安易に全ての被差別者の連帯を強調することは、かえって差別を隠蔽してしまうことになる。様々な差別どうしの絡まりあいを解きほぐし、その間の不幸な関係を解消しなければならない。
上野千鶴子「複合差別論」1996

「共生社会」を考えていくときに考慮するポイント
●「解放の戦略」
1. 支配集団に対して報復や逆転の発想をとらない。権力ゲームを解体していくこと
2. キャッチアップ(成り上がり)戦略をとらない。支配集団のようになることが、平等や解放のゴールで  はない。キャッチアップ戦略は、基本的に支配集団の価値を受け入れることが前提であり、差別を構造  的に生み出すメカニズムそれ自体を解体することにはならない
3. 被差別者の運動が、差異の解消ではなく、差異の承認に向かっている。そこでは、非対称的権力構造を  離れた多様性の承認がいかに可能かが問われている
上野千鶴子「複合差別論」1996
●「共生」(共棲、共存とは区別された、より高次の形態)
1. 現在の競争社会における生き方そのものへの自己変革の決意表明である
2. できあいの共同体的勝ちの強要や「調和」と「協調」への一面的強調による社会関係の同質化への方向  付けではなく、さまざまな異質なものの「共存」の承認のうえに新しい結合関係の樹立を目指す哲学で  なければならない
3. 相互のもたれあいではなく、「自立」との緊張関係を内容としなければならない
4. 「平等」と「公正」の原理によって内在的にチェックされたものでなければならない
5. 「透明で開かれた制度の保障」に支えられたものでなければならない
山口定 政治学者 朝日新聞 1994.10.30
「共生社会」というビジョン
差別に抗する社会のありかた。排除する人々と同じ場で、権力構造を離れた多様性を承認する社会。そのような社会の中でこそ、個人は多様な個性を発揮することができる。
「他人の不幸の上に自分の幸福を築かない」というテーゼ、「複合差別」の現実
どのような条件/社会システムで可能か
どのような価値観をもつ人々/どのような行動をする人々によって支えられるのか
そこへ向かう戦略を考えること
→同様な研究・活動をしている人々の知識・経験を集結するもの
第1章
障害者差別:
「常識」の中にある<健全者の論理>を人々が用いることによって生まれる
親自身もその「常識」から自由でなく。障害児を差別する両義的存在である

第2章
差別おメカニズム:
人は自らが差別される可能性が高いと認識されたとき、差別される側にいたくないと行為が、差別を生み出す

第3章
否定される「親の愛」:
親が「国家のエージェント」として子を育てる愛情
そのような親の愛は障害児を差別する社会に対して子どもを従順にするだけで、子どもに真の自立を促さない

第5章
現実にある公的援助:
家族が十分な扶養責任を果たせないときにさどうするもの。親戚の援助を前提
親戚の助け--事前予防(身元調査etc.)、負担の押し付けあい
第6章
戦前の「家」制度=「社会保障制度」、「家」は生活保障集団
→「日本型福祉社会」という政策ビジョン

第7章
戦前・戦後においても社会福祉システムの一環としての家族
現代家族=日本型近代家族
家族のあり方が、障害児と母親との相克、母親の葛藤を導く←日本型近代家族の異議申し立ての力の弱さによる

第8章
日本の障害者福祉制度--健常者vs障害者、障害者間でも様々な差別を生み出している
←否定的障害者観を持つ医学モデル、残余的福祉モデルの社会福祉制度から導かれている

第9章
「共生型社会」構築のためには、日本型集団主義を越えるために、日本の社会システムを、人々の属性の多様性を前提とした、個人の尊厳に基づく、様々な社会制度が公平性の原理で整備される必要がある

肯定的障害者観(p106)
「障害個性論」
社会の中で障害者はいかに生きるのか、そのうえで学校教育はどうあるべきなのかに力点
・社会の障害をなくしていくことに重きを置く
・障害児と健常児との関係にできる壁を、互いに助け合うという行為を通して取り除くために、障害児を地域の普通学校へ通わせるというノーマライゼーションの方針
「発達保障論」
学校教育システムの中で障害児をいかに教育教育するかという観点から障害児を捉える
・自分の持つ障害を軽減することに重きを置く
・障害児に対してもっとも効果的な教育を効率的に行うことができる、健常児と障害児の別学体制で教育を進める障害児学級や擁護学校制度を推進する
○どんなに障害児の障害を軽減しても、社会が障害者を受け入れなければ、就職できず、障害をかかえて生きる人には希望がない
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by eric-blog | 2007-03-25 16:51 | ■週5プロジェクト06 | Comments(0)

女の遺言 わたしの人生を書く

174-1(834)女の遺言 わたしの人生を書く
麻鳥澄江、鈴木ふみ、お茶の水書房

今年度はもう新しい本の紹介はやめておこうと、思っていました。主催研修も終わったし、大学の準備は4月からにして、自分のための時間を持とうと。そのためには強迫的日常および日課としての「週5プロジェクト」から離れていたいと思っていました。

でも、この本ともう一冊。ぜひ、Gapの研修の質を高めるために、取り入れたいと思いました。両方とも麻鳥澄江さんが関わっているものです。「女の暦」とか「女の便利帳」などの企画が、とても新しく、衝撃的であったことを思い出します。もう1980年代のことになるのですね。

もう一冊は鈴木隆文さんとの共訳本で
もし大切な人が子どもの頃に性虐待にあっていたら
ローラ・ディヴィス著、青木書店、2004年

両方に共通するのが
「ひとり分」のわたしを生きる
ということです。

「ひとり分のわたしを生きる」。なぜ、これが課題になるかというと、「教育」というのは、「ひとり分」を超えるための営為であるという側面を逃れられないなと直観するからです。そして、「ひとり分」以上というのは、社会やパワーと関係してきます。

・権威
・権限
・財産
・知識
・家柄
・伝統工芸
・伝統芸能
・知的探究
・世襲的職業
・社会的役割

などは、「ひとり分」を超えた表現型+継承型=担い手としての個人の生の結晶です。そこに、教育、あるいは公教育はどのような役割を果たすのでしょうか。

遠野物語などの「伝承」の担い手は、女であることが多いです。「伝承」というのは、地域の風土と不可分であり、民俗学者らが日本全国を渉猟していた頃、地域の年代記憶指標に活用したのは女性の記憶であったと言います。地域から離れることが、男性より少なかったために、女性の身体的記憶が地域の時空と一致していたためです。

どこまで行っても「おんな」は社会的役割・パワーの対極にある概念なのであるなと思います。

ということで、「おんな」のテーマは「パワーの濫用」を許さない、というところに落ち着くのでしょう。

例えば、家父長制社会には、その社会が発揮できる「社会的有利性」というメリットがあるのでしょうが、その担い手のパワーの側に「有利性の配分」が過大であるとき、正義がなくなり、そして不服従が生まれます。

パワーによって支配される社会は、いずれ「配分の適切性」が挑戦され、不服従を内包します。

わたしたちの目指す「参加型」社会というのは、力の分有を実現する社会です。持続可能性という課題は共通の目標であるはずだからです。(ん、本当にそうか?先進国の政治的意思決定者らにだまされているんじゃないか?)

・女の財産を家族はあてにするな 024
・家の世話をやめる 026
・墓が残るのは権力の象徴 112
・天皇をピラミッドの頂点とする権力関係を支える「家」制度 113
・明治民法は家督相続の特権として祭祀承継を位置付けた 113
・家父長制の中では、財産継承は男女平等になったことがない 171
・嫁だった頃、「私のお金」はなかった 173
・嫁だった頃、私は心がひもじかった 174
・標準語という暴力 249

ことばすらが「おんな」にたいする暴力である社会で、
わたしたちは、すべてサバイバーである。

サバイバー相互がどのようにパートナーシップを組むことができるのか、
そのヒントがもう一冊の本にある。

・快復が可能である 33
・「今を生きる」人生への権利を、過去の虐待は奪えない。 33
・新しい情報、いろいろな感情を、自分が人生の主役になってまとめて統合する 34

わたしたちに必要なことは、「快復するという決心」です。
1000年続いた家父長制の影響から、快復するプロセスの、途上であることを知ることです。
共に喜びのある人生を生きたいのであれば、パートナーも、同じ問題に取り組む必要があるのです。同じ暴力が、パートナー自身の経験にも、影響を与えていること、そしてそこから快復すること。

暴力は、許されない。
暴力をふるった人に、サバイバーを近付けない。
例え、家族であっても。

断つ ことを恐れない。

そして、わたしたちが「親身族」を創りだせる力があることを、信じる。
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by eric-blog | 2007-03-21 10:41 | ■週5プロジェクト06 | Comments(0)

戦争中毒

173-7(833)戦争中毒
合同出版、2002年、ERIC1715
[2006年4月23日まとめ]

1776年の独立以来、アメリカ先住民*に対してなされた戦争による死者の数は推定されていない。
1848年までに、メキシコの領土の半分を戦争で奪い取った。カリフォルニア、ネバダ、アリゾナ、ユタ、ニューメキシコ、などの諸州。
1898年、スペインと戦争し、フィリピン、プエルトリコ、グアムを植民地に。フィリピンで殺された人は60万人。
1898年、ハワイを占領。
1898年から1934年までに、キューバを4回、ニカラグアを5回、ホンジュラスを7回、ドミニカ共和国を4回、ハイチを2回、グアテマラを1回、パナマを2回、メキシコを3回、コロンビアを4回侵略。
1915年のハイチ侵攻では、5万人が殺された。
第一次世界大戦、第二次世界大戦
1950-53年、朝鮮戦争で、450万人以上の朝鮮人が死んだ。
1965年、ドミニカ共和国に、アメリカの支援による軍事クーデターによる大統領を支持するために侵攻、3000人の人々が殺された。
1964-73年、ベトナム戦争。200万人が死亡。
1979年、ソ連のアフガニスタン侵攻に対抗して、ムジャヒディンを支援。結果、イスラム運動の軍事化に。
1982-83年、レバノンに侵攻、2000人を虐殺。
1983年、グレナダ侵攻
1986年、リビア攻撃。トリポリ爆撃で、100人が死亡。


現在の先住民人口200万人。1/3が居留地。
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by eric-blog | 2007-03-15 18:54 | ■週5プロジェクト06 | Comments(0)

日本人の宗教を考える英語で読める10冊の本

日本人の宗教を考える英語で読める10冊の本
[2006年4月27日まとめ]
どこが出典か、わすれてしまいました。すみません。

書   名著  者備  考 
1”Nippon, Archiv zur Beschreibung von Japan"シーボルト『日本の宗教』の章まで建ててある。テーマに一番近い。古い(1832-1851)のとドイツ語なのが問題。和訳は出ているので探せば英訳もあるのでは。
2"Bushido, the Soul of Japan" (1899) 新渡戸稲造次に近い。ただし少し古い。原著は英語
上記2冊と同時代。宗教以外の話も多いが3〜6は日本人の心理と発想法にも触れている。
3"""The Capital of the Tycoon:
a Narrative of a Three Years' Residence in Japan""(1863)"Rutherford AlcockAlcockとSatowはともに幕末の英国駐日公使。特にSatowは対外的な日本の代表権は天皇にあって将軍には無いことを見抜き、英国人ながら明治維新の理論的根拠を作った人物で日本人の本質をよく捉えている。また彼が武田という娘を孕ませ日本残した落とし胤が、植物学、特に高山植物で有名な武田久松。
4 "A Diplomat in Japan"(1921)Ernest Mason Satow
5"Japan, day by day"Moose大森貝塚の発見者。
6"Unbeaten Tracks in Japan"(1885) Isabella Bird日光など田舎を旅行しているので、往時の庶民の生の声と発想を知ることができる。
7"”The Chrysanthemum and the Sword:
Patterns of Japanese Culture” (1946)"Ruth Benedict米軍の対日戦略の指針として、女流文化人類学者のBenedictが日本軍の宣伝映画や日本人捕虜の日記などから日本人の心理を分析したもの。
8 “Japan Diary” (1948) Mark Gayn後にソ連のスパイとしてCIAに捕まった中国生まれでアメリカ国籍のロシア人が、アメリカの新聞の特派員として終戦直後の日本を取材したもので、日本国憲法の草案はアメリカが作ったこと、マッカーサーとの会見で天皇が何を言われても『あ、そ〜』、『あ、そ〜』としか言えずバカ丸出しだったこと(だから今日でも欧米の知識人では、Is that so (そうですか)を日本語では『あ、そ〜』と言うと思っている人物は多い)などを世界に知らしめたことで有名。合理的に考えると意味の無いこと(例えば太平洋戦争)を何故か一生懸命やるのが日本人、というような心理分析がある。
9“The Seed and the Sower” (1963)"Laurens van der

Post"著者が日本軍の捕虜としてインドネシアで収容されていたときの体験から日本人の深層心理を分析したもの。映画『戦場のメリークリスマス』の原作。超一流の文化人類学者で著述家のvan der Postが、その筆力と、拷問を受けたのは決まって満月の夜だったという実体験から語る『日本人の深層心理にはまだアニミズムが生きている』という主張。国土の60パーセントという異様に高い森林率を誇る国は日本とパプアニューギニアだけという事実を知るとそれも本当に思えてくる。
10 ”Japan: the Story of a Nation”ライシャワーアメリカの知性と言われたライシャワー。これさえ読めば他は読むに値せずと思わせる。
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by eric-blog | 2007-03-15 18:16 | ■週5プロジェクト06 | Comments(0)

人は脳なり

173-6(832)人は脳なり大島清致知出版社2001年文京区図書館
[2002年まとめ]
第3章 脳はこうして育てる
102
国連「育児幸せ協会」平成12年に、子どもの脳のもっとも感受性が高いのは生後33カ月であると発表。可塑性はゼロ歳から3歳前後にかけてどんどんと高まって最高に達し、それから下り坂に入るのです。
103
二十歳をすぎても可塑性がゼロになるわけではありませんから、刺激を与えれば神経細胞の回路はつくられます。だが、可塑性の高い乳幼児期から9歳ごろまでに比べると、シナプスの形成は本当に難しくなる。時間がかかるようになる。


107
人間の赤ちゃんの脳の重さは生後1年間で二倍になります。そして、その後も発達して7-8歳で大人の脳の重さの90パーセントに達し、ほぼ20歳前後で完成する。脳の神経細胞から神経繊維が伸びてドッキングするシナプスを形成するために重要な可塑性は生後33カ月でピークに達し、その後は下り坂に入って10歳前後で下り坂を下り、あとは腹ばいになります。
このように見てくると、大ざっぱに言って、生まれたときから9歳までぐらいを人間の脳が発達する一つの山ととらえることができます。この期間に脳を十分に発達させることが、人間形成にとって重要になります。
脳を十分に発達させるためのポイントは、バランスの取れた刺激です。刺激がシナプスをどんどん形成して脳の神経細胞の神経回路をつくっていくのです。
109
身体的刺激全体を100
とすると、手から25%、足から25%、顎から50%の割合で脳にインプットされると考えればいいでしょう。
触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚という5つの感覚を通して脊髄に入る刺激もある。五感の中では視覚がもっとも比重が大きい。80%は視覚からのものだと言えます。
栄養と刺激

112
文化とは共感覚である
113
この五感が単独で働くのではなく、視覚と同時に嗅覚が働き、それに味覚も伴ってくるといった働き方をする。これを共感覚と言います。複数の感覚がさまざまな組み合わせで多様な働きをする。そういう感覚のセットをいくつもつくっておくことが重要なのです。
そのためにも刺激です。多様な刺激を与えることによって多様な脳の神経回路ができ、多様な感覚のセットができる。それが働く。豊かな感性と言うでしょう。
114

多彩な共感覚を備え、それを働かせることができるのは人間だけに可能なことです。

この共感覚が感情を生み、意思の土台になります。それが文化になります。

116
人間は言葉によってのみ人間である
刺激によって脳の神経回路を形成する。これは言ってみれば、脳のハードウェアです。
しかし、ハードウェアがどんなに優秀でもソフトウェアがインストールされなければ、ハードウェアは動きません。前頭葉がソフトウェアだと考えてください。ソフトウェアの大きさは人間の場合、脳全体の33%です。
ソフトウェアは言葉を学習することによってのみ、前頭葉に獲得されるのです。
「人間は言葉によってのみ人間である」
そう言ったのはドイツの言語学者カール・フンボルトです。
120
脳の神経細胞の可塑性が高く、神経回路をどんどんつくっていく子どもは、パターン認識に非常にすぐれているのです。ものの形をパッとつかむ力、ものの形を一瞬に見分ける力です。このパターン認識能力は人間の一生で幼児期が最高なのです。

122
幼児期には大いに遊ぶこと。子どもにとって遊ぶこと以上に豊富な体験の場はありません。

126
ソフトウェアの5つの働き

考える
計画する=順序立てる
判断する=それを実行するかどうかを判断する
創造する=新しいものを創る

134
働きの5つ目が「恋」
恋する=恋ができるのは人間だけ。異性にひかれるのは確かに本能。だが、脳のソフトウェアが、その本能をコントロールする。自分が愛着できる好ましい相手を選びだしたら、人間は即性交とはなりません。精神的に結びつき、愛を共感しようとします。高揚した精神が文化につながる。ソフトウェアで恋する人間は、恋愛に文化につながる要素が必ずあるということです。

139
ローシーが立ち上がって遠いまなざしになったとき、人間の精神が植え付けられたのです。
140
二つの足で土を踏みしめて遠いまなざしになる。そのときの感覚こそ、精神の芽生えになります。
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by eric-blog | 2007-03-15 17:46 | ■週5プロジェクト06 | Comments(0)

参加型学習のすすめ方

173-5(831)参加型学習のすすめ方 参加から参画へ 広瀬隆人・沢田実・林義樹・小野三津子ぎょうせい2000年
[2002年3月15日まとめ]

1992年生涯学習審議会答申で例示された現代的課題
生命 健康 地域の連帯 まちづくり 環境 資源・エネルギー 交通問題 人権 国際理解 国際貢献・開発援助 男女共同参画 豊かな人間性 家庭・家族 情報の共有 人口・食料 高齢化社会 科学技術 消費者問題 知的所有権

1998年特定非営利活動
保健、医療または福祉の増進 社会教育の推進 まちづくりの推進 文化、芸術、スポーツの振興 環境保全 災害救援 地域安全 人権擁護または平和の推進 国際協力 男女共同参画社会の形成の促進 子どもの健全育成

1998年に告示された新学習指導要領「総合的な学習」
福祉・健康 情報 環境 国際理解

地域の連帯・まちづくり  
情報の共有・参加・参画 
男女共同参画・ジェンダー 
家庭・家族 
国際貢献・開発援助 
国際交流
異文化理解 
高齢化社会 
消費者問題 
人口・食料と貧困・南北格差 
資源・エネルギーと科学技術と市民社会


特定非営利活動
保健、医療または福祉の増進 
社会教育の推進 
まちづくりの推進 
文化、芸術、スポーツの振興 
環境保全 
災害救援 
地域安全 
人権擁護または平和の推進 
国際協力 
男女共同参画社会の形成の促進 
子どもの健全育成
生涯学習審議会答申で例示された現代的課題
生命 
健康 
地域の連帯 
まちづくり 
環境 
資源・エネルギー 
交通問題 
人権 
国際理解 
国際貢献・開発援助 
男女共同参画 
豊かな人間性 
家庭・家族 
情報の共有 
人口・食料 
高齢化社会 
科学技術 
消費者問題 
知的所有権
新学習指導要領「総合的な学習」
福祉・健康 
情報 
環境 
国際理解
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by eric-blog | 2007-03-14 09:33 | ■週5プロジェクト06 | Comments(0)

あなたがもし奴隷だったら

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ジュリアス・レスター文.ロッド・ブラウン絵、あすなろ書房 1999
他人の痛みや怒りが想像できたとき、心に理解が生まれる。心に理解が生まれたとき、ひとりひとりの孤独の量はいくらか減る。
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by eric-blog | 2007-03-13 14:30 | ■週5プロジェクト06 | Comments(1)

社会を越える社会学 移動・環境・シチズンシップ

173-4(830)社会を越える社会学 移動・環境・シチズンシップ
ジョン・アーリ、法政大学出版局、2006
Sociology Beyond Societies, Mobilities for the twenty-first century, John Urry, 2000

移動というのは、わたしたちの社会の常態になっている。
職場、余暇集団、犯罪ネットワーク、専門家集団、ボランタリー・アソシエーション、家族、友人などの間において、
身体的な動きとして、ウォーキング以外に、車などの移動手段にサポートされて、
そして、テクノロジーによってサポートされたイメージと情報の動きも、含んでいる。(序文より)

「新しい移動」パラダイムでは「場所」は、パフォーマンスのシステム、すなわち、他の諸組織や建物、モノや機械とのネットワーク化されたむすびつきを通して現実のものとなり、しかも意図せざる結果として安定的なものとなるようなシステムを介して(再)生産される。それゆえ、場所はダイナミックなものである。(序文より)

移動としての社会的なもの へと社会が再構成している。2

第7章が「シチズンシップ」である。「新しい移動」の時代に、静態的なシチズンシップは成り立たないと、著者は言う。「所与の領域のなかで生活し労働する人が、長期にわたってその社会の成員であるという理由によって、付与され有することのできる権利と義務」
それに対してフローのシチズンシップ、移動する実体が享受すべき権利や義務はどのようなものなのか。294
近年、市民的義務は、環境運動などの結果、一般市民の日常生活のみならず、国家や企業、国際機関、個別的・集合的に、あらゆる法人に拡大する傾向がある。296

一方で、権利概念は
・人間の将来世代
・動物
・「自然」なもの
へと拡張することが主張されている。299
このような傾向を「エコロジカル・シチズンシップ」と呼ぶと、権利と義務はどのようなものであるのか。グローバル化するリスクに対して、義務はあるのに、市民的・政治的・社会的な権利に相当する権利は存在しない。

7つの「グローバルな市民」303
・グローバルな資本家
・大規模な国際機関
・グローバルな管理者
・グローバルなネットワーカー
・「地球市民Earth Citizen」
・環境保護に対するグローバルな反動

これらのアクターの間で、どのように意思決定が動いていくかが、全世界の人々が将来のエコロジカルな権利を手にすることができるかどうかにかかっている。304

グローバルな危険要素としては、次のようなものがあげられている。305
・地球を科学実験室として扱うこと、グローバルな環境変動
・地域文化を破壊しかねない文化的均質化
・国境を越えて広がる病気
・世界市場の、とりわけ農産物市場の時々の暴落
・金融崩壊ならびにその影響
・「無法地帯」の増殖、治安の悪化
・専門家システムへの人々の依存

グローバル・コミュニティに対する権利としては306
・移動の自由と移動先での現地の人と同等の権利
・自分の文化を持ち歩き、自分の文化の要素を含むハイブリッドな文化に接触できる
・すべての社会集団が国際社会のなかで全面的な文化参加を果たす
・世界中からよそのさまざまな文化の製品、サービス、イコンを購入することができ、自らの文化の中にそれらを位置付けられること
・グローバルな害悪などに反対するために、他の社会の市民とともに社会運動を組織できること。(こうした運動は、しばしばブランド化、商業化を伴っており、対抗的であるにしても必ずしも進歩的ではない。)
・世界を娯楽目的で移動し、あらゆるものを「消費」すること。
・健康や安全のリスクが比較的小さい環境に住めること。その環境の良さを直接感じられること。情報を得られること。

グローバル・コミュニティの義務は307
・世界の情勢をつかむこと
・他者に対してコスモポリタニズムの立ち場を行動で示すこと。
・文化、自然環境、他の場所に関し、持続的に生存するための知見と一致した行動形態をとること。倫理的な訪問者であること。
・地球市民として呼び掛けるイメージ、イコン、物語りに応えること。(ある特定の国家、民族、ジェンダー、階級、世代の市民としてよりも)
・他者に対して、アイデンティティをめぐる利害関心の共有からではなく、ともに受苦する地球全体の一員として行動すべきであると主張すること。
・地域や国歌の利益よりもグローバルな公共の利益に基づいて行動すること。

シチズンシップに伴うコミュニケーションとして
19世紀は印刷物の普及
20世紀はラジオ放送 「ラジオ放送は、受信機の周りに集まるであろう家族を聴取者にして話し掛けることで、家と国、父と祖国との想像上の結びつきを強固にした。」314

グローバル・シチズンシップは「下から築かれ良心に基づく義務を含む新しい「パフォーマティブなシチズンシップ」に導く。そして、このようなシチズンシップは国家体制によって押し付けられるものではないのだ。」(オルブロウ)312

いま、マスメディアは、公共圏を公共の舞台へと転じてしまう。315

地球、人類、野生動物、公共的な活動など、グローバル・シチズンシップが共有するイメージがマスメディアに登場する頻度も高い。320

うーーん、インターネットや個別化についての議論が、情報については少ないように思うなあ。
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by eric-blog | 2007-03-13 12:34 | ■週5プロジェクト06 | Comments(0)

教育の創考未来・プロセスファシリテーターの道

TEST07
2007年3月17日・18日 ESD fc at ERIC
教育の創考未来・プロセスファシリテーターの道

スピードのかくたが盛り沢山の課題解決をファシリテートします。

・話し合いのルール
・「なぜ、いま、ここに」で自己紹介
・状況マッピング
・課題の共有

・ステイクホルダー分析
・STEP5の活用
・TOOL8を活かす
・三角四注記五原則

・教育の千年向学

とらわれず、まどわされず、まっすぐに、創考未来

===教育マニフェスト・ミレニアムの展望===「わたし発・未来」===============

「多様性と相互依存」に「深く学ぶ=喜び」のある教育
「個が交響する場」、「民主主義の実践」としての教育
「批判的乗り越え」を可能にする「自由」な精神を育てる教育

===地域と=千年考学==地球の=千年向学==多様な=千年交学==わたしの=千念行学==

   -- 三角四注記五原則 --
        わたし、
        あなた、
     みんなの視点から

         いつ、
        どこで、
        誰から、
      誰が採集したか

       360度の視角と、
      飛び石伝いの探索と、
      ハプニングを逸せず、
    なんだか気のかかることを、
      定性的にとらえる
  ----------------------------
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by eric-blog | 2007-03-13 10:08 | ■週5プロジェクト06 | Comments(0)