「よのなか」教科書 国語

かくたです。
                         2004年7月7日配信
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48-4(202) 「よのなか」教科書 国語
藤原和博、重松清、橋本治
新潮社

「教科書」なので、教え方の工夫がいっぱいでした。ちょっと、そういうあたりの箇
条書っぽくなってしまいました。

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第1章で、重松『ワニとハブとひょうたん池で』を教材に、気持ちの伝達や理解を。
第2章は、重松『エイジ』を教材に、編集的な思考法=ものの考え方
この9講座で、「よのなか」で必要とされるコミュニケーション技術を身につけられ
るようになっている。中学校2年生向けの授業として、品川女子学院と共同開発。

第3章は橋本による古典講座[これは教科書としてはおもしろくなかった。]
第4章は物語る技術に磨きを。

「技術」としての日本語です。

講座1
15
4コマ漫画で「起承転結」のチェック
しかし、自己紹介では、「転」から入るのが印象的。『ワニハブ』の冒頭のように。
[24-25]ワークシート

講座2
26
ロールプレイで他人の気持ちをつかむ
「あなたが一夜にして毒虫に変身したら?」という状況で、一人称の文章を創
る[10-15分で]平均6行程度
事実で感情を表現する、感想の前提としての語るべき事実
[38-39]ワークシート

講座3
詩的表現を探せ!
=現実的にはないことだが、わかりやすく表現するための方法
[60-61]ワークシート
「読ませる書き出し」
◯擬音
◯会話
◯鳥瞰図
◯結論
◯体言止め
◯心情から
◯期日、日時

講座4 言葉の奥行き
わかっているつもりの言葉の意味をいったん解体し、再構成してみる
「プライド」=満たされる時、崩れる時
[84-85]ワークシート

86-100
「企画書」を書いてみる

第2章「思考法」のトレーニング
講座5 2つより,3つで考える。
「人間には三種類しかいないんだよ」
「幸せ」を3つの事柄で定義する
[114-115]ワークシート
傑作なのは、田中マキコさんの「家族、使用人、敵」という分類だなーー。

講座6 マジックワード=世間から特定の意味を付与された言葉たち
「マジックワード」は私たちの思考を停止させてしまう
[134-135]ワークシート

講座7 人間関係を図で表わす
「家族に事件が起こったら」をシナリオで書いて見る
[148-149]ワークシート

講座8 「要約」と「編集」
新聞の見出し
「編集」とは「料理」であり「切り口」である
[164-165]ワークシート

講座9 「掲示板」を活用
手紙がかつてはよい教材であったように、メールのやりとりもいい教材になりえる。
「開かれたコミュニケーションの場には、当然、世の中にいる確率と同じように、悪
意やイタズラ心を持つ人間も存在する。そのとき、身近な大人たちが良質のコミュニ
ケーションのありようを実地に見せておくこと。」197

1000字で書評の練習252-263
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などなど、アイデア満載の教科書でした。
重松清さんの作品は新潮文庫や朝日文庫などになっているそうですが、ご存じでした
か?中学生に中学生の子どもたちの状況を題材に書かれたものを使うのは、とてもい
い方法かもしれませんね。
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by eric-blog | 2004-09-04 16:05 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)
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