蝿の王
ウィリアム・ゴールディング、新潮文庫、1975
Lord of the Flies, 初版1954年
2970冊目
文庫の解説もすごい。きっと、これまで出版された様々な版ごとに、多様なメッセージが訳者や解説者から重ねられているのだろうなあ。
表現のイメージ喚起力も高い。
朝、読み終わった時に、非常に気分が悪い思いが残ってしまった。夜読むべきではないかもしれないなあ。
1954年という時であれば、子どもの時に読んだら、どうだっただろうか。
単に「野蛮人」になってしまうと文化的な行動ができなくなる、と読むか、少年たちの冒険譚として読むか。
女の子がいないというのも、引っかかる。
アニマシオンで紹介されていたんだっけ? 読んだきっかけを忘れてしまったよお。途中で気持ちが悪くなってしまったけど、必読図書指定があったように思って、我慢して読んだんだけど。
メタファーが聖書であるだけに、その部分は把握しづらいのだけれど。
この本から比べると十五少年漂流記は罪が軽いなあ。
珊瑚島は読んだことがない。この気分の悪さからいくと読まない方がいいのか?