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聞く技術・伝える技術

171-2(807)聞く技術・伝える技術
菅原裕子、オーエス出版社、2001

著者はコーチングの仕事をしている人。大切なのは、自分の心とのコミュニケーション、聞き取る力だという。
それができれば、人のことを聞ける。

人が、自分の心とコミュニケーションすることを助けるのがコーチングなのだという。

ERICがいつも「答えは自分の中にある。それを引き出し、整えるのがファシリテーション」と言っているのに共通している。

著者は、企業文化の根底に「一人ひとりの社員の心構え・やる気」があるという。いわゆる本音の部分かな。そこから引き出していくことが、よりよい企業文化になるのだと。

エリック・バーンの交流分析からの引用なのか、コミュニケーションにおける心理ゲームのパターンが紹介されている。92-

・「ええ、デモ」ゲーム
・「皆、そう言っているよ」ゲーム
・「こんなに私がくるしんでいるのに」ゲーム
・「なぜ、どうして」ゲーム
・「それは違うよ」ゲーム

このゲームで欲しいものが手に入ることが続くと、ゲームの常習者になってしまう。100
仕掛けられた時の対処法はこれ。
1. 気づく
2. 冷静に
3. 相手のゲームを封じる

ゲームが展開されている時、そこには否定的な感情が生み出されている。肯定的な反応で返すことで、仕掛人はゲームの続行が不能になる。103

ラポール、心の掛け橋上手になるコツは、相手を理解すること。

1-5のチェックリストつきの実習本です。

今回の研修では「セロトニン5」のところでこの本に紹介されている「ラブサウンド」という言葉を引用しました。198

さて、これは何でしょうか?
そして、あなたがそのラブサウンドに込めた思いは伝わっていますか?
ぜひ、「ラブサウンド増加キャンペーン」に取り組みましょう!

何の定義も与えずに、グループ作業に入り、そこから30-40個はだしてもらい、自省をファシリテートする。

抽象的な、しかし、一人ひとりの心に呼び覚ます何かを持っている言葉についての共有は、こうでなくちゃね。昨日も「価値観とモラルはどう違うのですか」と質問を受けたけど、こういう言葉こそ、共に考えることで共通理解をはかりたいものである。共通理解をはかるべき相手と、ね。
by eric-blog | 2007-02-27 11:07 | ■週5プロジェクト06
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