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東京シューレ 子どもとつくる20年の物語

115-3(537) 東京シューレ 子どもとつくる20年の物語
奥地圭子、東京シューレ出版、2005

1985年から始まった東京シューレの物語。出版社の名前からもわかるように、いまやシューレ大学、三箇所のシューレ、ログハウスシューレ、ホームシューレなどの事業に拡大している活動の担い手が書いた本だ。

みみずの学校など、子ども文庫活動や子どもの居場所を提供してきた人が、疲れてやめていったのに対して、なぜ、東京シューレはこんなに多様に発展したのだろうか。

奥地さんの本を読んでいると、親たちとの共同経営的なスタイル、子どもたちと創る日々、それがポイントなのだろうなと思えてくる。

こんな教育の場があってもいいじゃないか。そんなことなんだろうなあ。

他にも『フリースクールとはなにか』東京シューレ、教育史料出版会、2000年
『学校に行かなかった私たちのハローワーク』2005
『学校に行かない僕から学校に行かない君へ 登校拒否・私たちの選択』1991
『学校の外海の外 不登校の子どもたち世界を駆ける』1995
『学校は必要か 子どもの育つ場を求めて』奥地、1992
『 父親が語る登校拒否』東京シューレ父母会、1992、1997
『登校拒否なんでも相談室』奥地、1992
『不登校という生き方 教育の多様化と子どもの権利』奥地、2005
『不登校の子どもたちは家庭でどうしているか 調査・親と子の行動と意識』1996
『ホームエデュケーションのすすめ 家庭で学ぶ不登校の子どもたち』1996
『僕らしく君らしく自分色 登校拒否・私たちの選択』1995

『いじめと不登校』に対談
『NPO実践講座 いかに組織を立ち上げるか』2000
『人権読本』2001
などに奥地さんが書いている。

つまり、ほとんど一年に一冊書いているということ。これは22年間の教師生活のノウハウだなあ。調べ学習、ゲストの交渉、通信の発行などだ。
通信を出すのはいまは子どもたちがやっていて、毎月80-100ページのものを出すというからなあ。

ほとんど、東京シューレは出版会につながるべくしてつながったと言えるほどだ。すでに、シューレの手を離れ、独立した存在の出版会が、果たして明石書店のような存在になっていくのか、それとも、自分たちの実践報告の延長だけになるのか、それもまた人が決めることなのだろうなあ。

フリースクール、オルタナティブスクール、ホームエデュケーションなども「本トのインタビュー」をやってみたい分野ですね。
by eric-blog | 2005-12-27 09:46 | ■週5プロジェクト05
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