196-番外 ダ・ヴィンチ
「読みたい本が、すぐ見つかる、すぐ買える」読書案内本。WEBダ・ヴィンチが検索で一番にかかってくる。
http://web-davinci.jp/
本当にインターネットの世界はおそろしい。情報の世界は地球というハードに積み上げられてきた蓄積のすべてを言語化しようと試みる自然科学、社会科学によって満たされていると、わたしは思っていたのだが、実は、フィクションの世界の創作力はそれをはるかに凌駕していることを、改めて知った。
ダ・ヴィンチ10月号で紹介されている、広告・宣伝ではなく、メディア・ファクトリーさんが編集したとおぼしき書評でとりあげられた冊数を数えてみた。音楽CDは除いた。
482冊。
あ、でも、書店さんやブックレビューなどバルクで紹介しているコーナーは、下請けかも。
いやいや、問題はそこではない。その内ノンフィクション、実用書、ビジネスなどは43冊。残りは、言ってしまえば「創造」と「想像」の世界なのだ! はっきり言って、何を読むかを求めてダ・ヴィンチを買ったわたしがお門違いでした。
特集は上橋菜穂子さんと保存版中島みゆき。「夢物語のその向こうへ」「その歌があれば、生きていける。」
阿久悠さんもそうだが、「言葉」の世界にわたしたちはどっぷりつかって生きている。時代を作り出していくのも、言葉だ。しかし、現実がどこへ動いていくのかにも、しっかり足を下ろしていることも必要だ。
国民を動かす言葉を持てなかった首相が、あっけなくも、そしてなんとも間抜けなタイミングで辞任した。彼を評する辛口の言葉を拾ってみた。
仲良し内閣
少年官邸団
ワンテーマ国政選挙
おぼっちゃま
自爆テロ特攻辞任
美しい国、大人の日中関係、環境の安倍、外交の安倍、拡大アジア、骨太方針、再チャレンジなどの、彼が見せたかった彼自身の姿の言葉を拾った時、あまりにも「いい子」であろうとした悲劇が見えてくる。郵政改革一本にしぼりきった小泉さんと大違いだ。何がやりたかったのかなあ。
2006年9月26日発足から一年未満での退陣となったのだが、話題は満載だった。
戦後初も多かった。現職大臣の自殺とか。
このどさくさで教育基本法はなぜ変えられなければならなかったのか。この点について、わたしは許さんね。百年の計であるべき問題を議論もさせずに、テロ特措法と自爆するようなこと。
自民党をぶっこわす前に、弱者がぶっこわれていく、そんな国なのか。適正な再配分、正義を行わないのなら、政治などいらない。