医師崩壊


医師崩壊

杉田雄二、幻冬舎、2014

2784冊目



医療コンサルタントや、医者専用の転職サイトなど、いろいろな仕事があるんだなあと、驚く。


2008年に医学部定員増。

1983年に出された「医療費亡国論」によって厚労省が続けてきた医学部定員削減がひっくり返った年だ。


毎年9000人の医師が生まれ、4000人が退職する。

医師として独り立ちするまでにかかる時間が10年から20年。当面は医師不足が続く。


人口1000人あたり2.2人。ヨーロッパの3-4人に及ばない。


しかも、医師の偏在の問題もある。


20044月から導入された新臨床研修制度。出身大学以外でも研修を受けられるようになった。大学の医局に縛られることがなくなった反面、医局による人材配置の強制力もなくなり、医師不足に陥るところが増えた。


管理職のようにみなされている医師には、労働時間管理も自己管理というような考え方があるのと、やはり人助けの意識が強いために、無理をしてしまう。



医師の健康が患者の健康。


著者は「医師が心身ともに健康に働くための10の条件」を提案する。97


  1. 1.過酷な労働環境を「人助け」と思わせない。
  2. 2.適切な勤怠管理を行う
  3. 3.医師に健康診断を受けさせる
  4. 4.医師自身にキャリアプランを考えさせる
  5. 5.医局以外のキャリアも用意する
  6. 6.幅広い視野で活躍の場を用意する
  7. 7.医師と医療機関のミスマッチをなくす
  8. 8.周囲の人とのコミュニケーションを重視する
  9. 9.「患者教育」で医療を救う
  10. 10.医師一人一人の声をすくい上げる



教員も崩壊しているのではないかと思う。いずれの職も「ブラックスワン」で重力に縛られた職業としてあげられていたものだ。


今の経済成長とは異なる論理で考える必要があるはずだ。


健康管理の7か条

http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20090902_31.pdf


睡眠、休日、頑張りすぎない、ストレス発散、自分や家族を大切に。

そして、鬱は他人事ではない。適切に診療を受ける。


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by eric-blog | 2017-05-11 09:05 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)
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