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雪国のライオン 地球は人間だけのものなのか

雪国のライオン 地球は人間だけのものなのか

藤原英司、集英社文庫、1986

2929冊目


藤原英司さんの著書シリーズ。


繋げる会で参加者全員に配られた本。一番、藤原さんの思いを伝えているものだと、娘さんのルカさんが紹介してくれた。


エルザ自然保護の会の副会長を務めてこられた岡崎友紀さんも、「虫を殺さずに、生け捕りにして外に逃がしてやる」こと、そのために「古ハガキ」をふたがわりに使うのだと思い出を語っている。


いま、わたしは毎日コメから湧いてくる「マダラメイガ」を殺している。その鱗粉で壁に数限りなくシミができている。藤原さんのような人にはなれない。


自分の食い扶持が大事。一度大発生してかなりの玄米がやられたことがある。


藤原さんはサファリパークも含め水族館動物園など、野生動物を閉じ込めて人に見せる施設、闘牛、ベットの飼育、毛皮製品に反対している。また、捕鯨、べっ甲製品などの絶滅危惧種の捕獲に関することにも反対している。


信念と信念に基づいた行動の人である。


1933年生まれ。このエッセイ集がまとめられた時には53歳。町の変貌をみながら、「長く生き過ぎたのか」と嘆いておられる。


その後の「バックラッシュ」の時代をどういう思いで生きられたのか。わたしが出会ったのは1988年のはずだから、まだまだ運動に力を尽くされていた頃だ。


わたしたちは命をいただかずには生きられない。だからと言って過酷な生き方をさせることが許されるわけではない。


量産の鶏肉を食べ、ベーコンやソーセージを食べ、魚も食べているわたしには耳の痛いことばかりである。


はて、藤原さんはベジタリアンだったか? だろうなあ。



by eric-blog | 2017-11-09 17:54 | □週5プロジェクト17
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