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読書術

131-2(633) 読書術
加藤周一、岩波書店、1993、原著1962年

30年も前に書かれたものを再版して、そしてなんと9刷りにもなっているという「ベ
ストセラー」!

古典を味わう「精読術」そして新刊を数でこなす「速読術」、読まずにすます「読書
術」、原書に挑み、原書に触れる「解読術」。新聞雑誌の「看破術」、難解な本の
「読破術」

古典として著者が「ゆっくり読むことのできるもの」としてあげているのは論語と聖
書とプラトンと仏典。55

一面的でないどんな深い思想もない。...肌ざわりがよく、だれにでも便利な石鹸と
いうものはありますが、円満でだれにでも便利な思想というものは、いままでにもな
かったし、いまでもないし、また将来もないでしょう。それが石鹸と思想の違いです。
55

読書は読み手の自由が大きい行動である。そして精神の仕事である。6-16

人間と時代に普遍的なものの良さは、洋の東西というような二元的な捉え方をすべき
ものではない。147

高校生に向けてと企図されたようだが、なかなかどうして、著者の乱読の成果がちり
ばめられている本である。

----- ツール・ポストカードのアイデア ------
表紙シリーズ
・12のものの見方・考え方
・対立は悪くない
・Tool Eight

ものさしシリーズ
・無量大数
・度量衡
・宇宙

通信のかわりに、使い続けられる葉書を創る!!!
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by eric-blog | 2006-04-25 06:34 | ■週5プロジェクト06
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