人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本人の宗教を考える英語で読める10冊の本

日本人の宗教を考える英語で読める10冊の本
[2006年4月27日まとめ]
どこが出典か、わすれてしまいました。すみません。

書   名著  者備  考 
1”Nippon, Archiv zur Beschreibung von Japan"シーボルト『日本の宗教』の章まで建ててある。テーマに一番近い。古い(1832-1851)のとドイツ語なのが問題。和訳は出ているので探せば英訳もあるのでは。
2"Bushido, the Soul of Japan" (1899) 新渡戸稲造次に近い。ただし少し古い。原著は英語
上記2冊と同時代。宗教以外の話も多いが3〜6は日本人の心理と発想法にも触れている。
3"""The Capital of the Tycoon:
a Narrative of a Three Years' Residence in Japan""(1863)"Rutherford AlcockAlcockとSatowはともに幕末の英国駐日公使。特にSatowは対外的な日本の代表権は天皇にあって将軍には無いことを見抜き、英国人ながら明治維新の理論的根拠を作った人物で日本人の本質をよく捉えている。また彼が武田という娘を孕ませ日本残した落とし胤が、植物学、特に高山植物で有名な武田久松。
4 "A Diplomat in Japan"(1921)Ernest Mason Satow
5"Japan, day by day"Moose大森貝塚の発見者。
6"Unbeaten Tracks in Japan"(1885) Isabella Bird日光など田舎を旅行しているので、往時の庶民の生の声と発想を知ることができる。
7"”The Chrysanthemum and the Sword:
Patterns of Japanese Culture” (1946)"Ruth Benedict米軍の対日戦略の指針として、女流文化人類学者のBenedictが日本軍の宣伝映画や日本人捕虜の日記などから日本人の心理を分析したもの。
8 “Japan Diary” (1948) Mark Gayn後にソ連のスパイとしてCIAに捕まった中国生まれでアメリカ国籍のロシア人が、アメリカの新聞の特派員として終戦直後の日本を取材したもので、日本国憲法の草案はアメリカが作ったこと、マッカーサーとの会見で天皇が何を言われても『あ、そ〜』、『あ、そ〜』としか言えずバカ丸出しだったこと(だから今日でも欧米の知識人では、Is that so (そうですか)を日本語では『あ、そ〜』と言うと思っている人物は多い)などを世界に知らしめたことで有名。合理的に考えると意味の無いこと(例えば太平洋戦争)を何故か一生懸命やるのが日本人、というような心理分析がある。
9“The Seed and the Sower” (1963)"Laurens van der

Post"著者が日本軍の捕虜としてインドネシアで収容されていたときの体験から日本人の深層心理を分析したもの。映画『戦場のメリークリスマス』の原作。超一流の文化人類学者で著述家のvan der Postが、その筆力と、拷問を受けたのは決まって満月の夜だったという実体験から語る『日本人の深層心理にはまだアニミズムが生きている』という主張。国土の60パーセントという異様に高い森林率を誇る国は日本とパプアニューギニアだけという事実を知るとそれも本当に思えてくる。
10 ”Japan: the Story of a Nation”ライシャワーアメリカの知性と言われたライシャワー。これさえ読めば他は読むに値せずと思わせる。
by eric-blog | 2007-03-15 18:16 | ■週5プロジェクト06
<< 戦争中毒 人は脳なり >>