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心の病は脳の傷 うつ病、統合失調症、認知症が治る

287-7(1287)心の病は脳の傷 うつ病、統合失調症、認知症が治る
田辺功、松澤大樹、西村書店、2008

今年は290冊目指して、がんばるぞう! 後三冊。

『お医者さんも知らない治療法』に続く第二弾なのだそうだ。

松澤さんというお医者さんが、MRIの新しい映写角度(後頭部を高く、前にかけて低い)を特許申請し通ったので、書きやすくなったということで、かなりはっきりとMRI写真入りで紹介されている。

扁桃体とセロトニンの大切さは、ERICの研修でも常々伝えていることだが、うつ病なども実は扁桃体の「穴」が原因だという。これが塞がれば、病は「治った」と言える。すごいことだなあ。心の病を抱えている人は、「治癒」したことに自信が持てないのだろうなあ、そのために、悲観的な考えから抜けられないということもあるのだろうと思っていた。それが「治る」と言われたら、それだけで治療効果が上がる気がする。

では治療法は何なのか?

「こころ」を生む脳の中枢は、海馬(知)、扁桃体(情)、側座核(意)。その中でも主役は扁桃体。

扁桃体は「こころの脳」、感情を司る。そこでセロトニンが大切な役割を果たすのだが、セロトニンを合成するために必要なのはトリプトファン、それがたくさん含まれているのがバナナ。
そして、セロトニンは夜出されるので、自然な睡眠のためにからだを動かす。

運動することと、バナナを食べること。赤身の魚、豆乳。

酒とたばこはできるだけやめる。

クスリは、総ドーパミン量を抑え、セロトニンを増やすため、必要最小限で。

からだ いのちの脳 こころの脳 人間の脳  107

という整理もおもしろい。

1926年生まれの松澤さんは、これまで3000人以上を治癒してこられたそうだ。
http://www2.ocn.ne.jp/~taijudr/

わたしの父親とほぼ同年だね。

アメリカ留学していたときのホストマザーが、40歳で子どもを生んだ時、体質が変わったのか「他人はこんなに快適に生きているのか」と思ったそうだ。

人の感じていることはわからない。「肉体マネジメント」の責任は、一人ひとりしかとれないのだ。
by eric-blog | 2009-03-28 09:19 | ■週5プロジェクト08
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