未来食堂ができるまで
小林せかい、小学館、2016
2915冊目
おおおお、クックパッドのエンジニアだったのかあ!
https://itunes.apple.com/jp/book/未来食堂ができるまで/id1161659475?mt=11
と言っても、その経験が活きたわけではない。そこで「まかない」を作ったら、みんなで食べる体験が楽しくて、食堂という着想に。
そして、そこから未来食堂に至るのだが、こんな場所があったらいいなあと、というのをルール化しているところがすごいね。
「あつらえ」
「さしいれ」
「ただめし」
の四つがユニーク。「あつらえ」とは、定食を中心にしているが小鉢ものにわがままが言えること。
「さしいれ」とは自分の飲みたいものを持ち込んでいいのだが、その半分はお店や他のお客様と分け合うこと。
「ただめし」は、50分働くと一食にありつける。あるいは働いてもらった「ただめし」券を誰かに譲ることができること。
こんなコンセプトでやっていて、こんなに人気なのなら、あっという間に「コミュニティ」、仲良しクラブができそうだ!
と思うが、豈図らんや、居場所づくりがやりたいことではないのだと、意外にサバサバ。
巻末に「まかないガイド」という、フロアーなどを手伝ってくれる人に対するガイドブックが紹介されている。
そのコンセプトが勝負なのだと言いつつ、全てオープンにしているというユニークさ。
今度、店を味わいに行こう!