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千葉大学環境政治学・環境哲学セミナー

2008年6月15日16日17日
海外からのゲストを招き、かつ千葉大学のCOEのコラボレーションによる「議論から提言へ、提言から変革へ」洞爺湖サミットに向けて開催されているいくつかのシンポジウムの中でも「もっとも意欲的な」試みと主催者が自負するだけあって、多分「専門家」「思想家」「実践家」の中でもラディカルなスピーカーを集めた観はあった。
公害時代の市民活動の核には必ず大学人がいたものだ。いま、地球環境問題についてもっともラディカルなことを言うのが、大学人の役目にすらなっているようだ。
昨日の公開シンポジウムに続くセミナー群に参加出来ないことはとても残念!
バリー氏は「アメリカは地球五つ分を消費している」「わたしたちは地球一つの生き方に変わらなければならない」、と。しかし、それだけのメッセージであれば、環境保護団体はすでに1980年代から叫んでいる。バリーさんの専門である環境政治学から提言できることは何なのかは今日からの議論で積み上げられて行くことだろう。先進国の閣僚がこぞって「環境と経済成長の両立」を謳う姿勢を「そんな事は不可能だ」と「G8は世界200の国からすれば、マイノリティ・クラブであり、そのような会議が世界を牛耳ることがおかしい」「参加出来ていない人々は誰か」
うーん、これもNGOがすでに指摘して来たことであるが。
エッカスレイさんも同様にラディカルだった。「環境にいいことが出来ないのは個人のせいではない」「どうすれば環境にいい行動がとれるか、問題提起し、組織化し、実践すること」
これは環境教育が市民性教育という側面として強調してきたことだ。
さあ、1974年のユネスコ宣言「人類共通の課題について知り、共に問題解決に取り組む人材育成としての国際理解教育」という理念を環境政治学も環境哲学も理論的にサポートしていることはわかった。次はどのようなコラボレーションが可能なのだろうか?
by eric-blog | 2008-06-16 08:23 | 研修プログラム
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