ゆびさきの宇宙 福島智・盲ろうを生きて


ゆびさきの宇宙 福島智・盲ろうを生きて

生井久美子、岩波書店、2015、単行本2009

2780冊目


東大最先端技術研究センターの教授として、今やチョー有名な方。アイコンとしての「盲ろう者」を引き受けて、「適応障害」の病まで得てしまった。


指点字を生み出したのは、母である。点字タイプライターの練習をし、そして、指先を左手の人差し指から「1,2,3」、右手の人差し指から「4,5,6」と決めて打ち込む。


18歳、母47歳。


「さとし わかるか」


以来、点字タイプライターの技術を持つ人が「点字通訳者」として、そこでやり取りされている会話についても「台本」のように伝えるというスタイルが確立されていく。


最初の頃は、情報が得られないとイライラしたという。この新しい方法によって情報に触れられるようになったことが、逆に情報飢餓を引き起こしたかのようだった。


楽器も演奏したり、運動もしたり。もともと活動的な人だったし、失明も失聴も中途であるだけに、その度ごとに覚悟が求められていく。


福島さんが盲ろう者に開いた道は、広い。




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by eric-blog | 2017-05-08 11:20 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)
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