We 159号 特集 軽やかに、連帯

We 159号 特集 軽やかに、連帯

編集者のIさんがERICを訪ねて来られたのは、表紙のデザインがニキ絵画になる一年前だったか。「Weを活用して教材を作る」プロジェクトで、バックナンバー全部を購入した。いまだにそのプロジェクトは達成されていないが。

今回、浅井由利子さんが「最初の授業をどうしよう? こんなのいかが?」と紹介しておられるアイデアのいくつかは、ERICの出版物で紹介している。(中には日本初出もあると自負しているが)

こだわりの物語 こだわりのもので自己紹介する 『人権教育ファシリテーター・ハンドブック』ERIC, 2000年、p.43

4つのコーナー(部屋の四隅) 『ワークショップ「気づき」から「行動」へ』地域改善啓発センター、1997年、『参加型で伝える12のものの見方・考え方』ERIC,1997年、『人権教育ファシリテーター・ハンドブック』ERIC, 2000年,p.53

みんなでする正方形パズル 『ワールドスタイディーズ』ERIC, 1991年、p.84、『いっしょに学ぼう』ERIC, 1994, p.76

「四つの部屋」は加藤昭仁さんのWe 97年6月号「楽市楽座」から学んだと紹介されている。

こだわりのもの で自己紹介というのは、「じゃがいもと友達になろう」(『いっしょにできるよ』ERIC、1994年、p.24)からの発展、応用としてわたしが作ったものを紹介しています。同じ様なアクティビティを人が着想することはあると思います。地球教育のヴァン・メイターさんが、日本にやってくると「コーネルさんのネイチャーゲーム」が、かなり強力な「コピーライト」の主張ともに広がっている現状を、自分のオリジナルを彼がとったのだと苦々しく言うのを聞かされました。PLTに紹介されている活動にも、共通するものがあるだけに、この元祖争いは1970年代という時代を感じさせるものでした。

ちなみに、『ワールド・スタディーズ』の著者の一人であるサイモン・フィッシャーを招いて「ワールドスタディーズの10年」というセミナーを2000年に行った時、彼にインタビューをしました。(その内容についてはERICレッスンバンク19-22参照) その時、アクティビティの開発秘話を聞いたところ、「教えたい概念があって、それを伝えるためのアクティビティを工夫し、学校の先生方にやってもらい、練り上げた」と言っていました。彼らがワールドスタディーズを開発したのは1985年のことです。

きっと、形合わせなどは、どこかに原型があったのでしょうね。わたしがアクティビティを開発する時も、「共有物の悲劇」や「囚人のジレンマ」など社会学理論や心理学ゲームなどが参考になることもありますから。

オリジナルを知ることは、応用力につながります。さらに、ERICは参加型学習の方法論を実践、紹介する教育的人材育成団体として、応用したり、別の文脈で活用したりしたものも、継続的に出版してきています。

ホームページもリニューアルし、テキスト紹介も充実しています。http//:eric-net.org

ぜひ、この機会に、改めて、ERIC出版物に目を通してくださいね。
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by eric-blog | 2009-04-15 13:01 | ■週5プロジェクト09 | Comments(0)
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