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またまたへんないきもの

116-1(541) またまたへんないきもの
早川いくを、バジリコ株式会社、2005年

第三次お笑いブームなのかなんなのか、年末年始は笑った笑った。お笑いグランプリは、途中から見たから、これはぜったいアンタッチャブルだ、と思ったほど、4分間笑い続けた。

一方で、本屋にはくらそうな『模倣犯』やもらい泣き必至の『1リットルの涙』などが並んでいる。

この本は、2005年12月26日に初版第1刷出版で、わたしが購入したものはすでに2006年1月23日第3刷のものだ。売れている。未来永劫売れている。

想像上の生き物を描いていたのは『アフターマン』71-3(323)であったが、これは、実存する生き物を、その「変さ」に焦点をあてて解説した文章と絵の見開きで紹介したものだ。

昨日のNHK番組「広がる感染症」にも出演していた藤田紘一郎博士の特別探訪記も収録されている。サナダムシのダイエット効果を実証、というか、わたしたちは生き物と共存して生きているのだということを自分のからだで実証された方だ。112-123

平面陳(本屋用語については番子シリーズを参照しました。)されていた本書のとなりには当然『へんないきもの』そのものが並んでいましたが、ささっと見て、迷わずこちらを選びました。一言で言えば、『へんないきもの』はまだ理科的なにおいがするのですが、『またまた』の方は、すでに理科的なうんちくすら書けないが、つまりたいしたことがわかっていないが、生息が確認されているレベルのものを紹介しているのか、よりへんないきものが、よりわけのわからない解説で登場するのだ。もうこれは筆者が開き直っているとしか言えない。

1965年生まれのデザイナー。書いていることに共感する部分が大きいということは、どういうことなんだろう。興味がつきないへんないきものが、どうやらこの本を書いているらしい。

え、ひとつぐらい紹介されているいきものを教えてよって? 64種紹介されている中で、いちばん不可解なのは「レウコクロリディウム」ですね。著者は「マイマイゾンビ」と呼んでいます。

だいたい、想像の方が現実よりおもしろいものなのですよ。いくらへんな生物でもね。

我がファミリーにもへんないきものがいますが「お父ちゃん、お父ちゃんが元気でしあわせに過ごせるのは誰のおかげ?」「市民病院や」に最優秀天然系お笑い大賞をあげたいと思います。
by eric-blog | 2006-01-06 09:38 | ■週5プロジェクト05
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