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ERIC NEWS 573号 at/from ERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年12月24日

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ERIC NEWS 573号 at/from ERIC ともによりよい質の教育をめざして  2017年12月24日
ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!
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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子
                     http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBもやってます。)

ジョニー・デップが見たくて『オリエント急行殺人事件』を見た。駅の雑踏、急行列車の内装など、ディテールが素晴らしい。しかし、ポアロは、ドラマ版のデビッド・スーシェの印象が強すぎて、大柄な俳優、そして、中途半端な訛りが残念だった。

『わたし、幸福』これはカンボジアで夢の話を聞いた時と同じぐらい驚いた。あまりの異文化体験に、なんと言っていいのかわからないぐらい、わからない映画だった。会話がなり立たない、って言う感じ。
http://www.moviola.jp/felicite/

『ハンナ・アーレント』『否定と肯定』と、見てよかったと思う映画が続いた後だけに、残念。

12月は色々な学びにも積極的に参加した。

◯アニマシオン勉強会
東京体育館の第三会議室。とても入り口がわかりにくい研修室だったが、常連さんがほとんどのようで、スムーズな運営。
黒木秀子さんがリードする勉強会は今回で201回目! 一度も休まずに指導してこられたという。
http://ericweblog.exblog.jp/238068675/

黒木さんが出版しているアニマシオンの本では、サルトの75の作戦の番号をそのまま使っているのが、翻訳出版を手がけているわたしは好感が持てた。
『子どもと楽しく遊ぼう読書へのアニマシオン おすすめ事例と指導のコツ』黒木秀子、鈴木淑博、学事出版、2004
http://ericweblog.exblog.jp/238094881/

参加費1000円 (会員は500円) ぜひ、学びに参加して見てください。
http://www.animacion.jp/studymeeting.html

◯グリーフサポート 「ミシュカの森」講演会
グリーフサポートを始めたダギーセンターのセンター長、ドナ・シュルマンさんの講演。来日20回目というから、日本での広がりも宜なるかな。
http://ericweblog.exblog.jp/238078564/
センターでは、同じような喪失体験を持っている子どもや若者たちが話し合う体験、プログラムを提供している。年齢層別のプログラムに加えて、異年齢集団を選ぶこともできる。選択が尊重される体験も、とても大切なことだという。自分で決定する力を引き出すことで、喪失を自分が主体的に引き受けられるようになる。

ワークショップ形式で進められたのも、グリーフサポートの実践に触れることができる体験として素晴らしいと思った。

NHKスペシャル『認知症革命』で、認知症になりやすい体質、そして予防法が紹介されていた。ユマニチュードという人間的な対応によって、改善も可能だという。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20151114
http://igmj.org/humanitude

当たり前のようだが、四つのポイントが紹介されていた。
認知症の方を「正面から見る」視野が狭くなっている場合があるので、しっかりと相手に認識されているようにする。
「触れる」時には、掴むのではなく、支える、認知症の方の力を引き出すような触れ方をすること。
「話しかける」会った時から、ずっと声をかけ続ける。「実況中継のように」と解説されていたが、何をしようとしているか、何をしているか、触られている側がどう感じているかを確認する、尋ねる、などが、「客体」としていじられているという不安を解きほぐすという。
ここに「微笑む」「ほめる」を加えれば、「セロトニン5」そのもの。

つまりは、グリーフサポートでも、認知症対策でも、学習困難でも、共通しているのだ。人間を心地よくするものは。

思えば、セロトニン5と出会ったのはこの本だった。
親と教師のためのADHD・ASを変える環境対話法
平山諭、麗澤大学出版会、2004年
http://ericweblog.exblog.jp/1559714/

タッピングタッチを指導している中川さんたちも、セロトニンに言及しているし。
「セロトニン脳」健康法 呼吸、日光、タッピングタッチの驚くべき効果
有田秀穂、中川一郎、講談社+α新書、2009
http://ericweblog.exblog.jp/22935849/

今回の読書の中にデンマークから学ぶものも多かったが、基本は「仲間と一緒にいることを楽しむ」「一人ひとりを育てる」に尽きると思った。しかも、仲間が先行するのではないやり方で。わたしが仲間に貢献する、わたしがその場を作るのだという方向性はとても大事だと思う。

そこに果たす対話や声の文化。声を掛け合うことを大切にしたいなあ。

http://ericweblog.exblog.jp/238075076/
http://ericweblog.exblog.jp/238104237/



◯公害資料館連携フォーラム 2017年12月15日-17日
基調講演は東自由里さん。街の中に記憶装置を散りばめることで、過去から学ぼうとする姿勢を伝え続ける実践を紹介する素晴らしい内容だった。
http://ericweblog.exblog.jp/238084811/
フィールドツアーは西淀川を選んだ。学習プログラムはアクティブ・ラーニングを取り入れた相互学習的なものにもっと改善することができると思った。
http://ericweblog.exblog.jp/238100487/
公害資料館フォーラムは去年も参加したかったのに、飛行機に乗り遅れて参加できなかった。
次回のニュースで、もっとしっかりと報告したいと思う。


by eric-blog | 2017-12-24 08:47 | ERICニュース
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