セーフティネット コミュニティソーシャルワーカー(CSW)の現場
豊中市社会福祉協議会、ブリコラージュ、2012、2014第四刷
2961冊目
昨日、豊島区の「地域福祉サポータースタート研修」を受講。この本も含め、ずっしりと手渡された資料の数々。CSWの仕事って、ネットワーク、なのだが、それは学校ボランティアで関わった時に、子ども支援でも感じたことだ。
□としまNICEプランが想定している関係者
- ・行政
- ・大学、専門学校
- ・学校、PTA
- ・企業、商店街
- ・まちづくり協議会
- ・民生委員、児童員
- ・青少年育成委員
- ・地域福祉サポーター
- ・CSW
- ・高齢者総合相談センター(地域包括支援センター)
- ・社会福祉関係団体、施設
- ・ボランティアNPO法人
- ・町会、自治会
- ・スクールソーシャルワーカー
- ・福祉事務所
- ・児童相談所東部、西部子ども家庭支援センター
- ・保健所、保健センター
- ・民間企業
- ・青少年育成委員
- ・東部、西部障害者支援センター
と、まあこれだけの関係者のリストが、どの「計画」にもカラフルに展開する。そんなにネットワークがうまい人材が見つかるものなのだろうか?
この漫画の原作者である豊中市社会福祉協議会は、2004年からの取り組みに対して日本地域福祉学会の優秀実践賞を得たという。
相談の内容としては
・引きこもり
・ホームレス
・ゴミ屋敷
・高次脳機能障害
・発達障害
など。「制度の狭間」課題。
それぞれの居場所作り、地域参加、就労などの結果につなげている。
と、かくいうこの漫画の絵を描いているのはポリンさん。元引きこもり。今は「びーのびーのプロジェクト」に関わっている。
漫画の第一話は「ゴミ屋敷」! 周りからは「困った 人」なのだが、それは社会的に孤立した「困っている人」。
CSWのポイントがまとめられている。
- 1.地域へ足を運ぶ。相談から逃げない。
- 2.対象者の心を開く
- 3.地域で排除する人への対応。悪者をつくらない。
- 4.住民と一緒に支援する意義
- 5.地域課題を仕組みづくりに
- 6.地域への啓発、課題共有の場づくり
大阪ではCSWは中学校区単位で配置されているらしい。豊島区では区域を8つに分けて、6人から11人のCSW2名を含む担当者で分担。
どんな課題があるのか、普通に暮らしている分には全くわからないけれど、あるんだろうなあ。都会のマンションは、本当に「箱」だなあ。