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なぜ日本人は日本語が話せるのか ことば学20話

274-4(1181)なぜ日本人は日本語が話せるのか ことば学20話
今井邦彦、大修館書店、2004

三歳児と四歳児の認知の発達を示す「サリーとアン」という心理テストがある。18-19
サリーが二つのバスケットの一方にビー玉を入れる。
サリーが去った後、アンがやってきて、ビー玉を別の箱に移す。
戻ってきたサリーは、どちらの入れ物からビー玉を取り出そうとするでしょうか?

三歳児はアンが入れた箱の方をサリーが見ると言い張る。
四歳児になると、サリーは最初にサリーが入れたバスケットを見るだろうと考える。

この本は、「日本人」と「日本語」に特化したお話ではなく、言語学と日本語学を紹介している本です。ということで、なぜ、人間が言語を話せるのかについて、新しい知見はありませんでした。おもしろい事例などを紹介しておきます。

日本語における母音の無声化というのは衝撃的だったなあ。110
Hitome, huton
は、共通語では無声音化しているという。イとウが、ある条件下では無声化する。

これは、英語のクラスで、遊びました。関東出身だという学生が、フトンは「無声化しない」ことに頭を抱えたり、関西出身の人が、どうやっても無声化しないとか。

ま、一度、ネタに使えたら、それでいいか。
by eric-blog | 2008-10-17 09:59 | ■週5プロジェクト08
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