フクシマの荒廃 フランス人特派員が見た原発棄民たち
アルノー・ヴォレラン、緑風出版、2016
2771冊目
もうこれ以上を何をフクシマについて知るべきだろう。多くが語られ、多くが映画化され、多くが写真に収められて来たのではないか?
しかし、特派員から見たものは、さらに厳しい現実だ。
誰も何も語ろうとしない、という現実。
そして、語った人々が、消されて行く闇。
本当に怖い相互監視社会がそこにある。そして、そのような監視社会の中のコネで職と収入を得て、被ばく線量を積み上げて行く労働者たちの姿だ。
狭い、のである。フクシマは。
20万人。
第9章。フクシマの子。
AFWを立ち上げた吉川さんへのインタビュー
http://a-f-w.org
第10章 フクシマをつくった男
名嘉幸照、東北エンタープライズ会長へのインタビュー。
http://www.tohoku-enterprise.com
第11章 日本原子力ムラ
古い体質のままの原子力規制委員会。
彼らが望むのはフクシマの沈静化だ。色々な意味で。
放射性物質吸引掃除機のアイデアを語る清水建設、松崎雅彦。
次に会った時、彼が異動していた先は、東京オリンピックの会場建設であった。
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