211-2(1021)新版 民族楽器をつくる 音と楽器のミンゾク学
関根秀樹、創和出版、2003
この人の本は『縄文生活図鑑』もそうだったが、すごい。網羅的でありながら、かつ洞察が深い。いまの時代に、あえて混沌をして語らしめよ、という方法だ。それでも、評価されているのは、その幅広い体験とネットワークによる資料の豊富さからなのだろう。『竹でつくる楽器』などはアマゾンで超高価。
環境シンポジウムで披露していただいた「うなり板」と火付けの実技がいまだに印象に残っている。からだで、できる人、なのだ。いまどき貴重。
グローバリゼーションの陰で、失われていく固有の「音」。ソフトな文化は、ハードな文化よりも失われやすい。道端から、ふと取り上げて、切り口を整え、吹き鳴らし、また忘れられるような手軽な民族楽器は、ネアンデルタール人がどのように歌っていたかを掘り起こす以上に、再発見するのがむずかしそうだ。
我が家で竹の楽器をたくさん作って遊ぼうと思う。
そんな指南書を探していたら、再び関根さんに出会ってしまった、という感じ。
まずは図書館で借りてから、よい本だったら買う、というパターンが定着しているのですが、恐るべし、関根さんの本。
今製作中のファシリテーター・ハンドブックも、そんな感じのマニアックさにならないかなあ。からだでできるようになるということまでは同じなんだけどなあ。
我が家は、これまた関根さんの『焚き火大全』を片手に、落ち葉焚きの焚き火三昧、かな?
なにはともあれ、楽しい冬休みをお過ごしください!!!!
Have a Happy Winter Solstice Season! Keep your spirits high for the new birth!