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女性・怒りが開く未来

53-3(220) 女性・怒りが開く未来
メアリー・ヴァレンティス、アン・ディヴェイン
現代書館、1996

旧聞に属するのだろうが、以前読んでいて、資料室にあるはずだと思っていたのに、実はなかったという本。今回はAmazonのマーケットプレイスで購入。

女性はさまざまな抑圧の元で生きているので、「怒り」が溜め込まれている。それをうまく「転向」チャネリングしてあげることで、押さえ込まれてきたパワーを解放し、そこから次の発展を得ることができるという趣旨。
著者らが面接した女性たちや、有名人についての分析など、事例が豊富。
ギリシア神話のメドゥサは何度も引用される基調トーンを作っている。

女性の真の自己が隠れてしまった時あらわれる人格例がおもしろい。103
「仕切り型」完璧主義
「自己顕示型」常に注目を集めようとする
「受動的攻撃行動型」責任を果たさなかったり、仕事や社会生活において不適当な行動
「芸者型」(なんとこれはゲイシャという英語!)人を喜ばせ、自分を二の次にしている
巻末のワークショップには
・あなたはどの程度怒っているか
・怒りを転向するために
心との対話
怒りの歴史
怒りの引き金
怒り依存症
償い、赦し
イメージ・トレーニング
主張することを学ぶ
怒りの暴走への応急手当

『言葉は男が支配する』などでもそうだけれど、西洋的あるいは米国的文化を考えると、結構女性も男性も大変だなーっという感想を持ってしまう。え、こんな人間関係ありえるのか?という事例ばっかりなんだもの。たぶん、日本の事例でもそう思うのかもしれないけれど、日本はもう少し男女がひらば。だと感じる。仕事での「役割分業」は別にして。仕事や社会生活での女性参加は日本はだめだなー。なぜ、そう思うのかな。
by eric-blog | 2004-09-04 20:12 | ■週5プロジェクト04
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